486 / 867
連載
行動計画⑨
しおりを挟む
私の頭の中で三人娘が泣いている。
『ねえね、さむい~、さむいよ~』
『るり、おなかへっちゃ~、ねぇね、おなかへっちゃ~』
『ちゃむい、ちゃむい、ねーね、くりちゅ、おなか、へっちゃ~』
寒い中で、吹きさらしの雪の中でぶるぶる震えている。
「がるぅ、がるぅ…………」
寒がりのコハクがぶるぶる震えている。
そして、つい最近風邪を引いて、大騒ぎになった元気が力なくよこたわっている。
あ、いかん、思い出したら、いかん。
「なんでわざわざ寒い時期なん? 今すぐ鍛えなくてもよかやん。まだ、成体にもなっとらんのよ」
「そうや、まだ、子供なんよ。せめて成体になってからでよくないね? 今の魔境は栄養源になるような魔物が少ないって言ってたやん」
晃太も同じような考えの顔や。
だいたい、うちの仔達は立派な箱入りウルフと箱入りジャガーなんやから。私という主人がいるのに、そんな生命を脅かしそうな環境にしなくても。
『ユイ、私達はユイに出会えて恵まれているのです』
『そうね。当たり前のように、暖かい寝床、綺麗な水、他からの不可侵のルーム。本来はあり得ない空間』
すう、と私の顔を覗き込むビアンカとルージュ。
『でもそれは慢心を生むのです。ユイがいれば、必ず身体を休める場所があると思うのです』
『そうなれば、油断に繋がるわ。後がない、僅かな隙が死に繋がる。そう骨身に叩き込む程に追い詰められることはないわ』
「ルームは私のスキルなんよ、家族なんや、皆が使えるのは当たり前なんよ。私が皆を危険に晒したくないから、ルームを使っているだけやないね」
暖かい従魔の部屋から、何事かと勘づいたのか、三人娘が起き上がっている。
『主ハ甘イナ』
「それでよかとっ。それについ最近やん、元気が風邪引いて、大変やったやん。もしそうなったらどうするんっ」
その言葉に、ビアンカとルージュが詰まる。
『ユイ、私達は恵まれているのです。本来なら、元気はあの時死を待つだけだったのです』
『ユイが、お父さんやお母さんが手を尽くしてくれたからよ。でもね、それは魔物にしては異常なのよ』
「やから、それは皆が、私と従魔契約しているから、大事な家族やから当たり前の事しただけやん」
首を左右に振るビアンカとルージュ。
『それではダメなのです』
『ユイには感謝してるわ。でもね、そろそろ追い詰められた極限状態を経験しなくてはならないわ』
「やけど、まだ、皆、子供やん」
ビアンカとルージュの言うのが正論なのかもしれないけど、私には、寒い中で泣いている仔達がいる。
『確かにまだ幼体なのですが、この経験を越えたら更に前に進めるのです』
『必要な経験よ。ユイ達のおかげで、同年代の幼体に比べたら、頑丈に育っているわ』
『私とルージュは、ユイ達を信じているのです。元気達の為に手を尽くしてくれたのです』
『だから、信じて』
『『私達を』』
うっ。隣で晃太も、うっ。
父も心配そうに見ている。
「必要な、事なんやね?」
『そうなのですね』
『実は前から話していたの。今、魔境とこのルームは繋がっているし、丁度いいかなって』
ダンジョンやGの巣での訓練とは違う。だって絶対に安全なルームで休めるからね。魔境での訓練はそうはいかない。寒さや飢えをどうにか対応するサバイバル訓練。これを乗り越えたら、一皮も二皮も剥けると。
ビアンカとルージュも乗り越えた事。必要な経験。やけどなあ、うちの仔達は立派な箱入りやからなあ。
「でもさ、ほら、マーファに帰ったら、ダンジョン行くやん。宝箱の罠の解除はどうするん?」
晃太が思い出したように言う。それがあった。ルージュのおかげで罠の恐ろしさを知らない。
「あ、そうや、罠、どうするん? ご褒美部屋だってさ」
『心配ないわ。アリスに教えるから』
『アリスは優秀なのですよ。直ぐに覚えるはずなのです』
「デスヨネ」
ビアンカとルージュの顔を見ると、なんと言うか、揺るがない感じやしなあ。
『アレスも置いて行くのです』
『戦力は心配ないわ』
「いや、心配はそこやないんやけど」
はあ、とため息をつく。
