彼女は変わらない

水の味しかしない

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貴族というのは一つの血のつながった村社会と似ているといったのは誰か。
薄っすらとでもどこかで繋がった血筋の親戚同士。その同じ血を引いたものが
王家の青い血の権力を求めていがみ合い、憎しみあって戦う。
椅子一つ、椅子取りゲームを小さな閉鎖された箱庭で一生続けるのだ。

見るものによっては何をしているのか、滑稽にも映るだろう。

しかし、外から見ればそれらは立派な政争で
また多くの血が流れる立派な戦でもあった。

ミディリアもその貴族の一人。端も端の末端だったらどれだけよかったか。
たった一つの王の椅子に近い公爵家なんかに生まれたものだから
それらの水面下の争いに無関係ではいられなかった。

生れたころより婚約者は決まり、それは時代の王に近い第二王子。
どうしても王家からも貴族のしがらみからも抜けられないどころか
その中心として権力に最も近い位置で彼女は教育され
未来の王子妃として粛々と育てられた。

今日までは…。


そんな彼女の人生も大幅に変更され狂うこともある。


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