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第二章 絵画と幼児誘拐
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出発の日は空が真っ青に晴れ渡り、暑くも寒くもない丁度良い陽気だった。
二〇名の騎士と六名の魔導士は馬に跨り、先頭の馬車には文官四名、二台目にはアンジェリカと王太子殿下、宰相の息子、才能ある魔導士の四名。
三台目はテオフィロとルキノ、ニョルズ、侍女に割り当てられているが、有事の際には戦闘人員となるテオフィロ、ルキノは騎乗して隊列に加わっているため、侍女のケイトとニョルズがまったりと過ごせるはずだ。
四台目にパウンド商会の会長ゴードンと、商会員たち。
これら四台にもそれなりに荷物が積まれていたが、五台目、六台目の馬車は幌馬車で、一〇余名の使用人たちとともに大量の荷が積み込まれている。
二カ月に及ぶ旅の最中、宿に泊まることもあるが、世界樹の森に入れば一月以上は野営が続く。食料品や馬に必要な物資はパウンド商会のおかげで各地で仕入れられることになっていても、王太子たち貴人の野営道具となれば他所で手軽に入手出来るものではないため城から持って行くことになるからだ。
続々と積み込まれていく荷物。荷物と一緒に押し込まれるような恰好で幌馬車に乗り込んでいく使用人たちを見て、アンジェリカがものすごく何かを言いたそうな顔をしていたものの安易に口に出さなかったのは合格だ。これからしばらく王太子殿下たちと一緒に過ごすと知って大はしゃぎしていたから警戒していたのだが、彼女もきちんと成長しているらしい。
予定より一〇分ほど遅れて、今回の巡礼のために編成された護衛騎士団の団長から出発の号令が掛かった。この団長は、ルキノの父親が辞めた後に近衛騎士団の副団長になった人物である。王太子殿下も同行するため近衛からも人員が派遣されているのだ。
「気を付けてな」
見送る人々の中にルキノの父ヴェルディ伯爵の姿もあった。本人は面白そうだからという理由で同行を申し出たそうだが国王陛下に却下されたという。
侯爵邸で長男と過ごす姿は本当に楽しそうだったし、テオフィロはそんな親子を眺めているのが好きだったので同行できないのは残念な気もしたが、ヴェルディ伯爵には領地での仕事もある。巡礼の見送りを済ませた足で帰るそうだから、次に会うのは秋の大舞踏会だろう。
ルキノの友人たちも、勤務中でない面々が見送りに来ていた。
彼らには引き続き一〇年以上前に子どもが行方知れずになっている家族の現住所などを調べてもらっている。
「いってらっしゃい!」
「いってらっしゃーい!」
隊列に向かって大勢の人々が手を振っていた。
護衛の騎士や魔導士たちの身内もいるし、パウンド商会の関係者もいるが、それ以上に多くの、王都に暮らす人々に見送られて一行は出発した。
長い旅の始まりである。
主な移動手段が馬である以上、数時間ごとの休憩は必須で、その度に五〇名以上、六〇頭余りの馬が休める場所を探すわけだが、それより世話が焼けるのがアンジェリカだった。
「だって馬車って密室なんだもん……好きな人たちと一緒にいたらくっつきたくなるし……」
そう恥ずかしげもなく主張した令嬢は、同乗していた男三人共々テオフィロの洗浄魔術――愛用の石鹸、爽やかミントの香り付き――でびしょ濡れにされた後で後ろの馬車に強制連行されている。
アンジェリカだけは、濡れた状態で馬車に乗せたくなかったから乾燥させたが、男三人は濡れたまま馬車内で反省しつつ車内を拭いているか、または同乗している魔導士にそれなりの腕があればあっさりと乾かしてテオフィロへの怨み辛みを垂れ流しているかだ。
そういった事情で、いまアンジェリカと同乗しているのはテオフィロとニョルズ、侍女のケイト。
ルキノは、テオフィロが騎乗していた馬の手綱を握りながら自分の馬で伴走中だ。
令嬢のドレスが侍女によってきちんと直されていく間、その場にテオフィロがいても誰も何も言わないのもどうかと思うが、そもそもお互いに相手を異性だと思っていないから先ほどのようなセリフが出て来るわけで。
「それに花祭りの後から今日まで侯爵邸で勉強頑張ってて、会えたのも久々だったから、つい」
