もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~

鐘ケ江 しのぶ

文字の大きさ
263 / 867
連載

調達①

しおりを挟む
 25階から冷蔵庫ダンジョン再スタート。今回も2週間予定。
 リティアさんから色々お願いされたしね。頑張ろう。26階の紅花や薔薇、アルガンが欲しいそうだ。こちらの女性も美意識高いね。タージェルさんは無事にお帰り頂ければ、何もありませんと。いい人や。
『この雄も駄々漏れなのです』
『そうねえ』
 しー。
 上層階に行けば、宝箱の内容もゴージャスになるしね。グーテオークションの寄贈もあるし、頑張って拾いましょう。
 せっせと回収する。ふう。
「ユイさん、宝箱出ました」
 テオ君が教えてくれる。
「ありがとう」
 ルームで休んでいたルージュを呼び、チェックしてもらう。
『ちょっと待ってね…………………はい、開いたわよ』
「手強かったね。お疲れ様」
 ルージュは再びルームに。
 さて、開けましょう、わくわく。
 パカリ。
 おお、楽器や。バイオリン2丁にビオラ2丁、フルートとクラリネットが1本ずつ。晃太がアイテムボックスに入れて、リストアップ。
 うーん、狙っていた布が出ない。それから武器類が。贅沢だけど宝石や宝飾品、ポーションばかりだ。布は確か最上階でも出たなあ。
「姉ちゃんどうする? 25階延長すると?」
「そうやねえ。布がでらんし。うーん、明日まで出なかったら、上がろう」
 鷹の目の皆さんも異論はないと。
 昼間の暑い時間はルームに避難。
 私はやっと魔力を流せるので、色々お試ししている。現在の武器はディレックスのフライパン。だけど消耗が激しいので、魔法金属を含めて作成依頼したい。なので私の体質で合う金属を模索している。これはすぐに分かるものではないらしい。本当にごく稀に拒絶反応のようなことがあるが、本当にごく稀だそうだ。
「まず、魔法金属で一番に手にするのは魔鉄です。魔鉄は魔法金属の中で一番扱い易いものですので、これから始めましょう」
 ホークさんの指導が始まる。
「はい」
 晃太はすでに魔鉄、ミスリルまでは魔力を流せているそうだ。私は一歩遅れている。
「ミゲルの剣を使います。始めは書類に魔力を流す程度で構いません。実際武器に魔力を流すのが、どういったものか感じることから始めます」
「はい」
 私は恐る恐るミゲル君の剣を持つ、う、細身とはいえ重さがある。
 そっと魔力を流す。サインする要領で……………あ、流せた。すうって、私の魔力がミゲル君の剣に流れて行くのが分かる。
「ホークさん、流せました」
「そうみたいですね。ユイさんは筋がいい」
「そ、そうです?」
 照れます。でも、なんとなく理由は分かる。中毒症になる前は、ビアンカとルージュに言われて魔力を全身に流す訓練してたし、毎回ダンジョンの後はサインと魔力の無限ルーティーンをしていたからじゃないかな?
「では、次にミスリルに挑戦しましょう。まずは魔鉄に魔力を5分以上流すのが維持できたらにします」
「はい」
「それと並行し、全身に魔力を流す訓練も行ってください。そうすれば無属性魔法覚醒に近付きます」
「はい。ホークさん、無属性魔法ってどれくらいで覚醒するものなんですか?」
「個人差はあります。毎日の鍛練を欠かさない前提で、魔法使いの素質があれば、早ければ半年、もしくは1年で覚醒します。もちろん鍛練を怠ればいつまで経っても覚醒しません。そうですね早ければ3~5年です。7、8年なんてざらです。俺は5年近くかかりました」
 気の長い話や。でもこれが出来れば一気に戦力アップだそうだ。
 チュアンさんは3年、マデリーンさんは1年で覚醒したと。すごか。
 ちなみにビアンカとルージュは気がついたら覚醒していたと。ふーん。他の属性魔法がすごかもんね。
 さて、私は再び魔力を剣に流した。

