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冒険者らしく④
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25階も順調にちゅどん、どかん、バキバキ。
試しにこの階にもリンゴと青リンゴを植えた。
この階のボス部屋でドロップされる木材は、高級家具や楽器に使用され、木葉は堆肥だ。胡桃は普通に胡桃、食べられる。栄養価が高くちょっと高級品。よし、孤児院にお土産や。オリーブはオリーブオイルになるものと、石鹸になるものが混じって出てくる。25階は林フィールド。なので『ガーディアン』を冠するビアンカの種族の得意フィールド。
私は早いと思ったが、元気のスライム部屋以外での初陣となる。
「わんわんっ」
バリィィィッ
バリィィィッ
元気は雷を連発する。
相手は木の魔物。うねって避けている。木がうねるって、もう映画の特殊効果をリアルに見ている、それくらいに思おう。気持ち悪い。木の幹の真ん中に顔があるねん、気持ち悪いんよ。
元気の雷は何発か当たるが、なかなか止めをさせない。
『元気、真ん中のだけを狙ってみるのです。集中なのです』
ビアンカのアドバイスに、元気は、んー、っとなり。
「わんっ」
バリィィィッ
木の魔物の顔が白目を向く。たぶん白目ね。そして転がるドロップ品。
『元気、まとめて倒すにはまだお前には早いのです。一体ずつ倒すのです』
「わんわんっ」
バリィィィッ
バリィィィッ
おお、すごい、全部倒せた。
だけど、それで元気がぱたり。
『余力を残す配慮がまだなのですね』
ビアンカさんや、余力なんて考えてたらさ、全滅しません? まあ、元気の戦闘に関してはおまかせだから、何も言うまい。
最近、コハクがしきりにルージュにおねだりしている。元気が、ああやって魔法使っているから、自分もしたいようだが、ルージュの許可が出ない。
『もう少しで、教えてあげるから、魔力を流す訓練しなさい』
「にゃあ~」
コハクはぶー、みたいな感じでそこら辺で穴堀を始める。不貞腐れたか、やけっぱちか。だけど、最近よく穴堀しているなあ。拭くの大変なんだけど。
「ねえ、ルージュ、まだコハクには教えないよね?」
私が小声で聞く。
『どうかしら? コハクは魔力操作に関しては元気より上よ。属性魔法が判明したら、おそらく元気より先に戦闘モードが使えそうよ』
「そ、そうなん? あ、これが普通なんやね」
『違うわ。コハクが元気に触発されているだけよ。負けず嫌いね。ふふ、私にそっくりだわ』
「そうなん?」
『そうよ。私はビアンカや兄より、属性魔法が分かるのが遅くて、悔しくてね。母様に言われてひたすら魔力操作をしていたら、覚醒した途端に、色々出来るようになったのよ』
へぇ。
そう言えば、ルージュの魔法は色々多岐に渡るって聞いた記憶がある。魔法のカーテンやあのチンピラを拘束した黒い触手、コントロールが凄かった。ルージュはそれだけの魔力を操れるんだ。
「ルージュは努力の天才なんやね」
『そう? ユイも母様と同じこと言うのね』
ルージュが赤い目を細める。
「本当のことやん」
私は頭を寄せてきたルージュを撫でた。
「晃太、木葉どれくらいになったかね?」
大量に出たドロップ品をアイテムボックスに入れた晃太がチェック。
「木葉がジャスト1000キロや。胡桃が320キロ、オリーブが160キロや。木材は大小あわせて528」
