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21.それ、私のセリフ…
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この草原に結界を張ってから約2日経ちました。
経ちましたが…まだ結界の効果は切れてません。
キッカリ2日経たないと切れないのでしょうか?
とりあえず、今日はもう出発するので結界の検証は今度にしましょう。
さあ、今日はハリー達がこの前言っていた山の麓に向かって行きます。
スピードは、この前の様には『出さない』と約束させましたので、5時間では着かないと思います。
途中、必ず昼の休憩を入れるようにとも言っているのと、御者席に声をかけられる直通扉を作ったので、何かあれば即座に対応出来ると思います。
出発前に、昨日作ったゲル型の厩舎を解体して収納します。本当は、馬車のトランクに積みたかったのですが、大きすぎて入りませんでした…
ちょっと柱の形状を考えないとお家用のゲルなんてもっとトランクには入りません!
うん…自重は大事だね?
草原を出発して1時間…木立がまばらな林?の様な物が周りにある道を馬車は軽快に進んでいきます。
今のところ、馬車の揺れもなく…サスペンションだけの振動と魔道具プラスの振動の違いを見ましたが、現代人にサスペンションのみの振動は無謀でした…
いや何と言っても道が悪いんです!!
他人を乗せない限り魔動具付きで行きます!
いや…酔って具合が悪くなるから他人を乗せてもしらを切って魔道具は切りません!
…あれから2時間経ちました。草原を出てからは3時間超かな?マップ情報では20里(約80km)くらい進みました。この前の半分くらいのスピードですが、これで十分です!
今は道からちょっと外れて停め、馬車の中でお昼休みです。
お昼ご飯は、朝に作っておいた各種サンドイッチ(内容は、肉あり野菜ありタマゴありです)多量と唐揚げ多量とフライドポテト多量とスープ用にポトフ、食後のデザートはアップルパイです。コーヒーはないので紅茶を用意します。
「お嬢ちゃん、ちっちゃいのに料理上手いなー!俺…この料理に慣れた後に奴隷契約が終わって離れたら、他の人の料理が食べられなくなってて餓死するかもしれない!!」
「あー!ハリーの言う通りだ!俺もそう思うぜ!昨夜のトンカツとか食べたくて夢に見そうだ!」
「あはは!ハリーもジークも褒めてくれてありがとう!でも、餓死するなんてそんな事ないよー!どうしてもって言うならレシピあげるから料理スキル持ってるお嫁さん見つけて作ってもらうと良いよ!」
「あー料理スキルなー!あれって良し悪しなんだぜ?いくら料理スキルを持ってたって、食べた事ない料理はレシピあっても上手く再現できないらしいんだ…再現力が落ちるって事らしいぜ?」
ハリーから意外な料理スキルの話を聞いて、ちょっとびっくりです。
「へーそんなの有りなんだ…」
「ところで、嬢ちゃんの料理スキルっていくつくらいなんだ?」
「え?確か料理レベル4だよ?」
「「「「ぶふぅ~~~!!」」」」
「ヤダー!お兄ちゃんまでみんな揃って何で紅茶吹いてるの?かかったじゃない!」
「べ、ベル?マジで料理レベル4なの?」
みんなが何故慌ててるのかが分からない?
だって料理レベルなんて主婦とか料理人ならほとんど持ってるし…
だいたい、お兄ちゃんやヒルダも持ってるんだもん!
だから言ってみた
「うん、そうだよ?お兄ちゃんもヒルダも料理レベル2持ってるじゃない!」
なのに…お兄ちゃんが慌てて説明してくれた話によると…
「いやいやいや!料理レベル2と4じゃあ天と地ほどの違いがあるの!!何しろほとんどの人がレベル2までしか上がらなくて、レベル3になれたら天才って位なんだ!!レベル4なんて王宮の料理長でもいないくらい高いレベルなんだよ!」
と、お兄ちゃんがスキルレベルについて力説してる…
え?そんなにすごい事なの?
だってベル…誰にも作り方なんて習った事ないし…前世では大学生の時はひとり暮らしでもちゃんと家で作ってたけど素人料理だし、医者になってからは忙しくて食べに行く専門だったんだよ?どこにスキル高くなる要因があるの?
それじゃなくても、この世界では幼児な私…この旅に出てからが初めての料理なんだよ?
前世の技能が反映されていたとしても納得できない…
それにスキルの疑問もある!
この流れで行くと…まさかと思うけどレベル5がMAXじゃあないの?
