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第四章 マンドラゴラの王様
36 声
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ウドさんを家の中に招き入れる。吾郎くんよりも背の高いウドさんは、ただ真っ直ぐ歩くだけでも大変そうだ。鴨居を潜る際は、高さを見誤り頭頂を擦って唸っていた。背も高すぎると大変だ。
「ええと、ではこの辺りに適当に座って下さい」
全体的に身体が大きいウドさんでは、こたつに入るのも厳しそうだ。やはりこたつは大きいのにすべきだろう。……まあ、吾郎くんが外の世界に行って戻って来なくなる可能性も考えたら、すぐに大きいのに買い替えなくてもいいかもしれないけど。
外国人なら、日本茶より珈琲か。インスタントしかないけど、珈琲を選択する。三人分を淹れて戻ると、ウドさんが楽しそうにあれこれと吾郎くんに話しかけていた。
吾郎くんはまだ警戒が解けていないのか、言葉数は少ない。だけど、先程までの全無視からは大分進展し、うん、とかううん、とかは返していた。
「インスタントですが」
「オウ! ありがとうございマース!」
暑くなってきたのか、ウドさんはあの極彩色のポンチョを脱いで床に乱雑に放っている。その横にテンガロンハットがひっくり返っているところを見る限り、ウドさんはあまり細やかな性格の持ち主ではない様だ。
私がこたつに入ろうとすると、吾郎くんが私の半纏の袖をクイッと摘んで引っ張る。吾郎くんはウドさんの隣ではなく、正面に座っている。私もウドさんに近寄るなということだろうか。
私だって、会ったばかりのこの如何にも怪しそうなウドさんを信用している訳じゃない。どちらかと言わなくても男性は苦手な部類に分類されるし、そんな中、あえて近付いて吾郎くんにいらぬ心配をかける必要性もない。
素直に吾郎くんのすぐ横に座ると、吾郎くんがほっとしたのが分かった。私が盛大に拒絶した所為で、距離感を掴めないでいるのかもしれない。罪悪感で胸が痛んだけど、それでもこれはやはりお互いに必要なステップだ。吾郎くんに、さっきのは嘘だよ、気にしないでと言えたらどんなにかいいかと思いながら、ぐっとその気持ちを腹の奥に押し込んだ。
「――では、どこからお話ししましょうかネ」
ウドさんが、こたつ板に肘を付き、顔の前で手を合わせる。仕草の一つ一つが大袈裟に感じるのは、文化の違いなのだろうと思うことにした。今大事なのは、マンドラゴラについてもっと詳しく知ることだ。ウドさんのジェスチャーの大きさは大事じゃない。
「ではワタシのことからお話ししますネ。ワタシはドイツ系アメリカ人デ、代々祈祷師の家系ですネ。昔からマンドレイク、ドイツではアルラウネと呼ばれる植物は有名で皆知ってましたネ」
ウドさんの話によれば、マンドラゴラの別名、マンドレイクは世界各地に自生しており、その根は古くから漢方薬や鎮静剤として使用されていたらしい。だけど、アルカロイド成分が含まれるその根は毒性が強く、幻覚を見させたり嘔吐することもある為、現在では殆ど使われることはないそうだ。
これは、植物としてのマンドレイクの話だ。伝承にある所謂マンドラゴラに関しては、この通りではない。古くから祈祷師の間では、人型マンドラゴラの根に媚薬効果があることが知られていた。
人型マンドラゴラは、マンドレイクの中に時折亜種として現れる。この非常に希少性の高い人型マンドラゴラの根を入手出来た者は、巨額の富を手に入れることが出来るのだそうだ。その強力な媚薬を入手したがる人間はごまんとおり、小さな瓶一つで相当な高値が付くらしい。
「媚薬ってどうやって作るんですか?」
興味本位で聞いてみると、ウドさんは根っこを酒に付けて薬酒を作るのだと教えてくれた。少量の根からでも相当な媚薬成分が採れるそうで、人型マンドラゴラ一人分の根があれば、かなり裕福な生活が送れるらしい。
