テイマーと錬金術の職業で冒険したい!

青空鰹

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初めての討伐クエスト! (※戦闘編)

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 冒険者ギルドで依頼を受けた俺達は、ルンルン気分で門へと向かう。

 「クエスト楽しみだね。ルル」

 「キャンッ!」

 ルルも張り切っているのか、尻尾をブンブン振っている。

 プルンッ! プルンッ!

 プル太郎もやる気らしいが、その身体でどうやって戦うんだ?

 「……てか、俺のパーティー戦えるのか?」

 「キャンッ!」

 プルンッ!

 2匹共、「戦えるよぉ!」と返事をしてくれるが正直言って不安しかない。

 う~ん……ルル達のレベルも上げたいし戦闘経験を積ませたいからなぁ~。もしもピンチだったら、マジック・リボルバーで援護しようか。

 そう思った数分後に門に着いた。

 「こんにちわ!」

 「キャンッ!」

 プルンッ!

 おおっ⁉︎ 俺に言われなくても返事が出来るようになったかぁ。2人共偉いぞ! 人じゃないけどさぁ!

 「おう! カイリの嬢ちゃんに従魔達かぁ。今日はどうしたんだ?」

 「今からキバネズミの討伐と薬草の採取をしに行きます!」

 「ん? ……キバネズミの討伐?」

 門番のおじさんが顔を顰めさせながら俺を見つめて来るので、顔を引いてしまった。

 何だろう? 俺、何か変なことを言っちゃったか?

 「……まぁいい。冒険者ギルドの規則を考えれば、最初はそういった仕事になるだろうな。もう知っていると思うがキバネズミはこの外壁周辺で簡単に見つかるから、遠くに行く必要はないぞ」

 「あ、そうなんですか」

 本当にポピュラーな魔物なんだな。

 「……おい。もしかしてお前、そんなことも知らずにキバネズミを討伐しに行こうとしたのか?」

 ヤバイ! 門番が俺のことを怪しんでいるかもしれない!

 「し、知ってますよ! チュ……本の知識で人の住処の近くで見つかるぐらいはぁ……知っていますからぁ…………ねぇ?」

 ルルに向かってそう言ったら、困ったような顔で見つめられた。どうやらルルも同意を求められても困るらしい。

 「……まぁいい。キバネズミに街の外壁を傷付けられて困っているからな。倒して貰うに越したことはない」

 「はぁ……そうなんですか?」

 「ああ、ヤツらはキバを研ぐのに街の外壁を利用するからな。少し先にヤツらが研いだ後があるから、探す次いでに確認してみな」

 「わ、分かりました」

 乗り切れた……のか?

 「それと、薬草ならそこら辺の草むらを……いや、お前の場合は鑑定目があったな。それを使えば簡単に見つかるから頑張って来い」

 「あ、はい」

 マヌケな返事をしたところで、頭の上に乗っかっているプル太郎が「早く行こうよ!」と言わんばかりに跳ね始めた。

 「分かった! 分かったから……行くから跳ねるのを止めてくれ。それじゃあ門番さん。行って来ます」

 「おう。気を付けろよ」

 街の外に出ると鑑定目を使い、薬草がないか草原を見回してみる。

 その辺に生えているって言ってたから、もしかしたらすぐにぃ……あった!

 道から外れて早速薬草を見つけたので摘み取る。

 「先ずは1個目。向こうにもある」

 数珠繋ぎに薬草を取って行き、自分で使用する分と冒険者ギルドに納品分と合わせた目標数20本を早々に手に入れられた。

 「薬草の方は終わり。キバネズミを倒しに行こうか」

 「キャンッ!」

 プルンッ!

