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船で5日を数時間。
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海上をひたすら飛び続けた。
途中魔物に襲われる地元の定期船を見付けた。
どうやらシーサーペントの類いらしい。
「ブエナ!、降下するぞ」
「はい、ランクルブレスの用意一匹ずつ確実にお願い」
「シロ氷槍だ叩き込んでやれ」
「おい!空から魔鳥だ」
「くっこんな時に」
「ランクル一番離れた奴にブレスを」
ランクルは船の一番外側のシーサーペントにブレスを放った。
「うおお、すげー振動。音の波動か。シロ俺達は氷槍連続発射で護衛を助けるぞ。完全氷結は使うな」
「御意」
既に一際大きな放れた所のシーサーペントは腹を上にして浮かんでいる。
船の取り巻きシーサーペントは氷槍で人に当たらぬよう、確実に一匹ずつ頭を貫いていった。
「ランクル逃げて行くわ、纏めてブレスで始末して」
「シロこっちも氷槍を複数発射だ」
海上には氷槍で複数の水飛沫が上がり、遅れて特大のブレスによる水飛沫が盛大に上がった。
「はあ血の海だな」
回りにはプカプカと細長い大小の海洋生物が浮かんでいる。
「ヘビみたいだね」
「そうだな足も手も有るから海竜の亜種なのかもな」
「おーい!、有り難う」
「・・・すいません。そこに降りていいですか」
「構わんぞこっちも御礼が言いたい」
バッサバッサと二羽の大鳥が船上に降り立つ。
「助かった有り難う。俺は護衛のリーダー、ヘリオスだ」
「ダイユだ」「ウサクだ」「「「よろしく」」」
「ジャンポケとドンナを結ぶ定期船だよ」
「そうなのか。俺はパショットでこの子はブエナ。よろしく」
操舵室から人が数人出てきて、その内の一人が俺達の前に来た。
「定期便の船長ムーリドコスモだ有り難う助かったよ。普通はシーサーペントは単独行動なんだがな」
「親子だと思う」
ブエナの言葉に「成る程」と、船長が頷いた。
ブエナはストレージにシーサーペントを回収している。
「これからジャンポケヘ向かわれるのですか」
「そうだ乗って行くか」
「いや少し休憩させて下さい。また直ぐ飛び立ちますんで」
「乗ってくれて構わないが、流石にスピードが違うからな。どうぞ好きなだけ休憩してくれ」
「有り難う」
「いやいや礼を言うのはこっちだから」
船上で10分間休憩をしていたら、中から子供達が出てきて、ランクルやシロにさわって遊んでいる。
二羽とも大人しいもんだ。
むしろ子供達をあやしていた。
俺もお菓子等出してあげていたが、シロがソロソロと合図をしたので、「みんな悪いなぼちぼち飛ぶから、危ないので離れてくれないか」
俺達は危険が無いのを確かめて飛び立った。ぐるりと旋回して船長や護衛さんに挨拶をしてジャンポケヘ向かう。
飛び立つ前に聞いたが、俺達が空に現れた時は、新手の魔物でもうこの世の終りだと思ったらしいので、謝っておいた。
しばらく飛ぶと大きな港町が見えてきた。
「ジャンポケだよ」
「あれがそうか」
陸の奥まで続く広大な町だ。
「壮観だな」
「アエロリットいち大きな町だからね。王都より大っきいんだよ」
「へえ王都よりかあ」
係留するならアリシーバが安全な港だが、貿易するなら断然こっちだな。
天気次第で一旦アリシーバに寄るって感じかな。
「よしランクル、シロ人気の無い砂浜とかに降りてくれ」
町からかなり離れたが岩場の直ぐ側の浜に降ろしてくれた。
「有り難うランク、シロ戻れ」
シロが戻らない。
「あれ?、シロどうした」
シロはゆっくりブエナの前に行くと。「ブエナとやらそちらの器に入れてくれぬか。パショットこうすればブエナが迷子に成った時、直ぐにお主の元へ帰れるであろう」
「なっ成る程」
「我と牙猫がいれば無敵だしな。それにブエナの器の方が快適そうじゃ」
なんか傷つくがダイナや牙猫に快適な場所を創造したから仕方無い。
俺も試したが、ストレージ内には造れなかった。
何故だろう?。