「じゃあスキルレベル5って1番上でMAXなの?」
「そうだよ?見たことないけどね?レベルMAXなんて神レベルだよ神!」
ウソーーー!どうしよう私、料理レベルは4だけど、その他ではレベルMAXなのが一杯ある…
地雷だ!!この転生は地雷だわ!!
だって私、回復魔法・魔力操作・錬金術・鑑定・マップ・隠蔽と、MAXなのを6つ持ってるもん!!どれか1つでも他人に知られたら誘拐監禁洗脳奴隷のフルコースで人生終了のお知らせじゃないの?
これが地雷じゃなくてなんだって言うの?
おまけに、最初のダンジョンでレベル上げしたからか?もう少しで料理レベルが5に上がりそうな感覚がある…
よし、今後はもう料理なんてしないわ!!
ヒルダとお兄ちゃんに丸投げよっ!
「べ、ベルもう料理しない…これからはお兄ちゃんとヒルダに任せるわ…どうせなら、ハリーとジークもご飯作りに参加して、頑張って料理スキル取得してね?」
そう言った途端、4人からの猛抗議が噴出した!
「いや、待ってベル!お兄ちゃんはベルの手料理が良いんだ!お願い!もう作らないとか言わないで!」
「お、お嬢様!私の料理ではお嬢様の足元にも及びません!お願いです!!料理しないなんて言わないで下さい!」
「じょ、嬢ちゃん!む、無理だ!俺やジークには肉を焼くレベルの料理しか出来ん!」
「ハリーの言う通りだ!俺に肉は捌けても料理なんて無理だ!マジで焼くしか出来ない!」
「「「「頼むから!!美味しい料理を作ってーーー!!!!」」」」
「お袋の味!肉じゃがーー!」
「いやー!カムバックスイーツ!カムバックアップルパイ!!」
「ま、幻の味!もう一度トンカツーーー!」
「唐揚げ…最初で最後の出会いだったのかーー!!」
なんなの?この4人の食いしん坊発言
どうするよ…このカオス…でも…
「ヤダ!このまま私がご飯作ってたら、料理レベルがMAXになっちゃう!!もしその事が他人に知られたら…ベル拐われちゃうよ!だから、もう作んない!!」
私の言葉を聞き、頭を抱えてガックリと項垂れる食いしん坊が4人…
「「「「そ、そんな…神は我を見離した!」」」」
いや!それ私のセリフだから!!
経ちましたが…まだ結界の効果は切れてません。
キッカリ2日経たないと切れないのでしょうか?
とりあえず、今日はもう出発するので結界の検証は今度にしましょう。
さあ、今日はハリー達がこの前言っていた山の麓に向かって行きます。
スピードは、この前の様には『出さない』と約束させましたので、5時間では着かないと思います。
途中、必ず昼の休憩を入れるようにとも言っているのと、御者席に声をかけられる直通扉を作ったので、何かあれば即座に対応出来ると思います。
出発前に、昨日作ったゲル型の厩舎を解体して収納します。本当は、馬車のトランクに積みたかったのですが、大きすぎて入りませんでした…
ちょっと柱の形状を考えないとお家用のゲルなんてもっとトランクには入りません!
うん…自重は大事だね?
草原を出発して1時間…木立がまばらな林?の様な物が周りにある道を馬車は軽快に進んでいきます。
今のところ、馬車の揺れもなく…サスペンションだけの振動と魔道具プラスの振動の違いを見ましたが、現代人にサスペンションのみの振動は無謀でした…
いや何と言っても道が悪いんです!!
他人を乗せない限り魔動具付きで行きます!
いや…酔って具合が悪くなるから他人を乗せてもしらを切って魔道具は切りません!
…あれから2時間経ちました。草原を出てからは3時間超かな?マップ情報では20里(約80km)くらい進みました。この前の半分くらいのスピードですが、これで十分です!
