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連載
出来るだけの準備⑨
あっという間に出発日。
昨日シスター・アモルとの面会も済ませた、お元気そうでよかった。何か必要なものがあれば、パーティーハウスの両親にいってもらう様に伝えたしね。
しばらく魔の森に籠ることはギルドにも言ってあるし。
「気をつけるんよ」
花を抱っこした母といつもの様子の父に見送られて、私達は出発する。鮨詰め状態で森の近くまで移動。シルフィ達も並走するため、そのスピードに合わせる。あんなに小さくて、ぽてぽてしていたのに、しっかりした安定した走りを見せている。私はホークさんの隣、馭者台に座った。アレスがデレデレしながらシルフィ達と走っている。
馬車は勘違い満載で森に到着する。
ここで、一旦下車して魔の森を徒歩で進み、ある程度したらぶひひん特急ノワールとグリフォン新幹線オシリスの出番だ。ある程度は、現在まだ大討伐が継続されているので、かなりの数の冒険者パーティーが森に入っている。ノワールやオシリスに騎乗している時、彼らの視界に入らないようにしないと。私とホークさんだけで移動していると思われたら、他のメンバーはどこ? と、怪しまれるからね。近くに誰もいない、もしくは目視範囲内にいないのを確認するのは、森フィールドに強い種族、フォレストガーディアンウルフのビアンカとアレスがいる。ルージュも気配感知はお手の物だし、イシスだってこの手の能力が高い。このメンバーが周囲を探ってもらう。
二日間、徒歩で移動。たまにアレスが仔達を連れていなくなる。出来るだけ近くを走ってもらっているけどね。
『ユイ、近くに誰もいないのです』
『そうね、大丈夫よ』
「ありがとう。ホークさん、お願いします」
「はい、ユイさん」
私はルームを開けて、他の皆さんを誘導。ここからスピード移動なのでシルフィ達もルームだ。
ホークさんがノワールの馬具を確認。
「姉ちゃん、気をつけてな」
「ん。皆おるけん大丈夫よ」
私はゴーグル装備。
「わいら、残りの酒の投入作業しとくな」
「頼むね」
王冠山の麓までは徒歩でいくなら、数週間かかるが、私にはぶひひん特急ノワールと、グリフォン新幹線オシリスがいる。まずはノワールで移動。そのうち、イシスやアレス、ビアンカ、ルージュが進めない区域に入る。ヤマタノオロチに一度目をつけられているので、その区域に入ったら、ルームに避難してもらうことになる。
いつものように、チュアンさんの肩を借りてノワールに乗る。
「ユイさん、どうぞお気をつけて」
「ありがとうございますチュアンさん」
チュアンさんがルームに入ったのを確認、ドアを閉める。よし。ホークさんがいつものマントで私ごと包み込む。うん、いつもの安心感。
「ユイさん、行きます」
「はい、お願いします」
ぶひひん特急ノワールが、イシスをはじめとした魔境のエリアボスクラスのメンバーに守られて発進した。
あの土石流の後はまだ生々しい感じを残していたが、既に草木が芽吹き出していた。ちょろっと角ウサギが見えたが、逃げていく。
『主ヨ、我々ハココカラ進メン』
ノワールが停車、爆走していたアレスも止まる。
一旦ノワールを下車してから、グリフォン新幹線オシリスに乗り換え。朝からノワールが走っていたので、休憩ね。ホークさんにも休んでもらわんと。休憩を取りながら、数日かけて王冠山の麓に到着。あの時はコウモリに襲われたりしたが、今回は何事もなく無事に到着した。
もうすぐ日が暮れる。一旦ルームに控えているメンバーにどうするか確認。
やはり、あのヤマタノオロチを目視した位置まで移動する事になった。オシリスに頑張ってもらい、あの場所まで移動する。風が強いが、無事に到着。ひー、思ったより風が強かっ。ホークさんががっちり肩を抱いてくれて、ルームに入る、ふー。
「ユイさん、お疲れ様ですっ」
エマちゃんが駆け寄ってくる。
私はゴーグルを外して、ふー。
「ありがとうエマちゃん、ホークさん、ありがとうございます」
「いえいえ」
ホークさんは手際よくオシリスの鞍を外す。
「ミズサワ殿お疲れ様です」
ケルンさんが代表して声をかけてくる。私が移動している中でも、皆さん出来ることをしている。お酒やジュースの投入作業は無事に終わり、魔力・戦闘訓練を繰り返し、実戦訓練はルーティのダンジョン21階で行っている。
窓の外には王冠山の内部が見えるはずだが、既に真っ暗だ。
『主ヨ、明日挑ムカ?』
イシスが聞いてくる。するっと鞍を外したオシリスが寄り添う。厩舎にはノワールがいるが、アレスや他のメンバーはダンジョン内で暴れている。残っていたのはイシスとルージュ、アリスとシルフィ達のみ。
「いや、明日はお父さんに鑑定してもらうよ。ヤマタノオロチまでにたどり着くまで内部はダンジョンやしね。全部は無理でもヒントが得られるかもしれんし」
そう、王冠山内部はフィールド型ダンジョン。ダンジョン内に入った場合、ヤマタノオロチの感知がどうなるかだ。後はどう進めば最短距離かわかるとありがたい。
それに、ずっと手綱を握ってくれていたホークさんのお休みもいれないとね。
まずは、ルーティのダンジョンに繋いでいる方に、ご飯よー、と声をかけてから、カルーラの方に繋いでいる方のサブ・ドアを開けた。