「おじちゃん歩いて行くの?」
「いいやダイナに馬車があるじゃないか」
俺は馬喰が失敗作と言った馬車を出した。
「ブエナ、ダイナを出してくれる」
「ダイナ出ておいで」
「やっ久し振りダイナ」
船旅では馬のダイナは出せなかったので、思いっきり撫で撫でしてやった。
ダイナの機嫌を取って馬車を繋ぎ浜から道に出た所で馬車に乗る。
「ダイナァ~私の恋~♪」
「おじちゃん音痴」
「ガクッ」
「おんちのウドンはおんちかった」
「・・・」
ブエナの反応が無い。
それは意味不明だったからである。
盛大にスベった俺は馭者として馬車を進めた。
「おお、雪が降って来た」
「本当だ~」
他より1か月半は早いジャンポケの初雪が黄土の道を白く染める。
「お母さんに会いに行くか」
「明日で良いよ」
「えっ」
「お父さんのお墓に行きたい」
「何処にあるか教えてくれる」
「大分先に見える鐘楼を左に曲がって、長い塀が見えたら右に曲がって直ぐの神殿の埋葬場だよ」
言われた通り神殿に着くと、横には広い墓場があった。
神殿の厩舎にダイナと馬車は預かって貰えた。
ブエナはお父さんのお墓の前で片膝をついて胸の前で手を握りしめ頭を下げお祈りをする。
俺は後ろで手を合わせ頭を下げてお悔やみの意を表す。
「有り難うおじちゃん」
「んっ、ああ亡くなったお父さんの為にな」
「おじちゃん行こう」
「もういいのか」
「うん」
「そうか」
途中冒険者ギルドが見えたが今はいい。
港町を横切る広い通りが一つ向こうに見えるが、それとは反対に海側の細い道に脇から入って行く。
「こっちで良いのか」
「うん」
「ちょっと狭く成って来たな」
馬車では危なそうに成ってきたので、人気の無い所で馬車は俺の方に、ダイナはブエナが収納した。
「歩いてどのくらいだ」
「もうすぐだよ」
しばらくすると海岸線の漁師町に出てきた。
その一角にごくありふれたその民家は有った。
「ここだよ」
「ごめん下さい」
「はーい」
ギイィー。
「!?ブッブエナちゃん」
「何処行ってたの、ランクルだけ帰って来たから必死で探したのよ」
母親と言う人はブエナを抱き締めていた。
俺は分かっている。
そんなブエナの目がどこか冷めていたのを。
途中魔物に襲われる地元の定期船を見付けた。
どうやらシーサーペントの類いらしい。
「ブエナ!、降下するぞ」
「はい、ランクルブレスの用意一匹ずつ確実にお願い」
「シロ氷槍だ叩き込んでやれ」
「おい!空から魔鳥だ」
「くっこんな時に」
「ランクル一番離れた奴にブレスを」
ランクルは船の一番外側のシーサーペントにブレスを放った。
「うおお、すげー振動。音の波動か。シロ俺達は氷槍連続発射で護衛を助けるぞ。完全氷結は使うな」
「御意」
既に一際大きな放れた所のシーサーペントは腹を上にして浮かんでいる。
船の取り巻きシーサーペントは氷槍で人に当たらぬよう、確実に一匹ずつ頭を貫いていった。
「ランクル逃げて行くわ、纏めてブレスで始末して」
「シロこっちも氷槍を複数発射だ」
海上には氷槍で複数の水飛沫が上がり、遅れて特大のブレスによる水飛沫が盛大に上がった。
「はあ血の海だな」
回りにはプカプカと細長い大小の海洋生物が浮かんでいる。
「ヘビみたいだね」
「そうだな足も手も有るから海竜の亜種なのかもな」
「おーい!、有り難う」
「・・・すいません。そこに降りていいですか」
「構わんぞこっちも御礼が言いたい」
バッサバッサと二羽の大鳥が船上に降り立つ。
「助かった有り難う。俺は護衛のリーダー、ヘリオスだ」
「ダイユだ」「ウサクだ」「「「よろしく」」」
「ジャンポケとドンナを結ぶ定期船だよ」
「そうなのか。俺はパショットでこの子はブエナ。よろしく」
操舵室から人が数人出てきて、その内の一人が俺達の前に来た。
「定期便の船長ムーリドコスモだ有り難う助かったよ。普通はシーサーペントは単独行動なんだがな」
「親子だと思う」
ブエナの言葉に「成る程」と、船長が頷いた。
ブエナはストレージにシーサーペントを回収している。
