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弍
行灯のあかり
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~~~~~~
ピチャ…くちゅッ…チュ………
静かに唇を離すと、
彼は優しい瞳を伏せて、
フイと顔を背け、側に置かれたキセルに手を伸ばした。
小さく息を荒げている私を尻目に
綺麗に吹き上げられていく白い煙が香った。
そのままキセルの吸い口で、兄さんは
私の首すじを ゆっくりと撫でる。
「…………っ ハァ…。」
情けない吐息が漏れた。
「変わらずここは好きなんだねぇ…
数え切れないほどの男達に抱かれてきたんだろうに…
口吸いだけで息を荒げるなんて、
そんなところはおぼこいままなのかい?」
そう言って 笑う。
私がまだ幼かったころ、
兄さんは一度だけ 口を吸ってくれた事があった。
けれどその夜はそれっきり姿が見えなくて、
私達は番ったことはなかった。
「どうして震えている?」
ずいっと寄り 耳元でこう言った。
「古(いにしえ)から 兄妹でまぐわっちゃいけないと決まってるというのに、
お前はどうしようもなく愛い…
この俺を、実の妹を抱かせる気にさせてくれるのかい?」
耳元から届く言葉一つ一つが脳を撫で
ゾクゾクと身を震わせた。
「なぁ……鈴音?」
姿勢を戻して下目に見つめるその目は
私の心を知っているかのように見えた。
「…………銀さん…」
潤んだ瞳で見上げながら、彼の帯に手をかける。
「おっと。 そんなに急ぐとは……
女の子がそんな風に振る舞うもんじゃないよ……
もっと誘って…?」
ンっと口先を噤んでいる私を見て
愉快そうに笑う。
「そう怖い顔をするな。
せっかく逢えたんだ……
……もう少し 楽しませておくれ…。」
微笑みの中に、少し悲しそうな雰囲気を含みながら、
お兄さんは私の頬を撫で 指先で唇に触れた。
その指先から 藍の香りがする。
ーーぁぁ…これがお兄さんの香り…
その指先をそっと口に含み 愛おしいままに
舌を絡ませた
「……気に入ったかい?」
フッと笑う彼の顔には、悔しいほどの余裕がある。
ーーーーずっとずっと 私ばかりが こんなに 好きで…。
彼は私の口内で その指先を悪戯に動かした。
「ふぁ……っ…んん…っ。。」
一人で感じてしまっては ここでの役割が逆転してしまう…
そのまま再び唇が重ねられた。
さっきよりも 意識が感触に向けられて
今の全てをこの身に焼き付けようと体が必死だった。
ん…ッ ちゅっ…クチゅ… はぁっ… ぴちゃッ…
「口の中も……藍の味……」
先ほどは気付かなかったその味に、口を開いた。
「藍師は味でも色をみるからね……
ひとつ、勉強になった?」
打掛の上から胸の先を弄られると
小さく吐息が漏れ
肩にかかった襟口をするりと下ろされた。
「ここも…… 幾多の男達に弄ばれて来たのだろうねぇ……」
目を細めたお兄さんの哀しみや怒りにも似たその瞳の奥の炎を
私は見逃しはしなかった。
ーーーーこの心は…兄さまだけに。。
そのまま尖った先を吸われて 声が漏れた
「ぁぁ…っ。んん……っ。 ハァっ
お兄さん…じょうず…ぅ…ッ ぁッ」
「お前の持ちもんは 今ごろ大雨みたいになってるんだろうねぇ…
こんなに身体を跳ねさせて
まだ触ってもいないのに。」
兄さんの股座に目をやると
察したように こう続けた。
「まだだよ。 俺を…妹相手に 魔羅をおっ立てるような外道にさせてくれるんだろう?」
確信をついた笑みで私を見入る。
彼の着物の帯を解き、其れをとりだして
舌を這わせた。
ピチャ…ぴちゅ…くちゅ…ジュぷ…っ…
徐々に口内で硬くなっていく愛おしいひとに
ここまでの想いを全て伝えたかった。
「ん…ッ…はぁッ… ハハ…
俺も大概 どうしようもないなぁ~…
これが手練手管ってやつだねぇ…
ぁぁ…… いい… いいよ……」
充分に血の通った其れをジュルジュルと吸い上げると
彼は耐え難い吐息を漏らし
喉奥に熱い精が放たれた。
「~~~~~~っ!」
ーーーーぁぁ…これが兄さんの……
喉奥に咥え込んだまま ゴクリと飲み干す。
「~~~~っぁ。 全く お前というやつは。」
それでも愛おしい視線が向けられて、
喉奥から引き抜かれたあと、
そっと口付けられた。
さっき出したばかりの魔羅は またカリ首をもたげ出している
ちゅ…チュぷ…ッ くちゅ… ちゅッ…
深く口付けを交わしながら
今度は両手でしごいていく。
キスの中に 声にならない吐息が混じり出す。
「ハァ…はぁッ… ハッ
本当に…上手いもんだなぁ…
もう… お前の中に 入りたい。。」
着物の裾をたくし上げ、正面から合わせると
「ぁぁ…もう… しとどに濡らして……」
幼い頃、粗相をしたときのように言って
唇を重ねたまま
彼の熱り勃った先が分け入ってきた。
「…んぁ…ッ!ハァーっ…。 ハァ…ぁ…」
「ーーおや?どうしたのかな?
