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エングラントの槍編
氷の精霊
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「師匠! いよいよドワーフコリドーですね。入り口がすぐそこです」
「やっとコリドーの入り口か……この季節の雪割り山脈は骨が折れるよ」
シュタイン達一行は、冬の雪割り山脈に入っていた。ネーエンは最初付いてくると言っていたが、万が一シュタインの読みが外れてバオホが何処かから攻め込んだ時の事を考えて街に残してきた。
山を登り始めてミカはすぐに弱音を吐いた。隊の中央にいる輸送隊に担いでもらうかと聞いたら自力で歩くと肩維持を張ったのだった。
シュタインは後ろを振り向いて隊の皆んなに叫んで伝えた。
「ドワーフコリドーが見えたぞ! あそこに入ったら休憩しよう!」
シュタインはいくつか不安があった。その一つはドワーフコリドーだ。記録にはドワーフがかつて使っていたとあるだけだ。今まで発見されていなかっただけに中はどうなっているのか。
「ここが入り口なんですね。普通の大きな洞穴って感じですね、師匠」
コリドーの入り口は、一見すると大きな洞窟の入り口のようだ。高さは人の背丈二人分ほどだが、横幅が広かった。荷馬車が三台位並んで通れる位の広さがあった。
よく見るとその両サイドは柱のようなもので支えられていた。恐らくこれは柱に見えるように岩から切り出したに違いない。床面には瓦礫が転がっている。これもよく見ると何やら装飾が施されている。その昔は天井部分だったのだろう。何かのタイミングで天井が崩れ落ちたもののようだ。文献にはドワーフが壊したと書かれているが。
ランタンに火を灯すと、まずはシュタインが中に入ってみた。
そこは広い広場になっていた。コウモリくらいはいるだろうと思っていたのだが、地面にフンがない事からコウモリや鳥、獣の類はここにはいないと判断した。
外に声を掛けて隊を呼ぶ。隊の数十名がゾロゾロと中に入ってきた。
「中は広いですね」
よく見ると地面は磨かれた石が敷き詰められた床になっている。これも天井が崩れ落ちたのだろう瓦礫が床に散らばっている。
「全員固まって休息を取れ! 何がいるか分からん。離れるなよ」
皆が休憩している間にシュタインはこのホールの中を歩いて探索した。
広場と言ってもそれほど広くはなく、五十メートル四方程の広さだった。入り口から見て反対側に廊下が伸びていた。
廊下の高さは人の背丈程、横幅は人が十人並んで立てるくらいの長さ。そしてその廊下の中央には綺麗に装飾の施された柱が等間隔で奥へ続いていて、廊下を大きく左側と右側に分けていた。全ての柱には燭台が架けられているのだが、蝋燭は無かった。
シュタインはその廊下に何か違和感を感じたが何だかは分からなかった。そのまま皆の元に帰った。
「よーし、皆出発だ」
一行はゆっくりと列を作りその廊下に向かって歩き出した。
暫く進むと列の後ろの方でザワザワ声がし始めた。シュタインは注意した。
「無駄話はするな!」
しかし暫くするとまたザワザワするのだった。
シュタインは後方に移動して聞いた。
「何か?」
「いえ。先ほどから童子の笑う声が聞こえるような気がするのです」
「童子?」
シュタインはランタンで辺りを照らしてみた。柱の反対側に出て照らしてみた。しかし誰もいなかった。
「誰もいないぞ」
「しかし……」
「いいから行くぞ」
一行は黙々と歩き出した。後方では相変わらずザワザワしていた。シュタインはその度に注意深く辺りを見回すのだがおかしな所は無かった。
暫く進むとその行き先に明かりが見えてきた。反対側の出口だろう。
もう少しだと思い先を急ぐのだが、その時シュタインにも童子が笑う声が聞こえた。
「ふふふ」
シュタインは隊を止めた。出口まではまだある。
「ふふふ」
「誰だ!」
「ふふふ。ここよ」
シュタインはランタンで辺りを照らしてみた。
「ふふふ。こっちよ」
「これは……」
確実に何者かがいる。もうすぐ出口だと言うのに。
するとその出口方向から冷たい風が吹いてきた。その風は徐々に強くなって行き、やがては立っていられないほどに強く吹いてきて雪や氷が混ざるようになった。
「何者だ! 姿を表せ!」
「ふふふ。特別に姿を見せてあげる」
すると風は止んだ。そして隊の先頭の先にボーッと小さなワインボトルほどの生物が現れた。
「氷の精霊シュネッヒェンか」
「シュネッヒェン?」
精霊と一口に言っても様々な精霊がいる。大きく分けて、水の精霊、風の精霊、土の精霊、火の精霊が有名だ。水の精霊の中には特に雪や氷を好んで操る精霊がいて、シュネッヒェンもその一人だ。
「厄介な奴に出くわしたな」
シュネッヒェンはイタズラ好きで遊び好き。それが度を越していて人が死ぬ事もなんとも思わない。敵と認識してみた場合も戦闘力はとても強い。
「師匠、氷の精霊ですか?」
「ん? ああ」
ミカは以前基礎魔法の本で読んだことがある。氷の精霊には火の魔法が効果的だ。しかし師匠が得意とするのは風と氷。風では大してダメージを与えられないどころか、氷の魔法では全くダメージは与えられない。
「何して遊ぶ?」
「さて、何をしようかな」
兵士達が浮き足立って言った。
「シュタイン様。こいつは一体……⁉︎」
「こいつは氷の精霊シュネッヒェンだ。お前達では歯が立たんぞ」
「どうしますか?」
シュタインは試しに話し合いで解決しようと試みた。
「シュネッヒェンよ。今お前と遊んでる暇はないんだ。先に行かせてくれまいか?」
すると辺りの廊下の壁がみるみる凍っていった。
「いやよ。私と遊んで」
バオホの奴はこのシュネッヒェンをどうあしらったんだと考えた。いや、バオホは封入魔法に明るい。炎の封入魔法でも持っていたのか。それともローエ・ロートの力か?
