218 / 335
第7章 呪われた血筋
203.森に還る
しおりを挟む
言葉にならない疑問を抱える俺に、レイナルドさんは気付いているのかどうか。
「で、本題だが」
軽く息を吐いたレイナルドさんが細い枝に触れた。
「他の大陸ならまだしも、此処で木になったエトワールは主神様との約束を果たすことなく一年と待たずに枯れて朽ちる」
「っ……」
水もない、生き物もない。
獄鬼に侵食されて死んだ土地。
「この地で眠った森人族がどれだけいるかなんて想像もつかないが、せめて目の前にいる一人くらいはなんとかしてやりたい。掘り出すのを手伝ってくれるか」
「はい……え。この木、植え替えたりしてもいいんですか?」
「さぁな。だが何もしないよりはいいだろ」
「……絶対じゃないなら、先に間違いない方法を主神様に」
「レン」
聞いてから――そう言おうとして止められる。
真っ直ぐなレイナルドさんの視線。
「もし無駄だったとしても俺が連れて帰ってやりたいんだから、それでいいんだ」
言いたいことは判る。
すごくよく判るんだけど、でも。
「クールくんに、俺が必ず届けるって言ってたじゃないですか」
「穏便に事を運ぶためなら耳触りの良い台詞くらいいくらでも思いつくが、さっきのは埋葬した後に僧侶が祈ってくれるって意味だぞ」
「え」
「それだけで普通は充分な見送りなんだよ、こっちの世界では」
そう言って笑ったレイナルドさんは、だけど、急に思い出したみたいな顔で眉を寄せる。
「あー……けど、あれだ。掘り出した木はしばらくテントの部屋に置かせてくれ。あの坊主の目に触れない方がいいからな」
「……あの子には教えないんですか」
「今までの主人からどんな知識を与えられているかも判らない内はな」
「そう、なんですね……」
考える。
まだ一気に与えられた情報が処理しきれなくて頭はふわふわするし心の中はぐちゃぐちゃだけど。
もし植え替えが出来なくてプラーントゥ大陸の森人族の森で枯れたとしても。
掘り出した途端に枯れたとしても。
マーヘ大陸の土地ではそもそも植物が育たない。
だったら試さない手はないんだって、それは理解した。
言いたいことはまだたくさんあるが、皮肉られた気がしたくらいで拗ねるような子どもでもないし。全然。それは気にしてない!
こっちの常識に疎いのは事実だからね……あぁもう。
「スコップと、コメを買うための麻袋がテントにあったはずです」
伝えたら、レイナルドさんは何度か瞬きした後で笑う。
「それはいいな。貸してくれ」
「はい」
テントから他にもロープや水など使えそうなものを持って戻り、レイナルドさんと2人、まずはエトワールを弔った。
どうお別れするのが正しいかなんて判らないから、いつかちゃんと帰るべき場所に帰れますようにって思いを込めて、元の世界の故郷を偲ぶ歌を歌った。
それから気持ちばかりの浄化。治癒。ずっと痛かったり苦しかったりして来たんだと思うから今日からはゆっくりと休んでほしかった。
その後、確かに1人の女性だった木の周りを掘り始めた。
とても細い木だ。
レイナルドさんの光魔法で明かりを確保し、根を傷つけないよう注意していたらだんだんと自分たちの言葉数も少なくなっていて、気付いたら無言で作業に没頭していた。
集中していたとも言う。
おかげで30分くらいでエトワールの木を根から引き抜くことが出来た。
「根も、どれも細いですね。本人の状態と似通うんでしょうか」
「それはあるな」
麻袋に木を差し、俺が支えている中にレイナルドさんが土を入れていく。パサパサで乾き切った土に水をやるも、水分はまるで蒸発するみたいに消えてしまう。
(んん?)
乾燥しているだけにしては水分の抜け方がおかしい。
そういえば獄鬼が悪意を持つ人に憑いて成り代わり世界を崩壊させるっていう目的は聞いて学んだし、実際に「壊してやる!」って主張する獄鬼とも接したことがあるが、土地そのものにはあまり注目したことがなかった。
植物も生きているから獄鬼のせいで枯れるんだろうな、とか。
そんな、なんとなくで浄化を発動して来たんだけど……なるほど、土の中にもたくさんの微生物がいて、みんな生きている。影響を受けると考えた方が自然だ。
(ってことは……あ、でも浄化して獄鬼の影響を消しても微生物が生き返ったり無から湧くわけじゃないんだから、どのみち復活には時間が掛かるのか)
神具『住居兼用移動車両』Ex.の中で使えるスキル「通販」で土を買っても外には持ち出せない。
あっちの世界でキッチン栽培の経験くらいならあるけど、全部揃った栽培キットじゃ良い土の作り方なんて判りようがない。
とりあえず浄化して、なんだっけ、腐葉土?