「御者や護衛の皆さんの邪魔をして良い理由にはなりません」
「それはー、だって、気持ち良いと、いろいろ、ね?」
「馬車の中ではおとなしく座っているか、寝るか、書類仕事をするものです」
もしもルキノに聞こえていれば最後のそれはどうなんだとツッコミが入ったかもしれないが、普通に会話しているだけなら伴走中の騎士に声が聞こえたりはしない。
そう。
野営時には安全を確保した上で車内で休めるようになっている特注の馬車なのだ。普通にしていれば中で何が起きているかなんて判らないというのに、この令嬢とケダモノ三匹は走行中の馬車を揺らして何をしているのかを周知したわけだ。
「もう言い訳は結構です。移動中は貴女はこの馬車に乗って下さい」
「えっ! や、でも、そしたら、えっと、ルキノさんは?」
「彼は騎士ですし、私も魔導部隊の一員です。普通に馬で移動しますよ。それにここにはケイトがいます。移動中もマナーの勉強が出来ますね」
「そんなぁ……っ」
「あまりにも聞き分けがないことを言うなら宿に泊まるときは私と同室にしますが」
「ひどいーーーーっ」
アンジェリカは叫んでから、ふと良いことを思いついたような顔で身を乗り出す。
「ううん、やっぱり泊まるときはダメだよ。ルキノさんに悪いもん」
「何がですか」
「テオフィロくんだってルキノさんと二人きりになったらエッチな気分になるでしょ?」
目を輝かせているアンジェリカは、その瞬間にテオフィロが固まったことに気付かなかった。
代わりに反応したのはニョルズだ。
『残念だったな小娘。テオフィロはルキノと二人きりになるのを徹底的に避けているぞ』
「えっ⁈」
「ニョルズ様の仰るとおりです。お役目中はニョルズ様と他の騎士たちが。それ以外ではニョルズ様と私が同席するよう命じられております」
「なんで⁈」
驚愕する令嬢に、テオフィロこそ「なんで⁈」と言いたい。
「イチャイチャしたらいいのに! やっと婚約者同士になったんだから!」
『そう言うな。僅かに指先が触れる程度でも真っ赤になっているのだ、恋人同士の触れ合いなどテオフィロにはまだ早過ぎる』
「だからって……婚約者になってもう一ヶ月経つんだよ? じゃあルキノさんずっと生殺し……うわぁ……」
「ルキノ様もなかなかのヘタレっぷりですが」
『確かにな』
侍女と神獣がひどい。
ヘタレと言うならそれは自分の方だとテオフィロは思う。ルキノはそんな自分に合わせてくれているだけだ。彼の優しさを誤解するなんて……と、些か気分を害したテオフィロは、良い笑顔で最終通告。
「私たちのことは、いまは関係ありません。アンジェリカ嬢が移動中に不健全な行為をしなければ夜は彼らと一緒でも構わないのですから、貴女の日中の居場所はここです。良いですね?」
多少なりとも圧を掛ければアンジェリカに拒否権があるはずもなく、身内によって道中の安全が脅かされる危険はこうして排除されたのだった。
次の休憩場所からはテオフィロも騎乗に戻り、この日は日が暮れようという頃に着いた町の宿で一泊することになった。
隣国ケルネイディアに到着するまでの三日間はいずれもパウンド商会が宿を手配してくれている。
だが、五〇名以上、馬六〇頭以上の大所帯を一つの宿で受け入れるのは難しい。複数の宿に分かれたり、野営に慣れている騎士たちは事前に話を通したことで用意された町の広場や公園などにテントを張って過ごすことになる。
テオフィロとルキノは後者を希望したが、今回のメンバーで最も高位のテオフィロがテントではいろいろと問題があるとして、彼は宿に泊まり、ルキノは宿の状況次第ということになった。
実はルキノが仮釈放中の身でテオフィロから離れられないという制約について知っている者は、同行者の中にはいないのだが、制限が一キロ圏内なら特に問題はないし、宿から出てはいけないなんて決まりもない。
テオフィロは、ケイトが手早く整えてくれた客室を振り返りつつ、ニョルズを肩に乗せる。
「兄さまに会いに行こうか」
『お。夜のデートか? 我は邪魔をする気はないのだが』
「貴方こそ私から離れられないでしょうに」
『それよ、テオフィロ。姿を消すくらいはしてやりたいと思うのだが、魔力の供給が止まるとこの入れ物が崩れるからのう……うむむ、夜の間だけ意識を本体に戻しておくか?』