お兄さんに挿入れられただけで
もう気をやりそうな顔をしているねぇ…」
目を細めながら、私の瞳の奥を見つめてくる。
「ずっと 俺と睦み合いたかったんだろう…
ハっ… おまえが懸想していたこと…
知っていたよ…ずっと昔からね……」
息も絶え絶えに、涙目で兄を見上げる
「………知っていた……なんて…」
「………っ!!」
言い終わるより前に 腰を揺さぶられて
目に星が舞う。
「ぁッ ぁぁッ…はぁッ ンんっ……!!」
「好きなだけ 気をやるといい……ッ!」
繰り返し奥に打ち付けられる熱が
ここまで張り詰めていた氷を
どろどろに割り溶かしていく
「ふっ…ァァっ…んんッ… ハァ ハァッ ぁぁ…!!」
仕事で本当に気をやる事などなかったのに…
この夜 初めて 私は客床で気をやった。
ビュクビュクと溢れ出る精は熱く
後から後からビュルビュルと放たれた。
「ハーッ ハーッ… ハァーッ……」
「ハーッ はぁ…っ ハァッ……」
放っても放っても 彼の精は尽きることはなく
私がうっかり“お兄さん"だなんて喘いでしまいそうになると、
彼は唇でそれを塞ぎ、咎めるように責め立てるのだった。
幾度も 幾度も
再会した 兄と妹で 越えてはいけない一線を
惜しむように二人で睦み合った。
ピチャ…くちゅッ…チュ………
静かに唇を離すと、
彼は優しい瞳を伏せて、
フイと顔を背け、側に置かれたキセルに手を伸ばした。
小さく息を荒げている私を尻目に
綺麗に吹き上げられていく白い煙が香った。
そのままキセルの吸い口で、兄さんは
私の首すじを ゆっくりと撫でる。
「…………っ ハァ…。」
情けない吐息が漏れた。
「変わらずここは好きなんだねぇ…
数え切れないほどの男達に抱かれてきたんだろうに…
口吸いだけで息を荒げるなんて、
そんなところはおぼこいままなのかい?」
そう言って 笑う。
私がまだ幼かったころ、
兄さんは一度だけ 口を吸ってくれた事があった。
けれどその夜はそれっきり姿が見えなくて、
私達は番ったことはなかった。
「どうして震えている?」
ずいっと寄り 耳元でこう言った。
「古(いにしえ)から 兄妹でまぐわっちゃいけないと決まってるというのに、
お前はどうしようもなく愛い…
この俺を、実の妹を抱かせる気にさせてくれるのかい?」
耳元から届く言葉一つ一つが脳を撫で
ゾクゾクと身を震わせた。
「なぁ……鈴音?」
姿勢を戻して下目に見つめるその目は
私の心を知っているかのように見えた。
「…………銀さん…」
潤んだ瞳で見上げながら、彼の帯に手をかける。
「おっと。 そんなに急ぐとは……
女の子がそんな風に振る舞うもんじゃないよ……
もっと誘って…?」
ンっと口先を噤んでいる私を見て
愉快そうに笑う。
「そう怖い顔をするな。
せっかく逢えたんだ……
……もう少し 楽しませておくれ…。」
微笑みの中に、少し悲しそうな雰囲気を含みながら、
お兄さんは私の頬を撫で 指先で唇に触れた。
その指先から 藍の香りがする。
ーーぁぁ…これがお兄さんの香り…
その指先をそっと口に含み 愛おしいままに
舌を絡ませた
「……気に入ったかい?」
フッと笑う彼の顔には、悔しいほどの余裕がある。
ーーーーずっとずっと 私ばかりが こんなに 好きで…。
彼は私の口内で その指先を悪戯に動かした。
「ふぁ……っ…んん…っ。。」
一人で感じてしまっては ここでの役割が逆転してしまう…
そのまま再び唇が重ねられた。
さっきよりも 意識が感触に向けられて
今の全てをこの身に焼き付けようと体が必死だった。
ん…ッ ちゅっ…クチゅ… はぁっ… ぴちゃッ…
「口の中も……藍の味……」
