魔法学園のFPSプレイヤー

青空鰹

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第2話

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翌日の朝、身支度を整えて食事取り始業式の為に家を出る。

よし、鍵は閉めた。さてと、今日は始業式何だけども昨日の連中に絡まれないよな? 確か、俺の入るクラスはSからEまである内のEだったな。一番低いけど、アリスの条件は入学だったからな。三年間ゆっくり過ごしてよう。

そう思いながら校舎に向かって歩いて行くのであった。

校舎に着くと、校門の前に設置された大きな看板に人だかりが出来ていてワイワイ賑わっている所に俺も近づく。

あれがクラス分けの表だな。えっと、俺はEだから右から6番目の・・・・あった! E-1-2 か。ん?

何か近づくて来る気配がしたので、振り向くと昨日、爽やかイケメンくんが手を振って歩いて来ていた。

「やあ、また会ったね。シュンくん」

「ああ、名前は知らないけど昨日説明してくれた人」

その言葉を聞いた周囲の学生達は、どよめき始める。

ん? 何、この人やらかたちゃった。って感じ空気は・・・・まるで俺が空気読めないみたいじゃないか。

「そうだねぇ。キミが僕の名前を言う前に去っちゃったからねぇ。ちやんと教えるよ。僕の名前は リッシュ・レン・ベオドーラス。クラスはSだよ」

「ご丁寧にどうも、Eランクのシュン・カミカワだ」

手を差しのべると彼はちゃんと握手をしてくれたのだが、周りで見ていた人達は驚きの声を上げる。

握手してるだけなのに何か問題でもあるのか?

「何で周りのヤツらは騒がしんいんだ?」

「そりゃあ、この帝国の第三皇子と握手してるんだもん。驚くに決まってるよ」

え!? 今コイツ皇子って言った?

「皇子?」

「うん」

「お前が?」

今度は指をさしながら言うと、彼は、そうだよ。と言いながら首を立てに振る。

「ふーん、そうだったんだ」

「キミは僕の正体を知っても驚かないんだね」

「知った所でどうしろとか無いだろ。第一この学園で身分を使うのは帝王であっても、帝国の定めた法律に触れるんだろ?」

「プッ! アーッハッハッハッハッ!?」

リッシュは腹を抱えてながら笑い始める。

「何、笑ってんの」

「ゴメン、キミみたいなのは始めて見たよ」

「あぁ、そう。しかし、そう考えると昨日のバッツの行動はヤバいんじゃないのか?」

「ん~・・・・まあ、そうだね。僕に手を出した。って事は学園に関わらず帝国に手を出したって事になるからね。ってどうしたの?」

「・・・・噂をすればだ。向こうで俺達を睨んでる」

リッシュは俺が指のさす方向を見ると驚いた顔をする。

「驚いたなぁ~。あんな事をしてまだ学園に居られるなんて、どうなってるんだろう?」

「見た感じ、取り巻きは居なくなったのは確かだな」

「入学前の事だったので、大目に見てもらっているらしいんです。ただ、校則違反をしているのでランクは下げられてAからCにされた上に、次問題を起こしたら退学させると言い渡されたみたいなんです」

後ろから声が聞こえたので、振り向くと昨日バッツに絡まれてたいた女の子が立っていた。

「おはようございます。リッシュ様。シュンさん。ご存じだと思いますが自己紹介させて頂きます。レイラ・ティス・ハルライトと申しますランクはAです。以後お見お見知り置きを」

「うん、おはよう」

「あぁ、おはよう」

「貴殿方のおかげで私は助かりました。心から感謝いたします」

彼女はそう言いながら頭を下げるが、俺には感謝される事に心当たりがない。

「なぁリッシュ、俺は感謝されるような事したっけ?」

「僕も心当たりがないね。話していたら彼がこっちに絡んで来た。って言う感じしかないね」

「まぁ、そう言う事だから気にしなくて良いと思う」

「は、はあ。そうですか」

納得がいかないような顔をしてるレイラを納得させようとしていると、何処からか少し響くような声が聞こえる。

『まもなく始業式が始まります。ランクごとに解れて下さい。繰り返しお伝えします。まもなく』

「そろそろ、行かないといけないな」

「そうだね」

「話があるなら後で聞くから、じゃあな」

「また後でね」

「あ、うん」

俺達はそう言いながら別れてEランクの列に並ぶ。

ああ言ったけど会う気は全く無い。だって皇子と貴族の二人がいるから、これ以上関わったらヤバいだろ!!