「……気を遣っていただく必要はないのですが」
『だが気になるだろう? ルキノとイイ雰囲気にならぬのも我のせいではないのか?』
神獣はひどく真面目な顔でそんなことを聞いてきた。
二〇名の騎士と六名の魔導士は馬に跨り、先頭の馬車には文官四名、二台目にはアンジェリカと王太子殿下、宰相の息子、才能ある魔導士の四名。
三台目はテオフィロとルキノ、ニョルズ、侍女に割り当てられているが、有事の際には戦闘人員となるテオフィロ、ルキノは騎乗して隊列に加わっているため、侍女のケイトとニョルズがまったりと過ごせるはずだ。
四台目にパウンド商会の会長ゴードンと、商会員たち。
これら四台にもそれなりに荷物が積まれていたが、五台目、六台目の馬車は幌馬車で、一〇余名の使用人たちとともに大量の荷が積み込まれている。
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続々と積み込まれていく荷物。荷物と一緒に押し込まれるような恰好で幌馬車に乗り込んでいく使用人たちを見て、アンジェリカがものすごく何かを言いたそうな顔をしていたものの安易に口に出さなかったのは合格だ。これからしばらく王太子殿下たちと一緒に過ごすと知って大はしゃぎしていたから警戒していたのだが、彼女もきちんと成長しているらしい。
予定より一〇分ほど遅れて、今回の巡礼のために編成された護衛騎士団の団長から出発の号令が掛かった。この団長は、ルキノの父親が辞めた後に近衛騎士団の副団長になった人物である。王太子殿下も同行するため近衛からも人員が派遣されているのだ。
「気を付けてな」
見送る人々の中にルキノの父ヴェルディ伯爵の姿もあった。本人は面白そうだからという理由で同行を申し出たそうだが国王陛下に却下されたという。
侯爵邸で長男と過ごす姿は本当に楽しそうだったし、テオフィロはそんな親子を眺めているのが好きだったので同行できないのは残念な気もしたが、ヴェルディ伯爵には領地での仕事もある。巡礼の見送りを済ませた足で帰るそうだから、次に会うのは秋の大舞踏会だろう。
ルキノの友人たちも、勤務中でない面々が見送りに来ていた。
彼らには引き続き一〇年以上前に子どもが行方知れずになっている家族の現住所などを調べてもらっている。
「いってらっしゃい!」
「いってらっしゃーい!」
隊列に向かって大勢の人々が手を振っていた。
護衛の騎士や魔導士たちの身内もいるし、パウンド商会の関係者もいるが、それ以上に多くの、王都に暮らす人々に見送られて一行は出発した。
長い旅の始まりである。
主な移動手段が馬である以上、数時間ごとの休憩は必須で、その度に五〇名以上、六〇頭余りの馬が休める場所を探すわけだが、それより世話が焼けるのがアンジェリカだった。
「だって馬車って密室なんだもん……好きな人たちと一緒にいたらくっつきたくなるし……」
そう恥ずかしげもなく主張した令嬢は、同乗していた男三人共々テオフィロの洗浄魔術――愛用の石鹸、爽やかミントの香り付き――でびしょ濡れにされた後で後ろの馬車に強制連行されている。
アンジェリカだけは、濡れた状態で馬車に乗せたくなかったから乾燥させたが、男三人は濡れたまま馬車内で反省しつつ車内を拭いているか、または同乗している魔導士にそれなりの腕があればあっさりと乾かしてテオフィロへの怨み辛みを垂れ流しているかだ。
そういった事情で、いまアンジェリカと同乗しているのはテオフィロとニョルズ、侍女のケイト。
ルキノは、テオフィロが騎乗していた馬の手綱を握りながら自分の馬で伴走中だ。
令嬢のドレスが侍女によってきちんと直されていく間、その場にテオフィロがいても誰も何も言わないのもどうかと思うが、そもそもお互いに相手を異性だと思っていないから先ほどのようなセリフが出て来るわけで。
「それに花祭りの後から今日まで侯爵邸で勉強頑張ってて、会えたのも久々だったから、つい」
「御者や護衛の皆さんの邪魔をして良い理由にはなりません」
「それはー、だって、気持ち良いと、いろいろ、ね?」
「馬車の中ではおとなしく座っているか、寝るか、書類仕事をするものです」
