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アップデート要因2
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ヨシキからある日、僕だけに話があると彼の住んでいる家に呼ばれた。
「なんなの?ヨシキ…二人だけで話がしたいって」
?
俺の言葉に、始めのうちは踏ん切りがつかないようでなかなか本題を離してくれない。
やっぱり変だ。
「…あのな…俺、してみたいことがあるんだけど…」
一緒に大学で話をしていたらヨシキの興味がありそうなことなんて大体分かるのに、今のヨシキが考えていることは、全くわからない。
「ん?ゲーム?ヨシキ、新しいやつってもう手に入ったの?
それとも、バイトを探してるって言ってたヤツが見つかった?
あ、もしかして、僕も…とか、そんな話?」
思いつく限り言ってみたけれどいまいちな反応だ。
「あのな、一葉…」
そう、沈みがちというより慎重な言葉の出方に思わず僕も、真剣に聞く態度になる。
けれど、ヨシキから発せられた言葉に、思わず思考が停止してしまった。
「な?お願い!!
俺、やってみたい!他の奴らは、全然、無理なの。
でも、一葉なら大丈夫。俺、一葉だからいい!」
みんな、考えて欲しい…
お察しかもしれないが、僕は、密かにヨシキのことが好きになっていた。
自分の気持ちに蓋をして過ごしていた僕の気持ちに気付いているからなのか、気付いてないのかは、わからない。
好きな奴に頼まれごとをして断れるか?
お前だけだ。お前しかいないんだと言われて…
「…うん、ヨシキ、やってみよ?」
僕の返事を聞いた瞬間
「よっしゃ!!」とガッツポーズをしているヨシキの姿を見たら、自分の痛む恋心を犠牲にすることは嫌ではないと思っていた。
「いきなりはハードル高くない?少し練習をしてみるってのは、どう?」
僕の提案にヨシキは賛同し、まずは、どんなことをしていくのかと計画となる物を立ててみようという話になっていった。
「ヨシキは、どんなものを考えているの?」
僕の問いに、うーんと頭を抱えるヨシキ。
これは、あまり考えてなさそうだ。
「いくら流行ってるからって…こんなの録って喜ぶ人なんているのかなぁ…」
巷で一部のファンをじわじわと増殖している漫画のジャンル。
BL=ボーイズラブ。
男同士の恋愛(女の人目線)である。
そう、BLとは、女の人が想像している男同士の恋愛の様子だ。
ヨシキは、BLをリアルで再現したい。と、提案された。
『BLをリアルで再現して、それを動画サイトにあげたい。そして、その再生回数とかで収入を得ることをしてみたい。学生のうちに。』
学生の間限定ってところがヨシキの期限。
なんでも、学生ではできても、社会人になってまでは、続けれそうにないだろうということだった。
でも、こういうのは、自分たちでもできるのだろうか。
色々と確かめたい。
「ヨシキは、男の子が好きなの?」
僕のやんわりとした聞き方がまずかったのか
「違う!誤解するな。俺は普通に女の子が好きだ。」
ズキッと胸が痛んだのを誤魔化すように僕は
「なら、僕も男だから…無理なんじゃ」
「それは違う!!」
すぐに否定されたのだった。
自分でも、ヨシキに甘いとは思う。
思うけど、少しでも好きな人に喜んでほしいのと、あと、少し。
少しだけ。
僕は、ヨシキと…
好きな人と恋人同士になるという、現実では起こることのないシチュエーションを体験してみたかったのだ。
でも、この時の判断が、この先、僕を苦しめることになるとは、その時、気付かなかったんだ。
「なんなの?ヨシキ…二人だけで話がしたいって」
?
俺の言葉に、始めのうちは踏ん切りがつかないようでなかなか本題を離してくれない。
やっぱり変だ。
「…あのな…俺、してみたいことがあるんだけど…」
一緒に大学で話をしていたらヨシキの興味がありそうなことなんて大体分かるのに、今のヨシキが考えていることは、全くわからない。
「ん?ゲーム?ヨシキ、新しいやつってもう手に入ったの?
それとも、バイトを探してるって言ってたヤツが見つかった?
あ、もしかして、僕も…とか、そんな話?」
思いつく限り言ってみたけれどいまいちな反応だ。
「あのな、一葉…」
そう、沈みがちというより慎重な言葉の出方に思わず僕も、真剣に聞く態度になる。
けれど、ヨシキから発せられた言葉に、思わず思考が停止してしまった。
「な?お願い!!
俺、やってみたい!他の奴らは、全然、無理なの。
でも、一葉なら大丈夫。俺、一葉だからいい!」
みんな、考えて欲しい…
お察しかもしれないが、僕は、密かにヨシキのことが好きになっていた。
自分の気持ちに蓋をして過ごしていた僕の気持ちに気付いているからなのか、気付いてないのかは、わからない。
好きな奴に頼まれごとをして断れるか?
お前だけだ。お前しかいないんだと言われて…
「…うん、ヨシキ、やってみよ?」
僕の返事を聞いた瞬間
「よっしゃ!!」とガッツポーズをしているヨシキの姿を見たら、自分の痛む恋心を犠牲にすることは嫌ではないと思っていた。
「いきなりはハードル高くない?少し練習をしてみるってのは、どう?」
僕の提案にヨシキは賛同し、まずは、どんなことをしていくのかと計画となる物を立ててみようという話になっていった。
「ヨシキは、どんなものを考えているの?」
僕の問いに、うーんと頭を抱えるヨシキ。
これは、あまり考えてなさそうだ。
「いくら流行ってるからって…こんなの録って喜ぶ人なんているのかなぁ…」
巷で一部のファンをじわじわと増殖している漫画のジャンル。
BL=ボーイズラブ。
男同士の恋愛(女の人目線)である。
そう、BLとは、女の人が想像している男同士の恋愛の様子だ。
ヨシキは、BLをリアルで再現したい。と、提案された。
『BLをリアルで再現して、それを動画サイトにあげたい。そして、その再生回数とかで収入を得ることをしてみたい。学生のうちに。』
学生の間限定ってところがヨシキの期限。
なんでも、学生ではできても、社会人になってまでは、続けれそうにないだろうということだった。
でも、こういうのは、自分たちでもできるのだろうか。
色々と確かめたい。
「ヨシキは、男の子が好きなの?」
僕のやんわりとした聞き方がまずかったのか
「違う!誤解するな。俺は普通に女の子が好きだ。」
ズキッと胸が痛んだのを誤魔化すように僕は
「なら、僕も男だから…無理なんじゃ」
「それは違う!!」
すぐに否定されたのだった。
自分でも、ヨシキに甘いとは思う。
思うけど、少しでも好きな人に喜んでほしいのと、あと、少し。
少しだけ。
僕は、ヨシキと…
好きな人と恋人同士になるという、現実では起こることのないシチュエーションを体験してみたかったのだ。
でも、この時の判断が、この先、僕を苦しめることになるとは、その時、気付かなかったんだ。
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