 やる気に満ちている2匹と共に、キバネズミを探しに壁に沿って歩き始める。

 「キバネズミ……キバネズミ……ん? もしかしてこれがキバネズミが研いだ跡なのか?」

 外壁に弧を描くように何か硬いものを擦り付けた跡を見つけたので、近付いてよく見てみる。

 う~ん……なるほど。1回や2回だけじゃなく、何度も擦っている感じだなぁ。

俺がそう思っていると、ルルがその研いだ跡に鼻を近付けてスンスンと嗅ぐと、俺の方を見つめて来る。

 「もしかして、キバネズミの臭いを覚えたのか?」

 「キャンッ!」

 ルルが「そうだよ!」と言いたそうな鳴き声を上げると、地面を嗅ぎ周り始めた。

 「キャンッ! キャンッ!」

 ルルが壁沿いに向かって「向こうにいる!」と言いたそうに吠えた。

 「向こうに行ったんだな? よし! 行ってみよう!」

 「キャンッ!」

 ルル先導の元、壁に沿って進んで行くと壁に身体を付けて何かをしている魔物を見つけた。

 「キャンッ!」

 「え? もしかして、あれがキバネズミなのか?」

 チワワとかダックスフンドのような大きさで、身体に似合わないと思えるような太めで長い牙の……ネズミ(?)が壁に牙を擦り付けていた。

 「何か、ネズミと言うよりもマングースっぽい見た目をしている」

 「キャンッ?」

 ルルが「何それ?」と言いたそうに吠えたところで、向こうも俺達の存在に気付いたらしく、こちらに身体を向けて大きく口を開けた。

 あれがキバネズミの威嚇行動だな。

 「よし、ルル! キバネズミと戦うんだ‼︎」

 「キャンッ!」

 ルルは俺の言葉に返事をするかのように吠えると、臨戦態勢に入る。

 ルルが危なくなった時の為に、マジック・マグナムを持っておこう。

 マジック・マグナムを右手に持つと、左手でキバネズミを指さした。

 「いけルル! 体当たりだぁ!」

 「キャッ……キャンッ?」

 ルルが「え?」と言いたそうな顔で俺を見つめて来るので、俺もルルと同じような顔になってしまった。

 「ルル……もしかして体当たりを覚えてないの?」

 「……キャン」

 「……うん」と言いたそうな吠え方をするので、肩を落としてしまった。

 体当たりがない……って、そうだよ! ポケ○ンの世界じゃないから、体当たりが無いのは当たり前だよなぁ!

 「ルルの思うがままに戦ってくれ。もちろん、危なくなったら俺の元に戻って来るんだ」

 「キャンッ!」

 「分かった!」と言いたそうな鳴き声を上げた後、ルルがキバネズミ目掛けて走り出した! キバネズミも自分に向かって来るルルに対して攻撃を受ける構えをする。

 「ルル! 相手は防御態勢に入っているからカウンターに気を付けろ!」

 俺の言葉を聞いたのか分からないが、キバネズミの背中に回って背中に噛み付いたのだ!

 「いいぞルル! って、プル太郎ぉ⁉︎」

 俺がルルを褒めたら、プル太郎がルルの元へと行ってしまった。

 「戻って来いプル太郎!」

 プルンッ!

 「自分も戦える!」とでも言いたいそうに身体を震わせた後、宙に魔法陣と思える水色円盤を形成すると、その中から小さな水の塊が出て来てキバネズミに勢いよく当たった!

 「チュウッ!?」

 キバネズミはプル太郎の攻撃が痛かったのか怯んだ。

 「い、今のもしかして……魔法を使ったのか?」

 プル太郎が使った攻撃が分からない……俺に教えて、チュートリアルさん!

 説明
 先ほどカイリ様のスライムが使った攻撃は初級の水魔法、技名アクアボールです。
 初級魔法なので、水の適正がある方なら誰にでも扱えます。

 ……やっぱり魔法だったんだ。

 そうこうしている内、ルルとプル太郎が協力して戦った為なのかアッサリとキバネズミを倒してしまった。

 「オオ~ッ⁉︎ ルル、プル太郎! よくやったぁ‼︎」

 「キャンッ!」

 プルンッ!

 誇らしげに返事をした後、俺の元に駆け寄って来る。

 「よ~しよし! いい子だぁ~っ!」

 頑張ったルルを褒めてあげるが、ちょっと気になってしまうところがある。何処がって? それはね、プル太郎の水魔法のとばっちりをルルが受けてたから、身体がビチョビチョになってるんだよなぁ~。

 2匹のことを褒めてあげていたら、水浸しになっているルルが身体を大きく捻って水気を取ろうとして来た。

 「わっぷっ⁉︎」

 ルルと近かった為、俺の方に飛んで来た。しかもルルは悪びれもせずに俺に甘えて来るのだ。

 ああ~、服が濡れちゃうってぇ~!

 「もぉ~……仕方ない。プル太郎。ルルの身体を乾かせる?」

 プルンッ!

 プル太郎は「うん!」と言いたそうに身体を震わせると、触手を伸ばして俺達の服に着いた水気と汚れを取ってくれた。
 プル太郎、超便利ぃっ‼︎
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