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第7章 呪われた血筋
220.決戦(4) side:レイナルド
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※時間が前話と少し前後します
城に突入するのは5大陸から集まった精鋭400名と、それなりに戦える国軍と、彼らに守られた国の上層部が数人。連合を組んでも結局は他人だから、どこかの誰かがズルをしないよう互いに見張りを付けようってわけだが、数少ない獄鬼除けは主にこの連中が持った上で、5大陸混合の班分けが行われた。
カンヨン国を包囲した連合軍の総数は約5万。
そのほとんどは人質を取られていたも同然のギァリック大陸と、直接攻撃されたオセアン大陸だ。プラーントゥ大陸も狙われたが、そもそも大陸が最小で人口が少ないから参加した戦力は有志の冒険者を含めても全体の1割に満たない。
それはそれとして、5万のうち城の捜索にあたることになった2,000名あまりが10~30名で班を組んでカンヨンの王捕縛を目指し、1万の兵がこの2,000人が城に入れるよう道を作るべく武器を取る。
そして他の35,000余りが王都全域の制圧に動く。
うちのパーティメンバーで言うなら城に入るのは俺。
道を作るのがゲンジャル、ミッシェル、アッシュ、ウォーカー。
グランツェ、モーガン、オクティバ、ディゼル、ヒユナ、バルドル、クルト、エニス、ウーガ、ドーガ、そしてレンは王都担当だ。
『第3班準備完了、いつでも出られます』
『僧侶たちの結界発動準備が整いました。合図と同時に展開します』
「合図は火魔法使いの火球を空に打ち上げる。正門注視」
メッセンジャーが忙しなく飛び交う。
自分たちが行動を開始した後は、城の外――王都を45に分けた区画の捜索結果を知らせるものも含まれるようになる。
レンと個人で連絡を取れる者はパーティメンバーを除けばごく一部に限った方が良く、俺のところで情報を集約し、レンに浄化を頼むという手順を取るからだ。
大陸によって様々な鳥の魔物がいる。
俺たちはセルリーとレンがオセアン大陸でこれを開発したものだから入手が簡単な魔の鴎を採用したが、こうしてみるとどの国も画期的なこの魔道具に国の威信でもかけているのか金級、ときには白金級ダンジョンで出るような凶悪な魔物がやって来るのでつい警戒してしまう。
プラーントゥ大陸も開発元としては負けていられない。
戻ったら相応のダンジョンに潜って魔の鴎の代わりを……と考えていると、急に後方が騒がしくなりだした。
何事かと振り返ると、そこには自分に向かって疾走してくる真っ白な魔豹。
「おまえ……」
寄越したのがレンだとすぐに察した。
艶めいた白毛が美しい、もはや言われなければ魔豹だと判らない大きな魔物が威圧感たっぷりに俺の手前に鎮座している。
足の速さは白金級ダンジョンに出る魔物を含めても一、二を争う俊足。
攻撃力も相当で遭遇すれば厄介なことこの上なかった相手だが、首筋を撫でてやると嬉しそうに体を寄せて来るし、レンの味方を正しく判断して力を貸してくれるし、他の国の、どの鳥よりも大きくて、利口で、愛嬌がある。
「グルッ?」
「……なんでもない」
これを「可愛い」と言って満面の笑みで抱きしめるレンに身内全員で引いたのはつい最近の話だったはずなのに、もはや魔道具云々を抜きにしてうちのが一番だと思ってしまうあたりすっかり毒された。
信頼できる相手が一人もいない班分けに感じていた不安が、こいつが現れただけで和らぐほどに。
「結界発動10秒前!」
指揮官の号令には突然の魔物の登場ざわついていた周囲も静まり返り一瞬にして臨戦態勢を整えた。
「……頼むぞ」
「ガウッ」
遠慮がちな鳴き声は任せろと言っているように聞こえた。
『24番地区捜索完了です』
「わかった」
担当者にメッセンジャーを返し、次いでレンに送る。
