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第27話 困惑
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白狼族の双子、ティアとティナを保護して一週間が経った。
やはりというべきか、なんというか……二人は基礎的な知識が全くと言って良いほど無かった。
基本的な知識というのは、普通に生活する上で必要な知識であり、特別なものではない。だが双子はまだ7歳。私よりも一つ年上なのだが、まだ彼女達の両親から読み書きや計算等を教わっていなかったらしい。
聞けば、白狼族も勉強を教わるのは8歳かららしい。そこは平民の子供と同じなので、もしかしたら8歳から勉強するというのは、全てにおいて共通なのかもしれない。
昔にはそういう文化はなく、子供が勉強に興味を持ち始めた頃から勉学を学び始める。だから人によってスタートが違うということも珍しくなかった。
「今日は算数を勉強しましょう」
「「はーい!」」
まずは基礎的な知識を学んでからということで、双子には毎日二時間ほど勉強をさせていた。教師はコンコッドだ。彼も忙しいのに手伝わせてしまって申し訳ないと思う。実際、教師役を引き受けてくれた時にもそう謝った。
ただでさえ忙しいのに大丈夫なのか。
もし何日か教師役をやってもらって、本当にキツそうなら私が代わりにやろう。
そう思っていたのだが──どうしてか日に日にコンコッドの表情が生き生きとし始めているのだ。
「何故でしょうね。今が一番、教師をやっていると思えるのですよ」
というのが彼の言い分だ。
私に魔法学を教えている時は勉強を教えているのではなく、復習を手伝わされている気分だったらしい。だから着々と知識を蓄えていく双子の相手をしている今が、とても楽しいらしい。
──生徒っぽくなくて悪かったな!
「では簡単な問題から解いていきましょう」
コンコッドは事前に用意しておいた問題用紙を配り、双子に解かせる。
案の定、双子は1問目から唸り始め、ああでもないこうでもないと相談しあって少しづつ問題を進めていく。
「ああ、これです。これが教えているという感覚なのです……」
二人の様子を眺め、コンコッドが嬉しそうに呟いた。
私はそれを半眼で睨みつけ、小さな溜め息を吐く。
彼に文句を言いたいのは山々だが、私は6歳の少女がやるとは思えないことを沢山やらかしたのだ。こちらにも非があると思い、これ以上何かを言うのは諦め、今も問題に唸っている双子に話題を切り替える。
「……二人は順調なのかしら?」
「ええ、何も知らない状態から始めて一週間だと考えたら、順調だと思います」
「そう。なら良かったわ」
双子が今出来るのは、自分の名前を書くことと、一桁の足し算引き算だ。
自分の名前は大切なので、それぞれの名前の文字は一番最初に覚えさせた。
文字に関しては、まだそれ以外は覚えていない。次は私の名前を覚えるのだと、若干頬を赤らめて言ってきた双子が可愛すぎて思わず抱きしめてしまったのは内緒だ。
計算についても、まだ一桁の簡単な数式のみ。
一回目の授業では実際にリンゴを使って教えていたが、お腹が空いてしまったティナが教材を食べてしまうというハプニングが起こった。幸い、リンゴの貯蔵は十分にあったので問題はなかったが、その時のコンコッドの驚いた表情は傑作だった。
「ねぇねぇシェラローズさま」
「──ん、どうしたの?」
「…………ここ、わからないの」
そう言って指差したのは、他の問題よりもちょっと難易度が高めの計算式だった。教師が時々イジワルで入れる、範囲外の問題のようなものだ。今の二人には難しいだろう。
「ここはね……この問題の数式と、ここ。この二つを合わせて考えるといいわよ。それでも難しかったら一遍にやろうとしないで、一つずつ丁寧に解いていけば出来るはずよ」
わからないことは聞く。