先ほどは気付かなかったその味に、口を開いた。
「藍師は味でも色をみるからね……
ひとつ、勉強になった?」
打掛の上から胸の先を弄られると
小さく吐息が漏れ
肩にかかった襟口をするりと下ろされた。
「ここも…… 幾多の男達に弄ばれて来たのだろうねぇ……」
目を細めたお兄さんの哀しみや怒りにも似たその瞳の奥の炎を
私は見逃しはしなかった。
ーーーーこの心は…兄さまだけに。。
そのまま尖った先を吸われて 声が漏れた
「ぁぁ…っ。んん……っ。 ハァっ
お兄さん…じょうず…ぅ…ッ ぁッ」
「お前の持ちもんは 今ごろ大雨みたいになってるんだろうねぇ…
こんなに身体を跳ねさせて
まだ触ってもいないのに。」
兄さんの股座に目をやると
察したように こう続けた。
「まだだよ。 俺を…妹相手に 魔羅をおっ立てるような外道にさせてくれるんだろう?」
確信をついた笑みで私を見入る。
彼の着物の帯を解き、其れをとりだして
舌を這わせた。
ピチャ…ぴちゅ…くちゅ…ジュぷ…っ…
徐々に口内で硬くなっていく愛おしいひとに
ここまでの想いを全て伝えたかった。
「ん…ッ…はぁッ… ハハ…
俺も大概 どうしようもないなぁ~…
これが手練手管ってやつだねぇ…
ぁぁ…… いい… いいよ……」
充分に血の通った其れをジュルジュルと吸い上げると
彼は耐え難い吐息を漏らし
喉奥に熱い精が放たれた。
「~~~~~~っ!」
ーーーーぁぁ…これが兄さんの……
喉奥に咥え込んだまま ゴクリと飲み干す。
「~~~~っぁ。 全く お前というやつは。」
それでも愛おしい視線が向けられて、
喉奥から引き抜かれたあと、
そっと口付けられた。
さっき出したばかりの魔羅は またカリ首をもたげ出している
ちゅ…チュぷ…ッ くちゅ… ちゅッ…
深く口付けを交わしながら
今度は両手でしごいていく。
キスの中に 声にならない吐息が混じり出す。
「ハァ…はぁッ… ハッ
本当に…上手いもんだなぁ…
もう… お前の中に 入りたい。。」
着物の裾をたくし上げ、正面から合わせると
「ぁぁ…もう… しとどに濡らして……」
幼い頃、粗相をしたときのように言って
唇を重ねたまま
彼の熱り勃った先が分け入ってきた。
「…んぁ…ッ!ハァーっ…。 ハァ…ぁ…」
「ーーおや?どうしたのかな?
お兄さんに挿入れられただけで
もう気をやりそうな顔をしているねぇ…」
目を細めながら、私の瞳の奥を見つめてくる。
「ずっと 俺と睦み合いたかったんだろう…
ハっ… おまえが懸想していたこと…
知っていたよ…ずっと昔からね……」
息も絶え絶えに、涙目で兄を見上げる
「………知っていた……なんて…」
「………っ!!」
言い終わるより前に 腰を揺さぶられて
目に星が舞う。
「ぁッ ぁぁッ…はぁッ ンんっ……!!」
「好きなだけ 気をやるといい……ッ!」
繰り返し奥に打ち付けられる熱が
ここまで張り詰めていた氷を
どろどろに割り溶かしていく
「ふっ…ァァっ…んんッ… ハァ ハァッ ぁぁ…!!」
仕事で本当に気をやる事などなかったのに…
この夜 初めて 私は客床で気をやった。
ビュクビュクと溢れ出る精は熱く
後から後からビュルビュルと放たれた。
「ハーッ ハーッ… ハァーッ……」
「ハーッ はぁ…っ ハァッ……」
放っても放っても 彼の精は尽きることはなく
私がうっかり“お兄さん"だなんて喘いでしまいそうになると、
彼は唇でそれを塞ぎ、咎めるように責め立てるのだった。
幾度も 幾度も
再会した 兄と妹で 越えてはいけない一線を
惜しむように二人で睦み合った。
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