枯れた木片や葉っぱと土を一緒に入れて、水撒いて、蒸したら、……出来る? それともあれも微生物ありきなのかな。魔力のある世界だとまた違う?
あああ判んない!
「なに百面相してんだ?」
「……土を少しでも良く出来たらと思って」
目的だけを答えたら怪訝な顔をされた。
結局全部喋らされて、騎士団には土魔法が使える人がいるから問題ないと言われた。つまり土魔法で魔力を流せば植物が育つ土が出来上がるってことでいいのかな。
「じゃあ、早めに合流しないとなりませんね」
「ああ。だがさすがに今日はここで休む。日が昇ったら移動を始めるぞ」
「了解です。見張りはどうしますか?」
「おまえは普段通りで良い」
根本を袋に包んだ木を抱えたレイナルドさんは、テントに触れる。
「確かかなり頑丈なんだろう、これ」
「それはもう! 主神様たち……えっと、開発者の皆さん渾身の一品なので!」
レイナルドさんの目が遠くなる。
はい、それ以上は言わないし聞かない方が良いです。
お互いに空笑いで気を取り直す。
「感知可能範囲に魔獣や盗賊はいないし、敵意が近付けば寝てても気付く。ダンジョンでもないからな。他人の目を気にして装う必要はない」
「でも……」
こんな場所でレイナルドさんを一人にするのはどうなんだろ……って思ってたら。
「おまえと一晩二人きりなんて主神様にどう思われるか恐ろし過ぎるんだが」
「……」
否定出来ない。
結果、俺は夕飯だけ作って神具『住居兼用移動車両』Ex.に帰ったのだった。
***
読んでくださってありがとうございます。
明日はレイナルド視点から。
また、以前は「お詫びとお知らせ」とタイトルに入れていた179話と180話の間に、登場人物データを上書きしました。今後も時々更新するかもしれません。
これも追記してなどありましたらお知らせください。
お役立て頂けたら幸いです。
「で、本題だが」
軽く息を吐いたレイナルドさんが細い枝に触れた。
「他の大陸ならまだしも、此処で木になったエトワールは主神様との約束を果たすことなく一年と待たずに枯れて朽ちる」
「っ……」
水もない、生き物もない。
獄鬼に侵食されて死んだ土地。
「この地で眠った森人族がどれだけいるかなんて想像もつかないが、せめて目の前にいる一人くらいはなんとかしてやりたい。掘り出すのを手伝ってくれるか」
「はい……え。この木、植え替えたりしてもいいんですか?」
「さぁな。だが何もしないよりはいいだろ」
「……絶対じゃないなら、先に間違いない方法を主神様に」
「レン」
聞いてから――そう言おうとして止められる。
真っ直ぐなレイナルドさんの視線。
「もし無駄だったとしても俺が連れて帰ってやりたいんだから、それでいいんだ」
言いたいことは判る。
すごくよく判るんだけど、でも。
「クールくんに、俺が必ず届けるって言ってたじゃないですか」
「穏便に事を運ぶためなら耳触りの良い台詞くらいいくらでも思いつくが、さっきのは埋葬した後に僧侶が祈ってくれるって意味だぞ」
「え」
「それだけで普通は充分な見送りなんだよ、こっちの世界では」
そう言って笑ったレイナルドさんは、だけど、急に思い出したみたいな顔で眉を寄せる。
「あー……けど、あれだ。掘り出した木はしばらくテントの部屋に置かせてくれ。あの坊主の目に触れない方がいいからな」
「……あの子には教えないんですか」
「今までの主人からどんな知識を与えられているかも判らない内はな」
「そう、なんですね……」
考える。
まだ一気に与えられた情報が処理しきれなくて頭はふわふわするし心の中はぐちゃぐちゃだけど。
もし植え替えが出来なくてプラーントゥ大陸の森人族の森で枯れたとしても。
掘り出した途端に枯れたとしても。
マーヘ大陸の土地ではそもそも植物が育たない。
だったら試さない手はないんだって、それは理解した。
言いたいことはまだたくさんあるが、皮肉られた気がしたくらいで拗ねるような子どもでもないし。全然。それは気にしてない!
こっちの常識に疎いのは事実だからね……あぁもう。
「スコップと、コメを買うための麻袋がテントにあったはずです」
伝えたら、レイナルドさんは何度か瞬きした後で笑う。
「それはいいな。貸してくれ」
「はい」
テントから他にもロープや水など使えそうなものを持って戻り、レイナルドさんと2人、まずはエトワールを弔った。
どうお別れするのが正しいかなんて判らないから、いつかちゃんと帰るべき場所に帰れますようにって思いを込めて、元の世界の故郷を偲ぶ歌を歌った。
それから気持ちばかりの浄化。治癒。ずっと痛かったり苦しかったりして来たんだと思うから今日からはゆっくりと休んでほしかった。
その後、確かに1人の女性だった木の周りを掘り始めた。
とても細い木だ。
レイナルドさんの光魔法で明かりを確保し、根を傷つけないよう注意していたらだんだんと自分たちの言葉数も少なくなっていて、気付いたら無言で作業に没頭していた。
集中していたとも言う。
おかげで30分くらいでエトワールの木を根から引き抜くことが出来た。
「根も、どれも細いですね。本人の状態と似通うんでしょうか」
「それはあるな」
麻袋に木を差し、俺が支えている中にレイナルドさんが土を入れていく。パサパサで乾き切った土に水をやるも、水分はまるで蒸発するみたいに消えてしまう。
(んん?)