白い魔豹が常に周囲を警戒しサポートしてくれるおかげで、その遣り取りさえスムーズに行える。
「レン、24番地区の捜索完了。後は頼む」
羽ばたいた魔の鴎はすぐにレンの『了解です!』という元気な返答を持ち帰って来た。それと同時に城への突入口が開いた。
「ここは俺たちに任せろ!」
「行けレイナルド!」
ゲンジャルたちの班にそう背中を押され、各大陸の代表かつ戦闘力もそれなりに高い面々がようやくカンヨンの王城になだれこむ。
と、襲い掛かって来る獄鬼。
「フハハハハハ死ね死ね死ね死ね!!」
「っ」
捨て身とも言える獄鬼たちの強襲に、行動を共にしていた僧侶が素早く結界を張った。
が、レンの結界に慣れているとダメだ。
遅いし弱いし、何より自分が本気にならざるを得ないのがキツイ。視覚、聴覚、嗅覚を最大限まで解放して魔力感知に絡めて獄鬼の動きを追う。
いまこの土地に染み付いた死臭。
腐臭。
そういったものにまで攻撃を受けている気分になりながら、記憶を頼りに昔の戦い方を思い出して体を動かす。
「奴らを僧侶に近付けるな!」
「抑えろ!!」
「無駄無駄無駄無駄!!」
「うがっ」
僧侶の結界で弱らせ、数で押し、消滅するまで絶えずダメージを与え続ける――ああ、浄化なんて方法を編み出して一瞬で消滅させられるレンは本当に規格外だ。
「ぐっ」
「ガウッ!」
剣で獄鬼の動きを抑えた一瞬、魔豹がそいつに襲い掛かって頭を食らった。首を失くした体が床に転がる。
魔豹は唾を吐くように首を投げ捨てた。
「きさ……!」
「黙って失せろ」
その体に魔剣を突き立てた。
直後の火柱によって獄鬼の体が燃える。魔剣は魔力を流すことで魔法使いに近いことが出来るから助かる。
「くっ……」
「我らを消したところで無駄だ無駄! こうしている間にも貴様らの最期はすぐそこまで来ているぞ! せいぜい覚悟しておぐふっ」
気付いた誰かが首の始末に取り掛かる。
「ヒヒャヒャヒャヒャッ無駄だ無駄だ無駄だ無駄ダ、ハッ、ヒャッ。キシャ、ァ――」
首はしばらく炎の中で叫んでいたがようやく灰になって消えた。が、その間にも魔豹が次々と生首を量産していた。
体があると再生しかねないので誰も彼も必死で体の方を消している。
そのせいで生首ばかり床に転がって嘲笑してくるという何ともいえない光景がそこにあった。
「貴様らはもうすぐ終わるぞ!」
「我らを消したところで何の意味があるものか!」
「もうすぐだ!」
「もうすぐ!」
「全滅するのは貴様らだと思い知るがいい!」
怨嗟。
イラッとしたのが伝わったのか、もしくは魔豹にも不愉快だったのか、その大きな足が首の一つを踏み潰した。
いろいろと飛び散る。
僧侶ならそこに黒い靄を見たのかもしれないが、それより。
「おまえ、それはレンの前でやるなよ」
あいつなら卒倒しそうな惨状だ。
が、レンの前でやるなと言ったのをどう捉えたのか魔豹は他の頭も踏み潰していく。班の連中も唖然としていた。
ああそうか、レンの神力が混ざってるんだったか。
やっぱりうちのが一番だな。
獄鬼が消えると後続も城内への突入を果たし当初の予定通り要捕獲対象の捜索が始まったのだが、その直後に外から轟音が鳴り響いた。
驚いて窓から見ると、いままで見たことがない黒い煙の中で炎が燃え盛っていた。
炎。
なのに、魔力を感じない。
「なんだ……?」
他人の疑問の声。
同時に二度目の轟音。
「!」
「……っ」
まったく別の方向から聞こえたので窓から身を乗り出して見る。轟々と燃える炎。真っ黒い煙。そして、やはり魔力を感じない。
三度目。
四度目。
得体の知れない現象に胸がざわつくが、其処にいたのは誰もが国の中枢に近い実力者たち。自分の目的を果たすことが何よりも重要だという意識が骨の髄まで浸み込んでいる。
「行くぞ」
ギァリック大陸の代表者に声を掛けられ、全員が再び城内を移動し始めた。
……嫌な予感がした。
魔豹がじっとこちらを見ている。
その目を見ていると仲間たちの顔が浮かんだ。
