ミルクティーな君へ。ひねくれ薄幸少女が幸せになるためには?

鐘ケ江 しのぶ

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ガーデンパーティー①

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「とってもお綺麗ですっ」

 何故か感涙を流しそうなナタリア。
 うん、リメイクされた青いドレス。膝下までのスカートには、裾に長いからと着られた裾部分が、ギャザーのように飾られ、重なった隙間にレースがちらり。極めの細かいレース生地で出来たボレロを着たら、肩も隠せる。おそらく、胸元、ずいぶん詰めたはず。くっ。
 髪は応急処置で軽く上げ、耳には、先ほどのイヤリング。
 ウィンティアがもともとかわいいから、似合ってる。

「ありがとうナタリア」

「早速、キーファー様に見て貰いましょうっ」

「えっ、アンジェリカ様じゃなくて?」

「一番見たがってますよ」

 お待たせするわけにもいけないね。
 ナタリアが、然り気無く手を出してくれるから、されるがままだ。
 応接室に向かうと、生物学上の両親が息を飲んでいる。保留婚約者も、ぼわっとした顔だ。えっ? 変かな? ウィンティア、かわいいよ。

「ふふっ、やっぱり思っていた通りね。さ、ウィンティアさん、こちらに」

 何故か満足そうなアンジェリカ様。
 サイズの微調整ね。
 リメイク職人さんが、私の周りを囲む。おとなしくしとこう。

「ウーヴァ様、お直しは必要ないかと」

「そう。ウィンティア嬢、くるっと回って」

「私、バク転なんて出来ません」

「違うわよ。こう、時計回りに」

「あ、はい」

 くるっと、な。
 そして何故か泣き出しそうな生物学上の母親。
 生物学上の父親が執事に合図を送ると、何やら箱を出してきた。

「ウィンティア。これは靴だ。パーティー用の白い靴と、普段用のものだ」

 あやしいっ。
 私はナタリアに目配せ。
 ナタリアチェークッ。

「はいっ、大丈夫ですっ」

 どやっ。
 箱の中はまずは白い靴。ちょっとヒールのあるパンプス。それから、柔らかそうな茶色の革の靴。
 とりあえず、白い靴を履く。ぴったりだ。

「ぴったりでも、しばらく歩いて慣れた方が宜しくてよ。せっかくだし、お庭を歩いてらっしゃい。レオナルド、エスコートなさい」

 ちょっと、アンジェリカ様っ。

「いいわよね」

 ひっ、圧が半端ないっ。
 結局、保留婚約者の初めてエスコートされる羽目に。
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