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7.問1「貧富の差」2
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「真一くん、君は貧富の差をどう思うかね」
考え込む真一。そして、真一は自分の考えを主張する。
「今まで貧富の差は悪だと、そう考えていました。でも、様々な主張を聞き、ある程度の貧富の差は必要なものであると考えるようになりました」
「うむ、いい答えだと思います。そろそろ時間ですね」
パン、パンと手を叩き注意を自分へと向けさせるMr.クロウ
「では、皆さんの主張を聞き終えたところで総括といきましょうか」
授業のまとめに入るようだ。
「ちなみに今、ある程度の貧富の差は必要だという素晴らしい言葉がでてきましたね。その通りだと私も思いますし、神もその必要性を理解しそうなるように世界を作ったのです。しかし、今の世の中には大きな貧富の差が生まれてしまっている。なぜこんなにも大きな貧富の差が生まれるようになったのか。その原因を作っている存在がいる。それは人間です。神は大きな貧富差のある世界など望んでいません」
神が大きな貧富の差を望んでいないということを聞き驚く真一。
Mr.クロウは話を続ける。
「人間は神の指し示す生き方から逆らうように、自ら『政治』というものを生み出した。この『政治』こそが、大きな貧富の差を生み出す元凶になったのです。富を持つものがより大きな富を持てるように、そんな考えをもつものたちが『政治』を動かしている現状が、貧富の差の拡大を促しているのです」
Mr.クロウの言葉には説得力があった。
日本の政治は特にそうだと真一は感じていた。
選挙権を持つ前に亡くなったことに悔しさすら感じ始めていた。
「大きな貧富の差が生まれることを神は望んでいません。そのことを理解して頂きたい」
もし選挙権をもっていて、Mr.クロウが選挙に出馬していたらMr.クロウに投票していただろうと真一は考えていた。
「では、ここまでの話を聞いて、それでも貧富の差が悪だと主張するものはいますか」
Mr.クロウは問いかけた。
その問いかけに対し、5人の生徒が手を挙げていた。
「42分の5ですか。最初の授業としては幸先のよいスタートかもしれませんね」
Mr.クロウは仮面で顔を隠しているので、残念に感じているのか喜んでいるのかはわからなかった。
ただ、Mr.クロウの言葉から少し恐怖感を感じた。
「残念ながら、今手を挙げている5名には神になる資格がありません。5名にはここで退学して頂きます。退学とは言ってもこの場で強制的に成仏して頂くのです。輪廻転生し、次こそはよい人生を歩めることを願っています」
そう言ってMr.クロウが指を鳴らすと、先ほどまで挙手していた5人の姿が消えた。
と同時に、リンゴーン、リンゴーンと大きな鐘の音がなる。
「ちょうど授業終了の時間がきたようです。初回の授業はこれにて終了です。ではしばらく休憩時間としましょう」
こうして1時限目の授業が終了した。
考え込む真一。そして、真一は自分の考えを主張する。
「今まで貧富の差は悪だと、そう考えていました。でも、様々な主張を聞き、ある程度の貧富の差は必要なものであると考えるようになりました」
「うむ、いい答えだと思います。そろそろ時間ですね」
パン、パンと手を叩き注意を自分へと向けさせるMr.クロウ
「では、皆さんの主張を聞き終えたところで総括といきましょうか」
授業のまとめに入るようだ。
「ちなみに今、ある程度の貧富の差は必要だという素晴らしい言葉がでてきましたね。その通りだと私も思いますし、神もその必要性を理解しそうなるように世界を作ったのです。しかし、今の世の中には大きな貧富の差が生まれてしまっている。なぜこんなにも大きな貧富の差が生まれるようになったのか。その原因を作っている存在がいる。それは人間です。神は大きな貧富差のある世界など望んでいません」
神が大きな貧富の差を望んでいないということを聞き驚く真一。
Mr.クロウは話を続ける。
「人間は神の指し示す生き方から逆らうように、自ら『政治』というものを生み出した。この『政治』こそが、大きな貧富の差を生み出す元凶になったのです。富を持つものがより大きな富を持てるように、そんな考えをもつものたちが『政治』を動かしている現状が、貧富の差の拡大を促しているのです」
Mr.クロウの言葉には説得力があった。
日本の政治は特にそうだと真一は感じていた。
選挙権を持つ前に亡くなったことに悔しさすら感じ始めていた。
「大きな貧富の差が生まれることを神は望んでいません。そのことを理解して頂きたい」
もし選挙権をもっていて、Mr.クロウが選挙に出馬していたらMr.クロウに投票していただろうと真一は考えていた。
「では、ここまでの話を聞いて、それでも貧富の差が悪だと主張するものはいますか」
Mr.クロウは問いかけた。
その問いかけに対し、5人の生徒が手を挙げていた。
「42分の5ですか。最初の授業としては幸先のよいスタートかもしれませんね」
Mr.クロウは仮面で顔を隠しているので、残念に感じているのか喜んでいるのかはわからなかった。
ただ、Mr.クロウの言葉から少し恐怖感を感じた。
「残念ながら、今手を挙げている5名には神になる資格がありません。5名にはここで退学して頂きます。退学とは言ってもこの場で強制的に成仏して頂くのです。輪廻転生し、次こそはよい人生を歩めることを願っています」
そう言ってMr.クロウが指を鳴らすと、先ほどまで挙手していた5人の姿が消えた。
と同時に、リンゴーン、リンゴーンと大きな鐘の音がなる。
「ちょうど授業終了の時間がきたようです。初回の授業はこれにて終了です。ではしばらく休憩時間としましょう」
こうして1時限目の授業が終了した。
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