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第二章
とあるアカネの一日
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アカネの朝は早い。
まず5時ころ払暁に起きて、家族やメイドさん達を起こさないように屋敷の裏山に行く。
没落貴族といっても貴族は貴族。領地はあるし、屋敷もそれなりに広いのだ。
ここで炎魔法や風魔法、最近ではルースに教えられた空間魔法を組み合わせた複合魔法を練習する。
最後に
「ハァツ!」
岩を砕き、自主練の終了となる。
と同時に屋敷の人々も起きだしてくる。
終わると軽くシャワーを浴びる
シャワーはこの世界でも魔石によって温められているため、冷水ということはない。
シャワー後、授業の予習をし、メイドさんが準備した朝食を取る。なついてくる妹の応対をして、
「お母様、お爺様、お婆様、言ってまいります」
登校。
下駄箱にラブレターが入っていることもある。(女の子からのものも多い・・)
「はぁ、またお返事書かなきゃ・・」
といささかげんなりしながら教室へ。
クラスに着くとクラスメートたちに挨拶して、席に着く。
授業中は当然真面目に授業を受け、ノートを取る。
昼になると食堂に移動し、アイリス、ユージ、アイズ、キースと食事。
口いっぱいに食べ物をほうばっているアイズには、最近はほっこりするようになってきた。
午後は実習授業。
得意の火魔法や他の魔術の実習。たまに武術の実習も行う。
アカネは魔術はもちろんのこと、武術でも普通の生徒より強かった。本人の才能に加え、毎日の修練の成果だろう。
――――――――
放課後、アカネは王国立魔術学園にてとある男子生徒と会っていた。
男子生徒は
「ろ・・ローゼンデール先輩・・本当に大丈夫なんでしょうか・・僕のことなら放っておいてくれても・・」
「私、こういうの我慢できないの。大丈夫よ。任せておいて。サイファ私立学園だったわね。」
と魔術学園の近くの私立学園に向かう。
学園の不良っぽい生徒に
「ここにガーベイ・バンダンって生徒がいるでしょう?呼んできて。魔術学園の生徒がきたってね!」
生徒は
「ああん?ガーベイさんに何か用か?その制服は魔術学園だな?お嬢さまが何の用だよ?」
「いいから、呼んできて。あいつらに用があるのよ。」
「ちっ!なんかあっても知らねーぜ?多分いつものとこだろ。」
不良生徒は立ち去り、学園校舎裏に向かう。
男子生徒はオドオドしている。
アカネは男性生徒を連れて不良生徒の後を付いていった。
校舎裏に着くと
「ああん?俺に用だと??俺が誰かわかってんのか?」
ガーベイと呼ばれた生徒がこちらを睨みながら言う。
「ここにいる魔術学園のハル・ハウストンって一年次生知ってるでしょう?」
「ああ?ヒョロチビかぁ?こんなとこまで連れてきやがって。俺たちはお友達のいないそいつを遊んでやってるんだよ!」
すると周囲の取り巻きがギャハハと笑う。
「友達からはお金巻き上げたりしないわ!とにかくさっさとお金返しなさいよ。」
「てめぇ・・このあたりで俺にそんななめた口きいてる奴はみな後悔すんだぜ?」
「ハッ!そこらの有象無象と一緒にしてほしくないわね!この子わね、おうちの仕事手伝いながら一生懸命学園で勉強してるの。あんたたちみたいな害虫とつるむような暇ないのよ!」
「てめぇ・・いい加減その口閉じやがれ!俺たちは、魔術も使えるんだぜ?」
「じゃあそのご自慢の魔術でかかってきなさいよ。相手してあげるから!」
ガーベイや取り巻きたちが立ち上がり、アカネを囲むようにばらける。
「その綺麗な顔、傷ついても後悔すんなよ!行くぞ、お前ら!」
「おお!」
周囲の取り巻きたちが答える。
「「「「炎弾!!」」」」
周囲からアカネに向かって炎魔術が飛ぶ。
「炎壁!」
アカネは放たれた炎弾より高密度な炎の壁を周囲に巡らし、防ぐ。
炎弾はアカネの炎の壁にぶつかるとすべて消滅していった。
「な・・なんだと??」
ガーベイたちがうめく。
「こんなもの?じゃあ今度はこっちの番ね!」
アカネは言うが早いか
「ハァッ!」
と周囲に向けて小規模な炎の爆発を放つ。
「「「「ぐわっ!!」」」」
