私が猫又族のお姫様!?

モルガナ

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3章 マジョルカ学園編

ドラ玉とタツ玉

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(卵からドラゴンを孵せだと?無理じゃね?)


と私は初っ端からサジを投げた。



なぜならドラゴンの卵通称ドラ玉(ドラタマ)は、龍族から生まれた霖お姉様や霙達龍人の卵通称龍玉(タツタマ)とは異なり、ただ温めれば生まれるというものではないからだ。
また龍人とは違いドラゴンは人型になることはできず生涯龍のままであり、孵化させるには相応の魔力量と魔法属性がその卵と合うかにも関わっており野生でしかドラ玉は手に入らず、仮に手に入ったところで今まで無事に孵化できた獣人はほぼ皆無なのか王城の大図書館にも記載されていなかったくらいだからだ。


……だが、肝心なことを忘れていた。そうだわ、私の班にこの無理難題救世主がいるじゃない!!



「霙、貴方の出番ね。」


と満面の笑みを浮かべたが霙に釘をさされた。



<ナツメ期待しているところ悪いけど僕は、孵化させた経験、ドラ玉についても詳しくないよ?ドラ玉と龍玉が似て非なるものだってナツメも知ってるでしょ?>


と言われガックリしている私の耳にまたもや放送が聞こえてきた。


『あ、そうそう。言い忘れていたけど今回のドラゴンライダーレースだけでなく全ての種目に言えることだけど…公平に競技する為に特定の種族がいるからといって有利にはならないから。肝に銘じておいてくださいね。


あとドラ玉には皆さんのように意思があります。そこも考慮して戦略を練ってくださいね。


ドラ玉が多く分布しているのが確認できるサラマンダーの谷に皆さんを明日お連れしますので今日のうちに練れる作戦は練っておいてくださいね。それでは皆さん検討を祈るよ。』



ピンポンパンポンとまた再度チャイムが鳴り放送は終わった。


私は、霙にどの属性のドラゴンが1番強いか、速いかなどを聞くことにしたのだった。
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