乾燥しているだけにしては水分の抜け方がおかしい。
そういえば獄鬼が悪意を持つ人に憑いて成り代わり世界を崩壊させるっていう目的は聞いて学んだし、実際に「壊してやる!」って主張する獄鬼とも接したことがあるが、土地そのものにはあまり注目したことがなかった。
植物も生きているから獄鬼のせいで枯れるんだろうな、とか。
そんな、なんとなくで浄化を発動して来たんだけど……なるほど、土の中にもたくさんの微生物がいて、みんな生きている。影響を受けると考えた方が自然だ。
(ってことは……あ、でも浄化して獄鬼の影響を消しても微生物が生き返ったり無から湧くわけじゃないんだから、どのみち復活には時間が掛かるのか)
神具『住居兼用移動車両』Ex.の中で使えるスキル「通販」で土を買っても外には持ち出せない。
あっちの世界でキッチン栽培の経験くらいならあるけど、全部揃った栽培キットじゃ良い土の作り方なんて判りようがない。
とりあえず浄化して、なんだっけ、腐葉土?
枯れた木片や葉っぱと土を一緒に入れて、水撒いて、蒸したら、……出来る? それともあれも微生物ありきなのかな。魔力のある世界だとまた違う?
あああ判んない!
「なに百面相してんだ?」
「……土を少しでも良く出来たらと思って」
目的だけを答えたら怪訝な顔をされた。
結局全部喋らされて、騎士団には土魔法が使える人がいるから問題ないと言われた。つまり土魔法で魔力を流せば植物が育つ土が出来上がるってことでいいのかな。
「じゃあ、早めに合流しないとなりませんね」
「ああ。だがさすがに今日はここで休む。日が昇ったら移動を始めるぞ」
「了解です。見張りはどうしますか?」
「おまえは普段通りで良い」
根本を袋に包んだ木を抱えたレイナルドさんは、テントに触れる。
「確かかなり頑丈なんだろう、これ」
「それはもう! 主神様たち……えっと、開発者の皆さん渾身の一品なので!」
レイナルドさんの目が遠くなる。
はい、それ以上は言わないし聞かない方が良いです。
お互いに空笑いで気を取り直す。
「感知可能範囲に魔獣や盗賊はいないし、敵意が近付けば寝てても気付く。ダンジョンでもないからな。他人の目を気にして装う必要はない」
「でも……」
こんな場所でレイナルドさんを一人にするのはどうなんだろ……って思ってたら。
「おまえと一晩二人きりなんて主神様にどう思われるか恐ろし過ぎるんだが」
「……」
否定出来ない。
結果、俺は夕飯だけ作って神具『住居兼用移動車両』Ex.に帰ったのだった。
***
読んでくださってありがとうございます。
明日はレイナルド視点から。
また、以前は「お詫びとお知らせ」とタイトルに入れていた179話と180話の間に、登場人物データを上書きしました。今後も時々更新するかもしれません。
これも追記してなどありましたらお知らせください。
お役立て頂けたら幸いです。
118
あなたにおすすめの小説
運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
異世界で聖男と呼ばれる僕、助けた小さな君は宰相になっていた
k-ing /きんぐ★商業5作品
BL
病院に勤めている橘湊は夜勤明けに家へ帰ると、傷ついた少年が玄関で倒れていた。
言葉も話せず、身寄りもわからない少年を一時的に保護することにした。
小さく甘えん坊な少年との穏やかな日々は、湊にとってかけがえのない時間となる。
しかし、ある日突然、少年は「ありがとう」とだけ告げて異世界へ帰ってしまう。
湊の生活は以前のような日に戻った。
一カ月後に少年は再び湊の前に現れた。
ただ、明らかに成長スピードが早い。
どうやら違う世界から来ているようで、時間軸が異なっているらしい。
弟のように可愛がっていたのに、急に成長する少年に戸惑う湊。
お互いに少しずつ気持ちに気づいた途端、少年は遊びに来なくなってしまう。
あの時、気持ちだけでも伝えれば良かった。
後悔した湊は彼が口ずさむ不思議な呪文を口にする。
気づけば少年の住む異世界に来ていた。
二つの世界を越えた、純情な淡い両片思いの恋物語。
序盤は幼い宰相との現実世界での物語、その後異世界への物語と話は続いていきます。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる