無職メンヘラ男が異世界でなりあがります

ヒゲオヤジ

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第二章

4人対1000匹

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『ブレス!』
アイズの氷のブレスが数十匹を凍てつかせる。

フレイムストーム
アカネの炎が敵を吹き散らす。

「あれ・・結構いけるんじゃ・・」
自分たちの火力の高さに俺が楽観しかけていると、

「ダメよ!肝心のリーダー格には避けられてるわ!」
とアカネの注意が飛ぶ。

うーん・・どうすればいいかなぁ・・
「アイリス、アンヒールでリーダー格を狙えるか?」

「無理だよ!アカネちゃんの炎で巻き込めないなら私のアンヒールはもっと届かないよ!」

仕方ないか。

俺はとりあえず、リーダー格を無視してアイリスのアンヒールで弱った近場のブルータル・ウルフに向かって剣を振り下ろす。

さすがにクラーケンほどのしぶとさはなく、一発で致命傷を与えることができた。

と、少し安心したところにリーダー格が襲ってくる!

「ユージ!危ない!ヒートレイ!」
さすがに攻撃中はかわせなかったのが、アカネの熱線がリーダー格を貫く。

「ふぃー助かったよ、アカネ。」

「ぼーっとしてないで!次来るわよ!」

今度はリーダー格を含む数匹が一度に襲い掛かってきた。

グッ!よけ切れずに左肩を噛まれた。
激痛が走る。血が滴る。
更に俺に襲い掛かろうと態勢を取るブルータル・ウルフたち。

アイリスが素早く、
「この距離なら・・アンヒール!」
アイリスが唱えると俺を襲おうとしていたブルータル・ウルフたちが一様に動きを鈍らせる。

「くそったれ!これでも喰らえ!」
俺がなんとか起き上がり、弱ったブルータル・ウルフにとどめを刺していく。

「ちょっと皆、離れて。大きいの出す」
アイズがそう皆に言うと、俺たちは一瞬飛びのいた。

息吹ブレスフルパワー!」
アイズのブレスが前面一帯に広がっていたブルータル・ウルフを凍てつかせる。

すると。
ブルータル・ウルフが四方を囲み始めた。

マズい・・

「アイズ、氷壁は作れるか?」

「大丈夫。僕たちの周りに張ればいいんだね?」
というと息吹ブレスをブルータル・ウルフを巻き込みつつ俺たちの周りに向けて放つ。

やがて、氷の壁はどんどん高くなり、ついに5メートルほどにもなった。

これでしばらくは安心かな?

と思った途端、数匹がなんと5メートルの壁を乗り越えて侵入してくる!

「大丈夫!この状態ならとらえられるわ!」
アカネは言うと、

複角度マルチアングルヒートレイ!」
と唱えた。

氷壁内で逃げ場がないブルータル・ウルフは見事に熱線に刺し貫かれていた。

このやり方でリーダー格たちを倒してしまおうか・・
と思ったのだが、先ほどの失敗を見てブルータル・ウルフたちも氷壁の周りをウロウロしているだけだ。

ちょっと膠着状態だな・・

「ユージ君、今のうちに肩の傷を治しちゃおう!」
アイリスはそう言ってヒールをかけてくれる。

滴っていた血が止まり、痛みも和らぐ。

「ありがとう。アイリス。助かった。」

「どういたしまして。でもこの状況、困ったね・・?」

うーん、アカネとアイズのおかげでだいぶ数を減らしたものの、まだ900匹はいるよなぁ・・。

なんとかテイマーのそばまで近寄りたいんだけど・・。
氷壁の周りをうろつくブルータル・ウルフ達が許してくれそうもない。

「そうだ、アイズ!竜化して俺を運べるか?」

「もちろん運べる。する?」

「ああ、頼む。敵の司令塔をたたきに行く!アカネとアイリスはここを守っていてくれ。」
「わかった!でも危なそうだったら私も行くからね!」
とアカネ。

「ユージ君、気を付けてね!危なくなったら戻ってくるんだよ!」
とアイリス。

「ああ、わかった!じゃあアイズ、頼む!」

竜化ドラゴナイズ!」
アイズが一言発すると、その体は鱗に囲まれ始め、筋肉が隆起し、体がどんどん大きくなり・・やがて・・小山ほどもあるドラゴンになった。

「ありがとう。アイズ。俺に話しかけられるか?」

『大丈夫。念話で話す。』

よし。

俺はアイズの背中に乗ると、
「それじゃ悪いけど、敵のボス、テイマーのところまで頼む!」

『わかった。行くよ!』

瞬間感じる強烈なG。
ジェットコースターの時のような感覚を味わいながら俺たちは氷壁で囲まれたバリケードから上昇していく。

あっと言う間に上空へ。
上空から見ると丁度少し離れた丘の上にテイマーらしき人が見えた。

「あの丘の上かな・・?アイズ頼む!」

「了解!」

アイズが上空から滑降する。
ものすごいスピードだ。

下にブルータル・ウルフ達がなすすべもなくうろうろしているのが見える。

あっと言う間に丘の上が見えてきた。

よし、まずは小手調べだ。

「アイズ、息吹ブレスを頼む。」

『思いっきりやっちゃっていいの?』

「ああ、構わない。」

『そんじゃいくよー!息吹ブレス!』
ゴォォォォ!!