悩んだのは、ほんの一瞬。
「行こう」
「グルッ」
目指すはカンヨンの国王のいる場所だ――。
城に突入するのは5大陸から集まった精鋭400名と、それなりに戦える国軍と、彼らに守られた国の上層部が数人。連合を組んでも結局は他人だから、どこかの誰かがズルをしないよう互いに見張りを付けようってわけだが、数少ない獄鬼除けは主にこの連中が持った上で、5大陸混合の班分けが行われた。
カンヨン国を包囲した連合軍の総数は約5万。
そのほとんどは人質を取られていたも同然のギァリック大陸と、直接攻撃されたオセアン大陸だ。プラーントゥ大陸も狙われたが、そもそも大陸が最小で人口が少ないから参加した戦力は有志の冒険者を含めても全体の1割に満たない。
それはそれとして、5万のうち城の捜索にあたることになった2,000名あまりが10~30名で班を組んでカンヨンの王捕縛を目指し、1万の兵がこの2,000人が城に入れるよう道を作るべく武器を取る。
そして他の35,000余りが王都全域の制圧に動く。
うちのパーティメンバーで言うなら城に入るのは俺。
道を作るのがゲンジャル、ミッシェル、アッシュ、ウォーカー。
グランツェ、モーガン、オクティバ、ディゼル、ヒユナ、バルドル、クルト、エニス、ウーガ、ドーガ、そしてレンは王都担当だ。
『第3班準備完了、いつでも出られます』
『僧侶たちの結界発動準備が整いました。合図と同時に展開します』
「合図は火魔法使いの火球を空に打ち上げる。正門注視」
メッセンジャーが忙しなく飛び交う。
自分たちが行動を開始した後は、城の外――王都を45に分けた区画の捜索結果を知らせるものも含まれるようになる。
レンと個人で連絡を取れる者はパーティメンバーを除けばごく一部に限った方が良く、俺のところで情報を集約し、レンに浄化を頼むという手順を取るからだ。
大陸によって様々な鳥の魔物がいる。
俺たちはセルリーとレンがオセアン大陸でこれを開発したものだから入手が簡単な魔の鴎を採用したが、こうしてみるとどの国も画期的なこの魔道具に国の威信でもかけているのか金級、ときには白金級ダンジョンで出るような凶悪な魔物がやって来るのでつい警戒してしまう。
プラーントゥ大陸も開発元としては負けていられない。
戻ったら相応のダンジョンに潜って魔の鴎の代わりを……と考えていると、急に後方が騒がしくなりだした。
何事かと振り返ると、そこには自分に向かって疾走してくる真っ白な魔豹。
「おまえ……」
寄越したのがレンだとすぐに察した。
艶めいた白毛が美しい、もはや言われなければ魔豹だと判らない大きな魔物が威圧感たっぷりに俺の手前に鎮座している。
足の速さは白金級ダンジョンに出る魔物を含めても一、二を争う俊足。
攻撃力も相当で遭遇すれば厄介なことこの上なかった相手だが、首筋を撫でてやると嬉しそうに体を寄せて来るし、レンの味方を正しく判断して力を貸してくれるし、他の国の、どの鳥よりも大きくて、利口で、愛嬌がある。
「グルッ?」
「……なんでもない」
これを「可愛い」と言って満面の笑みで抱きしめるレンに身内全員で引いたのはつい最近の話だったはずなのに、もはや魔道具云々を抜きにしてうちのが一番だと思ってしまうあたりすっかり毒された。
信頼できる相手が一人もいない班分けに感じていた不安が、こいつが現れただけで和らぐほどに。
「結界発動10秒前!」
指揮官の号令には突然の魔物の登場ざわついていた周囲も静まり返り一瞬にして臨戦態勢を整えた。
「……頼むぞ」
「ガウッ」
遠慮がちな鳴き声は任せろと言っているように聞こえた。
『24番地区捜索完了です』
「わかった」
担当者にメッセンジャーを返し、次いでレンに送る。
白い魔豹が常に周囲を警戒しサポートしてくれるおかげで、その遣り取りさえスムーズに行える。
「レン、24番地区の捜索完了。後は頼む」
羽ばたいた魔の鴎はすぐにレンの『了解です!』という元気な返答を持ち帰って来た。それと同時に城への突入口が開いた。