ガーベイたちは一瞬にして吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
アカネはガーベイに近づくや、
「さっさと出すもの出しなさい!」
ガーベイはうなだれて財布を取り出す。
「これに懲りたらもうハル君に近づかないことね。わかった?」
「「「「はい・・」」」」
こうしてまた緋色の姫の二つ名は広まるのであった・・
――――――――
帰り道
「ローゼンデール先輩、ありがとうございました!」
ハルがペコペコお礼を言って付いてくる。
「アカネでいいわよ。それより、ハル君、今度は自分で何とかできるように頑張りなさい。またなんかあったら助けてあげるけどね。」
「は・・はい・・。でも僕なんかが強くなれるんでしょうか・・?」
「なれるわ。私の知人に丁度あなたみたいだった人で強くなった人がいるの。出会った頃は街のチンピラに絡まれてるような人だったけど、今は学園でも有数の実力者よ。」
「!そ・・そんな人が・・わかりました。僕、頑張ります!アカネ先輩。」
「まぁハル君のペースでね?」
アカネが笑って言う。
「は・・はい!ありがとうございました!アカネ先輩!」
――――――――
風魔法研究部にて
「すみません、ウェイ部長、ちょっと遅れました!」
アカネが詫びる。
「ああ、大丈夫だよ。それにしてもアカネが遅れるなんて珍しいね?」
「いえ、ちょっと用事がありまして・・でももう済みました!」
とアカネが朗らかに答える。
「よう、アカネ。珍しいな。まさかまた誰かとやりあってたんじゃ・・?」
と俺が聞くと
「ち・・違うわよ!そんなことより練習よ、練習!」
(こいつ、こんな時だけ鋭いってなんなのよ?)
ややドギマギした態度で否定する。
また誰か助けてたのかなぁ・・・?
となんとなく思う。
「じゃあさっきまでの続きだ。ユージの真空を剣にまとわせる術について皆も練習してみよう!操気の術のいい練習になるからね!」
ウェイ部長がクラブを再開する。
「この術は少し難しいけどじゃあまずはユージ、やってみようか。」
「はい、ハァッ!真空・・・固定!」
剣の周囲に薄い真空の膜ができあがる・・まだまだ大型化するには至らない。
「じゃあ、今度はそれを伸ばしてみよう」
「はいっ・・むぎぎぎ・・・伸長!」
刃先からようやく30cmほど真空の刃が伸びた。
うーん・・まだまだだなぁ・・
「すみません・・まだこれが精いっぱいみたいです。」
「いや、始めに比べればだいぶ上達してるよ!この調子でいこう!」
「じゃあ皆もやってみようか!」
「「はいっ」」
アカネとハンナは細剣を手に持ち、
ハンナは1メートルほど、アカネはウェイ部長と同じ3メートルほど真空の刃を作って見せた。
さすがアカネだな・・
「まぁ、私は剣が主武器じゃないからこんなもんね。」
とアカネが言う。
「ユージあなたは剣士なんだから、私以上にできるようにならないとね。」
そうなんだけどね・・。
「もっと剣を伸ばすイメージを持ったほうがいいかもしれないな。始めは気を練る時間も伸ばしたほうがいいかもしれないね。」
ウェイ部長が言う。
なるほど。
今度は少し時間を使って気を練ってからやってみた。
すると50cmほどまで剣先が伸びた。
「そうそう、その調子!」
ウェイ部長からお褒めの言葉をいただく。
「じゃあ、次は高速移動、空中移動だ。」
「「「はい!」」」
俺たちはそれぞれ操気の術を用いて思い思いに移動の練習をしていく・・・
――――――――
クラブ後、アカネは校舎裏に来ていた。
「やぁローゼンデールさん。来てくれたんだね。」
男子学生が少々キザに髪をかき上げる。イケメンだ。
「この大貴族の僕が、君にお付き合いを申し込んであげるよ、フッ」
イケメン男子生徒が髪をかき上げつつアカネに交際を申し込む。
「ああ、ごめんなさい。私そのつもりはないの。」
「な・・なんだってぇ!!」
と男は爆砕する。(主に心理的な意味で)
「ごめんなさい。まだそういうの興味ないから。」
「こ・・・この僕を振るなんてぇ・・!」
男子生徒は走り去っていく。
「ふぅ・・」
アカネは多少疲れたようにその場を立ち去る。
――――――――
自宅に着くと、再び魔術のトレーニング。
食事はや祖父、祖母、母と談笑しつつ、取る。