アイズのドラゴンの大きな口から冷気が吐き出される。
周囲にたむろしていたブルータル・ウルフ達は一瞬で氷漬けになった。

しかし、肝心のテイマーは・・

そばにドラゴン3匹を従えていた。

アイズの冷気に対してドラゴン3匹が炎の息吹ブレスで迎撃する。

『ユージ、あれ、赤竜。アチッ!アチチ!』

「やばい、アイズ、いったん離脱だ・・」

『わかった。まいったなぁ・・3匹もいるなんて。』
いうやいなやアイズが再び上空で上昇する。

すると案の定と言うべきか3匹の赤竜が追いかけてきた。

飛行スピードはこちらと変わらないがさすがに火力が違う。

『ユージ何考えてる?言っとくけど僕一対一なら負けないから。』
とフンスッ!と鼻息荒くアイズが言ってる。

うーん・・どうすべきか・・

氷壁の中に戻っても追っかけてこられると氷壁も解かされそうだ。

「アイズ、あいつらとは話はできないのか?」

『うーん、少しやってみる』

『●〇◎△▲▼■□◇◆・・・』
『!□◇◎△〇▲▼■◆●●・・・!!』

さっぱりわからん。

『ダメだよ、ユージ。『我らはご主人のために戦うのみ』、しか返事しない。』
「洗脳に近い状態なのかもな。」
『とにかくこっちの話は届かないよ。』

うーん・・
ここはアイズを信じてちょっと賭けに出てみるか。

「アイズ、悪いんだけど、もう一回丘の上に行きたいんだ。一発でかいのをぶっ放して、俺を、近くに落としてくれないか?」

『絶対あのドラゴンたちが邪魔してくる。』

「そこを何とかアイズの頑丈さであそこまで俺を守ってほしいんだ」

『守る・・?うんわかった僕ユージ守る。』
アイズはそういうといったん急上昇し、そこから急降下。

三匹のドラゴンが炎の息吹ブレスを放ってくるがアイズは氷の息吹ブレスで相殺しつつ三匹の包囲網を突破した。

「アイズ、頼み事ばっかりで悪いんだが、俺を下ろしたら急いでアカネとアイリスを連れてきてくれ。多分、俺かなり危険な状態になるから。」

『えーまたあの三匹突破するの?アカネとアイリスがいるなら少し楽かなぁ?』
言いつつも渋々引き受けてくれた。

俺は丘の近くまでいると、ブルータル・ウルフのいないあたりを見計らって
「アイズ、助かった!」
と飛び降りた。

アイズは俺を下ろすと再び急上昇し、氷壁内で待つアカネたちのもとへ向かう。

俺はテイマーから300メートルほどの場所にブーツの風魔法を使って減速しつつ降り立った。

ここから見えるテイマーはフードを目深にかぶっていて良く顔が見えない。

まだ遠いか・・

俺はブーツの高速移動を使って200メートルほどを走る。
ブルータル・ウルフがいないエリアを選んだので奴らも集まるのに少々時間がかかりそうだ。

100メートルほどの距離まで近づいた。

よし。

ホーンテッドとの連携が深まった今なら・・
「コール!那須与一!」
剣が弓の形へ変わっていく。
イメージ通りだ。

那須与一は、屋島の戦いで、平氏方の軍船に掲げられた扇の的を射落とすなど弓の名人として知られる。

俺は弓と矢に変化したホーンテッドから弓に矢をつがえ、ギリギリと引き絞った。
ブルータル・ウルフが周囲に集まってくる。あまり時間はない。
「喰らえ!」

矢は見事にテイマーのフードを貫いた!

・・が、テーマ―は素早く体をよじり、直撃を避ける。

しかしフードがずれ、顔が見えた。

あれは・・女性?20代だろうか・・?

「クッ!ここまで接近されるとはな!」

テイマーは叫び、周囲のブルータル・ウルフに指示を飛ばす。
「奴の周囲を取り囲め!近接なら何もできまい!」

指示を聞いたブルータル・ウルフ達は俺の周りを取り囲み始める。

弓で勝負になる相手じゃない。

「コール!宮本武蔵!」
今度は弓が二刀に変わる。そうイメージしたのだ。

武蔵が二刀を使い始めたのは京の吉岡道場との多人数との戦いと伝えられているが真偽は定かではない。(二刀流は武蔵が創始したものではないとする説もある)いずれにせよ、多数を想定した剣術で武蔵の膂力がなければ使えなかったため、二天一流の後を継ぐ者が育たなかったという話もある。

しかし、俺は今その武蔵の膂力を全身に感じていた。

周辺を取り囲んだブルータル・ウルフを睨みつける。

ブルータル・ウルフも俺の雰囲気の変化を感じ取ったのか襲ってくるのをためらっているようだ。

ならばこちらから行かせてもらう!

