いつかまたおなじ空のしたで

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「ごはんですよー!」
ぱちり。
給仕の子の声で目が覚めた。
ぺろ。
「むー、、おはようーリーナ」
「おはようレヴィ」
もそもそ起きる私達。
ベッドがひどいあり様なのは言うまでもない。
シーツとかとりあえず見た目だけでも直して支度したらごはんに降りる。
「おはようー、、、」
「おう!」
は?おじさんもういるし!
「お師匠さまはお寝坊さまだな?!ははは!」
笑われた。
「女将!こいつらうちで食わせるからいいぜ!」
「そうかい?」
話が勝手に進んでいく、、、。
「んじゃあ行くか!」
「まってまって!」
私はレヴィの手を掴んで追いかけた。
「ふわぁ、、」
レヴィはあくびをしてる。
私もねむたい。
眠そうな私達をみておじさんが言う。
「夜はお盛んだってなー!?」
え!?
「女将が部屋変えてもらうって言ってたぜ?」
おじさんはさらに茶化す。
「えっと、、なに言ってるかわかんないんだけど、、?」
私はとぼけるけどレヴィは真っ赤だ。
ぐはあ。
「恋愛は自由じゃない!?」
「、、、、」
レヴィは喋れなくなったみたい。
「まぁな?けど、、ははは!」
笑うおじさん。
「なぁに!?」
ちょっとふくれて言う私。
「なんでもねぇよ!?」
「もー!齧るよ??」
「やめてくれよ!おっかねー!!」
おじさんは私達に向き直って後ろ歩きをしながらイヤイヤをする。
「ふふふっ!」
「ははは!」
笑いながらおじさんについて歩くことしばらく、すごいお屋敷の前に着いた。
「どうだ!俺の家!すげぇだろ!?」
「すごい、、、」
「うんうん!」
喋れるようになったレヴィもびっくりしてる。
ぐるりと塀に囲まれた屋敷はランジーの領主邸には及ばないけど、かなり大きい。
おじさんが鉄柵の門を開けると、門は自動的に閉まるみたいで私達は駆け足でおじさんに続いた。
たぶん馬車のための広い通路?がきれいに刈られた庭木の中を縫うように続く。
屋敷の扉前にはやっぱりロータリーがあって、左側は芝生の広場、右側は花壇になっていた。
門もだけど、屋敷の入り口のドアにも鍵はしてなくてカチャリと軽い音がして開く。
「旦那様、おかえりなさいませ」
中にはメイド風の女の子が1人いて出迎える。
「おう!朝飯頼む、3人分な!」
おじさんの態度は変わらない。
「かしこまりました」
ぺこりと頭を下げて下がる女の子。
「旦那様?」
「ははは!すげぇだろ?ブキ御殿だ!!」
「はー、、、」
レヴィはびっくりしすぎて思考停止寸前だ。
「とりあえず飯だな!」
「うんうん!」
おじさんに促されるまま食堂らしき場所に案内される。
10人はかけられそうな大きなテーブル。
暖炉が2つ。明かり取りの窓も大きくて変に豪華すぎないのも良い感じだ。
「すごいね、、、」
声になっちゃった。
「だろ?スフィは、あー、さっきのメイドな?料理も最高だぜ?」
「おー!」
レヴィがはしゃぐ。
「うん楽しみ!」
カチャリ。
ドアが開いて、スフィがワゴンを押して来た。
「お待たせいたしました。まずはこちらをどうぞ」
銀の食器が並べられてスープとお水が配られる。
「よし!食うか!」
「いただきます!」
ぱちり。
「美味しい!」
「うんうん!」
レヴィも満足そう。
「だろ?!どんどんくるからな!堪能してくれよ?!」
おじさんも嬉しそうだ。
「みんな、優しいよね」
本音がでた。
レヴィもうなづく。
「はい、旦那様はとてもお優しいです」
「わあ!」
いつの間にか隣にワゴンを押したスフィがいて、みんなにフレンチトーストを配っている。
「速いだろう?スフィには腕が8本あるんだよ!いて!!」
スフィがいつの間にかおじさんの隣にいて脇腹をつねっている。
「ふふふふっ!」
「あはははっ!」
「腕が8本あったらタコです。今日から私はタコです」
「悪かったよスフィ、、」
スフィはすでにいない。
てゆうかタコってなに?
「おじさんもスフィさんもおもしろいー!」
「あはははっ!」
2人して爆笑だ。
「かっこいいイメージが良いんだけどなぁ?」
なんて言いながらもぐもぐたべるおじさん。
「もちろんかっこいいよ??」
茶化す私。
「言ってろ!」
すっ。
「わあ!」
フルーツの盛り合わせが来た。
「リーナ、びっくりしすぎ!あはははっ!」
レヴィに笑われた。
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