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2 勘違いの恋
しおりを挟む「お付き合いしていたのではないの?」
葬儀の帰りのような雰囲気のまま、三人で応接室へ移動する。侍女が素早くお茶を用意して下がったところで、お母さまが重苦しい雰囲気の中、口を開いた。
「――しては、いないわ……そもそも……」
「どういうこと?」
(私が聞きたいわ)
私とフィルは、いつも一緒だった。
同じ年齢のこともあり、子供のころからなんでも二人でやってきた。デビュタントのときも二人で王都へ行き、その後も夜会や晩餐会には、いつも二人で参加していた。
そして、いつの日か領地を豊かにしたい、二人で皆が幸せに暮らせるような土地にしようと、よく話していた。
あれはいったい、なんだったのだろう?
『だって僕たち、一番の友人じゃないか』
つまりフィルは私を、友人だと思っていたのだ。一番の、友人。
私が彼に片想いをして、勝手に失恋した。ただ、それだけだ。
「確かに、あなたたちは昔からよくお互いを知っていて、仲が良かったものね」
お母さまが、仕方ないというようにため息を吐きだした。腕を組んでじっと目を瞑っていたお父さまも「まぁ……」と、小さく唸り、それ以上の言葉が見つからないのか、また口を閉ざした。
(自分の気持ちをちゃんと伝えたことは、確かになかったけれど)
彼の優しさは、誰に対しても同じだった。私にだけ向けられたものではなくて、けれどいつも二人でいた私は、自分が特別なのだと勘違いしていたのかもしれない。
「あら? どうしたの、あなたたち」
そこへ突然華やかな声が響いた。
応接室の扉を大きく開け放ち、まるで女優が舞台に登場したかのような華々しさで現れた女性は、ソファに腰掛ける私たちを見て呆れたような声を上げた。
黒髪を美しくまとめ、赤いジャケットとスカートのツーピースに身を包んだ彼女は、田舎の領地ではとても目立つ。
「ビルギッタ叔母さま」
私とは六歳しか年が離れていない彼女、ビルギッタ叔母さまは、父の年の離れた妹だ。本当はビルギッタ、と名前を呼ぶのがいいんだろうけれど、叔母さまは何故か名前で呼ばせてくれない。
なんでも、歳が近いのに叔母と姪、という関係の方がミステリアスで楽しいのだそうだ。よく分からない。
「ねぇ聞いて! 街で素敵なレースのお店を見つけたのよ。多めに買って持ち帰ろうと思うの。ドレスに仕立てたらきっと素敵だわ。アレックスも見てみない?」
「ビルギッタ、後にしてくれないか」
まったく空気を読まずに嬉しそうに報告する叔母さまを、お父さまが額に手を当てながら制した。その様子に叔母さまは首を傾げる。
「暗いわねえ。何があったの?」
その言葉に両親が私をちらりと見た。
自分で説明する苦行。けれど、目の前で他人に話されるのも腹立たしい、かもしれない。
私は膝の上に視線を落としたまま、叔母さまにぽつぽつと説明をした。
*
「なあに、それって勝手に盛り上がってただけってことじゃない」
最後まで黙って話を聞いていた叔母さまは、目を丸くして呆れた顔をした。
ああその言葉、今すっごく刺さるんですけど!