「私と遊ばないと言うならこのまま氷漬けにするわよ」
壁や天井から氷の塊が育っていく。
「分かった、分かった。分かったから凍らせるのはやめてくれ」
「ふふふ。じゃあ何をする?」
「シュ、シュタイン様。奴を叩き斬って下さい」
震える声で兵士が言った。
シュタインは話し合いで蹴りが付けばと思ったが、やはり戦わないわけには行かないかと諦めた。ここで魔法を使えば自分が疲弊するだけでなく魔法戦の影響を受けて兵士にもダメージが行くだろう。
「しかし仕方なしか……」
シュタインは渋々剣に手を掛けて抜いた。しかし思いがけない事が起きた。
シュタインの剣、魔剣シュネーバルが煙のように霧散した。その煙が徐々に一つのところに固まって行き、人間のような形に具現化していった。しかしそれは上半身だけで下半身は煙の中だ。その上体は裸で筋骨隆々だった。
「シュネーバル……」
そこでシュタインも思い出した。自分が持っている氷の魔剣シュネーバルは、そもそもその剣に宿っている精霊の名前である。今、そのシュネーバルが剣の形から精霊の形へ変化したに過ぎない。
「シュネッヒェンよ。我が主人を愚弄しようと言うならこのシュネーバルが黙っておらんぞ」
「ひゃっ! シュネーバル様」
「シュネッヒェンよ。この者達を大人しく通すのだ。良いな」
「わ、分かりました。ごめんなさーい」
そう言うとシュネッヒェンはスーッと消えた。
シュタインはすっかり忘れていたのだが、シュタインの持つシュネーバルは氷の精霊の中でも最上位の方に位置付けられる精霊だ。
「シュネーバル。助かったよ」
「我が氷の精霊の眷属がご迷惑をおかけ申しました。あやつも悪気があるわけではございませぬゆえ、平にお許しを願います」
「一時はどうなることかと……いや、本当にありがとう」
「しからばこれにて」
と言うとシュネーバルは再び煙になった。そしてその煙がシュタインの手に収束し元の剣に戻った。
兵士達は驚いてシュタインに問いかけた。
「い、今のは一体!?」
シュタインは説明するのが面倒だと思い、精霊についての説明をミカに一任した。勿論十分な説明などミカには出来なかった。
*
ドワーフコリドーを抜けてからこっち、敵兵に出会うことは無かった。この辺りは森も深い。うまく注意して歩けば大丈夫だろうとシュタインは考えていた。
木々の間から遠くにエングラントの槍が見え始めた。
「あと1日も掛からず着くな」
焚き火をすれば気付かれるので、今夜は寒い中寝る事になるとシュタインは考えていた。そしてそれはその通りになった。その日の夜は火を使わずに過ごした。
「明日は午前中の内にエングラントの槍に着く。あと一息だ」
次の日は朝早く発つ事になった。なるべく早くバオホを取り押さえたかった。出発から三時間程した時シュタインは部隊を止めた。エングラントの槍はもう目の前に聳えていた。
「予め伝えていた通り、ここで補給部隊とは別れる。補給隊はここで我らの帰りを待て。三日の内に戻らない場合、我らの事は諦めてポーレシアに帰るのだ」
「了解しました」
この場にて補給部隊とは別れて戦闘部隊でのみの行動となる。戦闘部隊はミカを数えないと十名だ。それでも多いとシュタインは思っていた。
塔を攻略する場合大人数は不利だ。バオホがどのような仕掛けを塔の中に仕込んでいるかは分からないが、一人が罠に掛かれば周りを巻き添えにする可能性も高いからだ。
「さて、どうなる事かな……」
戦闘部隊は補給部隊と分かれて森を進むのだった。
「やっとコリドーの入り口か……この季節の雪割り山脈は骨が折れるよ」
シュタイン達一行は、冬の雪割り山脈に入っていた。ネーエンは最初付いてくると言っていたが、万が一シュタインの読みが外れてバオホが何処かから攻め込んだ時の事を考えて街に残してきた。
山を登り始めてミカはすぐに弱音を吐いた。隊の中央にいる輸送隊に担いでもらうかと聞いたら自力で歩くと肩維持を張ったのだった。
シュタインは後ろを振り向いて隊の皆んなに叫んで伝えた。
「ドワーフコリドーが見えたぞ! あそこに入ったら休憩しよう!」
シュタインはいくつか不安があった。その一つはドワーフコリドーだ。記録にはドワーフがかつて使っていたとあるだけだ。今まで発見されていなかっただけに中はどうなっているのか。
「ここが入り口なんですね。普通の大きな洞穴って感じですね、師匠」
コリドーの入り口は、一見すると大きな洞窟の入り口のようだ。高さは人の背丈二人分ほどだが、横幅が広かった。荷馬車が三台位並んで通れる位の広さがあった。