多分私達が渋っても、ビアンカとルージュの考えは変わらないような気がする。
「分かった。やけど、こちらの条件ものんでよ」
「姉ちゃん、よかと?」
「必要な事なんやろ。私は魔物の事は、よくわからないけん、ビアンカとルージュが正論なんやろ。きっと、元気達の為や」
「やけど…………」
「心配なのは分かるよ。私も心配やし。その為の条件や」
私は条件を提示する。
「私からの条件は一つよ。もしこの前みたいに元気が具合悪くなったり、大怪我したら、必ず警報器を押すんよ」
『分かったのです』
『分かったわ』
「あ、わいからも。よか?」
晃太も思い付いたようや。
「鼻水君がエリアボスの魔境で訓練よね?」
『そうなのですね』
「なら、マーファに帰る途中まで一緒に行くこと」
「『『?』』」
晃太の条件が分からず?が浮かぶ。
「ルームにはサブ・ドアがあって繋がっとるやん? もしよ、ここで別れたとしてよ、うちらはマーファに向かうんばい。訓練が終わってからサブ・ドアを通じて合流するのは、怪しまれるばい。カルーラやアルブレンを経由してマーファに帰る時に、ビアンカやルージュがおらんのは確認されるはずや。それなのに、いきなり出てきましたなんてあってん? 絶対怪しまれるばい」
「ああ、そうやねえ」
ビアンカやルージュ、仔達の存在は確認されるはず。只でさえ色々警戒されるほど強いために、ギルドはその存在を見逃す訳がない。カルーラで存在が確認されなかったのに、遠いマーファでいきなり一緒にいたら怪しまれるはずや。ルームがばれないとも限らない。
「で、具体的にはどうするん?」
「体裁上、マーファの近くで訓練してる風にするんよ。丁度、マーファとスカイランの間に山がある魔の森があるけん、そこで訓練してるって事にするんよ。そうしたら、合流にも問題はなかやろ?」
「なるほど。マーファに帰る途中で、魔の森に寄って、サブ・ドアを使って鼻水君のエリアに移動するんやね。訓練が終われば警報器押して、迎えに行けばいいわけね。よかね?」
『難しいのですが、いいのです』
『そうね。ギリギリまでアリスの指導をするわ』
心配やけどね。
あ、いけん。
「皆さんすみません、お話中断して」
呆然としていた皆さんに謝罪して、簡単に説明。
「なら、魔境育ちのウルフ達が加わると?」
フェリクスさんが確認するように聞いてくる。
「はい。一匹はイシスの後を継いで魔境のエリアボスになったウルフで、アリスの弟です。ビアンカとルージュと引けも取らないアーマーキングウルフです」
鼻水君です。
アーマー系の雄の最強ー、魔境ー、エリアボスー、と呟くみなさん。
「それから、若手のウルフ達も加わります。お父さん、これでどうかね?」
「そうやな。鼻水君が加わるのは大きいなあ。その若手のウルフ達って何匹かね?」
『イシス、何匹連れていくのです?』
『アノ生意気ナガキドモ全テデ、12ダナ』
『イシスが生意気って、どんな若手よ』
『会エバ分カル』
なんやねん。
私はちらりと父を確認。
「その若手のウルフ達次第やな。後は神様から頂けるブースト次第やね」
「そうね。よし」
私は決断。
「私達はマーファに帰ります。ツヴァイクさん、エドワルドさんお願いします」
「任せてくれ」
にかっ、と笑うツヴァイクさん。
「我々はできるだけの研鑽をしますかね」
「そうですね」
と、ケルンさんとフェリクスさん。寂しそうに、アルスさんがみてくる。う、なんや、刺さる。
「まずは鼻水君達を説得。時間がかかれば、明日、神様に報告しましょう」
まずは鼻水君達に説明ばしてからだね。
お昼は定番のJOY-Pのランチにした。ハンバーグと塩唐揚げだった。
一休みしてから、魔境にいる鼻水君達に説明をするため、皆さんは一旦コテージに戻る。
見送ってから、私は従魔の部屋を覗くと、仔達のかわいか寝顔があった。
必要な事やと思うけど、私は不安で一杯だった。
『ねえね、さむい~、さむいよ~』
『るり、おなかへっちゃ~、ねぇね、おなかへっちゃ~』
『ちゃむい、ちゃむい、ねーね、くりちゅ、おなか、へっちゃ~』
寒い中で、吹きさらしの雪の中でぶるぶる震えている。
「がるぅ、がるぅ…………」