祈祷師の間では、人型マンドラゴラの存在は半ば常識とされていた。だからといって、なかなかお目にかかれるものでもない。どこぞの祈祷師が見つけたけど逃げられてしまったという話を聞いたのも、ウドさんがまだ祈祷師の卵だった頃の話だという。
マンドラゴラは、抜けるその瞬間に誰もが気絶、下手をすると死んでしまうほどの叫び声を上げるのは有名な話だけど、実際もそうらしい。なので、マンドラゴラが自生する場所を記憶し、マンドラゴラの人の部分が根から切り離され消えた後、地面の中に残された根を掘り起こすのが根の採取では主流なのだそうだ。
だけど、この方法では通常のマンドレイクと間違える可能性もある。媚薬として売りつけた物が実は違って幻覚を見せた、なんてことで購入者から恨みを買い、二度と普通に表を歩けなくなった祈祷師も過去にはいたそうだ。人の恨みは恐ろしい。
「ワタシがワタシの奥サマのアーニャを見つけたのは、偶然でしたネ」
祈祷師は、依頼主に呼ばれたら依頼主の元まで赴くのが現在の主流だという。需要なんてあるのかと思ったけど、実はそこそこあるそうで、政敵への呪詛や親類同士での足の引っ張り合いに使用されるのはしょっちゅうだそうだ。一部の富裕層の間では、祈祷師が行なう呪術の効力の高さは最早常識となっていて、金がある者がより腕のいい呪術師を囲うことが出来る。
ウドさんは、本人曰く割と売れっ子なのだそうだ。職業柄陰気な祈祷師が多い中、ウドさんは年も若く明るくて健康だから、呪術を行なうことへの後ろ暗さから目を背けたい顧客には人気らしい。確かに、陰気で妖しげな祈祷師では、腕は良さそうでもとっつきにくそうだ。
話を戻す。依頼主から成功報酬としてもらった避暑地の別荘にホクホクしながら赴くと、家の裏手にある森の中にマンドレイクが群生している一帯があり、その中に頭一つ分ぴょこんと飛び出ているマンドレイクがあった。
それがウドさんの今の奥さんである、先程写真で見せてもらった金髪迫力美女のアーニャさんだった。
「人型のマンドラゴラは初めて見ましたネ。ワタシは大興奮で、アーニャの観察を始めましたネ」
ここにも観察をする人がいた。仲間を得た気持ちになり、心強く思う。やはり観察はするだろう、そうだろうと心の中で頷いた。
勝手に心の距離が近付いた気になったのは、同類を見つけた気になったからか。
「アーニャは、そうですネ……。人間で言えば、十三、四歳くらいの幼い少女の姿でしたネ」
「そうだったんですか?」
根子神様と同じくらいの年齢だ。やはり、通常のマンドラゴラは見た目が幼い様だ。となると、初めから成人男性の姿だった吾郎くんは、人型マンドラゴラの中でも異例なんだろうか。
「そうですネ。アーニャは幼くも美しく、私はひと目見て気に入りました。これまで人型マンドラゴラが根から切り離された後はどうなったのか、誰も知らなかったんですネ。遥か昔に伴侶としたという話も残ってはいますが、これも本当か分からないデシタ」
人型は、抜けた後どこへ行ってしまうのかは謎だ。何としてでも、引き留めて手元に置きたい。
アーニャさんに夢中になってしまった若かりし頃のウドさんは、それから連日アーニャさんが生えている所に行っては観察を続けたという。やってることが、私とまるきり一緒だ。やはり、美しいものには惹かれるのは人間の性なんだろう。
「ある日、それまでずっと目を閉じて動かなかったアーニャが動いたんですネ」
それは、アーニャさんの上半身が出てきた頃だった。土が付着している部分は拭いて綺麗にしていたけど、髪に覆われて見えていなかった耳の中に土が詰まっていることに気付いたウドさん。可哀想に思い、アーニャさんの耳掃除をしてやった。これもやっていることが私と一緒だ。やはり同類がここにいる。
「耳の中を綺麗にしてから、いつもの様にアーニャに話しかけたんデスネ。そうしたら、これまで全く反応しなかったアーニャが目を開けて。いやあ、あの時は本当に感動しまシタ」