「1tね、越えたなあ。よし、これだけあればよかろう。そろそろ26階に上がろうか」
『いいのです』
『流石に飽きてきたわ』
「ブヒヒヒヒーンッ」
予定の半分を越えて2週間だ。
「リティアさんが化粧品の材料が欲しいみたいやしね」
「なんかいいよったなあ。なんだかんかで、日数足りるね? 帰りは植えたリンゴば確認しながらやろ?」
「まあ、それは次回でもよかたい。あんた、リンゴ植えた場所覚えとろうもん」
「覚える気はないんやね」
「私にそれば求めんで」
地図読めんもん。
後必要なのは、化粧品の材料とフレアタートルのお肉だ。
こちらの女性も美意識高いなあ。
26階でもお決まりのちゅどん、どかん、バキバキ。
アルガンに小さな薔薇、紅花を確保。木の皮は染料になるそうだ。
出てきた大きな宝箱をルージュがチェック。
『罠があるわ、待ってね』
「お願いね」
しばらくして、ぱきり、と音がなる。
『ふう、手強かったわね。どうぞ』
「ありがとうルージュ、さ、開けましょう」
開けると、武器類がズラリと並ぶ。
ロングソード、ショートソード、斧、ハンマー、槍、ハルバート、小型の斧、ナイフ、小型の盾、大型の盾。
豪華や。
「姉ちゃん、ハンマーあるよ」
「張り倒すよ」
そんなこんなで日数は過ぎていき、化粧品の材料の確保をして、27階はあまり挑戦せずに、最上階のコラーゲン部屋に集中した。
日程ギリギリまでちゅどん、どかん、バキバキ。
最上階の脱出用魔法陣で脱出。
ふう、疲れた。
まずは、ギルドかね。
「お帰りなさいませ、ミズサワ様」
華麗にリティアさんがすっ飛んできた。
分かってますよ。
とりあえず、私がノワールと仔達を一旦パーティーハウスに戻し、晃太がギルドに向かう。
「ただいま」
「おかえり」
「クゥンクゥンクゥンクゥン」
母と花が出迎えてくれる。あはははん、ワガママボディのかわいかこと。
「晃太はギルド。私もすぐいくけん」
慌ただしいが、私はビアンカとギルドに向かう。ルージュには残ってもらう。
急いでギルドに戻ると、いつもの応接室で、リティアさんとタージェルさんが、ニコニコして待っていた。晃太はお茶を啜ってる。そしてテーブルの上には多量の書類が。
「えーっと、この書類は?」
「高ランクの依頼でございます」
スマイルリティアさん。
はい、サインと魔力ね。
私はベルトコンベアーのように出される書類に、ひたすらサインと魔力を流した。
晃太は倉庫に行き、指定されたドロップ品を出した。
生鮮食料もあるので、また、数日おきにギルドに納めることになる。
「ミズサワ様、いつも宝飾品を回して頂いていますが、よろしいのですか?」
ふいに、タージェルさんが聞いてきた。
「特には。いくつか引き取ったりしましたし」
あまりギラギラしたら目立ちそうだからね。母にはシンプルな小粒のダイヤモンドピアスをあげた。人目に触れないように着けてる。私もアクアマリンのピアスと、ルビーのピアスあるし。
「いずれ正式な場に招待されたら、必要になりますよ。そういった時の宝石は、女性の武器にもなりますし」
「武器って。正式な場って?」
「結婚式とかですな。まあ、お一つお持ちになっても損はないかと」
う、呼ばれそうな気がする。
「ちなみに、何が正式な場所に着けてても問題ありません? やっぱり真珠ですか?」
冠婚葬祭にいい真珠。こちらはどうかな?