寒がりのコハクがぶるぶる震えている。
そして、つい最近風邪を引いて、大騒ぎになった元気が力なくよこたわっている。
あ、いかん、思い出したら、いかん。
「なんでわざわざ寒い時期なん? 今すぐ鍛えなくてもよかやん。まだ、成体にもなっとらんのよ」
「そうや、まだ、子供なんよ。せめて成体になってからでよくないね? 今の魔境は栄養源になるような魔物が少ないって言ってたやん」
晃太も同じような考えの顔や。
だいたい、うちの仔達は立派な箱入りウルフと箱入りジャガーなんやから。私という主人がいるのに、そんな生命を脅かしそうな環境にしなくても。
『ユイ、私達はユイに出会えて恵まれているのです』
『そうね。当たり前のように、暖かい寝床、綺麗な水、他からの不可侵のルーム。本来はあり得ない空間』
すう、と私の顔を覗き込むビアンカとルージュ。
『でもそれは慢心を生むのです。ユイがいれば、必ず身体を休める場所があると思うのです』
『そうなれば、油断に繋がるわ。後がない、僅かな隙が死に繋がる。そう骨身に叩き込む程に追い詰められることはないわ』
「ルームは私のスキルなんよ、家族なんや、皆が使えるのは当たり前なんよ。私が皆を危険に晒したくないから、ルームを使っているだけやないね」
暖かい従魔の部屋から、何事かと勘づいたのか、三人娘が起き上がっている。
『主ハ甘イナ』
「それでよかとっ。それについ最近やん、元気が風邪引いて、大変やったやん。もしそうなったらどうするんっ」
その言葉に、ビアンカとルージュが詰まる。
『ユイ、私達は恵まれているのです。本来なら、元気はあの時死を待つだけだったのです』
『ユイが、お父さんやお母さんが手を尽くしてくれたからよ。でもね、それは魔物にしては異常なのよ』
「やから、それは皆が、私と従魔契約しているから、大事な家族やから当たり前の事しただけやん」
首を左右に振るビアンカとルージュ。
『それではダメなのです』
『ユイには感謝してるわ。でもね、そろそろ追い詰められた極限状態を経験しなくてはならないわ』
「やけど、まだ、皆、子供やん」
ビアンカとルージュの言うのが正論なのかもしれないけど、私には、寒い中で泣いている仔達がいる。
『確かにまだ幼体なのですが、この経験を越えたら更に前に進めるのです』
『必要な経験よ。ユイ達のおかげで、同年代の幼体に比べたら、頑丈に育っているわ』
『私とルージュは、ユイ達を信じているのです。元気達の為に手を尽くしてくれたのです』
『だから、信じて』
『『私達を』』
うっ。隣で晃太も、うっ。
父も心配そうに見ている。
「必要な、事なんやね?」
『そうなのですね』
『実は前から話していたの。今、魔境とこのルームは繋がっているし、丁度いいかなって』
ダンジョンやGの巣での訓練とは違う。だって絶対に安全なルームで休めるからね。魔境での訓練はそうはいかない。寒さや飢えをどうにか対応するサバイバル訓練。これを乗り越えたら、一皮も二皮も剥けると。
ビアンカとルージュも乗り越えた事。必要な経験。やけどなあ、うちの仔達は立派な箱入りやからなあ。
「でもさ、ほら、マーファに帰ったら、ダンジョン行くやん。宝箱の罠の解除はどうするん?」
晃太が思い出したように言う。それがあった。ルージュのおかげで罠の恐ろしさを知らない。
「あ、そうや、罠、どうするん? ご褒美部屋だってさ」
『心配ないわ。アリスに教えるから』
『アリスは優秀なのですよ。直ぐに覚えるはずなのです』
「デスヨネ」
ビアンカとルージュの顔を見ると、なんと言うか、揺るがない感じやしなあ。
『アレスも置いて行くのです』
『戦力は心配ないわ』
「いや、心配はそこやないんやけど」
はあ、とため息をつく。
多分私達が渋っても、ビアンカとルージュの考えは変わらないような気がする。
「分かった。やけど、こちらの条件ものんでよ」
「姉ちゃん、よかと?」
「必要な事なんやろ。私は魔物の事は、よくわからないけん、ビアンカとルージュが正論なんやろ。きっと、元気達の為や」
「やけど…………」
「心配なのは分かるよ。私も心配やし。その為の条件や」
