エトランゼ・シュヴァル

hikumamikan

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何か多い?。

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「何か多くない!」
「多いわねえ、アースバイン」
「あっ、姉貴の魔法を避けやがった」
「オークは少しトロいけど。ステッペンウルフは無理ね」
「風刃20連!」
ザンザンザンザザン!!。
「あら、意外に皮が柔いのかしら?」
「よしっ俺も風刃!」
パフッ。
「あんたの風刃じゃ無理みたいね。じゃあ行くよ、風刃!」
ドッ、シュバッ、ザン!。
「致命傷は1頭だけね」
「風刃20連」
ザンザンザンザザンザンザザン。
13頭倒れた処で奴等は逃げて行った。
「収納」
「商人も出来て護衛も出来るかあ」
「商才なんて無いですよ」
「いや、うちの息子のパートナーに成って貰ったら、色々教えて差し上げますよ」
「おっ親父失礼な事言うなよ。見ろ困って・・・はる」
私はその時茹でダコ状態で、あわてて話を反らした。
「まっ未だ他にもウルフが近くにいるかも?」
「・・・う~ん大丈夫そうね」
「そうだね、気配は感じ無いね」
「何故昨日はあんなにオークが、そして今日も?」
「まあ夜にステッペンウフルに襲われ無かったのは幸いね。でもオークは森で活動するし、ウルフにしても昼に街道に出るのはおかしいわねえ」
「もうすぐ中継地の村ですから、ギルド支部に報告されては」
「そうですね。そうしますわ」


道中の中継地点アスクリ村に着いた私達は、冒険者ギルド支部に直ぐに報告した。
支部の動きは早かった。
直ぐ様両方の町へ早馬を跳ばした。
「あのう・・・出来ればオーク三体とウルフ六体程、こちらにお売りに成りませんか?。出来ればでよろしいのですが」
「ああ、構いませんよ」
私は言われた数の魔物をギルド支部の保管倉庫に出した。
「有り難う御座います。こちら買取額に成ります」
一人頭三十五万くらいだ。
私はパーティー預金銀貨3枚をギルドに預け、手元の3分の2をアーネス兄弟に渡した。
「「確かに、此で町で飲める」」
姉弟揃ってのんべだ。

そして村の食事処で鋭気を養い地元の町へ向かう。


「ヤバイなこれは」
「新人冒険者なら命を落とすわね」
「これ町からも見えてますよね」
「町へ向かってるかもな」
「「ワッ、ワイバーン何で」」
「来るよ!」
「クワアァー。ギャオウゥ。クエェー」
「ブレスで無いなら直前まで惹き付けろ」
「「あいよ!」」
「「「・・・・・」」」
「土よ固まり奴を貫け」
「焔弾大」
「風刃大5連」
「くっ通らんか!」
「こっちは火が消えたら止めを刺す」
私はボロボロに傷付いたワイバーンの首筋を切り付けていた。
「逃がすか!。土塊、土塊、土塊」
ドン、ドン、ドッ!。
「すまんリョウ奴に風刃を」
「はい!、風刃特大3連単じゃ無い、3連弾」
一発が運良くワイバーンの首を捉えた。
「有り難う。あいつ苦し紛れにブレス吐こうとしやがった」
「でもそれで止まって風刃が当たりました」
「しかし最初から三匹ともブレスで来たら・・・」
「蜥蜴の尻尾切りで、奥の手なんだよねあれ。だから最初から来るよ事は無いよ」
「そうだったんですか?」
「ワイバーンは初めてかい」
「流石に初めてです」
「それにしては冷静に特大風刃にしてたよな」
「だってあんなにヒラヒラ方向変えながら飛ばれたら、当ん無いよ。むしろアーネスさんやトリー君の的中率が凄いよ」
「いや、体を捻って衝撃を躱されたから、ブレスを吐く機会を与えてしまった。私も中3連弾にすべきだった」
「俺の焔も即死とはいかなかった獄焔にしたら・・・」
「止めてくれる。獄焔は。回りがえらい事に成るから」
「獄焔ってそんなに凄いんですか」
「私の剣が溶けた」
「・・・・・そっそれは」
「でしょ、あれこそ蜥蜴の尻尾切り」
「リョウは風魔法意外に何か使えるのか」
「まあ水も土も光系も使えるけど、大したモノじゃ無いから。風が一番使い易くて。でも飛距離が出ないからこうして」
私は足下の小石をひらって、空中に風の渦巻きで筒を作った中に入れる。
そして後ろから思い切り圧縮空気を送った。
パシュッ!。
80メートルくらいは飛んだかな?。
「当たるとヤバイわね」
「先の尖った円錐手裏剣なら、30メートルくらいでワイバーンも倒せそうだな」
「えっそんな手裏剣有るの?」
「お前武器屋で何を見てたんだ。普通女性は隠し武器を三つは持ってるぞ。白兵戦の接近戦だと力負けするだろ」
「そうね、今のだと短く細い鉄の筒に円錐手裏剣入れて、風魔法で飛ばしたら咄嗟の時でも相手を倒せるわ」
「なっ成る程・・・」
「私はダガーに髪櫛それに脚絆に仕込みナイフ」
「俺でも鞭刃っての持ってるぞ」
そう言って短い鞭に刃が仕込まれた物を見せてくれた。
「これ刃に痺れ薬塗ってるから」
私は思わず触り掛けた手を引っ込めた。


「あのう武器談義の処悪いのですがそろそろ町へ・・・」

申し訳ないと、いそいそと私達はパーソヘ向かった。
「おっと収納」
そこかしこに転がったワイバーンを仕舞っておいたが、あれはズタボロで素材には無理かな。
ズタボロフェアだな。

パーソに戻ってギルドに魔物の報告と依頼報酬の受け取りをした。
私は素材引き取り場に行って、ステッペンウルフとオークを出した後、おそるおそるワイバーンを出してみた。
「おっ、こりゃいいな」
「えっ?」
「ワイバーンってのはもっと炭に成ってるか、肉片に成ってるかだが、翼皮が割りと大きく残ってるし、焼けてはいてもこれも使える。何より肉がこれだけ有れば高く売れる」
「肉高いんですか?」
「旨いからな、高級品だ。」

ギルドの待ち合いに戻ると二人と副ギルマスが何やら話していた。
「他にも沢山出てて犠牲者も12人出たみたいよ」
「今一寸した騒ぎだな」
「スタンビート!?」
「何だそれは?」
副ギルマスが言った。
「いや魔物が数千数百とか数万匹とか溢れて町を襲うやつ」
「んなもん有るわけ無いだろ。まあ百匹なら過去の歴史書に有るけどな。それかて火山が爆発したからだ」
「・・・それだ!」
「「「それ?とは・・・」」」
「前に装飾石の仕事の時火山性ガスの臭いと、微震を感じたの。あれは火山噴火の前兆かも知れない」
「「「!!」」」


「・・・っ、直ぐにギルマスに報告と詳しい内容を」



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