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22 夢なら覚めないで……
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信じられないとでも言いたげな月森の表情を見て、ショックを受ける。
今の俺まで好きだったらそんなにダメなのか。
「仕方ないだろ……っ。俺は俺なんだからさっ。記憶がなくても何度だって月森を好きになるよっ。仕方ないじゃん……っ!」
「え、あ、の……」
月森は何度も口を開いては閉じ、目を見開いたまま放心している。
一度振った相手に二度も告白されたら、そりゃかける言葉も見つからないよな。
でも、それも全部月森のせいだろっ。
「振ったのは月森なのに、なんで俺に構うんだよっ。せっかく忘れようとしてるのにさ……っ。これじゃもっと……もっと好きになっちゃうだろ……っ?!」
必死に訴える言葉が口からあふれ出る。もう胸の中の感情が爆発しそうだった。
「ま……待って先輩、なに……なにを言ってるのか……わかん、ない……」
「はぁっ? わかんないってなんだよっ! ふざけんなっ!」
叫んだ瞬間に涙があふれ出た。怒りや悲しみが心を貫く。胸に熱いナイフが突き刺さるような痛みが広がり、ボロボロと涙がこぼれ落ちた。
本当にふざけんな……っ。
「俺は早く月森への気持ちを忘れたいんだよ……っ。もう毎日つらいんだ……っ!」
叫びたいのに涙で喉がつぶれてうまく声が出ない。激しく胸を打つ感情を抑えることができなかった。
月森に会いたい、話したい、そばにいたい。ただそれだけの望みが、毎日俺を苦しめていた。
「頼むから……っ! しばらく俺を放っておいてくれ……っ!」
出ない声で必死に叫んでから、目の前に広がる無機質な室内を見て、ここがまだ会社だったと一瞬の間に現実が戻ってくる。
すぐに慌てて会議室を飛び出そうとしたが、手が震えて上手くドアノブを回せない。
「待って先輩!」
その時、後ろから力強く抱きしめられた。
まさか月森にそんなことをされるなんて思いもしなくて、心臓が止まりそうになった。
「先輩……っ」
初めて感じる月森の熱、耳元に響く月森の声に、身体中が熱を帯びて胸が張り裂ける。
「な……に……っ、離せ……っ」
「好きです……先輩……っ」
まるで喉の奥から絞り出したような月森の涙声が耳に届いた。
「……は…………なに……」
ありえない言葉が聞こえた。
聞き間違いだ……。
「好き……好きです……っ、先輩……」
痛いくらいにぎゅっと抱きしめられ、諦めていた「好き」の言葉を繰り返される。
なんだこれ……どういうこと……。
どうしてこんな状況に陥っているのか頭が混乱する。月森の腕に包まれて身体中が熱くなり、自分の中で何かが壊れそうだった。
振られたはずの自分が、なぜこんな言葉を聞かされるのか理解できない。
「先輩……振られたのは、俺ですよ……?」
「は……? なに……言って……」
言われた言葉の意味がわからない。
月森の声が近すぎて、耳を塞ぎたくなるほど心臓の鼓動が体中に響き渡る。
手足が震えて頭の中が真っ白になっていく。
「俺が、先輩に告白して、振られたんです」
月森の言葉に頭がついていけないまま、息もできないほどの衝撃を受けた。
「…………嘘……つくな」
声が震える。月森が何を言っているのか本当に理解できない。
思い出した記憶の中では、告白したのは間違いなく俺で、月森は何度も「ごめんなさい」と繰り返してたじゃないか……。
「本当です。俺が告白したんです。俺は先輩が好きです……大好きです……っ」
その言葉が胸に響く。涙声には説得力があり、俺の心は揺れ動いた。
何度も「好きです……」と耳元でささやかれ、その熱い吐息に立っているのもやっとだった。
「なに……っ、も……わけ、わかんない……」
俺が振ったって……なんでだよ。今の俺はこんなに月森が好きなのに……っ。
「先輩、本当に俺のこと……好きなんですか……?」
「す……好きだよ……。すごい好きだよ……っ。も……わけわかんないくらい月森しか見えない……っ」
感情が高まり、言葉があふれ出す。
「俺も、先輩が大好きですっ」
「つ……月森……っ」
月森の腕の中で振り返ると、涙を浮かべた熱い瞳が俺を見つめた。
「先輩……」
「月森……」
その瞳から月森の熱い想いが伝わってきて、激しく感情が高ぶった。
月森が……俺を好き?
もしかして夢でも見てるのかな……。
もう夢でもなんでもいい。今はこの月森の熱を感じていたい。
会いたくて、そばにいたくて、焦がれてやまなかった月森が……俺を好きだと抱きしめる。
今はこの幸せにただ溺れていたい。
「先輩……キスしたい……」
「俺も……したいよ……」
ふわふわとした夢の中で、俺は素直に答えた。
月森とキス。……キス? 嘘だろ……本当に?