俺は近くにあるブルータル・ウルフに切りつけ、血まみれにすると、そのまま走り抜け近くの林の中に駆け込んだ。

仲間がやられて血が上ったのか、ブルータル・ウルフ達が追いかけてくる。

俺はわざと木々の間に誘い込み、狭い道をひしめいてやってくるブルータル・ウルフ達を仕留め続けた。このやり方なら囲まれはしない。武蔵が吉岡一門との戦いで田のあぜ道を使った戦法だ。

次々とやられていく仲間たちを見て怯えがブルータル・ウルフ達にはしった。
お互いに譲り合うような素振りを見せ始める。

すると今度はこちらから駆け入り、数匹を切り倒す。

ホーンテッドは破壊不能属性を持っているらしいが、切れ味も鈍ることはなさそうだ。
これならある程度長い時間戦える。

俺がどんどんと前に出てブルータル・ウルフ達を血煙に挙げていると、徐々にブルータル・ウルフ達の隊列が乱れてきた。おびえて下がるものも出てきたようだ。

よし、突破して再びテイマーまで道を切り開いてやる。

「ええい!何をしている!四方から囲めと言っている!」
テイマーの指示が飛ぶ。

そしてブルータル・ウルフ達が囲む姿勢を見せ始めると今度は俺が林の中に入り待ち構える格好になる。同じことの繰り返しだ。

「クッ!埒があかん!ドラゴンよ!こちらにきてそ奴を焼き殺せ!」

テイマーの指示を聞いてアイズとドッグファイトをしていたドラゴン達が戻ってきた。

よし、もう少し時間を稼げるか・・?

!と、やばい!タイムリミットが来た。

体から力が抜ける。

マズい、このタイミングでか!

ブルータル・ウルフ達が雰囲気の変化を感じ取ったのか再び獰猛な唸り声をあげて迫ってくる。

素の能力でどこまでできるか・・

俺はブーツと籠手に魔力を通し、風魔法を最大利用することを考える。

ブルータル・ウルフ達がついに襲ってきた。

高速移動で移動しつつ、ホーンテッドを切りつける。
しかし不安定な態勢のため十分な威力を与えることができない。

次々とブルータル・ウルフ達が襲い掛かってくる。

そうだ、木の上なら!

俺は一時的にブーツの力で飛び、近くの太い木の上に飛び乗った。

狼系で幸いだ。熊系ならヤバかったかもしれない・・。

と一安心していると今度はついにドラゴンが来た。

『ガァァァァア!!』

赤竜たちが炎の息吹ブレスを吐いてくる!

これは、・・この場所はまずい!

俺はそばの木に飛び移ろうとして、ギリギリ届かず、木の下に落下した。

そこには獲物を待ち構えているブルータル・ウルフ達・・・

「グォォォオ!」
剣で防ぎながらも数の攻めには逆らえず、次々と噛み傷がついていく。

狭い道に下がろうにもそこもすっかり囲まれていた。
何より足に攻撃を受け、自由に動くことができない。
ブルータル・ウルフ達も本能的に足を止めることを知っているのかもしれない。

まずい・・!

・・これ死ぬかもしれない・・

「ユージ殿!こちらへ!」
え?

俺はとりあえず声の聞こえた方向へ向かう。

当然追っかけてくるブルータル・ウルフ達。

しかし、そこで罠のようなものが発動し、ブルータル・ウルフ達を網にとらえこんだ。
後を追うもの達も落とし穴に落ちたり、火薬らしきもので爆発に巻き込まれたりしている。

少しブルータル・ウルフ達と距離が空いた。

「こちらです!」
声の方へ足を引きずって向かっていくと・・
そこには黒髪ツインテール、忍者装束の少女がいた。俺と同じくらいの年だろうか?

「ご老公・・信長様より目付役の命をうけたサンダユウと申します。すでにこの状況はご老公へ伝えてあります。」

サンダユウ? 男みたいな名前だな。
・・とにかく窮地は脱した。

「サンダユウさん、ありがとう。しかし御覧の通りのありさまでもうまともに動けそうもない。」

「今しばしお待ちを。もうすぐ結界内に入ります。」

結界?って以前先生たちが張っていた魔獣を防ぐ結界だろうか?

