物理を極めたら異世界に飛ばされた

鵲甫

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第3章『新たなる道へ』

新タナルデアイ

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馬車に乗って二週間と言ったところでルナディアの関所にたどり着く。
私はそこで御者にこれからは自分で行くから大丈夫と言って馬車を降りた。

関所の衛兵が尋ねてくる。
「ここはルナディアの国境だ、何の用できた?」
「旅の学者なんですが、冒険者に転向しようかと思いまして、ルナディアに来ました。」
「なるほど、迷宮都市と庭園都市、どちらに行くつもりかね?」
「ルナディアに来るのは初めてなのでどう違うのか教えて貰えませんか?」
「わかった、その二つの違いを教えよう、まずは迷宮都市についてだな、その名の通り大きなダンジョン、迷宮の周りに都市を作った形だ。迷宮そのものの完全踏破者はいない。それだけ難易度が高いと言うのもある、固定パーティが多い印象だ。」

ふむ、完全踏破目指すのも悪くないがパーティを組めるかが大事だな。
「ありがとうございます、それでは庭園都市の情報が聞きたいです。」
「わかった、庭園都市は美しく広がる庭園がウリの場所で、ダンジョンや野外のモンスターの強さは迷宮都市に比べて劣る、その分個々の実力は劣る…だが代わりに固定パーティだけでなくクランと言う独自のコミュニティが有る、謂わば冒険者組合と言ったところか。こんなところだ。」
「ありがとうございます、最後にどちらかに向かう馬車とか有りますか?」
「ああ、それならあちらに馬車乗り場が有るからそちらでどちらに向かうか伝えれば良い。」
私は衛兵に礼を言い、馬車乗り場に向かう。

馬車乗り場に向かう最中考えていた、どちらが良いのかとハイリスクハイリターンは迷宮都市、ミドルリスクミドルリターンは庭園都市だ。
良いものを手に入れれば縮退エンジンを飛躍的にパワーアップさせれる、そう考えたら迷宮都市だ…どうしたものか、私には何かきっかけがいるのかも。
そう考えているうちに馬車乗り場につく。

しばらく考えていたら、年若い少女、15、6歳と言ったところの年齢の娘が馬車の御者に告げる。
「すいませーん、迷宮都市までお願いしまーす。」
よし決めた、迷宮都市にしよう。
私は少女に声をかける。
「いきなりで申し訳ないんだけど、もしよければ相乗りさせてもらえないかな、料金は半分払うから」

少女は少し考えた様子でその後「いやーん私にメロメロ?こんなイケメンなら大歓迎だけど。」
いや、そんなことどうでも良いから返事が聞きたいんだけど…
「あの、返事は?」少し引きぎみに言う。
そう言うと彼女は「良いですよー」どこまでも軽い、助かるんだが困るなこの反応。

馬車に乗り道中で色々話す。
「私の名前は武田彰久、冒険者になりに行くところです。」
「アキヒサさんね、ヨロシク♪ワタシはレナス、15歳の冒険者でーす♪」
「レナスさんは冒険者生活長いのですか?」
「ワタシは三年位かな、ヴァルキュリオンにいたんだけど、そこで組んでたパーティが解散しちゃってねー、それも有って今回せっかくだから迷宮都市に行こうと思ってね♪」

なるほど、若くとも三年間冒険者やっていたのか、それなら迷宮都市に行くのも納得だ。
レナスはじーっとこちらを見た後聞いてきた。
「ワタシ色んな冒険者見てきたけど、アキヒサさん程見た目と雰囲気の違う人って見たことないなー」
結構鋭い、雰囲気に関しては童貞を切ったからか。

「ちなみにどんな印象ですか?」
「んーと、優しいところと怖いところが有る感じ」
「そうですか、私は特に威圧しているつもりは無いのですがね。」
「威圧とはちょっと違うかな、なんと言うか匂いが二つ有る感じ、片方は良い匂いなんだけどもう片方は死の匂い…って感じ。」
恐ろしい嗅覚の持ち主だ、こういう人にはごまかしが効かない場合が多い。

だが私はこの件に関しては流すことにした、他の話題、彼女の冒険のことについて話したりした。
そして数日後、迷宮都市に着いた。
「アキヒサさん、せっかく会った縁だしは冒険者ギルドに一緒に登録しに行かない?」
こちらとしてもありがたい話だ。
「こちらこそよろしくお願いするよ。」
「やたー♪んじゃ道聞きに行こ♪」
そう言って私は手を引っ張られギルドに向かうことになった。


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