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第八章 とうとう四人目の居候
51.おっさんを舐めちゃいけない
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昨夜はしゃいで帰ってきた亮太とコウは、翌朝になりすっかり回復した狗神にこってりと怒られた。
正座をして大人しく説教される亮太の横でコウが狗神に見えない様ペロリと舌を出して笑っており、それを見た亮太がついにやけてしまい、また狗神に怒られた。
「もう少し静かに入ってきて下さい、分かりましたね」
「……はい」
「次からは気をつけるから、そう怒るな」
「コウ様も同罪ですから」
「分かっているよ」
狗神は相手が誰であろうと遠慮しないタイプの様だった。
だがもう十分言いたいことは言ったのだろう、急に改まって話し出した。こいつもいつも唐突だ。恐らくずっといつ話そうかとタイミングを見計らっていたのだろう。
「それでですね、残りの六匹分の首についてご相談です」
そうだ、その話がまだだった。亮太は改めて姿勢を正した。コウはそんな亮太を静かに見ていた。コウは関係者だ、アキラについて更に詳しいことも元々よく知っているに違いなかった。
「亮太は、『裳着』という言葉はご存知ですか」
「裳着? いや、分かんねえな」
模擬試験の模擬なら分かるが、多分違う。
「女子の元服のことです」
「へえー、そういう言い方があるんだな」
「そうなんです。私達の間では、数えで十五歳に裳着と元服の儀を行います」
アキラは確か十四歳。ということは、次の正月には昔だったら成人だ。
亮太は狗神の言葉をひとつひとつ頭に入れながら頷いた。
「分かった。それで?」
「その裳着前に、八岐大蛇の首を全て身体から出さねばならないのです」
「へ?」
亮太は思わず聞き返した。狗神はあくまで真面目だった。
「裳着の時点で残っていた場合、力を増した八岐大蛇に取り込まれ、悪神と化されるとの言い伝えがあるのです」
「……何、言ってんだ?」
亮太は窓際でパラパラと『下北沢グルメ』をめくっているアキラを見た。平然とした顔をしている様に見えた。いや、何であいつ平気な面してるんだ?
もう十月前半。つまりあと二ヶ月半しか残されていない。
「……言う機会を窺っておりました」
「お前は馬鹿か! すぐ言えよ! 何で言わなかった!」
亮太が声を張り上げた。それでも狗神の声は静かなままだった。
「……アキラ様が、もう巻き込むなと」
「十分もう巻き込んでんじゃねえか! 何だその中途半端なのはよ……!」
「私は、亮太ならと思ったので思い切り巻き込もうとしておりました」
確かにされていた。かなり積極的に。
「じゃあ何で!」
「残りが少なくなればなる程、アキラ様の神力を蓄えて強くなるのです。ですから、すでに身体から出てしまった分だけは亮太を頼らざるを得ないとご納得されましたが、残りの分については亮太では厳しいだろうとアキラ様が私を止められたのです」
亮太はアキラを振り返った。
「アキラ!」
アキラがようやく亮太をちらりと見た。相変わらずの感情の起伏がない顔だが、亮太はもう知っていた。これは泣くのを我慢している顔だ。
「止めちゃ駄目だろうがよ……!」
アキラが目を伏せ、小さく言った。
「私が変わっても、狗神は傍に居てくれるって言ってくれたから、だからいい」
「よくねえよ!」
亮太がそう言うと、アキラが膝を抱え、顔を隠してしまった。
「亮太は絶対、そう言うから」
アキラの声が震えていた。ああもう、何だってこいつは我慢するんだ。こんな大事なことなのに。亮太は狗神を振り返った。
もう覚悟は決まっていた。
「イヌガミ、続きを」
「はい。――ですが、私は昨日の亮太の戦いを見て、確信したのです。亮太ならきっとやってくれると」
「確かに、昨日のは相当大きく強かった」
コウが同意した。