ここまで殆ど口を挟んでいないけど、ウドさんのこの話には、私も驚いていた。まるきり私と吾郎くんの時と同じだったからだ。吾郎くんとアーニャさんの目が開いたタイミングが全く同じだったということは、これがマンドラゴラを眠りから醒めさせる方法なんじゃないか。
つまり、声だ。
「ええと、ではこの辺りに適当に座って下さい」
全体的に身体が大きいウドさんでは、こたつに入るのも厳しそうだ。やはりこたつは大きいのにすべきだろう。……まあ、吾郎くんが外の世界に行って戻って来なくなる可能性も考えたら、すぐに大きいのに買い替えなくてもいいかもしれないけど。
外国人なら、日本茶より珈琲か。インスタントしかないけど、珈琲を選択する。三人分を淹れて戻ると、ウドさんが楽しそうにあれこれと吾郎くんに話しかけていた。
吾郎くんはまだ警戒が解けていないのか、言葉数は少ない。だけど、先程までの全無視からは大分進展し、うん、とかううん、とかは返していた。
「インスタントですが」
「オウ! ありがとうございマース!」
暑くなってきたのか、ウドさんはあの極彩色のポンチョを脱いで床に乱雑に放っている。その横にテンガロンハットがひっくり返っているところを見る限り、ウドさんはあまり細やかな性格の持ち主ではない様だ。
私がこたつに入ろうとすると、吾郎くんが私の半纏の袖をクイッと摘んで引っ張る。吾郎くんはウドさんの隣ではなく、正面に座っている。私もウドさんに近寄るなということだろうか。
私だって、会ったばかりのこの如何にも怪しそうなウドさんを信用している訳じゃない。どちらかと言わなくても男性は苦手な部類に分類されるし、そんな中、あえて近付いて吾郎くんにいらぬ心配をかける必要性もない。
素直に吾郎くんのすぐ横に座ると、吾郎くんがほっとしたのが分かった。私が盛大に拒絶した所為で、距離感を掴めないでいるのかもしれない。罪悪感で胸が痛んだけど、それでもこれはやはりお互いに必要なステップだ。吾郎くんに、さっきのは嘘だよ、気にしないでと言えたらどんなにかいいかと思いながら、ぐっとその気持ちを腹の奥に押し込んだ。
「――では、どこからお話ししましょうかネ」
ウドさんが、こたつ板に肘を付き、顔の前で手を合わせる。仕草の一つ一つが大袈裟に感じるのは、文化の違いなのだろうと思うことにした。今大事なのは、マンドラゴラについてもっと詳しく知ることだ。ウドさんのジェスチャーの大きさは大事じゃない。
「ではワタシのことからお話ししますネ。ワタシはドイツ系アメリカ人デ、代々祈祷師の家系ですネ。昔からマンドレイク、ドイツではアルラウネと呼ばれる植物は有名で皆知ってましたネ」
ウドさんの話によれば、マンドラゴラの別名、マンドレイクは世界各地に自生しており、その根は古くから漢方薬や鎮静剤として使用されていたらしい。だけど、アルカロイド成分が含まれるその根は毒性が強く、幻覚を見させたり嘔吐することもある為、現在では殆ど使われることはないそうだ。
これは、植物としてのマンドレイクの話だ。伝承にある所謂マンドラゴラに関しては、この通りではない。古くから祈祷師の間では、人型マンドラゴラの根に媚薬効果があることが知られていた。
人型マンドラゴラは、マンドレイクの中に時折亜種として現れる。この非常に希少性の高い人型マンドラゴラの根を入手出来た者は、巨額の富を手に入れることが出来るのだそうだ。その強力な媚薬を入手したがる人間はごまんとおり、小さな瓶一つで相当な高値が付くらしい。
「媚薬ってどうやって作るんですか?」
興味本位で聞いてみると、ウドさんは根っこを酒に付けて薬酒を作るのだと教えてくれた。少量の根からでも相当な媚薬成分が採れるそうで、人型マンドラゴラ一人分の根があれば、かなり裕福な生活が送れるらしい。
祈祷師の間では、人型マンドラゴラの存在は半ば常識とされていた。だからといって、なかなかお目にかかれるものでもない。どこぞの祈祷師が見つけたけど逃げられてしまったという話を聞いたのも、ウドさんがまだ祈祷師の卵だった頃の話だという。