その後風呂にゆっくり入ってから、本日の授業の復習。
就寝。
忙しいアカネの一日が終わる。
まず5時ころ払暁に起きて、家族やメイドさん達を起こさないように屋敷の裏山に行く。
没落貴族といっても貴族は貴族。領地はあるし、屋敷もそれなりに広いのだ。
ここで炎魔法や風魔法、最近ではルースに教えられた空間魔法を組み合わせた複合魔法を練習する。
最後に
「ハァツ!」
岩を砕き、自主練の終了となる。
と同時に屋敷の人々も起きだしてくる。
終わると軽くシャワーを浴びる
シャワーはこの世界でも魔石によって温められているため、冷水ということはない。
シャワー後、授業の予習をし、メイドさんが準備した朝食を取る。なついてくる妹の応対をして、
「お母様、お爺様、お婆様、言ってまいります」
登校。
下駄箱にラブレターが入っていることもある。(女の子からのものも多い・・)
「はぁ、またお返事書かなきゃ・・」
といささかげんなりしながら教室へ。
クラスに着くとクラスメートたちに挨拶して、席に着く。
授業中は当然真面目に授業を受け、ノートを取る。
昼になると食堂に移動し、アイリス、ユージ、アイズ、キースと食事。
口いっぱいに食べ物をほうばっているアイズには、最近はほっこりするようになってきた。
午後は実習授業。
得意の火魔法や他の魔術の実習。たまに武術の実習も行う。
アカネは魔術はもちろんのこと、武術でも普通の生徒より強かった。本人の才能に加え、毎日の修練の成果だろう。
――――――――
放課後、アカネは王国立魔術学園にてとある男子生徒と会っていた。
男子生徒は
「ろ・・ローゼンデール先輩・・本当に大丈夫なんでしょうか・・僕のことなら放っておいてくれても・・」
「私、こういうの我慢できないの。大丈夫よ。任せておいて。サイファ私立学園だったわね。」
と魔術学園の近くの私立学園に向かう。
学園の不良っぽい生徒に
「ここにガーベイ・バンダンって生徒がいるでしょう?呼んできて。魔術学園の生徒がきたってね!」
生徒は
「ああん?ガーベイさんに何か用か?その制服は魔術学園だな?お嬢さまが何の用だよ?」
「いいから、呼んできて。あいつらに用があるのよ。」
「ちっ!なんかあっても知らねーぜ?多分いつものとこだろ。」
不良生徒は立ち去り、学園校舎裏に向かう。
男子生徒はオドオドしている。
アカネは男性生徒を連れて不良生徒の後を付いていった。
校舎裏に着くと
「ああん?俺に用だと??俺が誰かわかってんのか?」
ガーベイと呼ばれた生徒がこちらを睨みながら言う。
「ここにいる魔術学園のハル・ハウストンって一年次生知ってるでしょう?」
「ああ?ヒョロチビかぁ?こんなとこまで連れてきやがって。俺たちはお友達のいないそいつを遊んでやってるんだよ!」
すると周囲の取り巻きがギャハハと笑う。
「友達からはお金巻き上げたりしないわ!とにかくさっさとお金返しなさいよ。」
「てめぇ・・このあたりで俺にそんななめた口きいてる奴はみな後悔すんだぜ?」
「ハッ!そこらの有象無象と一緒にしてほしくないわね!この子わね、おうちの仕事手伝いながら一生懸命学園で勉強してるの。あんたたちみたいな害虫とつるむような暇ないのよ!」
「てめぇ・・いい加減その口閉じやがれ!俺たちは、魔術も使えるんだぜ?」
「じゃあそのご自慢の魔術でかかってきなさいよ。相手してあげるから!」
ガーベイや取り巻きたちが立ち上がり、アカネを囲むようにばらける。
「その綺麗な顔、傷ついても後悔すんなよ!行くぞ、お前ら!」
「おお!」
周囲の取り巻きたちが答える。
「「「「炎弾!!」」」」
周囲からアカネに向かって炎魔術が飛ぶ。
「炎壁!」
アカネは放たれた炎弾より高密度な炎の壁を周囲に巡らし、防ぐ。
炎弾はアカネの炎の壁にぶつかるとすべて消滅していった。
「な・・なんだと??」
ガーベイたちがうめく。
「こんなもの?じゃあ今度はこっちの番ね!」
アカネは言うが早いか
「ハァッ!」
と周囲に向けて小規模な炎の爆発を放つ。
「「「「ぐわっ!!」」」」
ガーベイたちは一瞬にして吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
アカネはガーベイに近づくや、
「さっさと出すもの出しなさい!」
ガーベイはうなだれて財布を取り出す。