それもまた大切なことだ。
わからないままにするのが一番危険だという私の教えを、ちゃんと守っているようで安心した。
「……そっか、ありがとう!」
「ありがとう!」
「うん。ちゃんと聞けて偉いわ。その調子頑張るのよ」
「「うんっ!」」
最後に二人の頭を撫でて、コンコッドの隣に戻る。
双子は先程教えたことを踏まえ、再び集中して問題と睨めっこし始めた。
「優しいのですね」
「……あの子達の親はもう居ない。だから私が二人に優しくするのよ。じゃないと……」
「じゃないと?」
「……寂しいじゃない」
双子が唯一信頼出来る親は──この世界に存在しない。
そんな寂しさを抱えたまま生きるなんてこと、7歳の子供が受けていいはずがない。
だから私が親代わりになって、彼女達の両親の分まで二人に優しくするのだ。
──いつか、この手の中から飛び出すまで。
「お嬢様は、本当にお優しい」
「ありがとう。その言葉、素直に受け取っておくわ」
「ええ、その言葉は私の本心です」
コンコッドは優しく、そして強い眼差しで私を見つめた。
そして不意に表情を和らげ、口を開いた。
「まるで聖女を見ているようだと、そう錯覚するほどです」
「──ふっ、あははっ!」
彼の口から飛び出した言葉に、私は思わず吹き出した。
「私が聖女……くくっ、聖女ねぇ……」
「お嬢様? な、何かおかしかったでしょうか?」
「ええ、おかしいわよ。私が聖女……プフッ、ほんと、面白い冗談だわ」
私は過去の……300年前のことを思い出す。
私が知っている『聖女』はただ一人。常に微笑み、何事にも本気で、とても美しく、根性のある少女。彼女は最後の時まで、仲間のために命を削って戦っていた。それは敵味方関係なく、彼女のことを『聖女』だと認識するには十分な勇ましさであったのを、今でも思えている。
「私は聖女ではないわ。聖女にはなれない。だって、そんなの彼女に失礼でしょう?」
そんな彼女のことを覚えているからこそ、私が絶対に聖女ではないと自覚出来た。
──私は魔王だ。
聖女という清い存在から大いにかけ離れた存在だ。
それだけは間違いない。
「お嬢様……」
──私は聖女ではない。聖女にはなれない。
その言葉に、コンコッドは表情を曇らせる。
「あなたがそう思っていなくても、我らはそう思っています。シェラローズお嬢様のおかげで、またこの屋敷に平穏が戻ってきました。誰もが感謝していることです。だから、そんな悲しいことを言わないでいただきたい」
珍しく真剣な眼差しを向けるコンコッドに、私は若干たじろぐ。
「もし本当に聖女が居たとしても、私どもはシェラローズ様を聖女だと思います。我らを救ってくださったのは、他ならぬあなた様なのですから」
「でも、それは…………」
「ねぇシェラローズさま?」
「なに、はなしてるの?」
「ティナ、ティア……」
私達の様子が気になったのか、双子が問題用紙から目を離してこちらに駆け寄ってくる。
「どうしてそんなに泣きそうなかおをしているの?」
「どこか、いたいの?」
「…………いいえ、どこも痛くないわ」
「だったらわらって?」
「シェラローズさまがかなしそうにしていると、私たちも、くるしいの」
「──っ、そう、ね」
この子達を悲しくさせてどうする。
私は子供達の親代わりになると決めたばかりじゃないか。
だったら笑え。
今すぐ笑って、安心させろ。
「……あ、……あれ……?」
口の端を吊り上げ、笑おうとする。
しかし、頬に伝う冷たい感触に、私は戸惑いの声を上げた。
「なんで、どう、して……?」
笑えと必死に顔を動かしているのに、脳が言うことを聞かず、涙が止まらない。
「ああ、そうか……」
私は、嬉しかったのだろう。
魔王だから出来て当然。
魔王だから何でも出来る。
幼少期からそう言われ続けてきた私は、誰にも褒められることはなかった。
私に忠誠を誓ってくれた者はいたが、私の家族は誰も……私に振り向いてくれなかった。