昨日シスター・アモルとの面会も済ませた、お元気そうでよかった。何か必要なものがあれば、パーティーハウスの両親にいってもらう様に伝えたしね。
しばらく魔の森に籠ることはギルドにも言ってあるし。
「気をつけるんよ」
花を抱っこした母といつもの様子の父に見送られて、私達は出発する。鮨詰め状態で森の近くまで移動。シルフィ達も並走するため、そのスピードに合わせる。あんなに小さくて、ぽてぽてしていたのに、しっかりした安定した走りを見せている。私はホークさんの隣、馭者台に座った。アレスがデレデレしながらシルフィ達と走っている。
馬車は勘違い満載で森に到着する。
ここで、一旦下車して魔の森を徒歩で進み、ある程度したらぶひひん特急ノワールとグリフォン新幹線オシリスの出番だ。ある程度は、現在まだ大討伐が継続されているので、かなりの数の冒険者パーティーが森に入っている。ノワールやオシリスに騎乗している時、彼らの視界に入らないようにしないと。私とホークさんだけで移動していると思われたら、他のメンバーはどこ? と、怪しまれるからね。近くに誰もいない、もしくは目視範囲内にいないのを確認するのは、森フィールドに強い種族、フォレストガーディアンウルフのビアンカとアレスがいる。ルージュも気配感知はお手の物だし、イシスだってこの手の能力が高い。このメンバーが周囲を探ってもらう。
二日間、徒歩で移動。たまにアレスが仔達を連れていなくなる。出来るだけ近くを走ってもらっているけどね。
『ユイ、近くに誰もいないのです』
『そうね、大丈夫よ』
「ありがとう。ホークさん、お願いします」
「はい、ユイさん」
私はルームを開けて、他の皆さんを誘導。ここからスピード移動なのでシルフィ達もルームだ。
ホークさんがノワールの馬具を確認。
「姉ちゃん、気をつけてな」
「ん。皆おるけん大丈夫よ」
私はゴーグル装備。
「わいら、残りの酒の投入作業しとくな」
「頼むね」
王冠山の麓までは徒歩でいくなら、数週間かかるが、私にはぶひひん特急ノワールと、グリフォン新幹線オシリスがいる。まずはノワールで移動。そのうち、イシスやアレス、ビアンカ、ルージュが進めない区域に入る。ヤマタノオロチに一度目をつけられているので、その区域に入ったら、ルームに避難してもらうことになる。
いつものように、チュアンさんの肩を借りてノワールに乗る。
「ユイさん、どうぞお気をつけて」
「ありがとうございますチュアンさん」
チュアンさんがルームに入ったのを確認、ドアを閉める。よし。ホークさんがいつものマントで私ごと包み込む。うん、いつもの安心感。
「ユイさん、行きます」
「はい、お願いします」
ぶひひん特急ノワールが、イシスをはじめとした魔境のエリアボスクラスのメンバーに守られて発進した。
あの土石流の後はまだ生々しい感じを残していたが、既に草木が芽吹き出していた。ちょろっと角ウサギが見えたが、逃げていく。
『主ヨ、我々ハココカラ進メン』
ノワールが停車、爆走していたアレスも止まる。
一旦ノワールを下車してから、グリフォン新幹線オシリスに乗り換え。朝からノワールが走っていたので、休憩ね。ホークさんにも休んでもらわんと。休憩を取りながら、数日かけて王冠山の麓に到着。あの時はコウモリに襲われたりしたが、今回は何事もなく無事に到着した。
もうすぐ日が暮れる。一旦ルームに控えているメンバーにどうするか確認。
やはり、あのヤマタノオロチを目視した位置まで移動する事になった。オシリスに頑張ってもらい、あの場所まで移動する。風が強いが、無事に到着。ひー、思ったより風が強かっ。ホークさんががっちり肩を抱いてくれて、ルームに入る、ふー。
「ユイさん、お疲れ様ですっ」
エマちゃんが駆け寄ってくる。
私はゴーグルを外して、ふー。
「ありがとうエマちゃん、ホークさん、ありがとうございます」
「いえいえ」
ホークさんは手際よくオシリスの鞍を外す。
「ミズサワ殿お疲れ様です」
ケルンさんが代表して声をかけてくる。私が移動している中でも、皆さん出来ることをしている。お酒やジュースの投入作業は無事に終わり、魔力・戦闘訓練を繰り返し、実戦訓練はルーティのダンジョン21階で行っている。
窓の外には王冠山の内部が見えるはずだが、既に真っ暗だ。
『主ヨ、明日挑ムカ?』
イシスが聞いてくる。するっと鞍を外したオシリスが寄り添う。厩舎にはノワールがいるが、アレスや他のメンバーはダンジョン内で暴れている。残っていたのはイシスとルージュ、アリスとシルフィ達のみ。
「いや、明日はお父さんに鑑定してもらうよ。ヤマタノオロチまでにたどり着くまで内部はダンジョンやしね。全部は無理でもヒントが得られるかもしれんし」
そう、王冠山内部はフィールド型ダンジョン。ダンジョン内に入った場合、ヤマタノオロチの感知がどうなるかだ。後はどう進めば最短距離かわかるとありがたい。
それに、ずっと手綱を握ってくれていたホークさんのお休みもいれないとね。
まずは、ルーティのダンジョンに繋いでいる方に、ご飯よー、と声をかけてから、カルーラの方に繋いでいる方のサブ・ドアを開けた。
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