私は条件を提示する。
「私からの条件は一つよ。もしこの前みたいに元気が具合悪くなったり、大怪我したら、必ず警報器を押すんよ」
『分かったのです』
『分かったわ』
「あ、わいからも。よか?」
晃太も思い付いたようや。
「鼻水君がエリアボスの魔境で訓練よね?」
『そうなのですね』
「なら、マーファに帰る途中まで一緒に行くこと」
「『『?』』」
晃太の条件が分からず?が浮かぶ。
「ルームにはサブ・ドアがあって繋がっとるやん? もしよ、ここで別れたとしてよ、うちらはマーファに向かうんばい。訓練が終わってからサブ・ドアを通じて合流するのは、怪しまれるばい。カルーラやアルブレンを経由してマーファに帰る時に、ビアンカやルージュがおらんのは確認されるはずや。それなのに、いきなり出てきましたなんてあってん? 絶対怪しまれるばい」
「ああ、そうやねえ」
ビアンカやルージュ、仔達の存在は確認されるはず。只でさえ色々警戒されるほど強いために、ギルドはその存在を見逃す訳がない。カルーラで存在が確認されなかったのに、遠いマーファでいきなり一緒にいたら怪しまれるはずや。ルームがばれないとも限らない。
「で、具体的にはどうするん?」
「体裁上、マーファの近くで訓練してる風にするんよ。丁度、マーファとスカイランの間に山がある魔の森があるけん、そこで訓練してるって事にするんよ。そうしたら、合流にも問題はなかやろ?」
「なるほど。マーファに帰る途中で、魔の森に寄って、サブ・ドアを使って鼻水君のエリアに移動するんやね。訓練が終われば警報器押して、迎えに行けばいいわけね。よかね?」
『難しいのですが、いいのです』
『そうね。ギリギリまでアリスの指導をするわ』
心配やけどね。
あ、いけん。
「皆さんすみません、お話中断して」
呆然としていた皆さんに謝罪して、簡単に説明。
「なら、魔境育ちのウルフ達が加わると?」
フェリクスさんが確認するように聞いてくる。
「はい。一匹はイシスの後を継いで魔境のエリアボスになったウルフで、アリスの弟です。ビアンカとルージュと引けも取らないアーマーキングウルフです」
鼻水君です。
アーマー系の雄の最強ー、魔境ー、エリアボスー、と呟くみなさん。
「それから、若手のウルフ達も加わります。お父さん、これでどうかね?」
「そうやな。鼻水君が加わるのは大きいなあ。その若手のウルフ達って何匹かね?」
『イシス、何匹連れていくのです?』
『アノ生意気ナガキドモ全テデ、12ダナ』
『イシスが生意気って、どんな若手よ』
『会エバ分カル』
なんやねん。
私はちらりと父を確認。
「その若手のウルフ達次第やな。後は神様から頂けるブースト次第やね」
「そうね。よし」
私は決断。
「私達はマーファに帰ります。ツヴァイクさん、エドワルドさんお願いします」
「任せてくれ」
にかっ、と笑うツヴァイクさん。
「我々はできるだけの研鑽をしますかね」
「そうですね」
と、ケルンさんとフェリクスさん。寂しそうに、アルスさんがみてくる。う、なんや、刺さる。
「まずは鼻水君達を説得。時間がかかれば、明日、神様に報告しましょう」
まずは鼻水君達に説明ばしてからだね。
お昼は定番のJOY-Pのランチにした。ハンバーグと塩唐揚げだった。
一休みしてから、魔境にいる鼻水君達に説明をするため、皆さんは一旦コテージに戻る。
見送ってから、私は従魔の部屋を覗くと、仔達のかわいか寝顔があった。
必要な事やと思うけど、私は不安で一杯だった。
2,865
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
【完結】留学先から戻って来た婚約者に存在を忘れられていました
山葵
恋愛
国王陛下の命により帝国に留学していた王太子に付いて行っていた婚約者のレイモンド様が帰国された。
王家主催で王太子達の帰国パーティーが執り行われる事が決まる。
レイモンド様の婚約者の私も勿論、従兄にエスコートされ出席させて頂きますわ。
3年ぶりに見るレイモンド様は、幼さもすっかり消え、美丈夫になっておりました。
将来の宰相の座も約束されており、婚約者の私も鼻高々ですわ!
