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折角、今、先生と俺の二人だけの空間。
こんな質問は、していいのかわからなかった。
でも、どうしても他に方法があるのなら、それをしてみたいと思っていた。
「…先生?その…ずっと支えてくれている人がいるんです。
その人が、俺を大切にしてくれていて、その…親密な行為をずっと待ってくれているんです。
もし、何か方法があるのなら…いや…やっぱいいです」
自分でこんなことを言い出してきて、話を全部言わないというのも、失礼な話だ。
でも、恥ずかしい気持ちが限界まで達してしまった俺は、次の言葉を言えずにいた。
先生は、大体の会話の流れを察してくれたようで、優しく微笑んでいた。
「そっか…いるんだね。
それは、その相手にも、君にもちょっと、悪いことをしたなぁ…
相手を気持ちよくする方法は色々とある。
でも、体液が君の身体の中に入らないようにすることだけは、気を付けるように。
…言ってる意味、分かる?」
―!?
まさか、そんなことを聞き返されると思っていなかったから、一気に赤面をしてしまった。
「え?えっと…その…はい。大体…」
―!!
手で顔を覆ってしまった俺を、先生は、声をあげて笑っていた。
「ハハハ、いいねぇ。若い若い!」
その瞬間に、看護士が部屋の扉を叩いて、先生を呼んできて
「…先生、どうされたんですか?廊下まで笑う声が聞こえてましたよ?」
と言って
「うん?そう?…いやぁ、若いっていいなって話をしてたんだよ」
などと、俺に聞こえるように話していた。
その話を、見舞いに来てくれた篤紀に話をすると、
「まぁ、俺は複雑なんだけど、先生からも少し寂しかったのかもしれないよ。
子どもが成長した瞬間を突きつけられてるだからね」
と、少し複雑そうな顔をして言っていた。
こんな質問は、していいのかわからなかった。
でも、どうしても他に方法があるのなら、それをしてみたいと思っていた。
「…先生?その…ずっと支えてくれている人がいるんです。
その人が、俺を大切にしてくれていて、その…親密な行為をずっと待ってくれているんです。
もし、何か方法があるのなら…いや…やっぱいいです」
自分でこんなことを言い出してきて、話を全部言わないというのも、失礼な話だ。
でも、恥ずかしい気持ちが限界まで達してしまった俺は、次の言葉を言えずにいた。
先生は、大体の会話の流れを察してくれたようで、優しく微笑んでいた。
「そっか…いるんだね。
それは、その相手にも、君にもちょっと、悪いことをしたなぁ…
相手を気持ちよくする方法は色々とある。
でも、体液が君の身体の中に入らないようにすることだけは、気を付けるように。
…言ってる意味、分かる?」
―!?
まさか、そんなことを聞き返されると思っていなかったから、一気に赤面をしてしまった。
「え?えっと…その…はい。大体…」
―!!
手で顔を覆ってしまった俺を、先生は、声をあげて笑っていた。
「ハハハ、いいねぇ。若い若い!」
その瞬間に、看護士が部屋の扉を叩いて、先生を呼んできて
「…先生、どうされたんですか?廊下まで笑う声が聞こえてましたよ?」
と言って
「うん?そう?…いやぁ、若いっていいなって話をしてたんだよ」
などと、俺に聞こえるように話していた。
その話を、見舞いに来てくれた篤紀に話をすると、
「まぁ、俺は複雑なんだけど、先生からも少し寂しかったのかもしれないよ。
子どもが成長した瞬間を突きつけられてるだからね」
と、少し複雑そうな顔をして言っていた。
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