「蛟が今まで出せていなかった力も亮太が引き出しました。今はコウ様もいらっしゃいます。八咫鏡をあの様に使用するなど私には思いつきませんでしたが、亮太はそれに気付き見事首を退治されました」
亮太は頷いた。まあ行き当たりばったりではあったし、ろくに見えてなかったからという理由もあるだろうが。
「ですから、アキラ様と昨日話を致しました。もう須佐之男命は当てにしなくとも、亮太が居ます。三種の神器もこうして揃いました。ですから、一度亮太と話をさせていただきたいと」
だけどアキラはこの態度のままなのだ。亮太は小さくなっているアキラの前まで行くと、しゃがんで頭をポン、と撫でた。
「ぼけ」
すると、目をゴシゴシと膝で拭いたアキラがじと、と睨みつけてきた。膝の服の布が濡れていた。全く。
「ぼけじゃない」
「ぼけもぼけ、大ぼけだ」
「おっさんに言われたくない」
「お前はおっさんを舐め過ぎなんだよ」
「……」
「そこ、否定しないのか」
「まあ、うん」
本当に失礼な奴だ。亮太は笑った。
「おっさん舐めんなよ。ただの一般人のおっさんが草薙剣振り回してもう二匹も退治したんだぞ、なかなか信頼出来ると思わないか?」
「……老眼な癖に」
「まあ、それは認める。でも遠くはよく見えてるぞ。それに近くはぼやけてるからはっきり見えない分怖くない」
アキラが思わずくすりと笑った。笑えば年相応の子供だ。これまでどれだけのことを我慢してきたのか。亮太には分からない、想像も及ばない。だが、これからなら一緒に見ていけば分かる。
だから亮太は言った。
「アキラ、俺を巻き込め」
逃げてばかりのおっさん生活はもうおしまいだ。おっさんが遠慮されて子供の未来を奪ってどうする。
「ほら、返事」
アキラの切れ長な大きな目が亮太を呆れた様に見た。いつもの目だ。そう、強気なのがアキラのいいところなんだ、やはりアキラはこうでないと駄目だ。
「……巻き、込む」
アキラがようやく言った。亮太はホッとした。
「よーし、よく言った!」
アキラの頭をわしゃわしゃ撫でて言うと、アキラがほんのり笑い、言った。
「亮太、お腹すいた」
◇
狗神曰く、まだあと数匹は一日断食をして禊を行えば封印から飛び出してくるだろうとのことだった。
「禊?」
確か身を清める儀式だったか。
「はい。水を以って心身を清めるのですが、先日の蛟による大雨が結果として禊代わりとなったのです」
成程、随分簡単に出てきたものだと思っていたら、きちんと手順を踏んでしまったので出てきてしまったということか。
「ですので、どこか禊を行える場所があるといいのですが」
亮太はどこかいい場所がないか考えてみたが、島根の婆ちゃんちの周りだったらいくらでも場所はあろうがこの都会の中ではなかなか難しそうだった。
「この辺はすぐには思いつかねえなあ。またコウに雨を降らしてもらうのはどうだ?」
「蛟はまだ天候を制御出来ていないので無理でしょう」
「うーん」
「参りましたね」
亮太と狗神が何か妙案はないかと唸っていると、コウが言った。
「実は元々、そろそろ私のコウを鍛えようという話が出ていた」
「鍛える? コウを?」
コウが頷いた。
「アキラに時間が残されていないのは皆理解していたからな。須佐之男命が望まずとも草薙剣の門を開こうと話していたんだ。一同が会した時にその話もしようとしてたんだが、須佐之男命が錯乱してアキラの首を絞めて殺そうとし、私のコウを締めようとし私のコウが嵐を呼び、昨日の首が出てきて須佐之男命が私のコウを放り投げ、首は私のコウの後を追い、アキラを逃した隙に須佐之男命が逃げた」
「先に蛟が追いかけられたのではなかったでしたか?」
「そうだったか?」
いずれにせよカオスだ。
コウが続けた。
「アキラが死んでしまうと八岐大蛇は即座に解放されるからな、我々は咄嗟にアキラに金と非常食を持たせて逃げる様に言ったんだ。狗神がすぐに追いつく筈だったのだが、須佐之男命が逃げる際に予想以上に暴れてな、狗神が全力で抑えている内に追えない程遠くに行ってしまった」