よく見るとその両サイドは柱のようなもので支えられていた。恐らくこれは柱に見えるように岩から切り出したに違いない。床面には瓦礫が転がっている。これもよく見ると何やら装飾が施されている。その昔は天井部分だったのだろう。何かのタイミングで天井が崩れ落ちたもののようだ。文献にはドワーフが壊したと書かれているが。
ランタンに火を灯すと、まずはシュタインが中に入ってみた。
そこは広い広場になっていた。コウモリくらいはいるだろうと思っていたのだが、地面にフンがない事からコウモリや鳥、獣の類はここにはいないと判断した。
外に声を掛けて隊を呼ぶ。隊の数十名がゾロゾロと中に入ってきた。
「中は広いですね」
よく見ると地面は磨かれた石が敷き詰められた床になっている。これも天井が崩れ落ちたのだろう瓦礫が床に散らばっている。
「全員固まって休息を取れ! 何がいるか分からん。離れるなよ」
皆が休憩している間にシュタインはこのホールの中を歩いて探索した。
広場と言ってもそれほど広くはなく、五十メートル四方程の広さだった。入り口から見て反対側に廊下が伸びていた。
廊下の高さは人の背丈程、横幅は人が十人並んで立てるくらいの長さ。そしてその廊下の中央には綺麗に装飾の施された柱が等間隔で奥へ続いていて、廊下を大きく左側と右側に分けていた。全ての柱には燭台が架けられているのだが、蝋燭は無かった。
シュタインはその廊下に何か違和感を感じたが何だかは分からなかった。そのまま皆の元に帰った。
「よーし、皆出発だ」
一行はゆっくりと列を作りその廊下に向かって歩き出した。
暫く進むと列の後ろの方でザワザワ声がし始めた。シュタインは注意した。
「無駄話はするな!」
しかし暫くするとまたザワザワするのだった。
シュタインは後方に移動して聞いた。
「何か?」
「いえ。先ほどから童子の笑う声が聞こえるような気がするのです」
「童子?」
シュタインはランタンで辺りを照らしてみた。柱の反対側に出て照らしてみた。しかし誰もいなかった。
「誰もいないぞ」
「しかし……」
「いいから行くぞ」
一行は黙々と歩き出した。後方では相変わらずザワザワしていた。シュタインはその度に注意深く辺りを見回すのだがおかしな所は無かった。
暫く進むとその行き先に明かりが見えてきた。反対側の出口だろう。
もう少しだと思い先を急ぐのだが、その時シュタインにも童子が笑う声が聞こえた。
「ふふふ」
シュタインは隊を止めた。出口まではまだある。
「ふふふ」
「誰だ!」
「ふふふ。ここよ」
シュタインはランタンで辺りを照らしてみた。
「ふふふ。こっちよ」
「これは……」
確実に何者かがいる。もうすぐ出口だと言うのに。
するとその出口方向から冷たい風が吹いてきた。その風は徐々に強くなって行き、やがては立っていられないほどに強く吹いてきて雪や氷が混ざるようになった。
「何者だ! 姿を表せ!」
「ふふふ。特別に姿を見せてあげる」
すると風は止んだ。そして隊の先頭の先にボーッと小さなワインボトルほどの生物が現れた。
「氷の精霊シュネッヒェンか」
「シュネッヒェン?」
精霊と一口に言っても様々な精霊がいる。大きく分けて、水の精霊、風の精霊、土の精霊、火の精霊が有名だ。水の精霊の中には特に雪や氷を好んで操る精霊がいて、シュネッヒェンもその一人だ。
「厄介な奴に出くわしたな」
シュネッヒェンはイタズラ好きで遊び好き。それが度を越していて人が死ぬ事もなんとも思わない。敵と認識してみた場合も戦闘力はとても強い。
「師匠、氷の精霊ですか?」
「ん? ああ」
ミカは以前基礎魔法の本で読んだことがある。氷の精霊には火の魔法が効果的だ。しかし師匠が得意とするのは風と氷。風では大してダメージを与えられないどころか、氷の魔法では全くダメージは与えられない。
「何して遊ぶ?」
「さて、何をしようかな」
兵士達が浮き足立って言った。
「シュタイン様。こいつは一体……⁉︎」
「こいつは氷の精霊シュネッヒェンだ。お前達では歯が立たんぞ」
「どうしますか?」
シュタインは試しに話し合いで解決しようと試みた。
「シュネッヒェンよ。今お前と遊んでる暇はないんだ。先に行かせてくれまいか?」
すると辺りの廊下の壁がみるみる凍っていった。
「いやよ。私と遊んで」
バオホの奴はこのシュネッヒェンをどうあしらったんだと考えた。いや、バオホは封入魔法に明るい。炎の封入魔法でも持っていたのか。それともローエ・ロートの力か?
