346 / 865
連載
マーファの日常⑥
しおりを挟む
蛇部屋4日目。
本日初回のボス部屋終了し、セーフティでのんびり休憩していると、ビアンカとルージュが気配を察知。
『ユイ、来るのです』
『あの強い雄がいるわ』
「誰やろ?」
慌ててルームを閉める。待っていると、冒険者一行が。
「あ、フェリクスさんや」
なんとSランク冒険者のフェリクスさんや。それから、あ、金の虎の皆さんまで。どうしたんやろ?
「ああ、テイマーさん。奇遇ですね」
フェリクスさんが穏やかに挨拶してきたので、私も挨拶。
「ユイちゃん、ユイちゃん」
アルスさんが、私に向かって来ようとするが、ファングさんとガリストさんがしっかりホールド。かわいか未成年が、ユイちゃん連呼、かわいか。ほのぼの。
「どうされたんですか?」
「マーファのギルド依頼で、ダンジョンアタックですよ」
あ、リティアさんが言ってたやつね。
20階は上級者向けだから、稼ぎはいいけどリスクもある。普通冷蔵庫ダンジョンは下から上りが、初心者向けは案外簡単に上がれるが、中級者向けになると、1日に1階ずつしか上がれない。ボス部屋が総力戦になるからだ。途中でケガでもしたら更に日数はかかる。だいたい山風や鷹の目のCランクパーティーなら、20階に到着するのは、早くて2週間はかかる。その分の食糧や水の確保、マジックバッグやアイテムボックスがあればいいけど、なければリュックに入れての移動だ。大変。転移石があれば、ひょいっと行ける。私には魔力保有量の多いビアンカとルージュがいるし、何よりルームがある。そうルーム。お風呂にトイレにキッチンがあり、異世界への扉にメニューがある。あ、今日の夕御飯、神様がいらっしゃるならお供えしよ。指輪の件もあるしね。
なのでこの依頼は、マジックバッグやアイテムボックスのある、ランクの高いパーティーにしか受けられないそうだ。そしてかなり旨味のある依頼。マーファは冷蔵庫ダンジョンがあるので、Cランク以上のパーティーはそこそこいる。
「どうやって決まったんですか?」
私の知ってる代表的なCランク冒険者パーティーは、山風だけど。
「抽選です」
ちなみに山風とクラベルも挑戦したそうだが、外れたそうです。
今回は20階のボス部屋メインに挑むそうだ。
「ああ、私のパーティーメンバーを紹介しましょう」
フェリクスさんがメンバーを紹介してくれる。見習いのヘルト君とドロテアちゃんは知ってる。
フェリクスさんがリーダーをしている冒険者パーティー『蒼の麓』。ランクは今までで最高のA。Sランクのフェリクスさん。土魔法も使えるが、闇魔法が得意で、武器はなんでもござれの万能型。サブ・リーダーのエリアンさんは中性的で、すらっとした綺麗なエルフ男性。なんと冒険者ランクはこちらもS。斥候で弓と魔法を使う。アンドレアスさん、がっちりとした人族男性で盾士。ドーラさん、ハーフエルフの綺麗な女性、ヒーラーだけど、魔法使いも兼務していると。見習いの2人は人族。
元気が尻尾ぷりぷりしながらご挨拶に向かう。まずはガリストさんね。わざわざ膝を突き、よしよししてくれた。
