私が猫又族のお姫様!?

モルガナ

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3章 マジョルカ学園編

新作氷菓のお味はいかが?

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昨日はファンタジー作品とこちらを更新できず申し訳ありませんでした苦笑。
いつのまにか寝落ちしておりました。
いつも読んでいただきありがとうございます!以下本編です↓

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雹と霙が決意を新たにしている間に、残りの宝の紙を持った生徒達に混じって教師も数人大講堂に戻ってきた。

皆それぞれ、不正することなく魔法などを駆使して宝の紙を手に入れたようで、私の監視の為のマーキングは作動しなかった為無事に交流会自体はお開きになった。 


王子達に至っては、雹や霙だけでなくなんと全員が私のお菓子を食べる為に複数のチームに分かれて残り10人分無事に宝を手に入れたようで宝の紙を手にした限定30名の中に全員いて驚いた。教師の中には甘いものに目がない満月クラスのクリセント先生やまさかの学園長のトリック先生までいた。

交流会はお開きになった為大講堂で現地解散だったのだが、宝探しに参加しなかった者、参加したが惜しくも手に入らなかった者の在校生の7割ほどが新作お菓子を一目見ようとまだ残っていた。

「皆さん宝探しお疲れ様でした。皆さんの好みに合うか分かりませんが、熱帯気候のこの国にピッタリの氷菓を作ってみました。」

と言って、宝探しから生徒達が戻ってくる前に用意しておいたガラスの製の長方形の机の上にインベントリからお米のブラマンジェを凍らせ、かき氷機でスライスしパウダースノーにした氷菓を30個ちょうど取り出しナッツ類やジャムなどのトッピングを別の容器にそれぞれ移したものと一緒に置いた。

この世界には、熱帯気候であった為に氷菓を作り出すのは困難で、氷魔法で作ることは可能でもすぐ溶けてしまう為に氷菓作りは難航しておりこの世界の住民は暑さに強いとはいえ苦しんでいたが、ナツメの出した氷菓は、ナツメの空間魔法で状態保持にされている為キラキラと氷の結晶が光り輝き誰にも踏み荒らされていない氷山のように美しく、初めて見た氷菓に地球にいた頃見たことだけはあるだろうに雹や霙までも見惚れていた。


氷菓を呆然と見ていた30名以外の大講堂に残った在校生や教師達も口々にそこかしこで話し声が聞こえてきた。

"なんだ、あの美しい芸術品のような菓子は…本当に菓子なのか?"

'私も参加すれば良かったですわ…'

"美味しそう…いいなぁ。"

視線がすごく痛くなって来た為私は慌てて宝の紙を手にした30名に席に着いてもらいスプーンを渡し皆が一口目を口にした頃合いを見計らって聞いた。

「皆さんお味はいかがでしょうか?」
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