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三日目 夜の湖と柔らかな口付け1
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食事の後、マリウスに案内してもらい王都の街を歩いて見て回り、タウンハウスに戻った。
「夜は、ピアノの伴奏が聞けるレストランを予約しています。夕方お迎えに上がりますね」
「え?」
「堅苦しいところではないので気にいると思います」
「でも、」
「ワインも料理もとても美味しいんですよ」
別に料理に釣られたわけではないけれど。
うっ、と返事に窮している間にも、マリウスはふにゃりとまた可愛い笑顔を残して去って行った。
部屋に戻り、領地から持参した何着ものドレスの中から、相応しいドレスを選ぶ。
マリウスが言うには貴族も平民も関係なく多くの若者が利用する、けれど少し高級なお店なんだとか。
それなら、ここは私のお気に入りのドレスにしよう。
落ち着いた金色の総レースのドレスは足首までの長さで、晩餐会や舞踏会向けではない。着る機会がないと諦めていたけれど、持ってきてよかった。
身体の線を拾うぴったりとしたデザインのそれは、領地で新しく立ち上げられたレース工房のもの。
アンダードレスは深緑のキャミソールドレスで、金色のレースを引き立てる。
正面から見るとクルーネックの長袖のデザインだけれど、後姿は背中が大胆に開いている。
(嬉しいわ、これを着る機会なんてそうないものね)
ドレスに合わせアクセサリーと靴を選ぶのが楽しいと感じるのは久しぶりだった。
*
夕方、呼び鈴に応答したハウスメイドがマリウスの来訪を知らせた。
「マリウス、お待たせしました」
玄関へ向かうと、昼間とは違うロングジャケットを纏い、髪もしっかりと整えたマリウスが立っていた。
チャコールグレーのロングコートは背の高いマリウスをとても美しく見せる。後ろに流した髪型のせいもあるかもしれないけれど、とても大人びていて素敵だ。
図らずも私も深緑のドレスコートを羽織り、なんだか揃えたようでくすぐったい。
「その装いも素敵ね、マリウス」
「アメリア! もう、先に言わないでください!」
「え?」
マリウスはこほん、とひとつ咳払いをすると私の手を取りそっと手の甲に口付けを落とした。
「今夜もとても美しいです、アメリア」
見上げるその瞳は大人の男性の視線。
この瞳をどうして二十歳くらいと思っていたのか自分でも分からない。意識してしまうと途端に恥ずかしくなってしまう。
「ありがとう」
動揺するのを隠せているのか分からない。顔が熱くてまっすぐな瞳を見返せない。
(落ち着いて、どきどきしてどうするの! 相手は年下なのよ! しかも伯爵家の子息!)
そもそも伯爵家の子息と出掛けるという時点で、自分には信じられない話なのだけれど。名前で呼び合う仲だし。
……冷静に考えるとなんだかすごい状況ね。
「では行きましょう」
笑顔のマリウスが差し出した手に手を乗せて、タウンハウスを後にした。
*
マリウスの用意してくれた馬車に乗って到着したのは、王立劇場の近くにある瀟洒なレストラン。入口には空席を待つ若者たちで列が出来ていた。
予約済みの人たちはその列を通り過ぎ正面入り口から入店する。
列に並ぶ若い女性たちが通り過ぎるマリウスを見て頬を染めていた。うん、分かるわ。
「コートをお預かりします」
店員にロングコートを手渡したマリウスが、背後から私のコートをそっと脱がせ……そのまま固まった。
「マリウス?」
そして背後からガバッと抱き締めるようにコートで包まれた。
「!? ま、マリウス!?」
「アメリア、すみません、いやでもどうして……」
「え、何?」
ていうかほとんど抱き締められているんじゃないかしら!? 店員も驚いて目を丸くしているわよ!
「素敵なドレスなんですけど! その、は、肌が……!」
「え? ああ、ちょっと大胆でしょう?」
「ちょっとどころじゃないです!」
ドレスのデザインより、抱き締められているみたいな今の状況の方がよっぽど大胆だと思うけど!