セーフティで少しお話する。やはり、バーザタイラントの目玉の依頼があちこちから来ているそうだ。ずいぶん卸したけど、足りなかったんだね。それから鮫のサプリメントは、関節を痛めた高齢者や、怪我をした戦闘職の冒険者や騎士達が待っていると。そうなんだ。どうしよう、後、2、3回蛇部屋挑んで、目玉手に入れようかな? でも、そうなると、しばらく皆さんと一緒になるから、ルーム開けられない。じーっと私を見てくるアルスさんの視線が。キラキラの青い目。す、とホークさんが遮るように立ってくれる。
「ユイちゃん、カレー、アップルパイ」
食欲かい。
「もう、アルス、おやめ」
リィマさんがあきれたように注意。
晃太が、私に耳打ちしてくる。
「姉ちゃん、上に行こうや。蛇の目玉、かなりあるし、こん人達もかなり手に入るはずやし。鮫に行こうや」
「うーん、そうやね。そうするかね」
そっとホークさんに相談。異論はないと。
「あの、私達、このまま上に行きますので」
そう言うと、アルスさんがするる、と来ようとしてガリストさんががっちり掴む。むー、みたいなアルスさん。
「ユイちゃんっ、俺っ、やっぱり、むーっ」
慌てた様子で、がっちりと口を塞ぐのはファングさん。あはははと嫌な汗かいてる。
本当になんやろ。あまり、だらだらおらんほうがよかね。ぷりぷりとご挨拶していた元気を回収して、私達はいそいそと21階に向かった。
私達はその日の内に22階に入る。貝柱欲しいしね。それに貝の粉や不揃いの真珠はリティアさんが待ってるし。ちゅどん、ドカン、バキバキが終わった後に、回収。ビアンカとルージュ、仔達がモグモグ。もう。
宝箱を確認。大粒の真珠のネックレスとピアスだった。
「お疲れ様。さ、今日はこの辺で休みましょう」
「「「「「「はい」」」」」」
『モグモグ、お腹減ったのです』
『ハグハグ、エビは今日はいいわ、お肉ね』
「あんた達ね。もう、よかか」
稼ぎ頭だし、今日も随分走り回っていたしね。嗽、手洗いして、鷹の目の皆さんが手分けしてブラッシングしてくれる。
「まずは神様に聞いてからね」
『分かったのです』
『そうね、神様が先ね』
気持ち良さそうにブラッシングされているビアンカとルージュ。
私は神棚に手を合わせる。
「神様、いらっしゃいますか? お夕飯如何ですか?」
………………………………
「お留守か、仕方なかね」
いますっ、いますっ、商いの神でーすっ
いたたっ、引っ張るなーっ
鍛冶の神もいまーすっ
あーあー、賑やかな。商いの神様と鍛冶の神様に引っ張られた時空神様が浮かぶ。
「今日は3名様ですか?」
まあ、そうだな
うわーんっ、うわーんっ、うわーんっ
いるやん。
魔法の三柱神様やん。
私もいまーすっ
僕もーっ
闘神様と薬の神様もね。
了解しました。さて、タップタップタップタップタップ。
みつよしからオムライス・ビーフシチュー付き×5、オニオングラタンスープ×8、I市特産野菜のサラダ×5、生ハムサラダ×5、サーモンのカルパッチョ×3、チキンソテー×5、国産和牛サーロインステーキ×5、本日の魚のポワレ×5、シーフードグラタン×3、フライドポテト×5、フライドチキン×5、ボロネーゼ×3、サーモンとキノコのクリームパスタ×3。
八陣から、明太子入りだし巻き×3、串の盛り合わせ×5、チキン南蛮×3、カレーナンピザ×5、水烏賊の天麩羅×3、揚げ出し豆腐×3、アジフライ×5、山芋の鉄板焼き×3、じゃがバター×3、焼おにぎり×3、焼きうどん×3。
せっせとチュアンさんが上げてくれる。
マジックバッグコンビがいるから、足りないかな?