「はい、真珠がベターですね」
「はあ。あの、私の顔的にどの真珠がいいか教えてもらえませんか?」
私には、宝石の価値がわからない。
「そうですな…………」
タージェルさんが大量の宝飾品から、いくつかビロードの箱を取り出す。リティアさんまで覗きこんで、チェック。
お眼鏡にかなったものがあったようだ。
26階で出てきた真珠のネックレスとピアスだ。少し金色がかった真珠。
「こちらはいかがでしょう? ミズサワ様の肌色に美しく映えるかと」
うん、流石商人ギルドの職員さん、勧め方が堂に入っている。
「ならそれを引き取ります」
タージェルさんのお墨付きあるし、私は自身のアイテムボックスに入れる。出番はないだろうけど。
すべて終わった時には、すでにとっぷり日は落ちていた。
『お腹空いたのです。元気達が心配なのです』
「そうやね、帰ったら直ぐにご飯や」
ああ、お腹減ったなあ。
試しにこの階にもリンゴと青リンゴを植えた。
この階のボス部屋でドロップされる木材は、高級家具や楽器に使用され、木葉は堆肥だ。胡桃は普通に胡桃、食べられる。栄養価が高くちょっと高級品。よし、孤児院にお土産や。オリーブはオリーブオイルになるものと、石鹸になるものが混じって出てくる。25階は林フィールド。なので『ガーディアン』を冠するビアンカの種族の得意フィールド。
私は早いと思ったが、元気のスライム部屋以外での初陣となる。
「わんわんっ」
バリィィィッ
バリィィィッ
元気は雷を連発する。
相手は木の魔物。うねって避けている。木がうねるって、もう映画の特殊効果をリアルに見ている、それくらいに思おう。気持ち悪い。木の幹の真ん中に顔があるねん、気持ち悪いんよ。
元気の雷は何発か当たるが、なかなか止めをさせない。
『元気、真ん中のだけを狙ってみるのです。集中なのです』
ビアンカのアドバイスに、元気は、んー、っとなり。
「わんっ」
バリィィィッ
木の魔物の顔が白目を向く。たぶん白目ね。そして転がるドロップ品。
『元気、まとめて倒すにはまだお前には早いのです。一体ずつ倒すのです』
「わんわんっ」
バリィィィッ
バリィィィッ
おお、すごい、全部倒せた。
だけど、それで元気がぱたり。
『余力を残す配慮がまだなのですね』
ビアンカさんや、余力なんて考えてたらさ、全滅しません? まあ、元気の戦闘に関してはおまかせだから、何も言うまい。
最近、コハクがしきりにルージュにおねだりしている。元気が、ああやって魔法使っているから、自分もしたいようだが、ルージュの許可が出ない。
『もう少しで、教えてあげるから、魔力を流す訓練しなさい』
「にゃあ~」
コハクはぶー、みたいな感じでそこら辺で穴堀を始める。不貞腐れたか、やけっぱちか。だけど、最近よく穴堀しているなあ。拭くの大変なんだけど。
「ねえ、ルージュ、まだコハクには教えないよね?」
私が小声で聞く。
『どうかしら? コハクは魔力操作に関しては元気より上よ。属性魔法が判明したら、おそらく元気より先に戦闘モードが使えそうよ』
「そ、そうなん? あ、これが普通なんやね」
『違うわ。コハクが元気に触発されているだけよ。負けず嫌いね。ふふ、私にそっくりだわ』
「そうなん?」
『そうよ。私はビアンカや兄より、属性魔法が分かるのが遅くて、悔しくてね。母様に言われてひたすら魔力操作をしていたら、覚醒した途端に、色々出来るようになったのよ』
へぇ。
そう言えば、ルージュの魔法は色々多岐に渡るって聞いた記憶がある。魔法のカーテンやあのチンピラを拘束した黒い触手、コントロールが凄かった。ルージュはそれだけの魔力を操れるんだ。
「ルージュは努力の天才なんやね」
『そう? ユイも母様と同じこと言うのね』
ルージュが赤い目を細める。
「本当のことやん」
私は頭を寄せてきたルージュを撫でた。
「晃太、木葉どれくらいになったかね?」
大量に出たドロップ品をアイテムボックスに入れた晃太がチェック。
「木葉がジャスト1000キロや。胡桃が320キロ、オリーブが160キロや。木材は大小あわせて528」
「1tね、越えたなあ。よし、これだけあればよかろう。そろそろ26階に上がろうか」
『いいのです』
『流石に飽きてきたわ』
「ブヒヒヒヒーンッ」