それが今、ようやく認められて嬉しかったのだ。
「──、ごめんなさいっ」
私はこれ以上醜態を晒すことを恐れ、その場を駆け出した。
やはりというべきか、なんというか……二人は基礎的な知識が全くと言って良いほど無かった。
基本的な知識というのは、普通に生活する上で必要な知識であり、特別なものではない。だが双子はまだ7歳。私よりも一つ年上なのだが、まだ彼女達の両親から読み書きや計算等を教わっていなかったらしい。
聞けば、白狼族も勉強を教わるのは8歳かららしい。そこは平民の子供と同じなので、もしかしたら8歳から勉強するというのは、全てにおいて共通なのかもしれない。
昔にはそういう文化はなく、子供が勉強に興味を持ち始めた頃から勉学を学び始める。だから人によってスタートが違うということも珍しくなかった。
「今日は算数を勉強しましょう」
「「はーい!」」
まずは基礎的な知識を学んでからということで、双子には毎日二時間ほど勉強をさせていた。教師はコンコッドだ。彼も忙しいのに手伝わせてしまって申し訳ないと思う。実際、教師役を引き受けてくれた時にもそう謝った。
ただでさえ忙しいのに大丈夫なのか。
もし何日か教師役をやってもらって、本当にキツそうなら私が代わりにやろう。
そう思っていたのだが──どうしてか日に日にコンコッドの表情が生き生きとし始めているのだ。
「何故でしょうね。今が一番、教師をやっていると思えるのですよ」
というのが彼の言い分だ。
私に魔法学を教えている時は勉強を教えているのではなく、復習を手伝わされている気分だったらしい。だから着々と知識を蓄えていく双子の相手をしている今が、とても楽しいらしい。
──生徒っぽくなくて悪かったな!
「では簡単な問題から解いていきましょう」
コンコッドは事前に用意しておいた問題用紙を配り、双子に解かせる。
案の定、双子は1問目から唸り始め、ああでもないこうでもないと相談しあって少しづつ問題を進めていく。
「ああ、これです。これが教えているという感覚なのです……」
二人の様子を眺め、コンコッドが嬉しそうに呟いた。
私はそれを半眼で睨みつけ、小さな溜め息を吐く。
彼に文句を言いたいのは山々だが、私は6歳の少女がやるとは思えないことを沢山やらかしたのだ。こちらにも非があると思い、これ以上何かを言うのは諦め、今も問題に唸っている双子に話題を切り替える。
「……二人は順調なのかしら?」
「ええ、何も知らない状態から始めて一週間だと考えたら、順調だと思います」
「そう。なら良かったわ」
双子が今出来るのは、自分の名前を書くことと、一桁の足し算引き算だ。
自分の名前は大切なので、それぞれの名前の文字は一番最初に覚えさせた。
文字に関しては、まだそれ以外は覚えていない。次は私の名前を覚えるのだと、若干頬を赤らめて言ってきた双子が可愛すぎて思わず抱きしめてしまったのは内緒だ。
計算についても、まだ一桁の簡単な数式のみ。
一回目の授業では実際にリンゴを使って教えていたが、お腹が空いてしまったティナが教材を食べてしまうというハプニングが起こった。幸い、リンゴの貯蔵は十分にあったので問題はなかったが、その時のコンコッドの驚いた表情は傑作だった。
「ねぇねぇシェラローズさま」
「──ん、どうしたの?」
「…………ここ、わからないの」
そう言って指差したのは、他の問題よりもちょっと難易度が高めの計算式だった。教師が時々イジワルで入れる、範囲外の問題のようなものだ。今の二人には難しいだろう。
「ここはね……この問題の数式と、ここ。この二つを合わせて考えるといいわよ。それでも難しかったら一遍にやろうとしないで、一つずつ丁寧に解いていけば出来るはずよ」
わからないことは聞く。
それもまた大切なことだ。
わからないままにするのが一番危険だという私の教えを、ちゃんと守っているようで安心した。
