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スキルアップ⑥
年末、母とお節料理作りだ。
ほぼオードブルだけどね。お節料理は数の子、がめ煮、松竹梅の蒲鉾だけ。伊達巻は卵焼き、エビはエビフライ。後は唐揚げ、ポテトサラダ、人参といんげんの牛肉巻き、生春巻。刺身はあらかじめ八陣の盛り合わせを取ってある。
お正月に神様用に重箱にたくさん詰めて、と。
よし、準備オッケー。
『いい匂いなのですーっ』
『食べたいわっ』
「ダメよ、これはお節やから、明日ね」
『『ぶーぶー』』
ブーイングが飛ぶが、これはダメ。
大掃除、花やビアンカやルージュ達のシャンプーすみ。
我が家の年末は早めに夕食だ。
久しぶりに年末揃う。
私は年末年始は休みが取りにくいし、晃太も仕事があったしね。
今年最後の日、『ルベル・アケル』の皆さんが挨拶に来た。明日から別の冒険者パーティーが付くと。
「では、ミズサワさん、来年」
「はい、4日の10時、ギルド前で」
来年から晃太の支援魔法のスキルレベルアップが始まる。
年末の夕食は必ずすき焼きと決まっている。
贅沢に装甲竜(アーマードラゴン)をスライスして使用。あははははーん、いい匂いやあ。
ビアンカとルージュもたっぷり堪能したようで、げふう、って言ってる。
「では、今年色々ありましたが、お疲れ様。来年はもっといい年にしましょう」
父の音頭で乾杯。
まず、お肉を生卵を溶いた中にくぐらせてぱくり。あははははーん、甘ーい、柔らかーい、美味しーい。野菜もうどんも糸こんにゃくも染み込んでていくらでも入りそうや。
いつもは少し残るけど、綺麗になくなる。
花と仔達を遊ばせて、ブラッシングも済ませる。お風呂も済んで、いざ、年越し蕎麦。
『何を食べてるのです?』
『いい匂いだわ』
「年越し蕎麦よ。年の終わりに食べる風習があるんよ。食べるね?」
『食べたいのです』
『食べたいわ』
2人のリクエストに応えて、年越し蕎麦を作る。とろろ昆布と温泉卵、紅白の蒲鉾のせて。母がドラゴンのスジ煮をおまけにのせている。
「はい、どうぞー」
『あ、熱いのですっ』
『でも、美味しいわっ』
「お母さんの出汁は美味しかろ」
『『おかわり』』
「早かね」
結局、何杯年越し蕎麦作ったか。まあ、よかか。
こうして、こちらに来て初めての年越しになった。始めはどうなるか不安だった異世界生活だったけど、時空神様からの『ルーム』でなんとかなっている。それからビアンカとルージュのお陰で余裕のある生活が出来ている。仔達はかわいかしね。ノワールも馬車を牽いてくれるし。感謝感謝だ。
次の日、新年を迎えた。
顔を洗い、新しい下着に服、支度を整え、全員で神棚にお祈り。
「神様、明けましておめでとうございます。今年も我々をお見守りください」
父が挨拶。
目を開けると、重箱ごとなくなっていた。
明けましておめでとうー。何かあれば相談に乗るからなー。
あ、時空神様だ。
今年もよろしくお願いします、と。
片付けして、我が家の正月は昼から呑む。
お屠蘇を少し頂いた後は、缶チューハイを開ける。ビアンカとルージュにもお節料理をたっぷり。装甲竜(アーマードラゴン)のステーキどんぶりもある。ノワールには野菜とイチゴをたっぷり。仔達にも、冷蔵庫ダンジョンのミルクと、母特製おじやだ。
ああぁぁぁぁ、昼から呑む、なんて背徳的。
『ドラゴン美味しいのですっ』
『エビもいいわっ』
ようございました。
殻剥いて、背わた取ったもんね。
エビフライぱくり。グビイ。がめ煮の里芋ぱくり。グビイ。
ああぁぁぁぁ、幸せ。
『げふう、腹拵えはすんだのです』
『げふう、ユイ、ダンジョン行きたいわ』
