聖女はちきゅうさん。

hikumamikan

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三 フォンシーヌのやばい。

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 私はフォンシーヌ。
 今日も今日とて、懸命に依頼を熟す冒険者。
 私はこの大陸の東の端に有る半島の小国の生まれ。
 国土は小さいが、五千年の歴史を誇る由緒正しき民族の血を持つ。
 我が民族は大陸、いや世界一優秀な民族なのだ。


 こんなに優秀な民族なのに何故か皆理解しない。
 だから私は仕方無く流れ流れてとうきょ・・・じゃない。
 故郷トンソル国を遠く離れてここシュナール国へ来ている。
 シュナール国は大陸の南で海に面している。
 故郷の海・・・よりは綺麗かな。
 まあそこは認めよう。
 実際故郷の海は汚くて臭いから。


 それはさておいて、今はシュナール国の東の端のアプターって町に拠点を置いて、オークの討伐に参加しているのだ。

 安心したまえ、オークなんぞ私にかかればチョロいチョロい。
 それでも手を抜かず一生懸命やるよ。

「しまった。オーク5体に囲まれた。万事チャビン・・・いや休すだ」
 しかし私は優秀な民族なのだよ。
「5体ごときデアアー」
 ドンッ。
「くっ」
 横からオークの棍棒で突き飛ばされた。
 やるではないかオークよ。
 私は笑う膝でオークに対峙する。


 ボカッ・ボコッ・ガスッ・ゴンッ・ボキッ。
「なっ!!」
 その時だった横から急に、後ろにびらっと四角く広がる大きな襟に、赤いスカーフを巻きヒラヒラとなびく、青いスカートと上着の少女。
 素手でオークを殴り殺しゃあがった。
「大丈夫?」
「よっ余計な事を・・・」
「あっそ」
 そう言ってそいつは去って行った。


 くっ悔しい。
 だけど正直助かったし、あいつは強かった。
 認めたくない認めたくない。
 我が民族は永遠に不滅なのだ。
 偶々私が不調だったのだ。
 オークごときに遅れなど・・・くっ。
 世界一優秀な我が民族が負ける筈が無い。
 あれはきっと夢に違いない。
 私はそう思い心に仕舞った。


 私は街に戻って泊まっていた宿の食堂で、夕方白い発酵したちょっと酸っぱい酒をあおる。
「おばちゃ~んエールもう一杯」
 あっ、あいつは昼間の!。
 16歳くらいで酒を飲むとか、いや私もだけど。
 それにヒラヒラのスカートから見える太股に、酒と食事を取っている男達の視線が釘付けじゃ無いか。
 顔は・・・くそっ、可愛い。
 胸は・・・へっ、勝ったぜ。


「ミズキちゃんは今日も可愛いねえ~」
「有り難う~」
「なっなんだこいつは」
「ミズキちゃ~んスカート捲って見せて」
「中金貨100枚ネ~」
「あ~、1枚しかねえ~。まけてえ」
「ダ~メ」
 おっおのれえ、男うけしゃあがってえ。



 さあ今日もオーク狩りだ。
 昨日みたいに数体に囲まれぬ様に気をつけて行くのだ。

 いた。
 フッフフ、一体ですわ。

 てりゃあ~。
 ズバアッアァ~。
 ドシャッ。
「フッ、他愛もない」

「ワオオォーン」
 ガサッ、ガササ、ガサガサガサ。
「!?なっ狼の群・・・」
 くそっドジった。
 12頭はいるっぽい。

 万事茶瓶・・・いや休す。
 2回も使うなって、いいだろ冥土への土産だ。
 母上さらばだ。
 でりゃああぁ~。
 ドッドドドドドドドドドドドッ。
 シ~ン。

 そこには青く大きい後ろが四角い襟に白のストライプ。
 青い膝上のひらひらスカート。
 髪はややショートカットぎみ。
 きっと前の襟にはまっ赤なスカーフ。
 宇宙の果てにでも飛び立つ彼氏にふる気か。

 12体の狼を素手で倒すか~。

「大丈夫?」
「はい大丈夫・・・ちゃう、余計な事すんなやあ」
「あらそうなの?」
「そっそうよ、余計なのよ」
「そうごめん遊ばせ」


「てめえ何もんだ」
「私はミズキ一介の冒険者よ。貴女は」
「あっ私はフォンシーヌ・・・じゃねえバカヤロー」



 私はまた宿に帰り白い発酵したちょっと酸っぱい酒をあおった。
「くそっくそっ、超優秀な我が民族の出で有る私が狼なんぞに遅れを取るなぞ・・・」

「きゃははは、おじさんこのソーセージ美味しいね。もしかしておじさんのより太い?」
「ミズキちゃん・・・みっ見るかい」
「やだあ~エノキじゃない」
「みっミズキちゃんそりゃない」
「ギャッハハ、ミズキちゃんの勝ちい~」
「おっさんはよ仕舞え」
「ミミズを仕舞いなさい」
「「「「「ギャアッハハハ」」」」」

 あっあの女、あの歳で男のイチモツ見せられてあしらうとか。
 わっ私は真っ赤に成ってるのに。
 負けているのか。
 私は負けているのだろうか。


何故あの女は帯剣しているのに素手で倒すのだ?。
私は今日は瞑想して部屋で断食をしている。
別に路銀が乏しいからでは無い。
修行だ、これは修行なのだ。
そうして夜は密かに下に下りて、食堂で飯を食う、
えっどこが断食かって。
夜は良いのだよ夜は。
何処かの半島の偉いさんかて断食って言いながら、夜には何処かに消えて行って、断食なのに少しも痩せないのだから良いのだよ。
それが私の故郷の断食だから。



私は今日も今日とて兎狩り。
オークは危険だ。
狼も危険だ。
私は冒険者、一生懸命に今日は兎を狩る。
「ここの種の兎は天然記念物だから狩っちゃ駄目だよ」

「おっお前は青いスカートの女」
「貴女は一生懸命って意味知ってる」
「私の国の偉いさんは断食をして海を隔てた国にもう抗議をしたのだ、それこそ一生懸命にな。夜は食べてたけど」

「一生懸命に不正をしたら意味が無いの。一生懸命に天然記念物殺しちゃ駄目なの。それに一生懸命って、命を懸けるって事なのよ分かる。フランシーヌなら分かるよね」

「・・・私はフォンシーヌだからわからない」


────────────────────

ちょっと怒ってしまってこんなの書いちゃったけど、隣の半島の野党のリーダーが断食して処理水放出反対とか、思わずふざけるなと思った。未だに中国の属国じゃねーか。
断食は命を懸けた抗議なのだが、何故か全く痩せない窶れない。夜には消えて何処かに行くとか。
「フランシーヌの場合」って、お前ら知ってるかと言いたい。
命を懸けるとはそう言う事なんだと言いたい。

フランシーヌの様に戦争に反対してパリで焼身自殺しろとは言わないが、意味の無い難癖で断食とか言って、夜には飯を食うために雲隠れ、何が抗議だ馬鹿にするんじゃねえ!。
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