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人類の存続
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しおりを挟むクロウが訪ねて来た翌日、クロードは帝達に昨日の夜の事を話した。
「と言う事が昨日の夜中にありました。」
「若返っていたのか?」
「はい、かなり。」
「闇帝、生気を取って若返る魔物は居るか?」
ラファイはクロウを魔物と判断したらしい。
「いえ、魔物ではそう言うのは確認されていません。」
「ねえねえ、元は人間だったんでしょ?なら魔物では無いんじゃないの?大体人間なのに別の存在になるなんて有り得るのかな?」
風帝が言う事も尤もだ。
「しかしのぅ…現にクロウはそう言ったのじゃろう?儂も数百年前にクロウの事は知っておった。クロード様からクロウの特徴を聞くにドワーフでは無いし、有り得るとすればかなり長命なエルフじゃが…エルフは人の生気を取らんしのぅ。」
「土帝の知らりあいに人間だった頃のクロウを知っている人は居ませんか?彼は人間だった頃のクロウの正体を知った時の俺がどうするのか楽しみだと言って居たんです。」
「儂の仲間にも既に数百年生きて居る者はいるが…クロウが人間だった頃を知るものは居ないと思うんじゃ。一体クロウがいつ人間として生を受けたか分からん限りは無理じゃろぅ?」
確かに戸籍と言うものが導入されたのはまだ数十年前からの話だ。
数百年前など誰が何処で生まれたかも、人口なども全く把握されて居なかっただろう。
「手詰まりだな。」
ラファイが呟いた。
「クロード様、そのクロウと言う人の顔を思いうがべられますか?私達もクロウの顔を知っておくべきだと思います!」
光帝が言った。
「確かにな。今のままじゃ俺達がクロウと出会しても気付けねえな。」
「クロード様、目を瞑ってクロウを想像して下さい。私が映し出します。」
「分かりました。」
クロードは目を瞑り昨夜のクロウを思い出す。
「では行きます。光魔法…心の鏡!」
ブワァッと部屋が光に包まれると光はだんだん一つになり姿鏡程の大きさになった。
そこに映し出されたのは昨夜のクロウだった。
「こりゃまたイケてるメンズって奴じゃのぅ?儂の知っておるクロウでは無い。」
「いけ好かない顔してるね、僕は嫌い。」
「耳と目が特徴的ですわね?」
「ヤダぁ!!これ魔人じゃなぁい!!」
急に現れ大声を出したルナを全員が見た。
クロードも驚いてルナを見た為映し出されたクロウは消えてしまった。
「ルナ魔人とはどう言う事ですか?!」
「そのままよぉ、長く生きて邪に飲まれた人間は魔人になるのよぉ?でも魔人になる前に大体寿命で死んじゃうから魔人なんて超レアよぉ?」
「儂は魔人になっとらんぞ?」
「当たり前じゃなぁい、長命なドワーフもエルフも魔人にはならないわぁ。魔人になるのは人間よぉ。ドワーフやエルフが魔人になんてなったら魔王レベルじゃない、冗談じゃないわぁ。」
止めてよと眉間に皺を寄せるルナ。
「ラウならもっと詳しいんじゃなぁい?」
「ラウがですか?何故です?」
「クロードは知らなかったの?昔ラウが住む森に魔人が出たのよ、その魔人を倒したのがラウよ?」
皆なんだってえ?!と言う顔をした。
「クロード!直ぐにラウを呼べ!」
「えっ?あっ、はい!ラウ!!」
クロードの呼び掛けにラウはクロードの影からニュンッと出て来た。
『どうしたクロード?』
ラウにルナから聞いた事を話、帝達はラウに詰め寄った。
そんな帝達にラウはウザイと顔に出ていた。
『我が倒したのは確かに魔人だったが、まだ完全に魔人化してはいなかったのだ。だから我にも簡単に倒せた。アレが完全に魔人化していたら我でも苦戦しただろうな?』
兎に角、クロウが魔人かもしれないと言う疑いが出た。
先ずは人間は何故魔人になるのかのメカニズムを知る必要がある。
ルナは長生きした人間が邪に飲まれると魔人になると言ったが、長生きな人間即ちイリスな訳だが…イリスも生きて精々百年ちょっとだ。
「しかし、イリスも長生きしても百年ちょっとですよ?数百年も生きる人間が居ますか?」
クロードの素直な疑問だった。
「あらぁ?もしかして貴方達知らないのぉ?」
ルナが驚いたと言いながら俺達を見た。
「土帝は?土帝も知らないのぉ?」
「何をじゃ?主語を付けてくれ。」
「長い年月で語り継がれなくなってしまったのかしらぁ?ラウもしてるでしょぉ?」
『うむ。』
「何の事ですかルナ。」
ルナはクロードの肩に座ると良い?良く聞きなさい。と話し出した。
「確かにイリスは生きても百年ちょっとよぉ、これは間違いないのぉ。でもね、イリスの頂点に居る貴方達は違うのよォ?帝になる時儀式を受けたでしょぉ?」
確かに帝になる時、儀式的な事を行う。
これは帝となる事で国や民を守ると誓う儀式だと聞いていた。
「ありゃ、ただの形式的な儀式じゃろ?」
「違うわよぉ?ちゃんと意味があるのよぉ!そんな事まで忘れられてしまったのぉ?アレは命ある限り帝である事を契約する儀式よぉ。分かる?命ある限り…つまり死なないと帝を辞められないのよぉ。」
だから、何だと言うのでしょう?
「まだ分からないのぉ?」
全員頷いた。
「土帝も知らないなんて驚きしかないわぁ。」
ルナはクロードや帝達が知らない事を語りだした。
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