「そう、みたい」
叔母さまは「ふうん」と言いながら、紅茶を口にする。大きな黒い瞳をくるりと天井に向けて、小首を傾げた。
「大体、相手は子爵家嫡男なんだし、アレックスの年齢でお付き合いしていたら、とっくに婚約の打診があってもおかしくないでしょう。兄さんは気が付かなかったの?」
「いや、まあ変だとは思っていたが、本人同士の話だから……」
「自由恋愛なんて流行っているけれど、田舎の領地のご子息なら家同士の繋がりも大事にしているはずよ。それくらい分かるでしょう」
「おっしゃる通り……」
叔母さまに冷たい目で見られたお父さまは、しょんぼりとうなだれる。
「でもまさか、自分の気持ちを伝えていなかったなんて思わなかったわ」
お母さまの言葉に、叔母さまがカップを静かにテーブルへ置いて私を見た。
「ねえアレックス、お付き合いってどういうものか分かってる?」
「分かってるわよ! 子供を宥めるみたいに言わないで! 私だってもう二十一歳なんだから!」
憤慨する私をよそに、叔母さまは疑わしい視線を私に向けた。
「まあ、でもねえ。年頃の男女がいつまでも二人で行動していたら、勘違いするのは仕方ないわね。でも、お互いの気持ちはちゃんと確認しなくちゃ駄目なのよ」
「はい……」
思わず俯く私に叔母さまは声を上げて笑う。
「大体、話を聞いていると、なんだかぼんやりしたお坊ちゃんじゃない? アレックスには釣り合わないわよ」
「ぼんやり」
「そうよ! そばにいるあなたの気持ちに気が付かないような、ボーっとした男なんでしょう」
「で、でも、優しいのよ?」
「優しいだけの男なんて星の数ほどいるわ」
すごい台詞。
思わず笑う私に、叔母さまが腕を組んで私を見た。
「で? そのお相手のご令嬢ってどんな人?」
「どんなって……、小さくて、お花みたいに可憐でふわふわした人、よ」
私の言葉にお母さまがうんうんと頷く。
「金髪碧眼、小さくてお人形みたいなお嬢さんよ。アレックスとは正反対のタイプね」
「ちょっとお母さま」
「へえ。小花柄が似合うようなタイプ?」
「そうね。小花柄やレース、リボンが似合うタイプよ。一人娘で大切に育てられてきた箱入りお嬢様ね」
「確かに、アレックスとは正反対だわ」
叔母さまとお母様は二人で何かに納得するように頷き合った。ちょっと、勝手に納得しないでほしい。
「それは仕方ないじゃない! 私だって小さくて、かわいい女の子になりたかったわ!」
「それこそ仕方ないわよ、うちの一族の女はみんな、背が高いんだもの」
「でもその中で一番背が高い女にはなりたくなかったわ!」
「そうなの? 何センチ?」
「うっ、え、えっと……」
「百七十七センチよ」
「違うわ、お母さま! 百七十五センチよ!」
勝手に高くしないで!
「どっちにしろ大きいわね。私よりも五センチも大きいじゃない。その坊ちゃんはあなたと同じくらい?」
「そ、うだけど」
違う、多分私の方が高いと思う。
「それでいつもヒールの低い靴しか履かないのね」
また何か勝手に納得がいったような表情で叔母さまとお母さまが頷き合う。お父さまはただ腕を組んでじっとしている。
「大体、名前だって全然かわいくないわ! 私だってリリーとか、かわいい名前がよかった!」
「そのお嬢さんはリリーっていうのね」
「どうして男女共通の名前なの!?」
「あら、生まれてきた時から大きかったんだもの、ぴったりと思ったのよ」
「品があっていい名前じゃない」
「いい名前だけど! アレックスって強そうなんだもの!」
「実際、弟が四人もいる強い姉になったじゃないか」
「あなた、しぃっ」
「はい」
だんだん悲しさが怒りに変わってきた。
いったい、なんだというのだろう。確かに勘違いしてしまった私だって悪いけれど、フィルは一度だって男女の感情が芽生えなかったのだろうか。
二人で王都の晩餐会へ出席するために旅行をして、子爵家のタウンハウスで滞在させてもらった。エスコートをされて、ダンスだって踊っている。ずっと二人で行動した。
それを、勘違いした方が悪いなんて、だったら最初から勘違いするなって言ってくれたらいいのに。
分かってる、これはただの八つ当たりだってことくらい!
「私だって、黒髪じゃなくて金髪がよかったわ」
「そこは問題じゃないと思うけど」
好きでこんなに背が高く生まれたわけではない。黒髪できつい顔立ちに、なりたくてなったわけではない。弟が四人も欲しかったわけではない!
「なんなの男って! そんなにみんな、かわいくて可憐で大人しい女の子が好きなの!?」
もはや絶叫に近い私の怒りの声に、叔母さまがパンッと手を打った。
「分かったわ! それじゃあ王都に来なさいな、アレックス」
「えっ?」
叔母さまは自分で「いい考えだわ」と嬉しそうに笑顔を見せた。今ので何が分かったの?
