1 / 28
1.女王陛下の憂鬱な日
しおりを挟む
「即位十周年、おめでとうございます!」
「女王陛下、万歳!」
「陛下に誉れあれ!」
「万歳!」
露台から身を乗り出した私を、眩い陽光と花の香りが包み込む。
明るい昼の日差し。賑やかな歓声。
城の前庭を埋め尽くす民衆に向かって、私は(笑顔は無料だものね)と思いながら笑みを振り撒き、レースの手袋に包まれた手を振ってみせた。
「陛下、万歳!」
可愛らしい声が上がり、薔薇の花びらが降ってくる。ところどころ開かれた城の窓から、花籠を手にした少女たちが、地上に向けてせっせと花を撒いているのだ。
お城に仕える小間使いの少女たちだけれど、今日はめいめい空色のドレスを着て、おめかししている。歳の頃は……私と同じくらい。
(十年前、あんなことにならなければ、今頃私もああして花を撒いていたかもしれないのね)
頭の片隅でそんなことを考えながら、私は身体を引き、くるりと向きを変えて、部屋の中へ戻っていった。カツカツと響き渡る靴音が、石床から分厚い絨毯に変わるにつれて無音に沈む。
御用伺いの女官を片手を振って下がらせ、私は自室の肘掛け椅子に腰を下ろした。十年前、小さな私が座ると、足が床に着かなかった椅子。肘置きは遠すぎて、私の腕との間に隙間ができた。今はもちろん、足は床に着くし、肘置きに腕を預けることもできる。
「ふう……」
「お疲れですね、陛下」
背後から、声が響いた。
私にだけ聞こえるよう、低められた声量。
他の召し使いと臣下全てを下がらせたとしても、この男だけは意に介さず、いつでも私の傍らに控えている。下がって、と命じたこともない。執務室、寝室、玉座の間、謁見室。さすがに浴室までついてきたことはないけれど、その必要があれば、顔色も変えずに入ってくるような気がする。
「そうね、疲れたわ、ダールベルク公」
敢えて名前は呼ばず、爵位で呼ぶ。
「貴方も疲れたでしょう。こんな小娘に、十年間も仕えていて」
「……珍しい。陛下が感情を露わにされるとは。何か苛立つようなことがお有りで?」
「失恋したのよ」
「失恋?」
何をとぼけているのだろう。
私は振り返って、真っ向からユリウス──ダールベルク公の名前だ──を睨み付けた。
「五回目ね。貴方に振られたのは」
「ご冗談を」
「貴方の鉄面皮、昔から頼りにしているけれど、今はめちゃくちゃ引っ掻いてやりたい気分だわ」
十年前。
突然、重たい王冠を頭に被せられて、六歳の私は呆然として玉座に座っていた。大人たちがひそひそと囁き合い、探る眼差しを投げ掛けてくる、凍り付くように空気が冷えたその場で、真っ先に跪いて私に忠誠を誓ってくれたのは、当時二十五歳だったユリウスだった。
その時、私は恋に落ちたのだ。
誰からも望まれず、期待されない女王であった私が、たった一人の味方に縋りついてしまった、と思われそうだが、昔の私は、とにかくぼーっとした子供だった。状況も把握できず、膝を付いて私を見上げたユリウスの、温度のない藍色の眼差しが綺麗だと思って、それで惚れてしまったのだ。
六歳と二十五歳。もちろん、どうにもならない。
でも、今なら、十六歳と三十五歳だ。ユリウスは結婚もしていない(私に付き添いすぎたせい?)。いけるんじゃないかと、期待してもおかしくないと思う。
「記憶にございませんな」
「前もそう言ったわね、書面にしろって。だから、ちゃんと書面にして渡したわよ? 三日後に、そのまま私の机に返送されてきたけれど」
「喫緊の問題ではないと、自動的に判断してお返ししたようですね」
「他人事すぎる……最悪な断り文句だわ」
私は、全身からほうっと息を吐き出すように溜息をついた。
私の視線の先に、ユリウスがいる。十年前、彼は若くして宰相職を継いだばかりで、私と同じように、推し量るような、探るような周囲の目を向けられていた。でも、彼は全く揺らがず、細身をかっちりとした礼衣に包んで、溶けない氷のような無表情で立っていた。
それから十年して、彼は以前より身体の厚みを増した。少年じみた雰囲気は消えて無くなり、衣服には様々な階位を表す飾紐が連ねられた。さらりとした銀髪は昔と同じ、一つに束ねて後ろに流され、全く変わらない藍色の目が、瞬きもせず私を見下ろしている。これがユリウスでなければ、嫌われているのか、でなければ私を暗殺する計画でも思案しているんじゃないのかと思うぐらい、情の混じらない、揺らがない瞳だ。正直に言ってしまえば、私は、ユリウスが笑うのを見たことがない。
(ずっと近くにいて、ずっと力になってくれていたとはいえ、人として好きだとは限らないものね)
逆に、ユリウスは誰といても笑ったことがないので、どんな相手なら好きなのかもさっぱり分からないのだが。