「でも、ここは王城でもないし、少しくらい大胆な方が人の注目も浴びるでしょう」
「ドレスじゃなくアメリアに目が行きます!」
「素敵なレースなのよ。見てもらえる方がいいわ」
「駄目です、こんな風に他の人に肌を見せないでください!」
「そんなこと言われても、別にこういう形のドレスは珍しくないのよ? 他にもいるじゃない、ほら」
「そう言う問題じゃないんです!」
「マリウスってば! これじゃいつまでも席に着けないわ!」
困った顔の店員がどうしたものか目を泳がせている。
私の背後でぶつぶつと何か言っていたマリウスが、やっとのことでそっと肩からコートを脱がせてくれた。
「……分かりました。ではその代わり、僕に腰に手を回す許可をください」
「……は?」
「腰に手を回せば背中を少しでも隠せるでしょう」
(それって完全に恋人同士みたいじゃない!?)
「そ、そんなことをしたら貴方に変な噂が立ってしまうわ!」
「構いません」
振り返り顔を見ると、眉根を寄せなんだか難しい顔をしている。このままここで押し問答をしていても埒が明かなそうだ。
どうせあと二日で私は領地に帰るのだ。噂になったとしてもどこの誰かも分からないまま、人々の記憶から消えるのだろうし。
「……分かったわ」
ふう、と息を吐き出してその条件を受け入れた。マリウスはそれでも難しい顔のまま店員にコートを渡し、店内を移動する。
その間、マリウスは本当に身体を寄せ私の腰に手を回していた。
(なんか違うことで注目を浴びていると思うわ!)
そもそもマリウスは顔が知られているのだ。
婚約者のいない伯爵家の三男、この若さで騎士団の副長を務めている。彼の婚約者が誰になるか話題に上らない筈がない。
いやでも明らかに年上の私がそんな対象になるはずがないのだけど!
(今だけ、今だけよアメリア!)
なんとなく向けられる視線をすべて無視して、なるべく誰とも視線を合わせないよう、そそくさと席へ案内してもらった。
「夜は、ピアノの伴奏が聞けるレストランを予約しています。夕方お迎えに上がりますね」
「え?」
「堅苦しいところではないので気にいると思います」
「でも、」
「ワインも料理もとても美味しいんですよ」
別に料理に釣られたわけではないけれど。
うっ、と返事に窮している間にも、マリウスはふにゃりとまた可愛い笑顔を残して去って行った。
部屋に戻り、領地から持参した何着ものドレスの中から、相応しいドレスを選ぶ。
マリウスが言うには貴族も平民も関係なく多くの若者が利用する、けれど少し高級なお店なんだとか。
それなら、ここは私のお気に入りのドレスにしよう。
落ち着いた金色の総レースのドレスは足首までの長さで、晩餐会や舞踏会向けではない。着る機会がないと諦めていたけれど、持ってきてよかった。
身体の線を拾うぴったりとしたデザインのそれは、領地で新しく立ち上げられたレース工房のもの。
アンダードレスは深緑のキャミソールドレスで、金色のレースを引き立てる。
正面から見るとクルーネックの長袖のデザインだけれど、後姿は背中が大胆に開いている。
(嬉しいわ、これを着る機会なんてそうないものね)
ドレスに合わせアクセサリーと靴を選ぶのが楽しいと感じるのは久しぶりだった。
*
夕方、呼び鈴に応答したハウスメイドがマリウスの来訪を知らせた。
「マリウス、お待たせしました」
玄関へ向かうと、昼間とは違うロングジャケットを纏い、髪もしっかりと整えたマリウスが立っていた。
チャコールグレーのロングコートは背の高いマリウスをとても美しく見せる。後ろに流した髪型のせいもあるかもしれないけれど、とても大人びていて素敵だ。
図らずも私も深緑のドレスコートを羽織り、なんだか揃えたようでくすぐったい。
「その装いも素敵ね、マリウス」
「アメリア! もう、先に言わないでください!」
「え?」
マリウスはこほん、とひとつ咳払いをすると私の手を取りそっと手の甲に口付けを落とした。
「今夜もとても美しいです、アメリア」
見上げるその瞳は大人の男性の視線。
この瞳をどうして二十歳くらいと思っていたのか自分でも分からない。意識してしまうと途端に恥ずかしくなってしまう。
「ありがとう」
動揺するのを隠せているのか分からない。顔が熱くてまっすぐな瞳を見返せない。
(落ち着いて、どきどきしてどうするの! 相手は年下なのよ! しかも伯爵家の子息!)
