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9 再会と相談
しおりを挟む「本当に助かるわ、アーロン」
「お役に立てて光栄だよ」
今夜参加するのは、先日開かれた王家の晩餐会よりも小さい、それでも高位貴族が多く集まる晩餐会。
もう少し品のいい人たちと交流しなさいと、叔母さまが私を代理出席者として参加の返事を出したものだ。
『それに、高位貴族の集まりならイーゼンブルグ卿がいるかもしれないわよ』
その言葉に何も言い返せなかった。
(だって、また会ってみたいと思ったんだもの)
先日の晩餐会ではいろんな人と話をした。
ほとんどが、背が高くて目立つ私に、もの珍しそうに声を掛けてくる人ばかりで、好奇心と下心が見え見えだった。
けれど、イーゼンブルグ卿は違った。
事故現場での御礼を言われて挨拶をしただけだけれど、誠実さがにじみ出ていた。
(また会えるなら、会ってみたい)
そんな期待を胸に、アーロンの手を取って大きなお屋敷の門をくぐった。
*
「うん、やっぱり注目を浴びているね」
私をエスコートしながら周囲を見渡したアーロンが、小さな声で呟いた。
「だって仕方ないわ、今夜も十センチのヒールなのよ」
「違うよ、身長の話じゃなくて君がきれいだからだよ」
アーロンにしれっとそんなことを言われて、なんて返したらいいのか分からない。黙って回答を考える私に、彼は小さく笑った。
「君は自分の背が高いことを気にしてるけど、僕はとても個性的で素晴らしいことだと思うよ」
「個性的? 高身長が?」
それは初めて言われた。
確かに私くらい背の高い女性は見かけないので、個性と言えばそうかもしれない。
「そうだよ。もしも君の背の高さを馬鹿にする男がいたら、そいつは自分の背が低いことを気にしている、卑屈な奴だから気にしちゃだめだ」
「私があなたよりも背が高いのは気にならない?」
「全然。重要なのはそこじゃないから」
はっきりと言い切るアーロンに、ふっと思わず笑ってしまう。
「叔母さまが、あなたを気に入るのが分かるわ」
「それは嬉しいな」
「こんばんは、いい夜ですね」
そこへ、身なりのいい男性が声を掛けてきた。
アーロンが耳元で「今夜の主催者だよ」と小さく教えてくれる。
「こんばんは。ご招待いただきありがとうございます」
「ビルギッタの代理の方だね?」
「はい。アレックス・ラトゥリと申します」
「ラトゥリ! ああ、やはり身内の方か! 似ているから初めは彼女かと思った」
男性は朗らかに笑うと、近くを通りかかった給仕からグラスを受け取って私たちに勧めた。ほんのりピンクに染まるシャンパンは、果実のすっきりとした香りがする。
「昔ね、ビルギッタと仕事をしたことがあったんだ。彼女に口を利いてもらったおかげで成功してね。彼女は元気かな?」
「ええ、おかげさまで。楽しく暮らしています」
「そうか、それはよかった。彼女によろしく伝えてくれ」
「ええ、必ず」
男性は「楽しんで」と、笑顔でその場を去っていった。
「ね、同伴者がいると変な人は声を掛けてこないだろう?」
「本当ね」
「一人だと、どうしても狙いやすいと思われるんだ。僕といれば、純粋に挨拶をしたいと思ってる人が声を掛けてくる。少し交流するのもいいと思うよ」
「あなたは?」
アーロンは小さく肩を竦めて視線をホールへ向けた。
「知り合いが何人かいるから、僕も折を見て社交をしてくるよ。――さて」
アーロンは視線を私に戻し、にっこりと美しい笑顔を見せた。近くでこちらを伺っていたご婦人が頬を赤く染める。
(王子さまみたいだものね、女性がみんな釘付けだわ)
「ビルギッタにも言われているんだ。まずは一曲、見せつけてこいってね」
そう言って、彼は恭しく手を差し出した。
*
「はあ……、もう、ごめんなさい」
息が上がり足も痛くなったところで、アーロンが私をホールの外へ連れ出した。空いていたソファへ腰を下ろして、息を吐き出す。
「あはは、靴に慣れていなかったね」
「本当にダンスは得意なのよ!」
高いヒールで踊ることに慣れていなくて、靴擦れを起こしてしまった。いつもフィルと踊るときは踵を低くしていたから、まさかこんなに感覚が違うと思わなかった。
「悔しいわ」
私の言葉に笑うアーロンから、果実水のグラスを受け取って飲み干す。すっきりとしたレモンの香りが喉を潤し、ふうっと息を吐き出した。
叔母さまの言う「見せつける」の意味は分からないけれど、ただ変に目立ってしまった気がする。
アーロンが周囲を見渡しながら「効果はあったみたいだ」と、一人で納得したように呟いた。
「君と踊りたそうな紳士がたくさんいるけど、どうする?」
「そうなの? でも今はちょっと休みたいかも」
「じゃあ、ここよりテラスの方がいいかもしれないね。移動しようか」
「――失礼」
アーロンが私を立たせようと手を差し出したところへ、聞き覚えのある低い声が降ってきた。
見上げると、アーロンの背後から大きな身体の彼、イーゼンブルグ卿が私たちを見下ろしていた。
「イーゼンブルグ卿」
(本当に会えた!)
