もふもふしたいならすれば。

ゆきだるま

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*side:光

レオンが帰ってきて安心したけど…
何で、あいつが横に座ってるんだよ。
俺だってレオンの横に座ってくっつきたいのに…
何で、あいつがレオンにくっついてるんだよ。

俺はご飯を済ませて食器も洗ったし
リビングに戻ろうとしたら
犬の男がレオンの横に座っていた。
しかも、ベタベタとくっついてだ。

ソファーに行くのをやめて
カウンターから様子を見ることにした俺。
テレビを見ているふりをしながら
二人の様子を伺ってみる。

『くっつくな。離れろよ。てか帰れ。』

[別にいーだろ。何でだよ。お前、帰って来たばっかじゃないか。もっと話したいし。]

『俺は話すことは何もない。だから帰れ。』

[嫌だね。俺はお前とイチャイチャしたいの。]


はっ?イチャイチャしたいだと?
彼氏は俺なのに。レオンは俺のだから。ムッ!


『お前とはイチャイチャしないから。あっちに座れよ。』

[俺はレオンとイチャイチャしたいの。]

『じゃあ俺があっちに行くわ。』

[行かせない。]

『おい!離せよ!』


おい犬!レオン抱きつくな!
あーイライラする。声に出して離れろって言いたい!
誰も気付いていないが、ウサ耳がピンっと立ち怒りをあらわにしている。

[じゃあキスしてくれたら離れてやるよ。出来るだろ?]

『ふざけるな!するかよ!』


キスだと?するわけないだろ!!

[昨日はしてくれたのに?]

『おいっ!』

え?どーゆうこと?はっきり聞こえた。
レオンはそいつとキスしたのか?しかも昨日…


[早くして?レオン。]

『やめろ!そんな甘い声だすな!どけよ。』

「レオン。どーゆうこと?昨日キスしたのか?」

俺は我慢出来ずレオンに近づいて聞いた。

[あー。俺とレオンは昨日キスをした。しかも、濃厚なやつをな。そうだよな?レオン。]

「お前に聞いてない!どうなんだよレオン!」

俺は声をはりあげ問い詰めた。

『あー。確かに昨日こいつとキスをした。だが、したくてしたわけじゃない。』

[ひど。あんなに激しくしたくせに。]

『お前は黙ってろ。』

「何でだよ。俺が彼氏じゃないのか?それとも本当は、その犬男が彼氏だったのか?」

『違う。こいつは彼氏じゃない!』

[ひどいレオン。俺は遊びだったのか。]

そう言ってレオンに強く抱きつく犬。

『お前は黙ってろって。ややこしくなるだろ。』

「何で抱きついてるのを振り払わないんだよ。レオンに触って良いのは俺だけじゃないのかよ。キスもその先も俺だけじゃないのかよ。なんでだよ、、うっ、う。」

泣くつもりなんてなかったのに、勝手に涙が出てきて止まらない。
駄目だ。こんなの見られたくない。

『ひかる。泣く、ふっ、、』

[レオン、、]

嘘だろ。信じられない。
犬男がレオンの口をふさいでいる。

『何すんだよ。いい加減にしろよ。離せって!』

[離すかよ。レオンは俺のだから。]


犬男が俺にむかって言った言葉。
そんなの聞きたくないし、他の人とキスしてるのなんてみたくない。俺はその場にいるのが辛くて、その場から逃げた。
走って玄関へ迎い急いで飛び出し、あてもなく走り続ける。

レオンが追っかけて来てくれるのではないかと思ったけど、レオンが来る事もなく無情にも玄関のドアはバタンと音をたて閉まった。

「う、うっく。なん、で、、。」

暫く走っていると見たことのある道へとやってきた。
走り疲れた俺は、走るのをやめトボトボ歩いている。
さっきまでピンっと立っていたウサ耳は今、ぐにゃりと折れ曲がり垂れ下がっていた。

「こ、こって。空から、落ちた、ハァ、ハァ、場所。」

辿り着いたのは、光が最初に来た場所。異世界に来た時に落ちた森の近くだった。レオンの家からは、ほど近い場所だったのだ。

「日本に帰りたいよ。」

光は潤んだ瞳を空にむけてポツリと呟いた。



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