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休日のある朝。
ようやく生活が落ち着いたと思ってゆっくりと2人で寝ていたら、来客を知らせるベルが鳴った。
「モニターを見て来るよ」
篤紀の声に半分、寝ぼけていた俺は、モソモソとベッドから出て、彼の後を付いて行った。
眠たいままの俺は、篤紀がモニターの前で、誰かと会話をしていることも、気にせず、背中から抱き着いていた。
「…篤紀…誰か来たの?」
俺の言葉がミニター越しで聞こえたようで、その相手が、部屋に入れるように言っている。
「よくわかんないけど、こんな朝に来るんだから、大切なことなんじゃない?」
俺は、篤紀の返事も聞くこともなく、ソファまで行ってまた、寝ようとした。
その時は、玄関で篤紀が対応する要件だと思っていた俺。
数分後。
玄関のドアが開く音がしたまではよかった。
「え?いや、ちょっと、待ってください!!」
篤紀の慌てた声に、俺はその方向をみて固まった。
見たことのなる紳士が、俺を見て、嬉しそうにしている。
―誰?
でも、仕事で会ったことある…よな…
―!!??
俺は、今の自分の状況を見て、顔を真っ青にしていた。
「すみません!!
俺、違う部屋に行ってます!!」
俺の慌てた様子を見て、追いかけてきていた篤紀が複雑そうな顔をしている。
「隼人…落ち着いて。
今日は、休みだから、仕事関係の事は一切ないはずだよ?」
―!
それもそうだと、篤紀を見て、紳士を見る。
会社に何度か来ていた人で、俺はその人の対応をよくしていた。
まさか、この人が篤紀の父親だとは思ってもいなかった。
「初めまして、隼人君。篤紀の父です」
言われてみれば、似ている。
!!!!!
驚いている俺を喜んでいるようで
「篤紀の恋が実ったと田知花から聞いたらね。
もう、息子がどんなにデレデレなのかと様子を見てみたかったんだよ…」
―デ?デレデレ?
篤紀を見ると、微妙な顔をしている。
対応に困っている様子も、また、見ていて楽しい。
「はぁ、良かった。
お揃いのパジャマとか着ていたらどうしようとお父さん、ちょっと心配したんだよ?」
篤紀のお父さんは、両手に持っている紙袋から色々と弁当を持ってきている。
「どれがいいかわからないから、たくさん買っちゃった。
どれも、手作りではないんだよ。
隼人君が安心して食べれる物を持ってい来たからね」
こんな時間に、これだけの物を用意するのは、とても大変だ。
「あ、ありがとうございます」
俺は、頭を下げると、
「いやいや、そんな礼を言うぐらいなら、隼人君の入れるお茶が飲みたいなぁ…」
―そう言えば、会社に来た時も、この人は、お茶が飲みたいって言っていた。
いつものオネダリの仕方に、クスリと思わず、笑ってしまった。
どことなく、それが篤紀に似ていることに気付いた。
「では、着替えてから淹れますね。」
ようやく生活が落ち着いたと思ってゆっくりと2人で寝ていたら、来客を知らせるベルが鳴った。
「モニターを見て来るよ」
篤紀の声に半分、寝ぼけていた俺は、モソモソとベッドから出て、彼の後を付いて行った。
眠たいままの俺は、篤紀がモニターの前で、誰かと会話をしていることも、気にせず、背中から抱き着いていた。
「…篤紀…誰か来たの?」
俺の言葉がミニター越しで聞こえたようで、その相手が、部屋に入れるように言っている。
「よくわかんないけど、こんな朝に来るんだから、大切なことなんじゃない?」
俺は、篤紀の返事も聞くこともなく、ソファまで行ってまた、寝ようとした。
その時は、玄関で篤紀が対応する要件だと思っていた俺。
数分後。
玄関のドアが開く音がしたまではよかった。
「え?いや、ちょっと、待ってください!!」
篤紀の慌てた声に、俺はその方向をみて固まった。
見たことのなる紳士が、俺を見て、嬉しそうにしている。
―誰?
でも、仕事で会ったことある…よな…
―!!??
俺は、今の自分の状況を見て、顔を真っ青にしていた。
「すみません!!
俺、違う部屋に行ってます!!」
俺の慌てた様子を見て、追いかけてきていた篤紀が複雑そうな顔をしている。
「隼人…落ち着いて。
今日は、休みだから、仕事関係の事は一切ないはずだよ?」
―!
それもそうだと、篤紀を見て、紳士を見る。
会社に何度か来ていた人で、俺はその人の対応をよくしていた。
まさか、この人が篤紀の父親だとは思ってもいなかった。
「初めまして、隼人君。篤紀の父です」
言われてみれば、似ている。
!!!!!
驚いている俺を喜んでいるようで
「篤紀の恋が実ったと田知花から聞いたらね。
もう、息子がどんなにデレデレなのかと様子を見てみたかったんだよ…」
―デ?デレデレ?
篤紀を見ると、微妙な顔をしている。
対応に困っている様子も、また、見ていて楽しい。
「はぁ、良かった。
お揃いのパジャマとか着ていたらどうしようとお父さん、ちょっと心配したんだよ?」
篤紀のお父さんは、両手に持っている紙袋から色々と弁当を持ってきている。
「どれがいいかわからないから、たくさん買っちゃった。
どれも、手作りではないんだよ。
隼人君が安心して食べれる物を持ってい来たからね」
こんな時間に、これだけの物を用意するのは、とても大変だ。
「あ、ありがとうございます」
俺は、頭を下げると、
「いやいや、そんな礼を言うぐらいなら、隼人君の入れるお茶が飲みたいなぁ…」
―そう言えば、会社に来た時も、この人は、お茶が飲みたいって言っていた。
いつものオネダリの仕方に、クスリと思わず、笑ってしまった。
どことなく、それが篤紀に似ていることに気付いた。
「では、着替えてから淹れますね。」
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