マンドラゴラは、抜けるその瞬間に誰もが気絶、下手をすると死んでしまうほどの叫び声を上げるのは有名な話だけど、実際もそうらしい。なので、マンドラゴラが自生する場所を記憶し、マンドラゴラの人の部分が根から切り離され消えた後、地面の中に残された根を掘り起こすのが根の採取では主流なのだそうだ。
だけど、この方法では通常のマンドレイクと間違える可能性もある。媚薬として売りつけた物が実は違って幻覚を見せた、なんてことで購入者から恨みを買い、二度と普通に表を歩けなくなった祈祷師も過去にはいたそうだ。人の恨みは恐ろしい。
「ワタシがワタシの奥サマのアーニャを見つけたのは、偶然でしたネ」
祈祷師は、依頼主に呼ばれたら依頼主の元まで赴くのが現在の主流だという。需要なんてあるのかと思ったけど、実はそこそこあるそうで、政敵への呪詛や親類同士での足の引っ張り合いに使用されるのはしょっちゅうだそうだ。一部の富裕層の間では、祈祷師が行なう呪術の効力の高さは最早常識となっていて、金がある者がより腕のいい呪術師を囲うことが出来る。
ウドさんは、本人曰く割と売れっ子なのだそうだ。職業柄陰気な祈祷師が多い中、ウドさんは年も若く明るくて健康だから、呪術を行なうことへの後ろ暗さから目を背けたい顧客には人気らしい。確かに、陰気で妖しげな祈祷師では、腕は良さそうでもとっつきにくそうだ。
話を戻す。依頼主から成功報酬としてもらった避暑地の別荘にホクホクしながら赴くと、家の裏手にある森の中にマンドレイクが群生している一帯があり、その中に頭一つ分ぴょこんと飛び出ているマンドレイクがあった。
それがウドさんの今の奥さんである、先程写真で見せてもらった金髪迫力美女のアーニャさんだった。
「人型のマンドラゴラは初めて見ましたネ。ワタシは大興奮で、アーニャの観察を始めましたネ」
ここにも観察をする人がいた。仲間を得た気持ちになり、心強く思う。やはり観察はするだろう、そうだろうと心の中で頷いた。
勝手に心の距離が近付いた気になったのは、同類を見つけた気になったからか。
「アーニャは、そうですネ……。人間で言えば、十三、四歳くらいの幼い少女の姿でしたネ」
「そうだったんですか?」
根子神様と同じくらいの年齢だ。やはり、通常のマンドラゴラは見た目が幼い様だ。となると、初めから成人男性の姿だった吾郎くんは、人型マンドラゴラの中でも異例なんだろうか。
「そうですネ。アーニャは幼くも美しく、私はひと目見て気に入りました。これまで人型マンドラゴラが根から切り離された後はどうなったのか、誰も知らなかったんですネ。遥か昔に伴侶としたという話も残ってはいますが、これも本当か分からないデシタ」
人型は、抜けた後どこへ行ってしまうのかは謎だ。何としてでも、引き留めて手元に置きたい。
アーニャさんに夢中になってしまった若かりし頃のウドさんは、それから連日アーニャさんが生えている所に行っては観察を続けたという。やってることが、私とまるきり一緒だ。やはり、美しいものには惹かれるのは人間の性なんだろう。
「ある日、それまでずっと目を閉じて動かなかったアーニャが動いたんですネ」
それは、アーニャさんの上半身が出てきた頃だった。土が付着している部分は拭いて綺麗にしていたけど、髪に覆われて見えていなかった耳の中に土が詰まっていることに気付いたウドさん。可哀想に思い、アーニャさんの耳掃除をしてやった。これもやっていることが私と一緒だ。やはり同類がここにいる。
「耳の中を綺麗にしてから、いつもの様にアーニャに話しかけたんデスネ。そうしたら、これまで全く反応しなかったアーニャが目を開けて。いやあ、あの時は本当に感動しまシタ」
ここまで殆ど口を挟んでいないけど、ウドさんのこの話には、私も驚いていた。まるきり私と吾郎くんの時と同じだったからだ。吾郎くんとアーニャさんの目が開いたタイミングが全く同じだったということは、これがマンドラゴラを眠りから醒めさせる方法なんじゃないか。
つまり、声だ。
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