「私と遊ばないと言うならこのまま氷漬けにするわよ」
壁や天井から氷の塊が育っていく。
「分かった、分かった。分かったから凍らせるのはやめてくれ」
「ふふふ。じゃあ何をする?」
「シュ、シュタイン様。奴を叩き斬って下さい」
震える声で兵士が言った。
シュタインは話し合いで蹴りが付けばと思ったが、やはり戦わないわけには行かないかと諦めた。ここで魔法を使えば自分が疲弊するだけでなく魔法戦の影響を受けて兵士にもダメージが行くだろう。
「しかし仕方なしか……」
シュタインは渋々剣に手を掛けて抜いた。しかし思いがけない事が起きた。
シュタインの剣、魔剣シュネーバルが煙のように霧散した。その煙が徐々に一つのところに固まって行き、人間のような形に具現化していった。しかしそれは上半身だけで下半身は煙の中だ。その上体は裸で筋骨隆々だった。
「シュネーバル……」
そこでシュタインも思い出した。自分が持っている氷の魔剣シュネーバルは、そもそもその剣に宿っている精霊の名前である。今、そのシュネーバルが剣の形から精霊の形へ変化したに過ぎない。
「シュネッヒェンよ。我が主人を愚弄しようと言うならこのシュネーバルが黙っておらんぞ」
「ひゃっ! シュネーバル様」
「シュネッヒェンよ。この者達を大人しく通すのだ。良いな」
「わ、分かりました。ごめんなさーい」
そう言うとシュネッヒェンはスーッと消えた。
シュタインはすっかり忘れていたのだが、シュタインの持つシュネーバルは氷の精霊の中でも最上位の方に位置付けられる精霊だ。
「シュネーバル。助かったよ」
「我が氷の精霊の眷属がご迷惑をおかけ申しました。あやつも悪気があるわけではございませぬゆえ、平にお許しを願います」
「一時はどうなることかと……いや、本当にありがとう」
「しからばこれにて」
と言うとシュネーバルは再び煙になった。そしてその煙がシュタインの手に収束し元の剣に戻った。
兵士達は驚いてシュタインに問いかけた。
「い、今のは一体!?」
シュタインは説明するのが面倒だと思い、精霊についての説明をミカに一任した。勿論十分な説明などミカには出来なかった。
*
ドワーフコリドーを抜けてからこっち、敵兵に出会うことは無かった。この辺りは森も深い。うまく注意して歩けば大丈夫だろうとシュタインは考えていた。
木々の間から遠くにエングラントの槍が見え始めた。
「あと1日も掛からず着くな」
焚き火をすれば気付かれるので、今夜は寒い中寝る事になるとシュタインは考えていた。そしてそれはその通りになった。その日の夜は火を使わずに過ごした。
「明日は午前中の内にエングラントの槍に着く。あと一息だ」
次の日は朝早く発つ事になった。なるべく早くバオホを取り押さえたかった。出発から三時間程した時シュタインは部隊を止めた。エングラントの槍はもう目の前に聳えていた。
「予め伝えていた通り、ここで補給部隊とは別れる。補給隊はここで我らの帰りを待て。三日の内に戻らない場合、我らの事は諦めてポーレシアに帰るのだ」
「了解しました」
この場にて補給部隊とは別れて戦闘部隊でのみの行動となる。戦闘部隊はミカを数えないと十名だ。それでも多いとシュタインは思っていた。
塔を攻略する場合大人数は不利だ。バオホがどのような仕掛けを塔の中に仕込んでいるかは分からないが、一人が罠に掛かれば周りを巻き添えにする可能性も高いからだ。
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