「いえ、違います・・もう着きました。この中へお入りを。」

サンダユウに案内された場所は何の変哲もない林の中だった。

「そこの木々の間よりお入り下さい。」
言われたとおりに木々の間を通り抜けると一瞬不思議な感覚が身を包む。

「これは・・」

「この結界は認識阻害の結界です。姿だけでなく匂いや気配も消しますからしばらくここでお休みください。」

その瞬間、気が抜けたのかコール2連続の影響か、俺は立っていられなくなり座り込んでいた。

「ここに調合した薬草があります。まずはこちらをお塗りください。」
サンダユウは手早く薬草を塗ると包帯を巻いてくれた。
両手両足、脇腹まで傷のない場所はない。何とか首だけは守った。良く生きてたもんだ。

俺は座り込むとすぐに横になってしまった。
もう動けそうにない。

しばらくして、
「ユージ!どこ?!」
とアカネの声が聞こえてきた。

アイズの上にアイリスと乗ってドラゴンとドッグファイトをしつつ探してくれたようだ。

「私が行ってお知らせしてまいります。ユージ殿はこちらでお休みになっていてください。」

「お願いします。」
それだけ言うのが精いっぱいだった。

・・・

しばらくして

アカネ、アイリス、アイズが結界内に入ってきたようだ。

「ちょっと!ユージ!ひどい傷じゃない!アイリス!」
「わかってるよ!ヒール!!」
体の傷が癒え、楽になっていく。が、さすがにアイリスのヒールと言え、一発で全快とはいかないようだ。

「助かった・・今回はマジに死ぬかと思った・・。」

「もう!一人で突っ込むなんて無茶し過ぎよ!そうとわかってたら行かせなかったのに!」
アカネがプンプンしている。

「いや、弓で射るために近づいたんだけど・・その後のことあまり考えてなかった。」

「馬鹿ね!もう!」
心配かけたのかな。

「ごめん。」

「早くアイリスに治してもらいなさい!」

「わかってるよ。ちょっと特に傷の深い部分を治すね!セレクテッド・ヒール!」
アイリスが全力でヒールをかけてくれる。

足の傷が良くなっていく。これならなんとか歩けそうだ。

「ところで外はどうなってるんだ?」

「空はまだ赤竜が徘徊してるわね。この林の中はブルータル・ウルフ達が鼻くんくんさせながら私たちを探してるわよ。」

「もう大丈夫です。」
サンダユウが言う。

「そろそろ軍が到着するでしょう。」

さすが信長様、迅速だな。
というかサンダユウを俺たちに付けていたことと言い、初めから後詰を考えてたんだな。

「そういえば、アイズ、ケガはなかったのか?」
すっかり人の姿に戻ったアイズを見て言うと、

「赤竜なんかに負けない。それに来るときは赤竜の炎をアカネの炎で防御してた。少し僕もヤケドしたけど、アイリスに治してもらった。」

なるほど。
俺一人乗せた時より防御力は増してたってわけか。

そんなこんなで話をしているうち、軍が到着した。

「到着しましたね。一軍一万の戦力です。」
サンダユウが教えてくれた。
「中には一千ほどの魔術師部隊がいます。」

それは心強い。

――――――――

軍の到着により、戦局は一気に動き始めた。

まず軍の魔術部隊が魔法弾を放つ。
炎弾の雨あられでブルータル・ウルフ達が散り散りになってゆく。

そこに歩兵、騎兵部隊が突撃して蹂躙していく。

赤竜に対しては氷弾が飛ぶ。

やはり炎系には氷が有効なようだ。
ドラゴン達がダメージを受けていくのがわかる。

「アイズ、竜化して軍を助けてやってくれ。」

「わかった。竜化ドラゴナイズ!」

アイズが再び白竜の姿になってゆく。

そして飛び立つと、敵の赤竜たちに攻撃を加えはじめた。

初めは敵か味方かわからず戸惑っていた軍もアイズが敵ドラゴンに攻撃を加えはじめると味方と認識したようで、支援の魔法弾が飛び始めた。

「私も行こうかしら。」
アカネがうずうずしたように言う。

「いや、あの調子ならもう大丈夫じゃないか?もうブルータル・ウルフ達が退散しはじめてるぞ。」

状況は刻一刻とこちらに有利になっていく。

唯一の難問だった赤竜たちも氷弾の雨とアイズの氷の息吹ブレスで押され気味だ。

・・やがて

敵テイマーが撤退を指示したようだ。

ブルータル・ウルフ達が引いていき、ドラゴンも一匹がテイマーを乗せ飛び立っていく。

・・ふぅ・・しんどい戦いだったな・・。

俺はなんとか歩ける体に、ドッと疲れを感じていた。

あ、やばい・・いつものパターンだ・・。

「ちょっとユージ!しっかりして!」

俺はアカネの声を聞きながらゆっくりと倒れ落ちていた。
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