ドラゴン・ハンター

づぃぢーぁ

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一部

ドンキー

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 誰かに起こされるように目を覚ますと目の前には壁にもたれかかる少女がいる。そうかあれから俺は眠っていたのかそれとも気絶かどちらにせよ体の痛みは消えてない。重い体を起こし少女の近くまで這いずり回る。脈があるかどうか確認する……どうやら死んではいないみたいだったそうだなこれなら俺も後悔せずに済みそうだ。

 壁を使い立ち上がりフラフラになりながらも少女を寝転がせてやる。俺からのせめてもの慈悲だそれ以上はねだらないで欲しいもんだね。
 扉まで歩き無論俺がやる事は一つ。右手でドアノブを掴みドアを開くことである。

 「……」

 白い髪に白いワンピース。全てが白い少女が扉の前に立っていた。呆然としていたこれは夢なのかと現実離れした少女の美しさ・・・…いや神々しさを素人目の俺でも分かるぐらいのオーラを発し無言でこちらを見つめていた。

 「ドンキーは突き当たりにいます、お仲間は反対方向でドンキー右腕ステコという盗賊の頭とその仲間と戦ってます」

 「ど、どうも」

 「私はここで彼女と待ちます事が済んだら話がありますので」

 「あ……あぁ」

 魅了されたのかそれとも悪漢されていたのか。どちらとも取れない彼女には反発する事すら許されていないような気がした。なぜこんな気持ちになるのだろうかこの気持ち……それにこのモヤモヤ誰か似たような人物を知っていた気がするそれは身近で、だめだ過去のことなんて一切分からない今の俺にはドンキーを殺し少女の話を聞くことだけだ。

 「それとこれを」

 少女に俺の相棒である剣を手渡された。特注品だったため無くすと痛手どころではないのだだから少女には最大限の感謝で後にしドンキーの部屋に向かった。

 道中異様すぎる静けさと共に一際目立つ扉を見つけた。
 ノックもせずに扉を思い切り開けると息を荒げた小太りの中年が全裸でベッドの上に膝立ちしていた。丁度死角になるようテーブルが配置されていた。奴がきっとドンキーに違いなかった。あんなにも小汚い顔を俺はしらないあれは犯罪者の顔だからだ。
 だが俺のことなど気づいて無いようなきがする。
 ドンキーはいつもの口調で喋り始めた。

 「ステコノックはしてくれよ、俺は今エルフのマグロで遊んでるんだからさこういう時ってマナーってもんがあるでしょ、それに君にもいくつか商品を渡すって約束なんだし。――そうそうエルフは締りが良くて最高だよ人間とは違うしなんで高級品か理解できるよ、それに妊娠もしないからいくらでもやり放題だよ」

 呑気に喋るドンキーは俺が足音も立てず近づいている事に気づくはずも無い。テーブルで見えなかったベッドには泣く事もしない無抵抗の少女がただひたすら中年に犯されていた。憎悪を感情だけが高ぶる中ドンキーの性欲も頂点に達しようとしていた。こんな男の最後が幸福状態で終わらせられるはずが無い。
 
 ドンキーの肩を掴み少女から引き離すとドンキーはこちらを向いては俺だとは知らずに喋りかけてくる。

 「おいおい契約違反だぜ……」

 顎を振るわせドンキーは尻餅をついた。

 「死ねよ俗物が」
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