物理を極めたら異世界に飛ばされた

鵲甫

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第1章『研究の結果と代償』

始マリノウタ

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「であるからして、この計算によりブラックホールを人為的に作り出すことも可能だというのがわかってもらえただろう。次回の講義はこの計算を利用することのメリットとデメリットについて語ろうかと思う。」
丁度タイミング良く講義終了のチャイムが鳴る。

私は武田彰久、物理学者で好物は寿司のマグロ、趣味は将棋やチェスなどのボードゲームにTVゲームの戦争シミュレーションもの。

嫌いなものはイギリス料理。
働いてる場所は国立物理学大学と書くもまぁ物理について力を入れているであろう大学だと理解してくれるであろう。

さて、講義も終わった事だし研究室に帰るとするか…等と考えて資料を片付け始めていく。
さて、次の課題はどうするか…いくら物理について力を入れている学校でも自分基準で課題は出せない。

そう考えながら資料を片付け、講義室を後にして研究室に向かう。
その最中「武田先生、この後時間とれますか?」と後ろから声をかけられる。
私に声をかけた相手はこの学校のきっての才女、真田最愛。

美人で頭が良いだけでなく、嫌味のないところも男受けするところだろうがそれだけでなく、男に媚びない感じもあり男女両方からウケが良い。
そんな彼女は自分の授業を受けた後すぐさま飲み込み咀嚼して質問が出来るという生徒としては満点をあげたいくらいの女性だ。

私は少しためた後振り向き、深く頷きながら聞く。
「今日はどこを質問したいのかね?縮退エンジンによるブラックホール作成方のところ辺りかな?それとも重力子についての質問かな?」

ふるふると彼女は首を横にふる。
「その両方とも気になるんですけど、このあと良ければどうですか?」と手でチェスの駒を動かす仕草を見せる、彼女とは教師と生徒としても仲が良いのだがチェス仲間でもある。
「実に魅力的だが今日は重要な実験が有ってね、今度お茶でも出すからゆっくりやろう」

最愛は少し不服そうに頬を膨らます。
彼女のこの顔を見て望みを叶えたくない男は世界広しと言えどなかなかいないだろう。
だが今の自分には最優先したい事が有るのだ、今回ばかりは誰にも止められない。

「またな」そう言って頭を撫でてその場を立ち去る。
後で考えればこの時彼女の誘いを受けていても良かったのかもしれない、彼女と会うのがこれで最後になったのかも知れないのだから。

続く
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