「レイモンド様、お帰りなさいませ。留学中は、1度もお戻りにならず、便りも来ずで心配しておりましたのよ。元気そうで何よりで御座います」
ん?誰だっけ?みたいな顔をレイモンド様がされている?
婚約し顔を合わせでしか会っていませんけれど、まさか私を忘れているとかでは無いですよね!?
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」
まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。
【本日付けで神を辞めることにした】
フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。
国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。
人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
アルファポリスに先行投稿しています。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!
母は何処? 父はだぁれ?
穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。
産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。
妹も、実妹なのか不明だ。
そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。
父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。
母は、どこへ行ってしまったんだろう!
というところからスタートする、
さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。
変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、
家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。
意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。
前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。
もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。
単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。
また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。
「小説家になろう」で連載していたものです。
【完結】私は聖女の代用品だったらしい
雨雲レーダー
恋愛
異世界に聖女として召喚された紗月。
元の世界に帰る方法を探してくれるというリュミナス王国の王であるアレクの言葉を信じて、聖女として頑張ろうと決意するが、ある日大学の後輩でもあった天音が真の聖女として召喚されてから全てが変わりはじめ、ついには身に覚えのない罪で荒野に置き去りにされてしまう。
絶望の中で手を差し伸べたのは、隣国グランツ帝国の冷酷な皇帝マティアスだった。
「俺のものになれ」
突然の言葉に唖然とするものの、行く場所も帰る場所もない紗月はしぶしぶ着いて行くことに。
だけど帝国での生活は意外と楽しくて、マティアスもそんなにイヤなやつじゃないのかも?
捨てられた聖女と孤高の皇帝が絆を深めていく一方で、リュミナス王国では次々と異変がおこっていた。
・完結まで予約投稿済みです。
・1日3回更新(7時・12時・18時)
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。