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交際2ヶ月と1日 帰ってきました
しおりを挟む「只今、戻りましたー」
「おう!ごくろーさん。早かったな。」
1ヶ月もかかる任務を押し付けといて、リオーネのちょっとそこにお使いにいかせた。ぐらいの軽い労いにポーラールは思わずため息が漏れる。
スノードラゴンを5頭討伐し、角を持って再び15日かけて王都に戻ったというのに。
3㍍の角を10本持って帰るのはかなり骨がおれるため、帰りは滅多にしない獣化をして背中にくくりつけて山の中を走ってきた。
「持って帰ってくんのかなり大変だったんすけど。」
「だろーな。10本持って帰ってきたんだって?すげーなw」
「……ハァ、疲れたんで今日はもう帰っていいすか?」
「おう!明日も休んでいいぞ。」
ポーラールは詰所でシャワーだけ済ませると、シーナの家にそのまま向かう。
(今日も留守か……)
1ヶ月前のことを早く謝りたいのに、どうもタイミングが合わない。
それから日を変え、時間を変え、シーナの家を何度も訪ねた。
東軍の詰所にも通った。
しかし、一度としてシーナに会うことは叶わなかった――
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