 次の日。
 最後にやっと念願のシルク地ゲット、はあ、良かった。パーカーさんに持っていこう。
 それから26階もちゅどん、ドカン、バキバキ。
 出ない、武器が、マジックバッグが。仕方ないかもしれないけど。
 うーん、サイズ的に小さな宝箱。ルージュのチェック済み。
 わくわくしながら、パカリ。お馴染みの指輪サイズのビロードの箱。順番のチュアンさんが開ける。
「宝石です」
 と、私に差し出す。キラキラだあ、ピンクがかった透明感のある一粒。でかかあ。
 これは寄贈だね。晃太のアイテムボックスに。
「ピンクダイヤモンドやって」
「そうな」
「姉ちゃん、いらんと?」
「よか。そんなのぶら下げたら、強盗に襲われそうや」
 ビアンカとルージュがいるから、撃退されるだろうが、無用なトラブルは避けないとね。
 それから、26階をちゅどん、ドカン、バキバキ。やっと出てきた革のポーチ。マジックバッグだ、化粧ポーチサイズが3つ。よし、父の鑑定待ちや。サイズと時間停止を確認して引き取るか検討や。
「さあ、お疲れ様でした。休みましょう」
 私はルームを開けて全員で入る。エアコン気持ちがよか。
 水分補給して一休み。ふう。
「姉ちゃん、今回やけに宝石類が多くない?」
 晃太がリストを見ながら言ってくる。
 確かに、宝石と宝飾品が多い。次にポーション類で、楽器類があれから一回だけでた。
「まあ、そうやね。いつもなら武器類が出てもおかしくないんやけど。そういうこともあるんやないかね? それに今回は前よりボス部屋に挑む回数減っとるし」
「そうかね」
「私には分からんよ」
「そうやな」
 明日から27~28階だ。フレアタートルの依頼が来てるからね。コラーゲン、コラーゲンと。
 夕御飯、何にしようかな? よし、まだカレーあるし、それでいいや。炊きたてご飯が少なくなってきたから、炊いとこう。それから、えーっと。
『ユイ、かき氷が食べたいのです』
『私も食べたいわ。赤いやつね。白いのも付けてね』
 エアコンの下でゴロゴロしているビアンカとルージュ。寝たままこちらもみないでリクエスト。完全に家犬と家猫や。
「午前中も食べたやん。ダメよ、お腹壊すよ」
 イチゴシロップで、練乳、バニラアイス添えを。たらふく食べたやん。
『そんなに柔な体ではないのです』
『そうよ、大丈夫よ』
「ダメよ」
「わんわんっ」
「みゃーっ」
『ねえね~』
『おやちゅ~』
『にゅー、にゅー』
 仔達が起きて大合唱が始まる。
 これが落ち着くまで大合唱が続くんだよね。かわいかけど、たまに堪らなくなる。特に元気は体格に応じた声量なんだよね。
 ちょっと1分お口お休みと言ったが、3秒ももたなかった。
 仔達のおやつ準備して、と。
『ユイ、かき氷はないのですか?』
『赤いのがいいわ』
「そのうちぽっちゃりウルフとかぽっちゃりジャガー言われるばい。なんねその腹は? たるんどうやん。ぽちゃぽちゃやん」
『『うっ』』
「お茶で我慢し。糖質カットのロールパン出すからね」
『うーなのですぅ』
『これだけぇ』
「明日ね、明日」
しおりを挟む
感想 829

あなたにおすすめの小説

母は何処? 父はだぁれ?

穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。 産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。 妹も、実妹なのか不明だ。 そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。 父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。 母は、どこへ行ってしまったんだろう! というところからスタートする、 さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。 変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、 家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。 意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。 前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。 もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。 単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。 また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。 「小説家になろう」で連載していたものです。

婚約破棄されたのでファンシーショップ始めました。 ― 元婚約者が、お人形さんを側室にしようとして大恥をかきました ―

鷹 綾
恋愛
隣国の王子から「政略的にも個人的にも魅力を感じない」と婚約破棄された、ファンタジア王国第三女王タナー。 泣きも怒りもせず、彼女が考えたのは――「いつか王宮の庇護がなくなっても困らない生き方」だった。 まだ八歳。 それでも先を見据え、タナーは王都の片隅で小さなファンシーショップを開くことを決意する。 並ぶのは、かわいい雑貨。 そして、かわいい魔法の雑貨。 お茶を淹れてくれるクマのぬいぐるみ店員《テイデイ・バトラー》、 冷めないティーカップ、 時間になると小鳥が飛び出すアンティーク時計――。 静かに広がる評判の裏で、 かつての元婚約者は「お人形さんを側室にしようとして」赤っ恥をかくことに。 ざまぁは控えめ、日常はやさしく。 かわいいものに囲まれながら、女王は今日も穏やかにお店を開けています。 --- この文面は ✔ アルファポリス向け文字数 ✔ 女子読者に刺さるワード配置 ✔ ネタバレしすぎない ✔ ほのぼの感キープ を全部満たしています。 次は 👉 タグ案 👉 ランキング用超短縮あらすじ(100字) どちらにしますか?