自問自答しているうちに月森の顔が近づいてきて、そっと唇が触れ合った。
その瞬間、世界が止まったかのような感覚に包まれる。
喉の奥が熱くなり、ふたたび涙があふれてきた。
キスは甘くて、でも熱くて、俺たちの間にある混乱した感情を少しずつ解きほぐしていくようだった。
「先輩……」
唇の隙間を割って舌が入り込んできた。口付けはどんどん激しくなる。
「……ん、月……森っ、……は……っ……」
お互いの舌を絡め合う。胸が熱い。脳がしびれる。
好きだ……月森……っ。
夢なら覚めないで……お願いだ……。
月森の手が俺の後頭部を押さえつけ、さらに深く口付けた。
頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなる。
ただこの一瞬だけを、月森と感じていたいと思った。
今の俺まで好きだったらそんなにダメなのか。
「仕方ないだろ……っ。俺は俺なんだからさっ。記憶がなくても何度だって月森を好きになるよっ。仕方ないじゃん……っ!」
「え、あ、の……」
月森は何度も口を開いては閉じ、目を見開いたまま放心している。
一度振った相手に二度も告白されたら、そりゃかける言葉も見つからないよな。
でも、それも全部月森のせいだろっ。
「振ったのは月森なのに、なんで俺に構うんだよっ。せっかく忘れようとしてるのにさ……っ。これじゃもっと……もっと好きになっちゃうだろ……っ?!」
必死に訴える言葉が口からあふれ出る。もう胸の中の感情が爆発しそうだった。
「ま……待って先輩、なに……なにを言ってるのか……わかん、ない……」
「はぁっ? わかんないってなんだよっ! ふざけんなっ!」
叫んだ瞬間に涙があふれ出た。怒りや悲しみが心を貫く。胸に熱いナイフが突き刺さるような痛みが広がり、ボロボロと涙がこぼれ落ちた。
本当にふざけんな……っ。
「俺は早く月森への気持ちを忘れたいんだよ……っ。もう毎日つらいんだ……っ!」
叫びたいのに涙で喉がつぶれてうまく声が出ない。激しく胸を打つ感情を抑えることができなかった。
月森に会いたい、話したい、そばにいたい。ただそれだけの望みが、毎日俺を苦しめていた。
「頼むから……っ! しばらく俺を放っておいてくれ……っ!」
出ない声で必死に叫んでから、目の前に広がる無機質な室内を見て、ここがまだ会社だったと一瞬の間に現実が戻ってくる。
すぐに慌てて会議室を飛び出そうとしたが、手が震えて上手くドアノブを回せない。
「待って先輩!」
その時、後ろから力強く抱きしめられた。
まさか月森にそんなことをされるなんて思いもしなくて、心臓が止まりそうになった。
「先輩……っ」
初めて感じる月森の熱、耳元に響く月森の声に、身体中が熱を帯びて胸が張り裂ける。
「な……に……っ、離せ……っ」
「好きです……先輩……っ」
まるで喉の奥から絞り出したような月森の涙声が耳に届いた。
「……は…………なに……」
ありえない言葉が聞こえた。
聞き間違いだ……。
「好き……好きです……っ、先輩……」
痛いくらいにぎゅっと抱きしめられ、諦めていた「好き」の言葉を繰り返される。
なんだこれ……どういうこと……。
どうしてこんな状況に陥っているのか頭が混乱する。月森の腕に包まれて身体中が熱くなり、自分の中で何かが壊れそうだった。
振られたはずの自分が、なぜこんな言葉を聞かされるのか理解できない。
「先輩……振られたのは、俺ですよ……?」
「は……? なに……言って……」
言われた言葉の意味がわからない。
月森の声が近すぎて、耳を塞ぎたくなるほど心臓の鼓動が体中に響き渡る。
手足が震えて頭の中が真っ白になっていく。
「俺が、先輩に告白して、振られたんです」
月森の言葉に頭がついていけないまま、息もできないほどの衝撃を受けた。
「…………嘘……つくな」
声が震える。月森が何を言っているのか本当に理解できない。
思い出した記憶の中では、告白したのは間違いなく俺で、月森は何度も「ごめんなさい」と繰り返してたじゃないか……。
「本当です。俺が告白したんです。俺は先輩が好きです……大好きです……っ」
その言葉が胸に響く。涙声には説得力があり、俺の心は揺れ動いた。
何度も「好きです……」と耳元でささやかれ、その熱い吐息に立っているのもやっとだった。
「なに……っ、も……わけ、わかんない……」
俺が振ったって……なんでだよ。今の俺はこんなに月森が好きなのに……っ。
「先輩、本当に俺のこと……好きなんですか……?」
「す……好きだよ……。すごい好きだよ……っ。も……わけわかんないくらい月森しか見えない……っ」
感情が高まり、言葉があふれ出す。
「俺も、先輩が大好きですっ」
「つ……月森……っ」
月森の腕の中で振り返ると、涙を浮かべた熱い瞳が俺を見つめた。
「先輩……」
「月森……」
その瞳から月森の熱い想いが伝わってきて、激しく感情が高ぶった。
月森が……俺を好き?
もしかして夢でも見てるのかな……。
もう夢でもなんでもいい。今はこの月森の熱を感じていたい。
会いたくて、そばにいたくて、焦がれてやまなかった月森が……俺を好きだと抱きしめる。
今はこの幸せにただ溺れていたい。
「先輩……キスしたい……」
「俺も……したいよ……」
ふわふわとした夢の中で、俺は素直に答えた。
月森とキス。……キス? 嘘だろ……本当に?
自問自答しているうちに月森の顔が近づいてきて、そっと唇が触れ合った。
その瞬間、世界が止まったかのような感覚に包まれる。
喉の奥が熱くなり、ふたたび涙があふれてきた。
キスは甘くて、でも熱くて、俺たちの間にある混乱した感情を少しずつ解きほぐしていくようだった。
「先輩……」
唇の隙間を割って舌が入り込んできた。口付けはどんどん激しくなる。
「……ん、月……森っ、……は……っ……」
お互いの舌を絡め合う。胸が熱い。脳がしびれる。
好きだ……月森……っ。
夢なら覚めないで……お願いだ……。
月森の手が俺の後頭部を押さえつけ、さらに深く口付けた。
頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなる。
ただこの一瞬だけを、月森と感じていたいと思った。
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