「ここは俺たちに任せろ!」
「行けレイナルド!」
ゲンジャルたちの班にそう背中を押され、各大陸の代表かつ戦闘力もそれなりに高い面々がようやくカンヨンの王城になだれこむ。
と、襲い掛かって来る獄鬼。
「フハハハハハ死ね死ね死ね死ね!!」
「っ」
捨て身とも言える獄鬼たちの強襲に、行動を共にしていた僧侶が素早く結界を張った。
が、レンの結界に慣れているとダメだ。
遅いし弱いし、何より自分が本気にならざるを得ないのがキツイ。視覚、聴覚、嗅覚を最大限まで解放して魔力感知に絡めて獄鬼の動きを追う。
いまこの土地に染み付いた死臭。
腐臭。
そういったものにまで攻撃を受けている気分になりながら、記憶を頼りに昔の戦い方を思い出して体を動かす。
「奴らを僧侶に近付けるな!」
「抑えろ!!」
「無駄無駄無駄無駄!!」
「うがっ」
僧侶の結界で弱らせ、数で押し、消滅するまで絶えずダメージを与え続ける――ああ、浄化なんて方法を編み出して一瞬で消滅させられるレンは本当に規格外だ。
「ぐっ」
「ガウッ!」
剣で獄鬼の動きを抑えた一瞬、魔豹がそいつに襲い掛かって頭を食らった。首を失くした体が床に転がる。
魔豹は唾を吐くように首を投げ捨てた。
「きさ……!」
「黙って失せろ」
その体に魔剣を突き立てた。
直後の火柱によって獄鬼の体が燃える。魔剣は魔力を流すことで魔法使いに近いことが出来るから助かる。
「くっ……」
「我らを消したところで無駄だ無駄! こうしている間にも貴様らの最期はすぐそこまで来ているぞ! せいぜい覚悟しておぐふっ」
気付いた誰かが首の始末に取り掛かる。
「ヒヒャヒャヒャヒャッ無駄だ無駄だ無駄だ無駄ダ、ハッ、ヒャッ。キシャ、ァ――」
首はしばらく炎の中で叫んでいたがようやく灰になって消えた。が、その間にも魔豹が次々と生首を量産していた。
体があると再生しかねないので誰も彼も必死で体の方を消している。
そのせいで生首ばかり床に転がって嘲笑してくるという何ともいえない光景がそこにあった。
「貴様らはもうすぐ終わるぞ!」
「我らを消したところで何の意味があるものか!」
「もうすぐだ!」
「もうすぐ!」
「全滅するのは貴様らだと思い知るがいい!」
怨嗟。
イラッとしたのが伝わったのか、もしくは魔豹にも不愉快だったのか、その大きな足が首の一つを踏み潰した。
いろいろと飛び散る。
僧侶ならそこに黒い靄を見たのかもしれないが、それより。
「おまえ、それはレンの前でやるなよ」
あいつなら卒倒しそうな惨状だ。
が、レンの前でやるなと言ったのをどう捉えたのか魔豹は他の頭も踏み潰していく。班の連中も唖然としていた。
ああそうか、レンの神力が混ざってるんだったか。
やっぱりうちのが一番だな。
獄鬼が消えると後続も城内への突入を果たし当初の予定通り要捕獲対象の捜索が始まったのだが、その直後に外から轟音が鳴り響いた。
驚いて窓から見ると、いままで見たことがない黒い煙の中で炎が燃え盛っていた。
炎。
なのに、魔力を感じない。
「なんだ……?」
他人の疑問の声。
同時に二度目の轟音。
「!」
「……っ」
まったく別の方向から聞こえたので窓から身を乗り出して見る。轟々と燃える炎。真っ黒い煙。そして、やはり魔力を感じない。
三度目。
四度目。
得体の知れない現象に胸がざわつくが、其処にいたのは誰もが国の中枢に近い実力者たち。自分の目的を果たすことが何よりも重要だという意識が骨の髄まで浸み込んでいる。
「行くぞ」
ギァリック大陸の代表者に声を掛けられ、全員が再び城内を移動し始めた。
……嫌な予感がした。
魔豹がじっとこちらを見ている。
その目を見ていると仲間たちの顔が浮かんだ。
悩んだのは、ほんの一瞬。
「行こう」
「グルッ」
目指すはカンヨンの国王のいる場所だ――。
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