「……そっか、ありがとう!」
「ありがとう!」
「うん。ちゃんと聞けて偉いわ。その調子頑張るのよ」
「「うんっ!」」
最後に二人の頭を撫でて、コンコッドの隣に戻る。
双子は先程教えたことを踏まえ、再び集中して問題と睨めっこし始めた。
「優しいのですね」
「……あの子達の親はもう居ない。だから私が二人に優しくするのよ。じゃないと……」
「じゃないと?」
「……寂しいじゃない」
双子が唯一信頼出来る親は──この世界に存在しない。
そんな寂しさを抱えたまま生きるなんてこと、7歳の子供が受けていいはずがない。
だから私が親代わりになって、彼女達の両親の分まで二人に優しくするのだ。
──いつか、この手の中から飛び出すまで。
「お嬢様は、本当にお優しい」
「ありがとう。その言葉、素直に受け取っておくわ」
「ええ、その言葉は私の本心です」
コンコッドは優しく、そして強い眼差しで私を見つめた。
そして不意に表情を和らげ、口を開いた。
「まるで聖女を見ているようだと、そう錯覚するほどです」
「──ふっ、あははっ!」
彼の口から飛び出した言葉に、私は思わず吹き出した。
「私が聖女……くくっ、聖女ねぇ……」
「お嬢様? な、何かおかしかったでしょうか?」
「ええ、おかしいわよ。私が聖女……プフッ、ほんと、面白い冗談だわ」
私は過去の……300年前のことを思い出す。
私が知っている『聖女』はただ一人。常に微笑み、何事にも本気で、とても美しく、根性のある少女。彼女は最後の時まで、仲間のために命を削って戦っていた。それは敵味方関係なく、彼女のことを『聖女』だと認識するには十分な勇ましさであったのを、今でも思えている。
「私は聖女ではないわ。聖女にはなれない。だって、そんなの彼女に失礼でしょう?」
そんな彼女のことを覚えているからこそ、私が絶対に聖女ではないと自覚出来た。
──私は魔王だ。
聖女という清い存在から大いにかけ離れた存在だ。
それだけは間違いない。
「お嬢様……」
──私は聖女ではない。聖女にはなれない。
その言葉に、コンコッドは表情を曇らせる。
「あなたがそう思っていなくても、我らはそう思っています。シェラローズお嬢様のおかげで、またこの屋敷に平穏が戻ってきました。誰もが感謝していることです。だから、そんな悲しいことを言わないでいただきたい」
珍しく真剣な眼差しを向けるコンコッドに、私は若干たじろぐ。
「もし本当に聖女が居たとしても、私どもはシェラローズ様を聖女だと思います。我らを救ってくださったのは、他ならぬあなた様なのですから」
「でも、それは…………」
「ねぇシェラローズさま?」
「なに、はなしてるの?」
「ティナ、ティア……」
私達の様子が気になったのか、双子が問題用紙から目を離してこちらに駆け寄ってくる。
「どうしてそんなに泣きそうなかおをしているの?」
「どこか、いたいの?」
「…………いいえ、どこも痛くないわ」
「だったらわらって?」
「シェラローズさまがかなしそうにしていると、私たちも、くるしいの」
「──っ、そう、ね」
この子達を悲しくさせてどうする。
私は子供達の親代わりになると決めたばかりじゃないか。
だったら笑え。
今すぐ笑って、安心させろ。
「……あ、……あれ……?」
口の端を吊り上げ、笑おうとする。
しかし、頬に伝う冷たい感触に、私は戸惑いの声を上げた。
「なんで、どう、して……?」
笑えと必死に顔を動かしているのに、脳が言うことを聞かず、涙が止まらない。
「ああ、そうか……」
私は、嬉しかったのだろう。
魔王だから出来て当然。
魔王だから何でも出来る。
幼少期からそう言われ続けてきた私は、誰にも褒められることはなかった。
私に忠誠を誓ってくれた者はいたが、私の家族は誰も……私に振り向いてくれなかった。
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