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一部
消沈
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まず両腕を確認する。
穴は開いていない切り傷のような痕がいくつもありそこから血が垂れ落ち半分以上を血で染め上げてしまっているのにも関わらず貧血すら起こさない今の俺に感謝しかない。
「なぜそこまで立てる?」
「なぜ? 決まってるだろドンキーを殺すからさ」
「意味がわからない」
少女はまた腕を突き出し何かを掴むような仕草をすると周りに黒い球体が出現する。あれに当たれば次は無いかもしれない。だが壁に貼り付けられて広いと感じていた部屋は動き回るには少々不便な部屋の広さだ。これだと逃げ回っても最終的に当たる。ならば正面とっぱ? 無理だ武器も無い素手で魔道士相手に勝てるなどと到底思えない。クソ詰みまくりだ戦況がひっくり返るどころか打ち付けられて身動きも取れやしない、ドンキーの忠実なるナイトに殺されるとなると俺はユーゴさんの死を無駄にする事になる。
この無敵時間をどう利用する。
だめだ考えても……。
「しねえええええええ」
少女の叫びと共に黒い球体が迫る中足が俺膝立ちのまま動けなくってしまった。まずいこのままだと本当に死ぬだめなんだ。死にたくないんだよ。
片目をつぶり死を覚悟した瞬間自分の体からものすごい勢いの風が吹き荒れ部屋中に風を切る音が響き渡り少女の悲鳴が聞こえた。
瞼を上げると少女が壁に打たれていた。
口を動かし何かしら喋っているがまったく聞き取れない。
駄目だ。俺もここで……
穴は開いていない切り傷のような痕がいくつもありそこから血が垂れ落ち半分以上を血で染め上げてしまっているのにも関わらず貧血すら起こさない今の俺に感謝しかない。
「なぜそこまで立てる?」
「なぜ? 決まってるだろドンキーを殺すからさ」
「意味がわからない」
少女はまた腕を突き出し何かを掴むような仕草をすると周りに黒い球体が出現する。あれに当たれば次は無いかもしれない。だが壁に貼り付けられて広いと感じていた部屋は動き回るには少々不便な部屋の広さだ。これだと逃げ回っても最終的に当たる。ならば正面とっぱ? 無理だ武器も無い素手で魔道士相手に勝てるなどと到底思えない。クソ詰みまくりだ戦況がひっくり返るどころか打ち付けられて身動きも取れやしない、ドンキーの忠実なるナイトに殺されるとなると俺はユーゴさんの死を無駄にする事になる。
この無敵時間をどう利用する。
だめだ考えても……。
「しねえええええええ」
少女の叫びと共に黒い球体が迫る中足が俺膝立ちのまま動けなくってしまった。まずいこのままだと本当に死ぬだめなんだ。死にたくないんだよ。
片目をつぶり死を覚悟した瞬間自分の体からものすごい勢いの風が吹き荒れ部屋中に風を切る音が響き渡り少女の悲鳴が聞こえた。
瞼を上げると少女が壁に打たれていた。
口を動かし何かしら喋っているがまったく聞き取れない。
駄目だ。俺もここで……
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