「こんばんは。またお会いしましたね、ラトゥリ嬢」
そう言って彼はアーロンにも視線を向ける。アーロンは彼を見上げて隙のない美しい笑顔を見せた。
「はじめまして、イーゼンブルグ卿。アーロン・ケインです」
「――ああ」
アーロンが差し出した手を握り返して、イーゼンブルグ卿は私を見た。
「よろしければ、少し……話せるだろうか」
「え、ええ、もちろん」
アーロンが「それじゃあ」と私に向き直り、いたずらっ子のように片目をぱちりと瞑る。
「僕はあちらに知り合いがいるので、ちょっと行ってくるよ。イーゼンブルグ卿、彼女を頼みます」
「承知した」
アーロンが立ち去り、二人きりになって。
「……」
「……」
(ど、どうして何も話さないのかしら……!)
イーゼンブルグ卿は黙って私を見下ろしたまま、動かない。
気のせいか、周囲の人々が好奇の目で私たちを見ている気がする。それじゃなくても、座っている私は置いておいて、彼はとても大きくて目立つし、有名人なのだ。
「あの、イーゼンブルグ卿? お話とは……」
「ああ、すまない。あなたに……聞きたいこと、というか、その……」
何を言うのか気になった周囲の人々が耳をそばだてているのを感じる。これではどんな話であれ言いにくいだろうし、私も聞きにくい。
私は俯く彼に向かって、さっと手を差し出した。今はここを離れるのが一番だと思う。
「それでは場所を移しませんか? 疲れてしまったので、夜風に当たりたいわ」
そう言ってにこりと笑えば、彼は小さく頷いて私の手を取ってくれた。
*
「小さな会と言っても、大勢の方がいて驚きました」
テラスへ移動した私たちは、隅に設置されていたテーブル席に腰掛けた。私たちを追うようにやって来た給仕が、ワインの入ったグラスとオードブルのお皿を置いていく。
相変わらず何も話さない彼に向かって、当たり障りのない会話をしてみる。何やら深刻そうな彼の表情に、話があるというその内容が気になって仕方ない。
けれど、先日挨拶を交わした程度の私に、なんの話があるというのだろう。
「主催した伯爵は人脈のある人だ。その人柄から多くの人に慕われている」
「まあ、そうなんですね」
「――ダンスをされていたようだが」
イーゼンブルグ卿はグラスを見下ろしながらぽつりと呟いた。
「ええ、でも靴擦れを起こしてしまったんです」
「では、今夜はもう踊れないな」
「そうですね。残念だけれど仕方ないわ」
「さっきの」
「え?」
そこまで言って、彼はグラスを掴み一気に呷った。空になったグラスをテーブルに置くと、どこかで見張っているのか、また給仕が現れてグラスにワインを注いでいく。
さすが、高位貴族の晩餐会ともなるとサービスが抜かりない。
「あの男は、あなたの恋人か?」
「アーロンですか? いいえ、彼は……」
(なんて説明したらいいのかしら)
叔母の恋人です? そうすると叔母さまについて説明をしなければならない。
まずは叔母さまのことを説明すべき?
「支援しているんです。叔母が屋敷で、あ、伯母というのは……」
「そうか」
(あれ、伯母さまのこと知ってるのかしら?)