今は道からちょっと外れて停め、馬車の中でお昼休みです。
お昼ご飯は、朝に作っておいた各種サンドイッチ(内容は、肉あり野菜ありタマゴありです)多量と唐揚げ多量とフライドポテト多量とスープ用にポトフ、食後のデザートはアップルパイです。コーヒーはないので紅茶を用意します。
「お嬢ちゃん、ちっちゃいのに料理上手いなー!俺…この料理に慣れた後に奴隷契約が終わって離れたら、他の人の料理が食べられなくなってて餓死するかもしれない!!」
「あー!ハリーの言う通りだ!俺もそう思うぜ!昨夜のトンカツとか食べたくて夢に見そうだ!」
「あはは!ハリーもジークも褒めてくれてありがとう!でも、餓死するなんてそんな事ないよー!どうしてもって言うならレシピあげるから料理スキル持ってるお嫁さん見つけて作ってもらうと良いよ!」
「あー料理スキルなー!あれって良し悪しなんだぜ?いくら料理スキルを持ってたって、食べた事ない料理はレシピあっても上手く再現できないらしいんだ…再現力が落ちるって事らしいぜ?」
ハリーから意外な料理スキルの話を聞いて、ちょっとびっくりです。
「へーそんなの有りなんだ…」
「ところで、嬢ちゃんの料理スキルっていくつくらいなんだ?」
「え?確か料理レベル4だよ?」
「「「「ぶふぅ~~~!!」」」」
「ヤダー!お兄ちゃんまでみんな揃って何で紅茶吹いてるの?かかったじゃない!」
「べ、ベル?マジで料理レベル4なの?」
みんなが何故慌ててるのかが分からない?
だって料理レベルなんて主婦とか料理人ならほとんど持ってるし…
だいたい、お兄ちゃんやヒルダも持ってるんだもん!
だから言ってみた
「うん、そうだよ?お兄ちゃんもヒルダも料理レベル2持ってるじゃない!」
なのに…お兄ちゃんが慌てて説明してくれた話によると…
「いやいやいや!料理レベル2と4じゃあ天と地ほどの違いがあるの!!何しろほとんどの人がレベル2までしか上がらなくて、レベル3になれたら天才って位なんだ!!レベル4なんて王宮の料理長でもいないくらい高いレベルなんだよ!」
と、お兄ちゃんがスキルレベルについて力説してる…
え?そんなにすごい事なの?
だってベル…誰にも作り方なんて習った事ないし…前世では大学生の時はひとり暮らしでもちゃんと家で作ってたけど素人料理だし、医者になってからは忙しくて食べに行く専門だったんだよ?どこにスキル高くなる要因があるの?
それじゃなくても、この世界では幼児な私…この旅に出てからが初めての料理なんだよ?
前世の技能が反映されていたとしても納得できない…
それにスキルの疑問もある!
この流れで行くと…まさかと思うけどレベル5がMAXじゃあないの?
「じゃあスキルレベル5って1番上でMAXなの?」
「そうだよ?見たことないけどね?レベルMAXなんて神レベルだよ神!」
ウソーーー!どうしよう私、料理レベルは4だけど、その他ではレベルMAXなのが一杯ある…
地雷だ!!この転生は地雷だわ!!
だって私、回復魔法・魔力操作・錬金術・鑑定・マップ・隠蔽と、MAXなのを6つ持ってるもん!!どれか1つでも他人に知られたら誘拐監禁洗脳奴隷のフルコースで人生終了のお知らせじゃないの?
これが地雷じゃなくてなんだって言うの?
おまけに、最初のダンジョンでレベル上げしたからか?もう少しで料理レベルが5に上がりそうな感覚がある…
よし、今後はもう料理なんてしないわ!!
ヒルダとお兄ちゃんに丸投げよっ!
「べ、ベルもう料理しない…これからはお兄ちゃんとヒルダに任せるわ…どうせなら、ハリーとジークもご飯作りに参加して、頑張って料理スキル取得してね?」
そう言った途端、4人からの猛抗議が噴出した!
「いや、待ってベル!お兄ちゃんはベルの手料理が良いんだ!お願い!もう作らないとか言わないで!」
「お、お嬢様!私の料理ではお嬢様の足元にも及びません!お願いです!!料理しないなんて言わないで下さい!」
「じょ、嬢ちゃん!む、無理だ!俺やジークには肉を焼くレベルの料理しか出来ん!」
「ハリーの言う通りだ!俺に肉は捌けても料理なんて無理だ!マジで焼くしか出来ない!」
「「「「頼むから!!美味しい料理を作ってーーー!!!!」」」」
「お袋の味!肉じゃがーー!」
「いやー!カムバックスイーツ!カムバックアップルパイ!!」
「ま、幻の味!もう一度トンカツーーー!」
「唐揚げ…最初で最後の出会いだったのかーー!!」
なんなの?この4人の食いしん坊発言
どうするよ…このカオス…でも…
「ヤダ!このまま私がご飯作ってたら、料理レベルがMAXになっちゃう!!もしその事が他人に知られたら…ベル拐われちゃうよ!だから、もう作んない!!」
私の言葉を聞き、頭を抱えてガックリと項垂れる食いしん坊が4人…
「「「「そ、そんな…神は我を見離した!」」」」
いや!それ私のセリフだから!!
応援ありがとうございます!
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