ピザにしようかな。中華にしようかな。
両方ーっ
両方ーっ
ゴチンッ
痛いーっ
いってーっ
賑やか。時空神様が、商いの神様と鍛冶の神様にげんこつしたね。
はいはい、タップしますよ。お二人のブーストには、お世話になっていますからね。
せっせとチュアンさんが、上げてくれた。神様が済み、ビアンカとルージュや仔達にもたっぷり食べさせて、やっと落ち着き、私達もその日は異世界のメニュー、町の洋食みつよしにした。
私はオムライス・ビーフシチューにして、晃太は国産和牛サーロインステーキ。I市特産野菜のサラダ、サーモンのカルパッチョ、オニオングラタンスープも付けて、と。鷹の目の皆さんにも聞きながらタップ。ホークさんとミゲル君は国産和牛サーロインステーキ、チュアンさんはチキンソテー、マデリーンさんは本日の魚のポワレ、エマちゃんとテオ君はオムライス・ビーフシチュー。各自オニオングラタンスープを付けて、と。生ハムサラダとサーモンのカルパッチョ、シーフードグラタン、フライドポテトをシェア用にね。
「いただきます」
オムライス一口。やっぱり伯父さんのオムライス美味しい。神様に感謝だ。異世界にいても、こうやってふるさとの味が食べられる、感謝や。もう一口、ぱくり、うーん、美味しい。
『ユイ、失くなったのです』
『おかわり食べたいわ、ユイの食べてるのね』
「まだ食べるん? 帰ったら、お母さんに絞られるばい」
『ぶー』
『ぶー』
皿を咥えて訴えるが、流石に食べすぎや。私はスルーした。
本日初回のボス部屋終了し、セーフティでのんびり休憩していると、ビアンカとルージュが気配を察知。
『ユイ、来るのです』
『あの強い雄がいるわ』
「誰やろ?」
慌ててルームを閉める。待っていると、冒険者一行が。
「あ、フェリクスさんや」
なんとSランク冒険者のフェリクスさんや。それから、あ、金の虎の皆さんまで。どうしたんやろ?
「ああ、テイマーさん。奇遇ですね」
フェリクスさんが穏やかに挨拶してきたので、私も挨拶。
「ユイちゃん、ユイちゃん」
アルスさんが、私に向かって来ようとするが、ファングさんとガリストさんがしっかりホールド。かわいか未成年が、ユイちゃん連呼、かわいか。ほのぼの。
「どうされたんですか?」
「マーファのギルド依頼で、ダンジョンアタックですよ」
あ、リティアさんが言ってたやつね。
20階は上級者向けだから、稼ぎはいいけどリスクもある。普通冷蔵庫ダンジョンは下から上りが、初心者向けは案外簡単に上がれるが、中級者向けになると、1日に1階ずつしか上がれない。ボス部屋が総力戦になるからだ。途中でケガでもしたら更に日数はかかる。だいたい山風や鷹の目のCランクパーティーなら、20階に到着するのは、早くて2週間はかかる。その分の食糧や水の確保、マジックバッグやアイテムボックスがあればいいけど、なければリュックに入れての移動だ。大変。転移石があれば、ひょいっと行ける。私には魔力保有量の多いビアンカとルージュがいるし、何よりルームがある。そうルーム。お風呂にトイレにキッチンがあり、異世界への扉にメニューがある。あ、今日の夕御飯、神様がいらっしゃるならお供えしよ。指輪の件もあるしね。
なのでこの依頼は、マジックバッグやアイテムボックスのある、ランクの高いパーティーにしか受けられないそうだ。そしてかなり旨味のある依頼。マーファは冷蔵庫ダンジョンがあるので、Cランク以上のパーティーはそこそこいる。
「どうやって決まったんですか?」
私の知ってる代表的なCランク冒険者パーティーは、山風だけど。
「抽選です」
ちなみに山風とクラベルも挑戦したそうだが、外れたそうです。
今回は20階のボス部屋メインに挑むそうだ。
「ああ、私のパーティーメンバーを紹介しましょう」
フェリクスさんがメンバーを紹介してくれる。見習いのヘルト君とドロテアちゃんは知ってる。