説明の途中だったけれど、重なった彼の言葉に、会話が途切れてしまった。
「失礼した。あなたほどの女性ならば、恋人と来ているのかと」
「まあ!」
これは、褒められている?
もしかして、見せつけるってそういうこと?
「彼には、今夜のエスコートを依頼しただけです」
考えてみれば、私の年齢であれば恋人か婚約者がいてもおかしくない。
(フィルと一緒にいるときも、そう思われていたのね)
だから二人で王都の晩餐会に参加しても、これまで声をかけられることがなかったのだ。
(フィル、どうしてるかしら)
そういえばここへ来てからというもの、彼のことを考える時間がほとんどなかった。毎日いろんなことが起きて、それどころではなかったから。
それは私にとって、いいことだったかもしれない。
「今は特定の方と恋をするつもりはないの」
(叔母さまのように割り切って相手を見つけるなんて、私にはできないもの)
「やはりあなたは、恋多き……」
「え?」
「俺では釣り合わないだろうな」
ぼそぼそと何かを呟いて、彼はまたグラスを煽った。
またすぐに給仕がワインを継ぎに来た。見張られているの?
ふうっと深く息を吐き出したイーゼンブルグ卿が、パッと視線を私に向ける。その瞳の強さに、胸がドキッと跳ねた。
「あなたにお願いがある」
向けられた彼の強い視線に、思わず息を呑む。
バルコニーに差し込むホールからの明かりが、顔を照らして精悍な顔を浮かび上がらせる。
(どうして怖いだなんて思われるのかしら。――こんなに素敵なのに)
言葉を選び、少し口数が少ないだけだ。女性に対して高圧的でもなければ、下心があるようにも思えない。彼という人を、勝手なイメージで怖がる人ばかりなのだろうか。
決意した様子の彼に、これはちゃんと話を聞くべきだと、身を乗り出してその言葉の続きを促す。
「私でよろしければ、お聞きします」
「――俺に、女性とうまく話せる方法……アプローチの仕方を、指南してほしい」
「はい?」
え? なんて?
「俺に、恋愛テクニックを伝授してほしいんだ」
ガシャン! と、離れた場所でグラスが割れる音がした。給仕が「申し訳ありません!」と周囲に謝罪している声が聞こえる。
けれど、私の頭の中はそれどころではない。
(待って。待って……、え? どういうこと?)
「イーゼンブルグ卿、それをなぜ私に……?」
「あなたがかの有名な、恋多き悪……女性だとお聞きした。あなたなら私のような愚鈍な男にも、女性との交流の仕方をうまく教えてもらえるのでは、と……」
そう言いながら、目の前の彼の顔がこの暗闇でも分かるほど、みるみる赤くなった。
(噓でしょう……)
叔母さまが言っていた。
『――美丈夫ではあるけれど、その無表情具合からご令嬢方に恐れられることが多くて、中々婚約者が決まらないという話よ』
今、私は彼から婚約者を探す協力を仰がれている……?
王族の次に高貴な、この国の騎士団長に、恋愛指南を乞われている……!
(え、恋多き悪女って言った?)
それって叔母さまのことだ。私を叔母さまと勘違いしているってこと?
「あの、イーゼンブルグ卿、私は……」
「すまない」
「えっ」
彼はそう言って突然立ち上がった。ガチャン、とテーブルにぶつかりグラスが揺れる。
「すまない。こんなこと、ほとんど話したことのないあなたに言うべきではなかった」
「ま、待って!」
立ち去ろうとする彼の手をぐっと掴んでなんとか引き留める。彼は突然手を掴まれて、身体を硬くした。
「ご事情がおありなのでしょう? 私にできることならご協力します。だから……」
大の大人が、顔を赤くしてまで頼んだのだ。きっと何か事情があるはず。
ちょっと今、私の動揺は計り知れないけれど、このまま彼が立ち去るのはよくないと、私の勘が言っている。
「場所を移しますか? 人の目もありますし」
バルコニーは人けが少ないとはいえ、やはり私たちは目立っている。聞き耳を立てている人がいるのを気にしながら話す内容ではない。
イーゼンブルグ卿はしばらく迷った様子を見せて、「では、庭へ」と私の手を取って立ち上がらせてくれた。
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