そもそも伯爵家の子息と出掛けるという時点で、自分には信じられない話なのだけれど。名前で呼び合う仲だし。
……冷静に考えるとなんだかすごい状況ね。
「では行きましょう」
笑顔のマリウスが差し出した手に手を乗せて、タウンハウスを後にした。
*
マリウスの用意してくれた馬車に乗って到着したのは、王立劇場の近くにある瀟洒なレストラン。入口には空席を待つ若者たちで列が出来ていた。
予約済みの人たちはその列を通り過ぎ正面入り口から入店する。
列に並ぶ若い女性たちが通り過ぎるマリウスを見て頬を染めていた。うん、分かるわ。
「コートをお預かりします」
店員にロングコートを手渡したマリウスが、背後から私のコートをそっと脱がせ……そのまま固まった。
「マリウス?」
そして背後からガバッと抱き締めるようにコートで包まれた。
「!? ま、マリウス!?」
「アメリア、すみません、いやでもどうして……」
「え、何?」
ていうかほとんど抱き締められているんじゃないかしら!? 店員も驚いて目を丸くしているわよ!
「素敵なドレスなんですけど! その、は、肌が……!」
「え? ああ、ちょっと大胆でしょう?」
「ちょっとどころじゃないです!」
ドレスのデザインより、抱き締められているみたいな今の状況の方がよっぽど大胆だと思うけど!
「でも、ここは王城でもないし、少しくらい大胆な方が人の注目も浴びるでしょう」
「ドレスじゃなくアメリアに目が行きます!」
「素敵なレースなのよ。見てもらえる方がいいわ」
「駄目です、こんな風に他の人に肌を見せないでください!」
「そんなこと言われても、別にこういう形のドレスは珍しくないのよ? 他にもいるじゃない、ほら」
「そう言う問題じゃないんです!」
「マリウスってば! これじゃいつまでも席に着けないわ!」
困った顔の店員がどうしたものか目を泳がせている。
私の背後でぶつぶつと何か言っていたマリウスが、やっとのことでそっと肩からコートを脱がせてくれた。
「……分かりました。ではその代わり、僕に腰に手を回す許可をください」
「……は?」
「腰に手を回せば背中を少しでも隠せるでしょう」
(それって完全に恋人同士みたいじゃない!?)
「そ、そんなことをしたら貴方に変な噂が立ってしまうわ!」
「構いません」
振り返り顔を見ると、眉根を寄せなんだか難しい顔をしている。このままここで押し問答をしていても埒が明かなそうだ。
どうせあと二日で私は領地に帰るのだ。噂になったとしてもどこの誰かも分からないまま、人々の記憶から消えるのだろうし。
「……分かったわ」
ふう、と息を吐き出してその条件を受け入れた。マリウスはそれでも難しい顔のまま店員にコートを渡し、店内を移動する。
その間、マリウスは本当に身体を寄せ私の腰に手を回していた。
(なんか違うことで注目を浴びていると思うわ!)
そもそもマリウスは顔が知られているのだ。
婚約者のいない伯爵家の三男、この若さで騎士団の副長を務めている。彼の婚約者が誰になるか話題に上らない筈がない。
いやでも明らかに年上の私がそんな対象になるはずがないのだけど!
(今だけ、今だけよアメリア!)
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