「ごふっ」
私はチューハイを噴き出す。
「いやいや、明明後日には行くやん」
『それはあの雌達がメインなのですよね?』
『1回しかボス部屋いけないなら、体がなまってしまうわ』
「ブヒヒンッ」
「レベル500が何を言うかね? だいたい今回の晃太のスキルアップに関しては納得したやん。ノワールまで興奮せんで」
『そうなのです』
『でも、何日か先でしょ? だから今から行きたいわ』
「ブヒヒーンッ」
きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
飼い主、陥落しました。
三ヶ日は冷蔵庫ダンジョン上層部で過ごす羽目になった。
トホホ、ゆっくりしたかった。
三ヶ日を冷蔵庫ダンジョンで過ごした後、ダンジョンから出ると、仕事の早いリティアさんが待ち構えていた。
挨拶してドロップ品を出す。明日から例の依頼を出すことは知っているリティアさんは、明後日の夕方に受け取れるように手配してくれた。
依頼書の作成も済んでいて、明日受け取り、掲示板に貼り付けて、それをすぐにフォリアさんが取る。それで依頼成立だ。指名依頼にしても良かったけど、指名依頼は護衛とか、高ランクのドロップ品の調達、指定された魔物の駆除に適用される。そのため、ダンジョンの同行を求める依頼には適用されない。以前、金持ちボンボンボンクラ冒険者パーティーが、高ランクの冒険者パーティーを同行に指名し、トラブルになったため、このようになっていると。
なるほど。
「ミズサワ様、是非ともドロップ品を」
「そんなにたくさんは無理だと思いますけど」
「それでも構いません、毎日供給出来る事はギルドにとっても需要側にとってもいいことですから」
そう言って頂けるなら、頑張って拾いましょう、ドロップ品。
リティアさんに見送られて、パーティーハウスに戻る。
さあ、いよいよ明日からだ。
ほぼオードブルだけどね。お節料理は数の子、がめ煮、松竹梅の蒲鉾だけ。伊達巻は卵焼き、エビはエビフライ。後は唐揚げ、ポテトサラダ、人参といんげんの牛肉巻き、生春巻。刺身はあらかじめ八陣の盛り合わせを取ってある。
お正月に神様用に重箱にたくさん詰めて、と。
よし、準備オッケー。
『いい匂いなのですーっ』
『食べたいわっ』
「ダメよ、これはお節やから、明日ね」
『『ぶーぶー』』
ブーイングが飛ぶが、これはダメ。
大掃除、花やビアンカやルージュ達のシャンプーすみ。
我が家の年末は早めに夕食だ。
久しぶりに年末揃う。
私は年末年始は休みが取りにくいし、晃太も仕事があったしね。
今年最後の日、『ルベル・アケル』の皆さんが挨拶に来た。明日から別の冒険者パーティーが付くと。
「では、ミズサワさん、来年」
「はい、4日の10時、ギルド前で」
来年から晃太の支援魔法のスキルレベルアップが始まる。
年末の夕食は必ずすき焼きと決まっている。
贅沢に装甲竜(アーマードラゴン)をスライスして使用。あははははーん、いい匂いやあ。
ビアンカとルージュもたっぷり堪能したようで、げふう、って言ってる。
「では、今年色々ありましたが、お疲れ様。来年はもっといい年にしましょう」
父の音頭で乾杯。
まず、お肉を生卵を溶いた中にくぐらせてぱくり。あははははーん、甘ーい、柔らかーい、美味しーい。野菜もうどんも糸こんにゃくも染み込んでていくらでも入りそうや。
いつもは少し残るけど、綺麗になくなる。
花と仔達を遊ばせて、ブラッシングも済ませる。お風呂も済んで、いざ、年越し蕎麦。
『何を食べてるのです?』
『いい匂いだわ』
「年越し蕎麦よ。年の終わりに食べる風習があるんよ。食べるね?」
『食べたいのです』
『食べたいわ』
