良くある異世界で幼女は今日も頑張る!

凪 冬夜

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ウェールズ王国

パーレード?!

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私が王宮に来て2週間、侍女も変わり教師が付きこの世界の常識とマナーを叩き込まれた。
何でももう直ぐ私のパレードがあるらしい。
凄く拒否したら、ルイスに涙ながらに説得されて承諾してしまった。
私、イケメンの涙に弱いのかも…。
パレード当日、私はこれでもかと着飾られた。
パレードの後は色んな国のお偉いさんと挨拶を交わすらしい…ぶっちゃけどうでもいい。
私は一際高い台座の上に設置された椅子に座って、笑いながら手を振れば良いらしい。
パレードが始まり王宮の正門が開くと凄い歓声と人の数。

「な、何この苦行…笑うのも大変だし手もう関節がイカレそうだわ。」
天皇陛下とかこんな思いしてたのかしら!
慣れ?これは慣れなの?!
私は必死に笑いながら手を振った。
しかし、急に日が遮られ影が見えたと思ったら「失礼。」と言われ振り向く間もなく私は意識が無くなった。

「サクラ様!!追え!追うのだ!!」

「「「はっ!」」」
騎士団のルイス達はサクラの乗る台座の警護に当たっていた。
まさか、こんな白昼堂々サクラを攫う奴が居るとは思わなかった。
護衛騎士達は直ぐに馬を走らせ犯人を追うが、屋根伝いに身軽に動く犯人に翻弄され見失ってしまった。

「団長、申し訳ありません。森に入られてしまいました。」

「くそ!!」
森に入るには今の装備では危ない。

「全隊に通達、何としてもサクラ様を見つけるのだ!!各団に捜索隊の編成をする様に伝えろ!」

「はっ!直ぐに!!」
この後、ルイスは捜索隊の編成に追われ。
国王は各国の賓客の対応に追われたのだった。
そして、サクラは…。

「私を攫ってどうするの?」
目を覚まし、走る犯人に抱かれたまま状況の整理をしていた。

「……。知らん、依頼されただけだ。」
真っ黒な服に鼻まで隠れてるのに、前髪まで長いから顔が全く分からない。

「なるほど、私を攫う様に依頼した人が居るのね?」
フムフムと考えていると不意に犯人が視線を落とした。

「何故そんなに冷静でいられる?今攫われてるんだぞ?」

「うーん、お兄さんをぶん殴れば早いけど…お兄さんは依頼されたんでしょ?ならその依頼主の顔も見てみたいし、そっちをぶん殴った方がスッキリするでしょ?」

「俺に勝てると?」

「うん、勝てるよ?今逃げ出そうと思えば出来るし。」

「逃げないのか?」

「私が逃げちゃったらお兄さんが怒られちゃうでしょ?それに言ったでしょ?依頼主をぶん殴った方がスッキリするって。」
お兄さんの肩がプルプル震え出した。
あ、これ笑うの我慢してるやつだわ。

「クックック…ゴホッゴホッ!降りて休憩するぞ?」
木の枝をずっと忍者みたいに移動していたお兄さんがストンと地面に降りた。

「いいの?私逃げちゃうかもよ?」

「逃げないんだろ?」
クスと笑いながらお兄さんは私を木の根に座らせた。
お兄さんは素早く火を起こすと「ちょっと待ってろ。」と言って直ぐ魔物を狩ってきた。

「野営の予定は無かったからな。」
なるほど、食料無かったのね。
素早く捌くとそのまま焼こうとし始めた。

「待って!お兄さん塩か胡椒持ってない?」

「塩はあるが、胡椒は…。」
胡椒については何か吃った言い方をした。
気まずそうに胡椒だと出した物は丸い入れ物に入った胡椒だった。

「これ…。」

「これを投げると目眩しにもなる、嚔も止まらなくなるからな…これを食うのか?」
お兄さんが凄く不思議そうに胡椒を渡してきた。

「ありがとう、ちょっとお肉貸して!」
私はお肉の味付けに取り掛かった。
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