フェリクスさんがリーダーをしている冒険者パーティー『蒼の麓』。ランクは今までで最高のA。Sランクのフェリクスさん。土魔法も使えるが、闇魔法が得意で、武器はなんでもござれの万能型。サブ・リーダーのエリアンさんは中性的で、すらっとした綺麗なエルフ男性。なんと冒険者ランクはこちらもS。斥候で弓と魔法を使う。アンドレアスさん、がっちりとした人族男性で盾士。ドーラさん、ハーフエルフの綺麗な女性、ヒーラーだけど、魔法使いも兼務していると。見習いの2人は人族。
元気が尻尾ぷりぷりしながらご挨拶に向かう。まずはガリストさんね。わざわざ膝を突き、よしよししてくれた。
セーフティで少しお話する。やはり、バーザタイラントの目玉の依頼があちこちから来ているそうだ。ずいぶん卸したけど、足りなかったんだね。それから鮫のサプリメントは、関節を痛めた高齢者や、怪我をした戦闘職の冒険者や騎士達が待っていると。そうなんだ。どうしよう、後、2、3回蛇部屋挑んで、目玉手に入れようかな? でも、そうなると、しばらく皆さんと一緒になるから、ルーム開けられない。じーっと私を見てくるアルスさんの視線が。キラキラの青い目。す、とホークさんが遮るように立ってくれる。
「ユイちゃん、カレー、アップルパイ」
食欲かい。
「もう、アルス、おやめ」
リィマさんがあきれたように注意。
晃太が、私に耳打ちしてくる。
「姉ちゃん、上に行こうや。蛇の目玉、かなりあるし、こん人達もかなり手に入るはずやし。鮫に行こうや」
「うーん、そうやね。そうするかね」
そっとホークさんに相談。異論はないと。
「あの、私達、このまま上に行きますので」
そう言うと、アルスさんがするる、と来ようとしてガリストさんががっちり掴む。むー、みたいなアルスさん。
「ユイちゃんっ、俺っ、やっぱり、むーっ」
慌てた様子で、がっちりと口を塞ぐのはファングさん。あはははと嫌な汗かいてる。
本当になんやろ。あまり、だらだらおらんほうがよかね。ぷりぷりとご挨拶していた元気を回収して、私達はいそいそと21階に向かった。
私達はその日の内に22階に入る。貝柱欲しいしね。それに貝の粉や不揃いの真珠はリティアさんが待ってるし。ちゅどん、ドカン、バキバキが終わった後に、回収。ビアンカとルージュ、仔達がモグモグ。もう。
宝箱を確認。大粒の真珠のネックレスとピアスだった。
「お疲れ様。さ、今日はこの辺で休みましょう」
「「「「「「はい」」」」」」
『モグモグ、お腹減ったのです』
『ハグハグ、エビは今日はいいわ、お肉ね』
「あんた達ね。もう、よかか」
稼ぎ頭だし、今日も随分走り回っていたしね。嗽、手洗いして、鷹の目の皆さんが手分けしてブラッシングしてくれる。
「まずは神様に聞いてからね」
『分かったのです』
『そうね、神様が先ね』
気持ち良さそうにブラッシングされているビアンカとルージュ。
私は神棚に手を合わせる。
「神様、いらっしゃいますか? お夕飯如何ですか?」
………………………………
「お留守か、仕方なかね」
いますっ、いますっ、商いの神でーすっ
いたたっ、引っ張るなーっ
鍛冶の神もいまーすっ
あーあー、賑やかな。商いの神様と鍛冶の神様に引っ張られた時空神様が浮かぶ。
「今日は3名様ですか?」
まあ、そうだな
うわーんっ、うわーんっ、うわーんっ
いるやん。
魔法の三柱神様やん。
私もいまーすっ
僕もーっ
闘神様と薬の神様もね。
了解しました。さて、タップタップタップタップタップ。
みつよしからオムライス・ビーフシチュー付き×5、オニオングラタンスープ×8、I市特産野菜のサラダ×5、生ハムサラダ×5、サーモンのカルパッチョ×3、チキンソテー×5、国産和牛サーロインステーキ×5、本日の魚のポワレ×5、シーフードグラタン×3、フライドポテト×5、フライドチキン×5、ボロネーゼ×3、サーモンとキノコのクリームパスタ×3。
八陣から、明太子入りだし巻き×3、串の盛り合わせ×5、チキン南蛮×3、カレーナンピザ×5、水烏賊の天麩羅×3、揚げ出し豆腐×3、アジフライ×5、山芋の鉄板焼き×3、じゃがバター×3、焼おにぎり×3、焼きうどん×3。
せっせとチュアンさんが上げてくれる。
マジックバッグコンビがいるから、足りないかな?
