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第13話 甘い治療 アイザック視点

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 粗末な木の寝台に横たわるセリが、潤んだ瞳で俺を見上げる。
 緊張してるのか媚薬の効果か、赤らんだ頬で浅い息を吐く姿が妙に艶めかしい。
 思わず生唾を呑んだ俺は、セリの上にゆっくり覆い被さった。

「ああほらこんなに腫れちまったな。……可哀想に、辛いだろう?」

 シャツの上からでもわかるツンと尖った胸を掌で包むと、それだけでセリはびくりと身体を震わせる。

「あっ、んっ」
「……痛いか?」
「ち、がうの、なんか、ぞわぞわする」
「ぞわぞわすんのか? そいつはいけねえな」

 にやけそうになる顔を引き締め真面目な顔で先端を優しく口に含むと、セリは大きく身体をしならせた。

「あアッ、んんんっ」
「まずいな、どんどん腫れてきやがる。ほら、邪魔なもんは全部脱いじまえ」
「あっ、や、まって、やっぱりだめ」

 服に手をかけた俺の手を慌てて掴むと、セリは泣きそうな顔で俺を見上げた。

「なんだどうした。俺が怖いか?」
「ちがう、そうじゃなくて……おっぱい小さいし……男の子みたいだから、はずかしい……」
「ああん? 誰にそんなこと言われたのか知らねえけどよ、セリは最高に可愛いぞ?」
「……うそ」
「うそじゃねえ。大きな黒い瞳も折れそうなほど細い首も肩も、俺の掌にすっぽり収まる胸だって、どこもかしこも全部俺の好みだ」
「だ、だって、わたし、よく男の子にまちがえられるし……それにあいざっくさんだって、私のこと男の子だって……」
「そりゃあんなマント頭から被ってりゃあ、誰だってセリが女だって気がつかないんじゃねえか? まあおかげで俺は助かったがな」

 不思議そうに大きな目を瞬かせるセリに、俺はニヤリと笑った。

「周りの野郎共が勘違いしてたおかげで、こうやってセリを俺のもんにできるんだからよ」
「……ほんと?」
「あ?」
「ほんとうに、女の子にみえる?」
「ああ。さっきも言ったろ? 最高に可愛いし、それにすごく綺麗だ」

 泣きそうな顔をふにゃりと崩すと、セリは突然腕を伸ばして俺の胸に抱きついた。

「お、おい、セリ、どうした?」
「……だって、うれしいから……かわいいなんて言われたの、はじめて」
「そうか? そうは見えねえがなあ」
「えへへ、あのね、あいざっくさん」
「なんだ?」
「……ありがとう」

 頬を赤らめ猫のように頬をすり寄せるセリに、俺は堪らずぐっと眉間に力を入れた。
 ……ああクソッ、こいつどこまで俺を翻弄する気だ……!

「……チッ」
「え? なに? あ、やあああああんっ」

 手荒にセリの服を脱がせた俺は、現れた白い胸にむしゃぶりついた。
 掌にすっぽり収まる二つの丘に、薄赤い果実がつんと勃つ。
 味見をするみてえにその実を舌で転がして音を立ててしゃぶり、もう片方は二本の指で摘んで何度も優しく扱いてやる。
 背中を反らし、まるで俺の手から逃げるように身体を捩るセリを、俺は容赦なく追い立てた。

「あっ、や……あああっ、だめえ、それいや、へんになる……っ」
「逃げるなセリ。これは治療だ。我慢するんだ」
「あっ、ぁあっ、や、そんな」

 喋るのに合わせてびくびくと震えるのが可愛くて、固くなった先端を口に含む。
 ちゅうちゅうとわざと音聞かせるように吸ってやると、甘い声で鳴くセリの腰がもどかしげにうねった。

「あ、あ、あ、あいざっくさん、なんかへん、や、どうしよう」
「いいぞセリ、そのままイっちまえ」
「や、だめ、あ、あああああああんっ」

 途端に背中を反らし跳ねたセリの柔らかい太ももを掴むと、俺は大きく股を開かせた。

「あ、や、なに? そこはずかしい、やだあっ」
「セリ、さっきも言ったろ。これは治療なんだから恥ずかしがることはない」

 ぐっしょりと濡れた白い下着がすげえそそりやがる。
 布の上から指で蜜口をなぞるとびくびくと太股が震え、俺を煽るみてえに腰が上がる。
 ゆっくり下着の紐を解いた俺は、剥きだしになった秘所にそっと口を付けると、味わうように蜜を舐めとった。

「やだ、なに、っぁああ……ンっ」

 優しく薄赤い襞をなぞり上げると、蜜口を吸い、隠れていた花芯を舌でつつく。
 びくびく跳ねる身体を押えながら指で花びらをめくる様に芯を出してやると、そこに丹念に舌を這わした。

「ぁ……っあ、ひ、ンんっ、ひぁっ」
「……すげえ濡れてんな。これじゃあ疼いて辛かっただろう。今すぐに楽にしてやるからな」
「あ……っ、あいざっく、さん、それ、よすぎて……んっ」
「いい子だセリ、どこが気持ちい良いか俺に教えてくれ」
「あっ、そこ、そこが、あ、ああっ」

 膨らんできた肉芽をちゅうと吸うと、明らかに慣れていない身体には刺激が強すぎたようだ。 
 細い腰をガクガクと震わせたセリは、そのまま意識を失うように深い眠りに落ちていった。



 余程疲れたのか、身体を拭いても一向に目を覚まさないセリの隣に横になる。
 くたりと全身を弛緩させベッドに横たわる扇情的な姿に、一向に萎えない下半身が我ながら情けない。
 未練がましくシーツの上に落ちた黒髪に口を付けていると、ゆっくりとセリの瞼が開いた。

「……セリ、身体はどうだ? どっか変なところはねえか?」
「ん……大丈夫……」
「水でも飲むか? それとも他に何か欲しいもんはあるか?」
「ううん、いらない。……ね、手、ちょうだい……?」

 縋るように伸ばした細い手を取ると、セリは俺の手をぎゅっと握り、安心したように再び目を瞑った。

「どうした?」
「……これが、夢じゃないなら、いいのに……」
「セリ……?」
「……あいざっく……さん……」

 やがて小さな寝息を立て始めたセリの頭を、俺はそっと撫でた。

「……ったく、夢じゃねえってことをしっかり教えてやらねえとだな」

 握りしめた小さな手は固く、簡単に解けそうにない。
 狭く軋むベッドの上で、俺は小さな身体をそっと抱き寄せた。
 


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