「これからジャンポケヘ向かわれるのですか」
「そうだ乗って行くか」
「いや少し休憩させて下さい。また直ぐ飛び立ちますんで」
「乗ってくれて構わないが、流石にスピードが違うからな。どうぞ好きなだけ休憩してくれ」
「有り難う」
「いやいや礼を言うのはこっちだから」
船上で10分間休憩をしていたら、中から子供達が出てきて、ランクルやシロにさわって遊んでいる。
二羽とも大人しいもんだ。
むしろ子供達をあやしていた。
俺もお菓子等出してあげていたが、シロがソロソロと合図をしたので、「みんな悪いなぼちぼち飛ぶから、危ないので離れてくれないか」
俺達は危険が無いのを確かめて飛び立った。ぐるりと旋回して船長や護衛さんに挨拶をしてジャンポケヘ向かう。
飛び立つ前に聞いたが、俺達が空に現れた時は、新手の魔物でもうこの世の終りだと思ったらしいので、謝っておいた。
しばらく飛ぶと大きな港町が見えてきた。
「ジャンポケだよ」
「あれがそうか」
陸の奥まで続く広大な町だ。
「壮観だな」
「アエロリットいち大きな町だからね。王都より大っきいんだよ」
「へえ王都よりかあ」
係留するならアリシーバが安全な港だが、貿易するなら断然こっちだな。
天気次第で一旦アリシーバに寄るって感じかな。
「よしランクル、シロ人気の無い砂浜とかに降りてくれ」
町からかなり離れたが岩場の直ぐ側の浜に降ろしてくれた。
「有り難うランク、シロ戻れ」
シロが戻らない。
「あれ?、シロどうした」
シロはゆっくりブエナの前に行くと。「ブエナとやらそちらの器に入れてくれぬか。パショットこうすればブエナが迷子に成った時、直ぐにお主の元へ帰れるであろう」
「なっ成る程」
「我と牙猫がいれば無敵だしな。それにブエナの器の方が快適そうじゃ」
なんか傷つくがダイナや牙猫に快適な場所を創造したから仕方無い。
俺も試したが、ストレージ内には造れなかった。
何故だろう?。
「おじちゃん歩いて行くの?」
「いいやダイナに馬車があるじゃないか」
俺は馬喰が失敗作と言った馬車を出した。
「ブエナ、ダイナを出してくれる」
「ダイナ出ておいで」
「やっ久し振りダイナ」
船旅では馬のダイナは出せなかったので、思いっきり撫で撫でしてやった。
ダイナの機嫌を取って馬車を繋ぎ浜から道に出た所で馬車に乗る。
「ダイナァ~私の恋~♪」
「おじちゃん音痴」
「ガクッ」
「おんちのウドンはおんちかった」
「・・・」
ブエナの反応が無い。
それは意味不明だったからである。
盛大にスベった俺は馭者として馬車を進めた。
「おお、雪が降って来た」
「本当だ~」
他より1か月半は早いジャンポケの初雪が黄土の道を白く染める。
「お母さんに会いに行くか」
「明日で良いよ」
「えっ」
「お父さんのお墓に行きたい」
「何処にあるか教えてくれる」
「大分先に見える鐘楼を左に曲がって、長い塀が見えたら右に曲がって直ぐの神殿の埋葬場だよ」
言われた通り神殿に着くと、横には広い墓場があった。
神殿の厩舎にダイナと馬車は預かって貰えた。
ブエナはお父さんのお墓の前で片膝をついて胸の前で手を握りしめ頭を下げお祈りをする。
俺は後ろで手を合わせ頭を下げてお悔やみの意を表す。
「有り難うおじちゃん」
「んっ、ああ亡くなったお父さんの為にな」
「おじちゃん行こう」
「もういいのか」
「うん」
「そうか」
途中冒険者ギルドが見えたが今はいい。
港町を横切る広い通りが一つ向こうに見えるが、それとは反対に海側の細い道に脇から入って行く。
「こっちで良いのか」
「うん」
「ちょっと狭く成って来たな」
馬車では危なそうに成ってきたので、人気の無い所で馬車は俺の方に、ダイナはブエナが収納した。
「歩いてどのくらいだ」
「もうすぐだよ」
しばらくすると海岸線の漁師町に出てきた。
その一角にごくありふれたその民家は有った。
「ここだよ」
「ごめん下さい」
「はーい」
ギイィー。
「!?ブッブエナちゃん」
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