私はユリウスが好きだから、ここまで近くで支えられて、上手くやってこられたのだと思うけれど、ユリウスにはそういう感情はないのかもしれない。いや、さすがに五回も断られれば私にだって分かる。この恋は、望みがないのだ。
「……潮時なのかもしれないわね」
重たい気持ちが零れそうなのを抑えて、私はぽつりと言った。
「貴方には、数え切れないぐらい助けられてきたわ。貴方がいなければ、十年もやってこられなかった。そんな貴方に、私の一方的な気持ちを押し付けるわけにもいかないものね」
「……」
「本当に感謝しているのよ、これでも」
(ああ、駄目だわ、泣いたりしては)
お飾りのような女王、と言われながらも、それなりに必死に頑張ってきたのだ。私は女王だ。一人では立てなくて、周りに支えられて何とか立っていられるような女王だけれど、それなりに矜持もある。
そうやって、私が自分を必死に鼓舞しているというのに、ユリウスはごく平静な、何一つ気にかかっているものはない、とでもいうような声で、
「それはそれは。お言葉は有難く承ります。ですが、十年もお仕えした褒美というのならば、もう少し別の形で賜りたく」
「褒美? 珍しいわね、貴方が褒美だなんて」
珍しいどころか、初めてではないだろうか。ユリウスが、何かを欲しがるなんて。
(まあ、何でもいいわ)
私は投げやりに頷いた。
「私が授けられる褒美なら、何でも上げるわ」
「そのお言葉、女王の言にして絶対、と誓って頂いても?」
「いいわ。女王として絶対に果たすと誓います」
ここまで前置きしておいて、何を求めるつもりだろうか。
さすがに興味が湧いて、私はユリウスの顔をじっと見詰めた。
憎たらしいことに何一つ見通せない、変わらない鉄面皮のまま、ユリウスは頷いた。
「では、陛下。私の上に座って頂けますかな」
「……は?」
「女王陛下、万歳!」
「陛下に誉れあれ!」
「万歳!」
露台から身を乗り出した私を、眩い陽光と花の香りが包み込む。
明るい昼の日差し。賑やかな歓声。
城の前庭を埋め尽くす民衆に向かって、私は(笑顔は無料だものね)と思いながら笑みを振り撒き、レースの手袋に包まれた手を振ってみせた。
「陛下、万歳!」
可愛らしい声が上がり、薔薇の花びらが降ってくる。ところどころ開かれた城の窓から、花籠を手にした少女たちが、地上に向けてせっせと花を撒いているのだ。
お城に仕える小間使いの少女たちだけれど、今日はめいめい空色のドレスを着て、おめかししている。歳の頃は……私と同じくらい。
(十年前、あんなことにならなければ、今頃私もああして花を撒いていたかもしれないのね)
頭の片隅でそんなことを考えながら、私は身体を引き、くるりと向きを変えて、部屋の中へ戻っていった。カツカツと響き渡る靴音が、石床から分厚い絨毯に変わるにつれて無音に沈む。
御用伺いの女官を片手を振って下がらせ、私は自室の肘掛け椅子に腰を下ろした。十年前、小さな私が座ると、足が床に着かなかった椅子。肘置きは遠すぎて、私の腕との間に隙間ができた。今はもちろん、足は床に着くし、肘置きに腕を預けることもできる。
「ふう……」
「お疲れですね、陛下」
背後から、声が響いた。
私にだけ聞こえるよう、低められた声量。
他の召し使いと臣下全てを下がらせたとしても、この男だけは意に介さず、いつでも私の傍らに控えている。下がって、と命じたこともない。執務室、寝室、玉座の間、謁見室。さすがに浴室までついてきたことはないけれど、その必要があれば、顔色も変えずに入ってくるような気がする。
「そうね、疲れたわ、ダールベルク公」
敢えて名前は呼ばず、爵位で呼ぶ。
「貴方も疲れたでしょう。こんな小娘に、十年間も仕えていて」
「……珍しい。陛下が感情を露わにされるとは。何か苛立つようなことがお有りで?」
「失恋したのよ」
「失恋?」
何をとぼけているのだろう。
私は振り返って、真っ向からユリウス──ダールベルク公の名前だ──を睨み付けた。
「五回目ね。貴方に振られたのは」
「ご冗談を」
「貴方の鉄面皮、昔から頼りにしているけれど、今はめちゃくちゃ引っ掻いてやりたい気分だわ」
十年前。
突然、重たい王冠を頭に被せられて、六歳の私は呆然として玉座に座っていた。大人たちがひそひそと囁き合い、探る眼差しを投げ掛けてくる、凍り付くように空気が冷えたその場で、真っ先に跪いて私に忠誠を誓ってくれたのは、当時二十五歳だったユリウスだった。
その時、私は恋に落ちたのだ。
誰からも望まれず、期待されない女王であった私が、たった一人の味方に縋りついてしまった、と思われそうだが、昔の私は、とにかくぼーっとした子供だった。状況も把握できず、膝を付いて私を見上げたユリウスの、温度のない藍色の眼差しが綺麗だと思って、それで惚れてしまったのだ。
六歳と二十五歳。もちろん、どうにもならない。