亮太はハッとした。
「俺の車だ」
正確にはレンタカーだが。
「そう、そこからは亮太の方が詳しいだろう?」
「……いつの間にか居たんだ」
亮太はアキラを見た。
「知らない奴の車に乗るなんて、怖いと思わなかったのか?」
ずっと気になっていた。これで亮太がお人好しじゃなかったらどうするつもりだったんだ、と。
「だって、大丈夫だよって」
「え?」
アキラが亮太の背後を指差して言った。
「ヤエコさんが、ここは大丈夫だよおいでって言うから」
「ヤエコ?」
聞き覚えがある名前だった。というかよく知っている名前だった。
亮太は、背後の空中を見たがやはり誰もいない。がしかし。
「曾祖母ちゃんが?」
驚く亮太に、その場にいた全員が頷いた。
正座をして大人しく説教される亮太の横でコウが狗神に見えない様ペロリと舌を出して笑っており、それを見た亮太がついにやけてしまい、また狗神に怒られた。
「もう少し静かに入ってきて下さい、分かりましたね」
「……はい」
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「……何、言ってんだ?」
亮太は窓際でパラパラと『下北沢グルメ』をめくっているアキラを見た。平然とした顔をしている様に見えた。いや、何であいつ平気な面してるんだ?
もう十月前半。つまりあと二ヶ月半しか残されていない。
「……言う機会を窺っておりました」
「お前は馬鹿か! すぐ言えよ! 何で言わなかった!」
亮太が声を張り上げた。それでも狗神の声は静かなままだった。
「……アキラ様が、もう巻き込むなと」
「十分もう巻き込んでんじゃねえか! 何だその中途半端なのはよ……!」
「私は、亮太ならと思ったので思い切り巻き込もうとしておりました」
確かにされていた。かなり積極的に。
「じゃあ何で!」
「残りが少なくなればなる程、アキラ様の神力を蓄えて強くなるのです。ですから、すでに身体から出てしまった分だけは亮太を頼らざるを得ないとご納得されましたが、残りの分については亮太では厳しいだろうとアキラ様が私を止められたのです」
亮太はアキラを振り返った。
「アキラ!」
アキラがようやく亮太をちらりと見た。相変わらずの感情の起伏がない顔だが、亮太はもう知っていた。これは泣くのを我慢している顔だ。
「止めちゃ駄目だろうがよ……!」
アキラが目を伏せ、小さく言った。
「私が変わっても、狗神は傍に居てくれるって言ってくれたから、だからいい」
「よくねえよ!」
亮太がそう言うと、アキラが膝を抱え、顔を隠してしまった。
「亮太は絶対、そう言うから」
アキラの声が震えていた。ああもう、何だってこいつは我慢するんだ。こんな大事なことなのに。亮太は狗神を振り返った。
もう覚悟は決まっていた。
「イヌガミ、続きを」
「はい。――ですが、私は昨日の亮太の戦いを見て、確信したのです。亮太ならきっとやってくれると」
「確かに、昨日のは相当大きく強かった」
コウが同意した。
「蛟が今まで出せていなかった力も亮太が引き出しました。今はコウ様もいらっしゃいます。八咫鏡をあの様に使用するなど私には思いつきませんでしたが、亮太はそれに気付き見事首を退治されました」
亮太は頷いた。まあ行き当たりばったりではあったし、ろくに見えてなかったからという理由もあるだろうが。
「ですから、アキラ様と昨日話を致しました。もう須佐之男命は当てにしなくとも、亮太が居ます。三種の神器もこうして揃いました。ですから、一度亮太と話をさせていただきたいと」
だけどアキラはこの態度のままなのだ。亮太は小さくなっているアキラの前まで行くと、しゃがんで頭をポン、と撫でた。
「ぼけ」
すると、目をゴシゴシと膝で拭いたアキラがじと、と睨みつけてきた。膝の服の布が濡れていた。全く。
「ぼけじゃない」
