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海の部族
やべえよ、アイツら…マジで!
しおりを挟む早速だが雅臣に偵察の結果を聞いた。
「手強過ぎる…。」
雅臣の結果だった。
「え?そんなに?雅臣でも?」
「相手が人間なら問題ない。」
「人間じゃなかったって事?」
「いや、人?ヒト族なのはそうなんだろう…でも、何か違うんだよ。なんて言うか、違うんだ。」
全く意味が分からない。
雅臣は何が言いたいのか?
要約すると…。
雅臣は私の気配消しの魔法を掛けていたのに何回も振り向かれたり、気付かれそうになったりした。
急に切り掛かって来た人もいたらしい。
見た目には人間だが、角を持つ者もいる。
手には水掻きがあって、それが無い人もいるとの事だ。
「交渉は難しいと思うぜ?」
「う~ん、でもなぁ。」
ここまで来たらどんな手を使ってもお近付きになりたい。
きっと村の将来にもかなり良い筈だ。
「長の屋敷が多分あった、まぁ近付く事も出来なかったけどな?」
仕方なく屋敷は諦めたらしい。
どうしたものか…。
「アテネ?何か良い案は無いの?」
アテネは両手を上げて降参のポーズをした。
考えるしかない、何か手はないか?
その時、何処からか泣き声が聞こえて来た。
ーうぇ~ん!!痛いよぉ~!!
ー大丈夫じゃ!落ち着け!!
幼い…声なのだが言葉使いが独特だった。
私達は隠れながら声の方へと急いだ。
そこには足に大怪我をしている子供とそれを一生懸命慰めている子供がいた。
「大丈夫?」
コテンっと首を傾げ普通に話し掛けた、そう超普通にだ。
「サクラ…お前空気読めよ。ここはそっと様子見だろう?」
「まぁ、サクラですから。」
呆れる雅臣と何か悟りを開いた様なアテネがお互いに何か言い合っていた。
そんなん知らん!子供が怪我をしてるんだ、放って置けるかい!
「誰じゃ!お主等は!!」
フー!っと威嚇する慰めてた方の子供。
肌は浅黒いが知らない大人と子供を警戒している普通の子供だ。
「怪我したの?見せてくれる?」
「近寄るな!見たとて治せる訳なかろう!」
「治せるって言ったら見せてくれるの?」
「なんだと!」
得意げに態と言ってみた。
ぐぬぬ…となる子供を横目に怪我をしている子供の前にしゃがんだ。
「痛い?」
「うん、痛いの…うぇ~ん!!」
「直ぐに治るからね?」
「へ?」
鼻水と涙でグチャグチャな顔に少し笑ってしまった。
直ぐに再生魔法とヒールで治した。
どうしてこうなったか、ふくらはぎが抉れて骨が見えていた。
どうしてこうなった?
兎に角、今は治癒だ。
私は直ぐに再生して、一応だが包帯を巻いて置いた。
「なんじゃ!どんな魔法を使ったのじゃ!」
「治った!治ったよ!!!」
クワッと獣の様に私に詰め寄る子、怪我が治ったと飛び跳ねて喜ぶ子…元気である。
「治癒魔法だよ?」
「嘘を吐くでない!あんな治癒魔法はどありはしない!」
誤魔化せないか…。
「ありがとう!直してくれて!全然痛くないよ?ねぇねぇ!私達の家に来てよ?」
「おい!それは…。」
「お礼したいの!ダメ?」
上目遣いで見上げる怪我をしていた子、一方…お願いされた方はぐぬぬっと何かと戦っていた。
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