2人のリクエストに応えて、年越し蕎麦を作る。とろろ昆布と温泉卵、紅白の蒲鉾のせて。母がドラゴンのスジ煮をおまけにのせている。
「はい、どうぞー」
『あ、熱いのですっ』
『でも、美味しいわっ』
「お母さんの出汁は美味しかろ」
『『おかわり』』
「早かね」
結局、何杯年越し蕎麦作ったか。まあ、よかか。
こうして、こちらに来て初めての年越しになった。始めはどうなるか不安だった異世界生活だったけど、時空神様からの『ルーム』でなんとかなっている。それからビアンカとルージュのお陰で余裕のある生活が出来ている。仔達はかわいかしね。ノワールも馬車を牽いてくれるし。感謝感謝だ。
次の日、新年を迎えた。
顔を洗い、新しい下着に服、支度を整え、全員で神棚にお祈り。
「神様、明けましておめでとうございます。今年も我々をお見守りください」
父が挨拶。
目を開けると、重箱ごとなくなっていた。
明けましておめでとうー。何かあれば相談に乗るからなー。
あ、時空神様だ。
今年もよろしくお願いします、と。
片付けして、我が家の正月は昼から呑む。
お屠蘇を少し頂いた後は、缶チューハイを開ける。ビアンカとルージュにもお節料理をたっぷり。装甲竜(アーマードラゴン)のステーキどんぶりもある。ノワールには野菜とイチゴをたっぷり。仔達にも、冷蔵庫ダンジョンのミルクと、母特製おじやだ。
ああぁぁぁぁ、昼から呑む、なんて背徳的。
『ドラゴン美味しいのですっ』
『エビもいいわっ』
ようございました。
殻剥いて、背わた取ったもんね。
エビフライぱくり。グビイ。がめ煮の里芋ぱくり。グビイ。
ああぁぁぁぁ、幸せ。
『げふう、腹拵えはすんだのです』
『げふう、ユイ、ダンジョン行きたいわ』
「ごふっ」
私はチューハイを噴き出す。
「いやいや、明明後日には行くやん」
『それはあの雌達がメインなのですよね?』
『1回しかボス部屋いけないなら、体がなまってしまうわ』
「ブヒヒンッ」
「レベル500が何を言うかね? だいたい今回の晃太のスキルアップに関しては納得したやん。ノワールまで興奮せんで」
『そうなのです』
『でも、何日か先でしょ? だから今から行きたいわ』
「ブヒヒーンッ」
きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
飼い主、陥落しました。
三ヶ日は冷蔵庫ダンジョン上層部で過ごす羽目になった。
トホホ、ゆっくりしたかった。
三ヶ日を冷蔵庫ダンジョンで過ごした後、ダンジョンから出ると、仕事の早いリティアさんが待ち構えていた。
挨拶してドロップ品を出す。明日から例の依頼を出すことは知っているリティアさんは、明後日の夕方に受け取れるように手配してくれた。
依頼書の作成も済んでいて、明日受け取り、掲示板に貼り付けて、それをすぐにフォリアさんが取る。それで依頼成立だ。指名依頼にしても良かったけど、指名依頼は護衛とか、高ランクのドロップ品の調達、指定された魔物の駆除に適用される。そのため、ダンジョンの同行を求める依頼には適用されない。以前、金持ちボンボンボンクラ冒険者パーティーが、高ランクの冒険者パーティーを同行に指名し、トラブルになったため、このようになっていると。
なるほど。
「ミズサワ様、是非ともドロップ品を」
「そんなにたくさんは無理だと思いますけど」
「それでも構いません、毎日供給出来る事はギルドにとっても需要側にとってもいいことですから」
そう言って頂けるなら、頑張って拾いましょう、ドロップ品。
リティアさんに見送られて、パーティーハウスに戻る。
さあ、いよいよ明日からだ。
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