「これから社交シーズンが始まるのよ。あちこちでたくさん晩餐会や夜会が開かれるわ。アレックス、あなた王都に来て新しい出会いを求めたらいいのよ」
「え、嫌よ面倒くさい」
今日失恋したばかりの私に、すぐに新しい出会いを勧める叔母さま。私にはない発想すぎてちょっとついていけない。
私の返答に、叔母さまは心外そうに眉を上げた。
「でもそうしないと、ここでそのぼんやり坊ちゃんの婚約発表やパーティーに参加することになるわよ」
「うっ……」
子爵家と男爵家は立場上、つながりが深い。嫡男が婚約となれば、お祝いに駆け付けるのは当然だ。
(私、フィルにおめでとうって言ってないわ……)
私に一番に報告してくれたフィル。そんな彼に、おめでとうの一言も言えないなんて、なんてひどい友人だろう。
でもごめんなさい。今の私には、まだそんな余裕がない。
今顔を見たら、文句を言いそうだ。
「別にアレックスが不在でも、弟たちが四人もいるんだから問題ないでしょう。静養とか用事があるとか、適当なことを言って領地を離れて、距離を置くのもいいと思うんだけど」
「でも……」
「いい案だわ、ビルギッタ。それじゃなくてもアレックスは働き過ぎなの」
お母さまが叔母さまの言葉に賛同し、背筋を伸ばして私に向き直る。
「少し休みをもらったと思って、羽を伸ばしてきなさい。あなたはこれまでずっと家のことを考えてきてくれたんだから、今回は自分のことを見つめ直すの」
「見つめ直す……」
フィルの、婚約したと話していた表情を思い出す。嬉しそうに、照れくさそうに話す彼を見て、本当に彼が喜んでいるのだと分かった。
私はその対象ではないのだと、分かった。
彼は私を信頼していたのだろうけれど。私を、一番の友人と思ってくれたのだろうけれど。
(私は、友人になりたかったわけではないのよ……)
そのことが、こんなに辛いなんて。
「――行くわ、私」
見つめ直せるかは分からない。
でも、いつまでも悩んだり怒ったりして過ごすのは、いや。フィルのことばかり考えてしまう自分もいやだ。
私の決心した言葉に、叔母さまが明るく笑う。
「いいわね! それじゃあ私の屋敷にしばらく滞在するといいわ。そうだわ、王都に着いたらすぐにドレスを見に行きましょう。仕立てる時間はないから既製服になってしまうけれど」
「いらないわ、夜会には参加するつもりないし」
「まあ、何を言っているの! 美しく着飾って夜会へ行けば、あなたはきっと、たちまち注目の的よ」
「いいわねえ。王都で自分に似合うものを見つけるのも楽しそうよね」
「義姉さんもそう思うでしょう?」
二人がキャッキャと盛り上がる様子を見て、なんだか話がすり替わってきている気もする。
「似合うものなんて、こんなに背が高い女にあるかしら」
私の言葉に、ふっと目を細めた叔母さまが美しく赤い唇で弧を描いた。
「あなたは美しいのよ、アレックス。その高身長を活かして、王都の男たちを唆してやりなさいな」
「おい、ビルギッタ。アレックスに変なことを教えないでくれ」
「人聞きの悪いことを言わないで、兄さん。変なことなんて教えないわ。黙っていてもアレックスは美しいんだもの、きっと男性にモテるわよ」
「私も賛成だわ。ここにいても出会いなんてないでしょうし、新しい世界に身を置くのもアレックスのためになると思うわ」
二人のもう決まったような様子に、お父さまはそれ以上何も言わない。
「そうと決まれば、早めに帰りましょう。あなたのドレスを見立てるなんて、楽しみだわ」
「でも……」
「失恋を癒すのは新しい恋だけよ、アレックス。あなたならきっと王都の男たちを虜にするわ」
叔母さまはソファに身体を預けて私をまっすぐに見据えた。
「だってあなたは、私に似て美しいんですもの」
そう言って笑う叔母さまの笑顔は、王都で「男を唆す恋多き悪女」と囁かれたそれにふさわしい、美しく妖艶な笑みだった。
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