「それでは移動を始めます! ちゃんと付いてきて下さいね!!」

先生のその言葉と共に会場への移動を始まるのであった。




さて、先生に連れられコンサートホールみたいな所に来て、椅子に座っている。周りを見てみると雑談をしている中、壇上だんじょうに一人の男の人が立つ。て言うか、昨日俺を退学にさせようとした人が立つ。

「静粛に!」

その言葉と共に、ホールにいる生徒達は静まり返る。 

「これから始業式を始めます。先ずは理事長からの挨拶を」

「はい~」

セレス生徒は返事と共に壇上に上がり、ポケットから紙を出す。

「え~とぉ、新入生の皆さぁ~ん。おはようございまぁ~す!」

さて、あの人は一体何を言うんだろう? あのアリスの妹だからメチャクチャな発言を

「皆さぁ~ん、入学おめでとうございまぁ~す。学園のルールを守りよく学んで下さいねぇ~」

セレス先生はそう言い終えると壇上から降りて行く。

え! あれだけで終わり!?

「流石アリスの妹、頭の中が違う方向にブッ飛んでるな」

「つ、次に在校生代表並びに生徒会長の、【ティルシャ・ティス・アートレア】からの挨拶です」

あ、アイツ手が震えてる。セレスの挨拶が相当気に入らなかったみたいだ。

そう思っている中、生徒会長は壇上に上がり一瞥してから話し始める。

「新入生の諸君、入学おめでとう! 我が校で共に学べる事を心から嬉しく思う。さて、分かっている者もいると思うが、ここウィーレン魔法学園は大陸で学力一位の座を有している学園である。我々生徒は大陸一位のウィーレン魔法学園の一員である事を誇りに持ち、我々と共に学業に励み、共に成長していこうではないか!」

おお、あの人真っ当な事を言うね。

「後、この学園に通学している間は、昨日の学生寮の前であったような問題。つまりウィーレン魔法学園の敷地内で攻撃魔法を教員の許可を取らずに使用するような問題を起こさない事を祈っている。これで私の話は終わります。在校生代表、並びに生徒会長。ティルシャ・ティス・アートレア」

一礼をしてから壇上を降りて行く彼女に向かい拍手が沸き起こる。

「次に、新入生代表、リッシュ・レン・ベオドーラスくんの挨拶です」

アイツが新入生代表の挨拶か。確かにまかり通るな。

「皆さんおはようございます。私達新入生は・・・・」

へぇー、この国の皇子が主席になるとはねぇー。この学園は例え皇帝の息子であっても、コネは使えないからアイツ自信の実力何だろうな・・・・ん?

「ねぇ、リッシュ皇子カッコよくない?」

「確かにカッコいいけど王位継承三位だから、誰も付いてないのが可哀想だよねぇー」

「私のお父様は結婚するなら第一皇子にしなさいと言ってた」

「私は第二皇子と言ってたわ。でも格好が悪いから結婚まではねぇー」

「第一皇子は頭悪そうだし。あーあ、リッシュ様が王位継承一位だったらなぁー」

「ホントそうよねぇー」

・・・・アイツも色々と苦労してるんだな。同情するよ。

「以上で私の話を終わります」

リッシュはそう言うと頭を下げてから壇上から降りて行くが、何故かさっきよりも拍手が少ない。

拍手が少ないのは何でた? まさか、派閥争いの一環だからか?

「これで始業式を終わります。えー、この後はかくクラスに別れレクリエーションをします。なので、担当の先生に付いていくようにして下さい」

え、嘘! 始業式これだけで終わり!? 普通歓迎する為のパフォーマンスとかやるんじゃないの?

「それじゃ、移動するから付いてこい。はぐれるなよ!」

俺がそう思っている中で、本当に先生が来て教室まで連れて行かれるのであった。
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