予定の半分を越えて2週間だ。
「リティアさんが化粧品の材料が欲しいみたいやしね」
「なんかいいよったなあ。なんだかんかで、日数足りるね? 帰りは植えたリンゴば確認しながらやろ?」
「まあ、それは次回でもよかたい。あんた、リンゴ植えた場所覚えとろうもん」
「覚える気はないんやね」
「私にそれば求めんで」
地図読めんもん。
後必要なのは、化粧品の材料とフレアタートルのお肉だ。
こちらの女性も美意識高いなあ。
26階でもお決まりのちゅどん、どかん、バキバキ。
アルガンに小さな薔薇、紅花を確保。木の皮は染料になるそうだ。
出てきた大きな宝箱をルージュがチェック。
『罠があるわ、待ってね』
「お願いね」
しばらくして、ぱきり、と音がなる。
『ふう、手強かったわね。どうぞ』
「ありがとうルージュ、さ、開けましょう」
開けると、武器類がズラリと並ぶ。
ロングソード、ショートソード、斧、ハンマー、槍、ハルバート、小型の斧、ナイフ、小型の盾、大型の盾。
豪華や。
「姉ちゃん、ハンマーあるよ」
「張り倒すよ」
そんなこんなで日数は過ぎていき、化粧品の材料の確保をして、27階はあまり挑戦せずに、最上階のコラーゲン部屋に集中した。
日程ギリギリまでちゅどん、どかん、バキバキ。
最上階の脱出用魔法陣で脱出。
ふう、疲れた。
まずは、ギルドかね。
「お帰りなさいませ、ミズサワ様」
華麗にリティアさんがすっ飛んできた。
分かってますよ。
とりあえず、私がノワールと仔達を一旦パーティーハウスに戻し、晃太がギルドに向かう。
「ただいま」
「おかえり」
「クゥンクゥンクゥンクゥン」
母と花が出迎えてくれる。あはははん、ワガママボディのかわいかこと。
「晃太はギルド。私もすぐいくけん」
慌ただしいが、私はビアンカとギルドに向かう。ルージュには残ってもらう。
急いでギルドに戻ると、いつもの応接室で、リティアさんとタージェルさんが、ニコニコして待っていた。晃太はお茶を啜ってる。そしてテーブルの上には多量の書類が。
「えーっと、この書類は?」
「高ランクの依頼でございます」
スマイルリティアさん。
はい、サインと魔力ね。
私はベルトコンベアーのように出される書類に、ひたすらサインと魔力を流した。
晃太は倉庫に行き、指定されたドロップ品を出した。
生鮮食料もあるので、また、数日おきにギルドに納めることになる。
「ミズサワ様、いつも宝飾品を回して頂いていますが、よろしいのですか?」
ふいに、タージェルさんが聞いてきた。
「特には。いくつか引き取ったりしましたし」
あまりギラギラしたら目立ちそうだからね。母にはシンプルな小粒のダイヤモンドピアスをあげた。人目に触れないように着けてる。私もアクアマリンのピアスと、ルビーのピアスあるし。
「いずれ正式な場に招待されたら、必要になりますよ。そういった時の宝石は、女性の武器にもなりますし」
「武器って。正式な場って?」
「結婚式とかですな。まあ、お一つお持ちになっても損はないかと」
う、呼ばれそうな気がする。
「ちなみに、何が正式な場所に着けてても問題ありません? やっぱり真珠ですか?」
冠婚葬祭にいい真珠。こちらはどうかな?
「はい、真珠がベターですね」
「はあ。あの、私の顔的にどの真珠がいいか教えてもらえませんか?」
私には、宝石の価値がわからない。
「そうですな…………」
タージェルさんが大量の宝飾品から、いくつかビロードの箱を取り出す。リティアさんまで覗きこんで、チェック。
お眼鏡にかなったものがあったようだ。
26階で出てきた真珠のネックレスとピアスだ。少し金色がかった真珠。
「こちらはいかがでしょう? ミズサワ様の肌色に美しく映えるかと」
うん、流石商人ギルドの職員さん、勧め方が堂に入っている。
「ならそれを引き取ります」
タージェルさんのお墨付きあるし、私は自身のアイテムボックスに入れる。出番はないだろうけど。
すべて終わった時には、すでにとっぷり日は落ちていた。
『お腹空いたのです。元気達が心配なのです』
「そうやね、帰ったら直ぐにご飯や」
ああ、お腹減ったなあ。
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