「これに懲りたらもうハル君に近づかないことね。わかった?」
「「「「はい・・」」」」
こうしてまた緋色の姫の二つ名は広まるのであった・・
――――――――
帰り道
「ローゼンデール先輩、ありがとうございました!」
ハルがペコペコお礼を言って付いてくる。
「アカネでいいわよ。それより、ハル君、今度は自分で何とかできるように頑張りなさい。またなんかあったら助けてあげるけどね。」
「は・・はい・・。でも僕なんかが強くなれるんでしょうか・・?」
「なれるわ。私の知人に丁度あなたみたいだった人で強くなった人がいるの。出会った頃は街のチンピラに絡まれてるような人だったけど、今は学園でも有数の実力者よ。」
「!そ・・そんな人が・・わかりました。僕、頑張ります!アカネ先輩。」
「まぁハル君のペースでね?」
アカネが笑って言う。
「は・・はい!ありがとうございました!アカネ先輩!」
――――――――
風魔法研究部にて
「すみません、ウェイ部長、ちょっと遅れました!」
アカネが詫びる。
「ああ、大丈夫だよ。それにしてもアカネが遅れるなんて珍しいね?」
「いえ、ちょっと用事がありまして・・でももう済みました!」
とアカネが朗らかに答える。
「よう、アカネ。珍しいな。まさかまた誰かとやりあってたんじゃ・・?」
と俺が聞くと
「ち・・違うわよ!そんなことより練習よ、練習!」
(こいつ、こんな時だけ鋭いってなんなのよ?)
ややドギマギした態度で否定する。
また誰か助けてたのかなぁ・・・?
となんとなく思う。
「じゃあさっきまでの続きだ。ユージの真空を剣にまとわせる術について皆も練習してみよう!操気の術のいい練習になるからね!」
ウェイ部長がクラブを再開する。
「この術は少し難しいけどじゃあまずはユージ、やってみようか。」
「はい、ハァッ!真空・・・固定!」
剣の周囲に薄い真空の膜ができあがる・・まだまだ大型化するには至らない。
「じゃあ、今度はそれを伸ばしてみよう」
「はいっ・・むぎぎぎ・・・伸長!」
刃先からようやく30cmほど真空の刃が伸びた。
うーん・・まだまだだなぁ・・
「すみません・・まだこれが精いっぱいみたいです。」
「いや、始めに比べればだいぶ上達してるよ!この調子でいこう!」
「じゃあ皆もやってみようか!」
「「はいっ」」
アカネとハンナは細剣を手に持ち、
ハンナは1メートルほど、アカネはウェイ部長と同じ3メートルほど真空の刃を作って見せた。
さすがアカネだな・・
「まぁ、私は剣が主武器じゃないからこんなもんね。」
とアカネが言う。
「ユージあなたは剣士なんだから、私以上にできるようにならないとね。」
そうなんだけどね・・。
「もっと剣を伸ばすイメージを持ったほうがいいかもしれないな。始めは気を練る時間も伸ばしたほうがいいかもしれないね。」
ウェイ部長が言う。
なるほど。
今度は少し時間を使って気を練ってからやってみた。
すると50cmほどまで剣先が伸びた。
「そうそう、その調子!」
ウェイ部長からお褒めの言葉をいただく。
「じゃあ、次は高速移動、空中移動だ。」
「「「はい!」」」
俺たちはそれぞれ操気の術を用いて思い思いに移動の練習をしていく・・・
――――――――
クラブ後、アカネは校舎裏に来ていた。
「やぁローゼンデールさん。来てくれたんだね。」
男子学生が少々キザに髪をかき上げる。イケメンだ。
「この大貴族の僕が、君にお付き合いを申し込んであげるよ、フッ」
イケメン男子生徒が髪をかき上げつつアカネに交際を申し込む。
「ああ、ごめんなさい。私そのつもりはないの。」
「な・・なんだってぇ!!」
と男は爆砕する。(主に心理的な意味で)
「ごめんなさい。まだそういうの興味ないから。」
「こ・・・この僕を振るなんてぇ・・!」
男子生徒は走り去っていく。
「ふぅ・・」
アカネは多少疲れたようにその場を立ち去る。
――――――――
自宅に着くと、再び魔術のトレーニング。
食事はや祖父、祖母、母と談笑しつつ、取る。
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就寝。
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