もしもルキノに聞こえていれば最後のそれはどうなんだとツッコミが入ったかもしれないが、普通に会話しているだけなら伴走中の騎士に声が聞こえたりはしない。
そう。
野営時には安全を確保した上で車内で休めるようになっている特注の馬車なのだ。普通にしていれば中で何が起きているかなんて判らないというのに、この令嬢とケダモノ三匹は走行中の馬車を揺らして何をしているのかを周知したわけだ。
「もう言い訳は結構です。移動中は貴女はこの馬車に乗って下さい」
「えっ! や、でも、そしたら、えっと、ルキノさんは?」
「彼は騎士ですし、私も魔導部隊の一員です。普通に馬で移動しますよ。それにここにはケイトがいます。移動中もマナーの勉強が出来ますね」
「そんなぁ……っ」
「あまりにも聞き分けがないことを言うなら宿に泊まるときは私と同室にしますが」
「ひどいーーーーっ」
アンジェリカは叫んでから、ふと良いことを思いついたような顔で身を乗り出す。
「ううん、やっぱり泊まるときはダメだよ。ルキノさんに悪いもん」
「何がですか」
「テオフィロくんだってルキノさんと二人きりになったらエッチな気分になるでしょ?」
目を輝かせているアンジェリカは、その瞬間にテオフィロが固まったことに気付かなかった。
代わりに反応したのはニョルズだ。
『残念だったな小娘。テオフィロはルキノと二人きりになるのを徹底的に避けているぞ』
「えっ⁈」
「ニョルズ様の仰るとおりです。お役目中はニョルズ様と他の騎士たちが。それ以外ではニョルズ様と私が同席するよう命じられております」
「なんで⁈」
驚愕する令嬢に、テオフィロこそ「なんで⁈」と言いたい。
「イチャイチャしたらいいのに! やっと婚約者同士になったんだから!」
『そう言うな。僅かに指先が触れる程度でも真っ赤になっているのだ、恋人同士の触れ合いなどテオフィロにはまだ早過ぎる』
「だからって……婚約者になってもう一ヶ月経つんだよ? じゃあルキノさんずっと生殺し……うわぁ……」
「ルキノ様もなかなかのヘタレっぷりですが」
『確かにな』
侍女と神獣がひどい。
ヘタレと言うならそれは自分の方だとテオフィロは思う。ルキノはそんな自分に合わせてくれているだけだ。彼の優しさを誤解するなんて……と、些か気分を害したテオフィロは、良い笑顔で最終通告。
「私たちのことは、いまは関係ありません。アンジェリカ嬢が移動中に不健全な行為をしなければ夜は彼らと一緒でも構わないのですから、貴女の日中の居場所はここです。良いですね?」
多少なりとも圧を掛ければアンジェリカに拒否権があるはずもなく、身内によって道中の安全が脅かされる危険はこうして排除されたのだった。
次の休憩場所からはテオフィロも騎乗に戻り、この日は日が暮れようという頃に着いた町の宿で一泊することになった。
隣国ケルネイディアに到着するまでの三日間はいずれもパウンド商会が宿を手配してくれている。
だが、五〇名以上、馬六〇頭以上の大所帯を一つの宿で受け入れるのは難しい。複数の宿に分かれたり、野営に慣れている騎士たちは事前に話を通したことで用意された町の広場や公園などにテントを張って過ごすことになる。
テオフィロとルキノは後者を希望したが、今回のメンバーで最も高位のテオフィロがテントではいろいろと問題があるとして、彼は宿に泊まり、ルキノは宿の状況次第ということになった。
実はルキノが仮釈放中の身でテオフィロから離れられないという制約について知っている者は、同行者の中にはいないのだが、制限が一キロ圏内なら特に問題はないし、宿から出てはいけないなんて決まりもない。
テオフィロは、ケイトが手早く整えてくれた客室を振り返りつつ、ニョルズを肩に乗せる。
「兄さまに会いに行こうか」
『お。夜のデートか? 我は邪魔をする気はないのだが』
「貴方こそ私から離れられないでしょうに」
『それよ、テオフィロ。姿を消すくらいはしてやりたいと思うのだが、魔力の供給が止まるとこの入れ物が崩れるからのう……うむむ、夜の間だけ意識を本体に戻しておくか?』
「……気を遣っていただく必要はないのですが」
『だが気になるだろう? ルキノとイイ雰囲気にならぬのも我のせいではないのか?』
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