物理を極めたら異世界に飛ばされた

鵲甫

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第1章『研究の結果と代償』

新タナルセカイヘ

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最愛と別れたのち、私は自分の実験室に向かう。
実験室では指紋認証に網膜認証を行い入る、厳重すぎるとおもうかもしれないが、これくらいしないといけないほど今回の実験は重要な物なのだ。

縮退エンジン…私が研究に研究を重ねて作り上げた人為的にブラックホールに近い物を作り出すことが出来るエンジンである。これを上手く使えれば核物質ですら虚空の彼方に飛ばせる、それだけでない、汚染された土壌や水源をその汚染した成分のみを抽出するすら出来る夢のエンジンだ。

今までの縮退エンジンはあまりに大型で運ぶことすらできなかったが、今回の縮退エンジンは人の胸に埋め込み心臓の鼓動を増幅させエネルギーとするというとんでもエンジンなのだ。
ただ、使い方を誤れば世界すら滅ぼせる力を持つため今回の実験では私の胸に埋め込むこととする。

「縮退炉起動、創造、超小型ブラックホール作成…吸引範囲指定による周囲への影響を限りなく少なくする。縮退エンジン最大稼働」
これで超小型で周りの物を何でも吸い込むのではなく、限られた物質のみを吸い込むブラックホールが作成出来るはずだ。

しばらくした後黒い小さな丸い物体がゴムのように伸び縮みしながら実験室に発生する。
だが何か様子がおかしい、本来ならそこで安定するはずのブラックホールが段々大きくなっているのだ。
これは不味い…まさか小型化した弊害で制御能力が足りていないにも関わらず無理矢理作成した形になっているのか…

すぐさま私は縮退エンジンに対し指示を出す。
「縮退エンジン全力反転!それにより超小型ブラックホールを相殺!くっ、駄目か!ならば縮退炉緊急停止!これでも駄目か、ええいままよ!」
そう言って私はブラックホールに飛び込む。
恐らくだが縮退炉そのもので直接相殺すれば流石に消えるはずだ。
私はブラックホールですりつぶされるだろうがこれも私の傲慢の結果だ、甘んじて受けよう。
幸い意識を失ったのはすぐで痛みも感じる前で良かった…
私が意識を失う前に思い出すのは最愛の顔だ、ああ、チェス、受けてあげれば良かったかな…

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