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ウェールズ王国
宮廷裁判
しおりを挟む執務室に移動した国王達は侍女達から衝撃の事実を聞かされる事となった。
サクラが来てからまともにサクラの世話はされていなかった…。
食事も出されず、野草を食べて食いつないでいたと言うし。
その後、改善されたものの食事は一日1回パンのみでカビも生えた物も与えられていたと言う。
更に腹立たしいのは…サクラの為に揃えたドレスやアクセサリーが無くなっていた。
侍女長が奪っていたらしい。
それが尽きるとサクラにアクセサリーを私に無心する様に強要していたと言う。
「侍女長とこの件に関わった者は牢へ入れておけ!!宮廷裁判を開く!!準備を!!」
「畏まりました。」
宮廷裁判とは国王を中心にこの国で信仰されいる主神ナルミディアス神を崇拝するナルミディアス聖教のトップ四人からなる裁判だ。
特に重罪を犯さない限り開かれないレアな裁判と言える。
国家謀反でも犯さない限りほぼ開かれない。
「サクラ!!済まなかった…。」
国王は眠るサクラに涙ながらに謝罪していた。
「サクラ様…。陛下、申し訳ありません。私がもっと良く見ていれば。」
「いや、私が悪いのだ。魔物の増加で気付くべきだったんだ。そのせいでお前は遠征に行かざるを得なかった。」
悔やんでも悔やみきれない。
この世界に慣れる所か…最早あれは虐待だ。
サクラがのこ世界を拒否してしまったら?
「この世界は終わりだな…。」
国王は呟き自嘲した。
「カイル、私の机をここに運べ。執務はサクラの部屋で行う。」
「直ぐに手配致します。」
カイルは部屋を出て行った。
「護衛は私と私の側近、ルイス以外はこの部屋に入れてはならん!」
「「「「はっ!」」」」
◆
その頃、アルミディアス聖教に国王から裁判の申請が届いていた。
「猊下、宮廷裁判とはこれまた何時ぶりでございましょうね。」
「私の代では初めてだな。仕方あるまい落とし人様の事だ、宮廷裁判をして然るべきだ。」
ルイ最高司祭猊下、若干24歳にしてこの地位に登りつめた聖魔法のスペシャリストだ。
「日程を調整しておくれ?裁判が最優先だ。」
「畏まりました。老師様達にもお伝えしますか?」
「頼む。」
老師達…激怒するだろうな?
落とし人様を崇拝しているからな、この国に降臨されたと聞いた時は凄い喜び様だった。
しかし、問題はサリスティン聖教だな…。
この国には聖教が2つある。
一つはこの世界の創世神と言われる主神アルミディアス聖教と聖女を崇拝し幼子を食いものにしているサリスティン聖教。
「ふっ、サリスティンはどうんな手を使っても落とし人様を手に入れたいだろうな。」
後は国王と話し合ってどう落とし人様をあの聖教から守るか…だ。
やる事は山積みだな…。
さて、私は一足先に宮殿に向かうとするか。
落とし人様にも会ってみたいしな。
「馬車を、宮殿に私が向かうと伝令を出せ。」
その時、宮殿ではサクラが目を覚ましていた。
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