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「あの…ここは…」
信号に引っかかることもなく、僕は知らないマンションの地下駐車場に連れてこられていた。
「あの、僕は家に帰りたい…」
「そうですね、私と少し話をしてからでもいいでしょう。」
それは、断ることのできない言葉の圧力。
逃げることもできないまま、僕は促されるままお兄さんに連れられてとある部屋に来ていた。
「あの…ここは…」
キョロキョロと周りを見てここがどこであるか、必死に読み取ろうとしている僕をお兄さんはチラリと見て、
「私の家です」
―!!?
どうして?
足を止めて前に踏み出そうとしない僕をお兄さんは、チッっと舌打ちをした。
―!!
「いいから、靴を脱いで部屋に上がりなさい。
私は、待つことが嫌いなのでさっさとしなさい」
―!!?
明らかに今までと様子が違うお兄さんの様子に僕は一気に恐怖を感じてしまった。
急ぎたいけど、怖い気持ちもありなかなか思うようにことが運ばない。
靴を脱いでお兄さんを見たらまっすぐな目でこう言われた。
「君にお兄さんと言われるのが嫌なんです。
第一、ヨシキの兄だと思われること自体、不愉快です」
―!!!
彼は、ヨシキに対して嫌悪感しかもっていない様子だった。
「え、でも、彼に協力をしているように…」
僕の言葉に目の前の冷たい人は心外だと鼻で笑ってきた。
「ハハ、そんなはずがないだろう?
誰があんな馬鹿に協力をするか…」
―!!
驚きで言葉を失う僕に、
「君も、どうしてあいつの罠に引っかかるのかな…」
―?!
罠?
「…罠って?」
冷たい印象だったはずのお兄さんはクスッと笑う。
―!
なに、このギャップ。
綺麗な人が少しだけ笑っただけで、こんなに印象が変わる物なのか…
柔らかい雰囲気へと変わっていった彼のことを僕はただ、見つめたままだった。
彼は、僕のことなど眼中にないかのように腕にしてあった時計を外し、テレビボードの上に置く。
そして、きっちりと占めたネクタイに指をかけたままソファーにドカッと足を組みながら座った。
・・・・
雰囲気がどんどん変わっていく様子が信じられない光景で、僕は連れてこられたリビングの入口で立ったままでいた。
その様子に気付いたお兄さん…(何と呼べばいいのかわからない)に、手招きされて、ゆっくりと近づく。
「君は、ヨシキのことが好きだろ?」
―!!!!!
スパンと言い当てられ、それを否定することもできずにいた僕は、ただ、笑うことしかできなかった。
「はは…気づかれて…たんですね…。気持ちが…悪いですよね」
気付けば引き攣った顔のまま涙をこぼしていた。
「ごめんなさい、本当にごめんなさい。
男なのに…あなたの弟さんを…好きになってごめんなさい…」
許して欲しい…
望んではいけなかったことを望んでしまったからだ。
僕は、そう自分に言い聞かせ、
「もう…弟さんには…近づかないですから…」
うわぁ…と、限界が近づき泣いてしまった。
男なのに…恥ずかしい気持ちよりも、バレたことへのショックが大きい。
できることなら、誰にもばらして欲しくない。
このまま、誰かを好きになってしまう自分の気持ちに蓋をすること約束するから…
色んな後悔でいっぱいの僕は、次から次へと自分が思いつくだけの事をお兄さんに言っていた。
「…もう、欲張らないから…好きな人に近付かないようにするから…
もう、誰も好きになんて…ならないように…するから…」
ズビズビと涙やら鼻水を垂らしながら僕は必死だった。
視界の奥には涙で揺らめぎながらも、お兄さんが僕を見ている様子が見える。
お願い、わかって…もう、僕の心なんて…いらないのだから…
信号に引っかかることもなく、僕は知らないマンションの地下駐車場に連れてこられていた。
「あの、僕は家に帰りたい…」
「そうですね、私と少し話をしてからでもいいでしょう。」
それは、断ることのできない言葉の圧力。
逃げることもできないまま、僕は促されるままお兄さんに連れられてとある部屋に来ていた。
「あの…ここは…」
キョロキョロと周りを見てここがどこであるか、必死に読み取ろうとしている僕をお兄さんはチラリと見て、
「私の家です」
―!!?
どうして?
足を止めて前に踏み出そうとしない僕をお兄さんは、チッっと舌打ちをした。
―!!
「いいから、靴を脱いで部屋に上がりなさい。
私は、待つことが嫌いなのでさっさとしなさい」
―!!?
明らかに今までと様子が違うお兄さんの様子に僕は一気に恐怖を感じてしまった。
急ぎたいけど、怖い気持ちもありなかなか思うようにことが運ばない。
靴を脱いでお兄さんを見たらまっすぐな目でこう言われた。
「君にお兄さんと言われるのが嫌なんです。
第一、ヨシキの兄だと思われること自体、不愉快です」
―!!!
彼は、ヨシキに対して嫌悪感しかもっていない様子だった。
「え、でも、彼に協力をしているように…」
僕の言葉に目の前の冷たい人は心外だと鼻で笑ってきた。
「ハハ、そんなはずがないだろう?
誰があんな馬鹿に協力をするか…」
―!!
驚きで言葉を失う僕に、
「君も、どうしてあいつの罠に引っかかるのかな…」
―?!
罠?
「…罠って?」
冷たい印象だったはずのお兄さんはクスッと笑う。
―!
なに、このギャップ。
綺麗な人が少しだけ笑っただけで、こんなに印象が変わる物なのか…
柔らかい雰囲気へと変わっていった彼のことを僕はただ、見つめたままだった。
彼は、僕のことなど眼中にないかのように腕にしてあった時計を外し、テレビボードの上に置く。
そして、きっちりと占めたネクタイに指をかけたままソファーにドカッと足を組みながら座った。
・・・・
雰囲気がどんどん変わっていく様子が信じられない光景で、僕は連れてこられたリビングの入口で立ったままでいた。
その様子に気付いたお兄さん…(何と呼べばいいのかわからない)に、手招きされて、ゆっくりと近づく。
「君は、ヨシキのことが好きだろ?」
―!!!!!
スパンと言い当てられ、それを否定することもできずにいた僕は、ただ、笑うことしかできなかった。
「はは…気づかれて…たんですね…。気持ちが…悪いですよね」
気付けば引き攣った顔のまま涙をこぼしていた。
「ごめんなさい、本当にごめんなさい。
男なのに…あなたの弟さんを…好きになってごめんなさい…」
許して欲しい…
望んではいけなかったことを望んでしまったからだ。
僕は、そう自分に言い聞かせ、
「もう…弟さんには…近づかないですから…」
うわぁ…と、限界が近づき泣いてしまった。
男なのに…恥ずかしい気持ちよりも、バレたことへのショックが大きい。
できることなら、誰にもばらして欲しくない。
このまま、誰かを好きになってしまう自分の気持ちに蓋をすること約束するから…
色んな後悔でいっぱいの僕は、次から次へと自分が思いつくだけの事をお兄さんに言っていた。
「…もう、欲張らないから…好きな人に近付かないようにするから…
もう、誰も好きになんて…ならないように…するから…」
ズビズビと涙やら鼻水を垂らしながら僕は必死だった。
視界の奥には涙で揺らめぎながらも、お兄さんが僕を見ている様子が見える。
お願い、わかって…もう、僕の心なんて…いらないのだから…
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