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

【完結】王太子に婚約破棄され、父親に修道院行きを命じられた公爵令嬢、もふもふ聖獣に溺愛される〜王太子が謝罪したいと思ったときには手遅れでした

まほりろ
恋愛
【完結済み】 公爵令嬢のアリーゼ・バイスは一学年の終わりの進級パーティーで、六年間婚約していた王太子から婚約破棄される。 壇上に立つ王太子の腕の中には桃色の髪と瞳の|庇護《ひご》欲をそそる愛らしい少女、男爵令嬢のレニ・ミュルべがいた。 アリーゼは男爵令嬢をいじめた|冤罪《えんざい》を着せられ、男爵令嬢の取り巻きの令息たちにののしられ、卵やジュースを投げつけられ、屈辱を味わいながらパーティー会場をあとにした。 家に帰ったアリーゼは父親から、貴族社会に向いてないと言われ修道院行きを命じられる。 修道院には人懐っこい仔猫がいて……アリーゼは仔猫の愛らしさにメロメロになる。 しかし仔猫の正体は聖獣で……。 表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。 「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」 ・ざまぁ有り(死ネタ有り)・ざまぁ回には「ざまぁ」と明記します。 ・婚約破棄、アホ王子、モフモフ、猫耳、聖獣、溺愛。 2021/11/27HOTランキング3位、28日HOTランキング2位に入りました! 読んで下さった皆様、ありがとうございます! 誤字報告ありがとうございます! 大変助かっております!! アルファポリスに先行投稿しています。他サイトにもアップしています。

【完結】最愛から2番目の恋

Mimi
恋愛
 カリスレキアの第2王女ガートルードは、相手有責で婚約を破棄した。  彼女は醜女として有名であったが、それを厭う婚約者のクロスティア王国第1王子ユーシスに男娼を送り込まれて、ハニートラップを仕掛けられたのだった。  以前から婚約者の気持ちを知っていたガートルードが傷付く事は無かったが、周囲は彼女に気を遣う。  そんな折り、中央大陸で唯一の獣人の国、アストリッツァ国から婚姻の打診が届く。  王太子クラシオンとの、婚約ではなく一気に婚姻とは……  彼には最愛の番が居るのだが、その女性の身分が低いために正妃には出来ないらしい。  その事情から、醜女のガートルードをお飾りの妃にするつもりだと激怒する両親や兄姉を諌めて、クラシオンとの婚姻を決めたガートルードだった……  ※ 『きみは、俺のただひとり~神様からのギフト』の番外編となります  ヒロインは本編では名前も出ない『カリスレキアの王女』と呼ばれるだけの設定のみで、本人は登場しておりません  ですが、本編終了後の話ですので、そちらの登場人物達の顔出しネタバレが有ります  

〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。

江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。 だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。 十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。 ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。 元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。 そして更に二年、とうとうその日が来た…… 

手放したのは、貴方の方です

空月そらら
恋愛
侯爵令嬢アリアナは、第一王子に尽くすも「地味で華がない」と一方的に婚約破棄される。 侮辱と共に隣国の"冷徹公爵"ライオネルへの嫁入りを嘲笑されるが、その公爵本人から才能を見込まれ、本当に縁談が舞い込む。 隣国で、それまで隠してきた類稀なる才能を開花させ、ライオネルからの敬意と不器用な愛を受け、輝き始めるアリアナ。 一方、彼女という宝を手放したことに気づかず、国を傾かせ始めた元婚約者の王子。 彼がその重大な過ちに気づき後悔した時には、もう遅かった。 手放したのは、貴方の方です――アリアナは過去を振り切り、隣国で確かな幸せを掴んでいた。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。