「ぼけもぼけ、大ぼけだ」
「おっさんに言われたくない」
「お前はおっさんを舐め過ぎなんだよ」
「……」
「そこ、否定しないのか」
「まあ、うん」
本当に失礼な奴だ。亮太は笑った。
「おっさん舐めんなよ。ただの一般人のおっさんが草薙剣振り回してもう二匹も退治したんだぞ、なかなか信頼出来ると思わないか?」
「……老眼な癖に」
「まあ、それは認める。でも遠くはよく見えてるぞ。それに近くはぼやけてるからはっきり見えない分怖くない」
アキラが思わずくすりと笑った。笑えば年相応の子供だ。これまでどれだけのことを我慢してきたのか。亮太には分からない、想像も及ばない。だが、これからなら一緒に見ていけば分かる。
だから亮太は言った。
「アキラ、俺を巻き込め」
逃げてばかりのおっさん生活はもうおしまいだ。おっさんが遠慮されて子供の未来を奪ってどうする。
「ほら、返事」
アキラの切れ長な大きな目が亮太を呆れた様に見た。いつもの目だ。そう、強気なのがアキラのいいところなんだ、やはりアキラはこうでないと駄目だ。
「……巻き、込む」
アキラがようやく言った。亮太はホッとした。
「よーし、よく言った!」
アキラの頭をわしゃわしゃ撫でて言うと、アキラがほんのり笑い、言った。
「亮太、お腹すいた」
◇
狗神曰く、まだあと数匹は一日断食をして禊を行えば封印から飛び出してくるだろうとのことだった。
「禊?」
確か身を清める儀式だったか。
「はい。水を以って心身を清めるのですが、先日の蛟による大雨が結果として禊代わりとなったのです」
成程、随分簡単に出てきたものだと思っていたら、きちんと手順を踏んでしまったので出てきてしまったということか。
「ですので、どこか禊を行える場所があるといいのですが」
亮太はどこかいい場所がないか考えてみたが、島根の婆ちゃんちの周りだったらいくらでも場所はあろうがこの都会の中ではなかなか難しそうだった。
「この辺はすぐには思いつかねえなあ。またコウに雨を降らしてもらうのはどうだ?」
「蛟はまだ天候を制御出来ていないので無理でしょう」
「うーん」
「参りましたね」
亮太と狗神が何か妙案はないかと唸っていると、コウが言った。
「実は元々、そろそろ私のコウを鍛えようという話が出ていた」
「鍛える? コウを?」
コウが頷いた。
「アキラに時間が残されていないのは皆理解していたからな。須佐之男命が望まずとも草薙剣の門を開こうと話していたんだ。一同が会した時にその話もしようとしてたんだが、須佐之男命が錯乱してアキラの首を絞めて殺そうとし、私のコウを締めようとし私のコウが嵐を呼び、昨日の首が出てきて須佐之男命が私のコウを放り投げ、首は私のコウの後を追い、アキラを逃した隙に須佐之男命が逃げた」
「先に蛟が追いかけられたのではなかったでしたか?」
「そうだったか?」
いずれにせよカオスだ。
コウが続けた。
「アキラが死んでしまうと八岐大蛇は即座に解放されるからな、我々は咄嗟にアキラに金と非常食を持たせて逃げる様に言ったんだ。狗神がすぐに追いつく筈だったのだが、須佐之男命が逃げる際に予想以上に暴れてな、狗神が全力で抑えている内に追えない程遠くに行ってしまった」
亮太はハッとした。
「俺の車だ」
正確にはレンタカーだが。
「そう、そこからは亮太の方が詳しいだろう?」
「……いつの間にか居たんだ」
亮太はアキラを見た。
「知らない奴の車に乗るなんて、怖いと思わなかったのか?」
ずっと気になっていた。これで亮太がお人好しじゃなかったらどうするつもりだったんだ、と。
「だって、大丈夫だよって」
「え?」
アキラが亮太の背後を指差して言った。
「ヤエコさんが、ここは大丈夫だよおいでって言うから」
「ヤエコ?」
聞き覚えがある名前だった。というかよく知っている名前だった。
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