ピザにしようかな。中華にしようかな。
両方ーっ
両方ーっ
ゴチンッ
痛いーっ
いってーっ
賑やか。時空神様が、商いの神様と鍛冶の神様にげんこつしたね。
はいはい、タップしますよ。お二人のブーストには、お世話になっていますからね。
せっせとチュアンさんが、上げてくれた。神様が済み、ビアンカとルージュや仔達にもたっぷり食べさせて、やっと落ち着き、私達もその日は異世界のメニュー、町の洋食みつよしにした。
私はオムライス・ビーフシチューにして、晃太は国産和牛サーロインステーキ。I市特産野菜のサラダ、サーモンのカルパッチョ、オニオングラタンスープも付けて、と。鷹の目の皆さんにも聞きながらタップ。ホークさんとミゲル君は国産和牛サーロインステーキ、チュアンさんはチキンソテー、マデリーンさんは本日の魚のポワレ、エマちゃんとテオ君はオムライス・ビーフシチュー。各自オニオングラタンスープを付けて、と。生ハムサラダとサーモンのカルパッチョ、シーフードグラタン、フライドポテトをシェア用にね。
「いただきます」
オムライス一口。やっぱり伯父さんのオムライス美味しい。神様に感謝だ。異世界にいても、こうやってふるさとの味が食べられる、感謝や。もう一口、ぱくり、うーん、美味しい。
『ユイ、失くなったのです』
『おかわり食べたいわ、ユイの食べてるのね』
「まだ食べるん? 帰ったら、お母さんに絞られるばい」
『ぶー』
『ぶー』
皿を咥えて訴えるが、流石に食べすぎや。私はスルーした。
2,998
あなたにおすすめの小説
婚約破棄の場に相手がいなかった件について
三木谷夜宵
ファンタジー
侯爵令息であるアダルベルトは、とある夜会で婚約者の伯爵令嬢クラウディアとの婚約破棄を宣言する。しかし、その夜会にクラウディアの姿はなかった。
断罪イベントの夜会に婚約者を迎えに来ないというパターンがあるので、では行かなければいいと思って書いたら、人徳あふれるヒロイン(不在)が誕生しました。
カクヨムにも公開しています。
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
皆さん勘違いなさっているようですが、この家の当主はわたしです。
和泉 凪紗
恋愛
侯爵家の後継者であるリアーネは父親に呼びされる。
「次期当主はエリザベスにしようと思う」
父親は腹違いの姉であるエリザベスを次期当主に指名してきた。理由はリアーネの婚約者であるリンハルトがエリザベスと結婚するから。
リンハルトは侯爵家に婿に入ることになっていた。
「エリザベスとリンハルト殿が一緒になりたいそうだ。エリザベスはちょうど適齢期だし、二人が思い合っているなら結婚させたい。急に婚約者がいなくなってリアーネも不安だろうが、適齢期までまだ時間はある。お前にふさわしい結婚相手を見つけるから安心しなさい。エリザベスの結婚が決まったのだ。こんなにめでたいことはないだろう?」
破談になってめでたいことなんてないと思いますけど?
婚約破棄になるのは構いませんが、この家を渡すつもりはありません。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
男の仕事に口を出すなと言ったのはあなたでしょうに、いまさら手伝えと言われましても。
kieiku
ファンタジー
旦那様、私の商会は渡しませんので、あなたはご自分の商会で、男の仕事とやらをなさってくださいね。
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
婚約破棄? そもそも君は一体誰だ?
歩芽川ゆい
ファンタジー
「グラングスト公爵家のフェルメッツァ嬢、あなたとモルビド王子の婚約は、破棄されます!」
コンエネルジーア王国の、王城で主催のデビュタント前の令息・令嬢を集めた舞踏会。
プレデビュタント的な意味合いも持つこの舞踏会には、それぞれの両親も壁際に集まって、子供たちを見守りながら社交をしていた。そんな中で、いきなり会場のど真ん中で大きな女性の声が響き渡った。
思わず会場はシンと静まるし、生演奏を奏でていた弦楽隊も、演奏を続けていいものか迷って極小な音量での演奏になってしまった。
声の主をと見れば、ひとりの令嬢が、モルビド王子と呼ばれた令息と腕を組んで、令嬢にあるまじきことに、向かいの令嬢に指を突き付けて、口を大きく逆三角形に笑みを浮かべていた。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。