でも、今なら、十六歳と三十五歳だ。ユリウスは結婚もしていない(私に付き添いすぎたせい?)。いけるんじゃないかと、期待してもおかしくないと思う。
「記憶にございませんな」
「前もそう言ったわね、書面にしろって。だから、ちゃんと書面にして渡したわよ? 三日後に、そのまま私の机に返送されてきたけれど」
「喫緊の問題ではないと、自動的に判断してお返ししたようですね」
「他人事すぎる……最悪な断り文句だわ」
私は、全身からほうっと息を吐き出すように溜息をついた。
私の視線の先に、ユリウスがいる。十年前、彼は若くして宰相職を継いだばかりで、私と同じように、推し量るような、探るような周囲の目を向けられていた。でも、彼は全く揺らがず、細身をかっちりとした礼衣に包んで、溶けない氷のような無表情で立っていた。
それから十年して、彼は以前より身体の厚みを増した。少年じみた雰囲気は消えて無くなり、衣服には様々な階位を表す飾紐が連ねられた。さらりとした銀髪は昔と同じ、一つに束ねて後ろに流され、全く変わらない藍色の目が、瞬きもせず私を見下ろしている。これがユリウスでなければ、嫌われているのか、でなければ私を暗殺する計画でも思案しているんじゃないのかと思うぐらい、情の混じらない、揺らがない瞳だ。正直に言ってしまえば、私は、ユリウスが笑うのを見たことがない。
(ずっと近くにいて、ずっと力になってくれていたとはいえ、人として好きだとは限らないものね)
逆に、ユリウスは誰といても笑ったことがないので、どんな相手なら好きなのかもさっぱり分からないのだが。
私はユリウスが好きだから、ここまで近くで支えられて、上手くやってこられたのだと思うけれど、ユリウスにはそういう感情はないのかもしれない。いや、さすがに五回も断られれば私にだって分かる。この恋は、望みがないのだ。
「……潮時なのかもしれないわね」
重たい気持ちが零れそうなのを抑えて、私はぽつりと言った。
「貴方には、数え切れないぐらい助けられてきたわ。貴方がいなければ、十年もやってこられなかった。そんな貴方に、私の一方的な気持ちを押し付けるわけにもいかないものね」
「……」
「本当に感謝しているのよ、これでも」
(ああ、駄目だわ、泣いたりしては)
お飾りのような女王、と言われながらも、それなりに必死に頑張ってきたのだ。私は女王だ。一人では立てなくて、周りに支えられて何とか立っていられるような女王だけれど、それなりに矜持もある。
そうやって、私が自分を必死に鼓舞しているというのに、ユリウスはごく平静な、何一つ気にかかっているものはない、とでもいうような声で、
「それはそれは。お言葉は有難く承ります。ですが、十年もお仕えした褒美というのならば、もう少し別の形で賜りたく」
「褒美? 珍しいわね、貴方が褒美だなんて」
珍しいどころか、初めてではないだろうか。ユリウスが、何かを欲しがるなんて。
(まあ、何でもいいわ)
私は投げやりに頷いた。
「私が授けられる褒美なら、何でも上げるわ」
「そのお言葉、女王の言にして絶対、と誓って頂いても?」
「いいわ。女王として絶対に果たすと誓います」
ここまで前置きしておいて、何を求めるつもりだろうか。
さすがに興味が湧いて、私はユリウスの顔をじっと見詰めた。
憎たらしいことに何一つ見通せない、変わらない鉄面皮のまま、ユリウスは頷いた。
「では、陛下。私の上に座って頂けますかな」
「……は?」
19
あなたにおすすめの小説
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
竜帝に捨てられ病気で死んで転生したのに、生まれ変わっても竜帝に気に入られそうです
みゅー
恋愛
シーディは前世の記憶を持っていた。前世では奉公に出された家で竜帝に気に入られ寵姫となるが、竜帝は豪族と婚約すると噂され同時にシーディの部屋へ通うことが減っていった。そんな時に病気になり、シーディは後宮を出ると一人寂しく息を引き取った。
時は流れ、シーディはある村外れの貧しいながらも優しい両親の元に生まれ変わっていた。そんなある日村に竜帝が訪れ、竜帝に見つかるがシーディの生まれ変わりだと気づかれずにすむ。
数日後、運命の乙女を探すためにの同じ年、同じ日に生まれた数人の乙女たちが後宮に召集され、シーディも後宮に呼ばれてしまう。
自分が運命の乙女ではないとわかっているシーディは、とにかく何事もなく村へ帰ることだけを目標に過ごすが……。
はたして本当にシーディは運命の乙女ではないのか、今度の人生で幸せをつかむことができるのか。
短編:竜帝の花嫁 誰にも愛されずに死んだと思ってたのに、生まれ変わったら溺愛されてました
を長編にしたものです。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる