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惑星エルリス
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しおりを挟むルナが契約精霊に加わった事で発狂したのは勿論水帝である。
水魔法を操る水帝にとってルナは最早伝説…憧れの存在だった。
因みに帝には雷帝が不在なのです。
それに見合う者が居らず止む無く不在と言う形をとっています。
「きゃーーーーー!!水の精霊王様!!わわわわ私は恐れ多くも水帝の位を頂いて居ります、リナリアと申しますわ!」
水帝はリナリアと言うのですね、今初めて知りました。
『苦しゅうないわよーん。私はクロードと居られればそれで良いんたからぁ。但し…クロードに手を出したら只じゃ置かないわよーん。』
小さくなっているルナは小さな身体で目一杯胸を張って水帝と話している。
「総帝様…遂に規格外にも磨きが掛かって来ましたな?儂はもう死んでも悔いは無いわい。」
「土帝は殺しても死ななそうだけど?歳も忘れちゃう位なんだから。」
「儂とて死ぬ時は死ぬわい!失礼じゃな!」
プンプンと腕を組む土帝を風帝は笑った。
風帝は土帝を構うのが好きらしい。
「闇帝、捕らえた学園長の様子はどうですか?」
闇帝は黙って俺を見ている…気がする。
何せ顔が見えないので分かりずらいのです、こちらを向いているので多分俺を見ているのでしょう。
「………。」
うん、喋って貰いたいんですけど。
「まだ…正気。でももう直ぐ…危ない。」
「闇帝、まさかまだあの玉に学園長を入れてるんですか?」
闇帝は頷く。
俺はラファイを見ました。
ラファイはフイッと顔を反らした。
ラファイ幾ら闇帝が苦手と言ってもそこは止めて牢に入れましょうよ…
「闇帝、直ぐに学園長は牢に移します。牢に連れて行って下さい。」
また闇帝は無言で頷いた。
うん、これからはもう少し闇帝ともコミュニケーションを取るようにしないといけませんね。
『クロード!クロード!呪いが発動したわよーん!しかも5回発動してるわぁ。』
「と言う事は、共犯者は五人と言う事ですね。」
『そうなるわねぇー。場所は教えるけどクロードは行っちゃ駄目よーん。』
「何故ですかな、ルナ様?」
『もう!土帝はいけずね!私の美しいクロードにあんな物見せるなんて悍ましいじゃなーい?行くなら土帝と水帝と闇帝よん。』
精霊王の呪いがどんなものか知らない面々はゾッとした。
呪われた相手が悍ましい事になって居るのは確かな様だし。
しかし、心無しか闇帝はウキウキしている様な気がした。
何時も重い空気を纏っている闇帝が今は周りの空気が明るい様な気がするのは気の所為なのか。
『三人は犯人を連れて来て。良い?絶対にクロードに会わせる前に私を呼ぶのよぉ。少しはマシにしてからクロードには会わせるわぁん。ほらっ!早く行く!!』
「「はい!」」
「……コクリ。」
三人とやっぱり一緒に行くと着いて行ったルナを見送るとクロードは溜息を吐いた。
「総帝様、ルナ様に愛されてますね?」
「風帝…アレはちょっと過保護過ぎますね。私も精霊王の呪いは一度見てみたかったですよ。」
風帝は顔が良いって罪だと思った。
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「もう増やす気は無いですよ?本当はラウだけで良かったんですけど、成り行きでこうなってしまっただけですから。」
成り行きで精霊王とどうやったら契約できるんだ?と風帝は内心突っ込んだ。
「さて、私達は学園長の話を聞きに行きましょう。」
「分かりました。」
クロードは風帝と共に牢屋に向かった。
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